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第1章 転がり落ちてきた玉座への道と、繰り上がり王太子の嫁取り事情
1-40.遺伝子の神秘について、感じる時
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この世界は、雄と雌という性別が確立する程度には、男の雌や女の雄、といった存在は普通に居る。その辺は魔法を使う必要があるとはいえ、その魔法の存在によって男女という性別を超えた恋愛が許されて、昔からひっそりと育まれていった。そして、同性愛の親から生まれた子が徐々に増え、血がつながっていくにつれて、遺伝子に刻まれていったのだろう。こうして、自由恋愛の下地が出来たと思われる。
つまり、男の雌という存在は多くないといっても、前世のゲイのネコという存在よりも余程多く存在するのだ。女の雄は前世と比較するには魔法の存在が大きすぎるが、どうであれ彼らが存在するのは、何らおかしくないということだ。少なくとも、蔑まれるようなものではない。
――こういった下地があるにもかかわらず、ヘテロ主義というのはナンセンスだと思っている。
先ほど、ケニーとユハに深く口づけたが、ちらりと伺ってみた幼馴染騎士くんの反応はトロンとした、受け入れる側の反応だった。呪術は同性の快感の疑似体験であるので、雄であるならもっとギラギラしているはずだ。つまりは、幼馴染騎士くんは自分で認めていないだけで、本質は男の雌ということだ。……呪術で性別を改変、ということは出来ないはずなので、幼馴染騎士くんが男の雌という解釈であっているはずだ。そんな恐ろしいこと、現実にないと思いたい。
さて、小手調べは終わりということで、本格的にどうしてやろうかな。
「お前たち、こちらに来なさい。――そう、此処に座って。私は支えないけれど、ここから動いてはいけないよ」
「はい、ご主人様……だからキスしてぇ……」
「旦那様、もっと……」
「そうだね、きちんとおねだり出来たから順番に可愛がってあげよう」
俺が今座っている偉そうな椅子は、ゆったりとした造りになっているが、特にひじ掛けの部分が異様に広い。その異様に広いひじ掛けの両側にそれぞれ、ケニーとユハを座らせた。どう考えてもこうするためだよな。そして、雌の背丈によるが、基本的には雌の胸元を弄るのに最適な訳である。ユハは背丈がある分、ちょっと胸の位置も高いけど、そんなの俺の方に傾かせてやればいいだけだ。何ら困りやしない。……エロいことに特化した世界、こうしたアイテムひとつもエロ特化なんだよなぁ。
幼馴染騎士くんは言うに及ばず、ひじ掛けに腰掛けたケニーとユハの顔もなかなかにトロンとしている。キスってそんなに気持ちよくなってしまうものだっけかな? 取り敢えず、キスをご所望だからケニーの方を向いて、顎を掴み最初から深く口づけてやる。ユハもケニーにつられてかキスをねだってきているから、次に構ってやらねば。うーん。複数プレイって忙しい気がする。
待っているユハは、俺の髪を撫でていた。藤色、なんて前世からするととんでもない色だが、エロ特化につられて美容も発展しているこの世界、とてもサラツヤで男とは思えない指通りだったりする。王族だからか髪を切るのも了承を得られず、無駄に長いのだが、ケニーを始め婚約者達は俺の髪、気に入っているみたいなんだよな……。ケニーが毎朝結ってくれているが、結い方がいいのか女っぽいとか雌っぽいとは言われたことはない。妖艶とかエロいとかは言われるけど。
ちょっぴり思考が逸れていたが、ケニーとは散々ディープキスした仲だ。とろんとして身体が崩れ落ちそうになっているが、自力で踏ん張れと言ってあるからか背もたれにしがみついて一生懸命に俺のキスに応えている。そんな可愛い健気な姿を見ると、イタズラしたくなるよな!
顎を掴んでいた手を放し、耳へと手をやり首筋へ動かし、そのまま胸元まで手を這わせた。普段なら焦らすけど、快感の疑似体験をしている初心者がいるので、敢えてすぐに見つけた乳首を軽く潰してやる。ケニーってば、興奮している時は手酷くする方が興奮するからな。最後までイタしてなくても、前戯は散々しているからケニーの好みは把握している。
「ふんんんんっ! ぁああ、れーめさまぁ、やら、やらぁーっ」
「ぐ、ぁあああっ! な、に……ゃめ、ろ……っ!」
「ダメだよ、こんなに尖らせて触ってって主張していたんだから。嬉しいって言わないなら、おねだりじゃないからやめるよ?」
「ぅ、うれし……っ! れーめさまぁ、ゃめないでぇ、もっとぉ……」
ケニーからもッとして欲しい、という台詞を聞きだしたので胸の頂をこねくり回してやる。何やらうるさく喘いでいる輩がいるけど、今はまだ気にする必要はないな、と意識を逸らしてユハの方へ向き直る。
顔を赤らめ、でもどこか期待しているような情欲の灯を瞳の奥に見つけ、ユハ側の腕を伸ばして胸倉を掴んで深く口付ける。……ちょっと姿勢がつらいんだけど、これ本当の姿勢ってどうやるの? それとも同時に弄らないもの?
ユハとは、きちんと意識がある状態ではキスまでしかしたことがない。この先は、一対一でないからきちんと反応を確かめながら、ということが難しいけれど。たぶん、手を出して大丈夫なんだよな? 避妊の魔術はきちんと受けました、って言っていたし。
ちなみに、自分自身に避妊の魔術はかけられないし、性行為する相手からかけられた避妊の魔術は無効になる。そこはかとなく、女神様の意思を感じるのは俺が穿ちすぎた見方だろうか? 中出しこそ正義だろJK、第三者にも認められる避妊の必要性については仕方ないから認めるよ、っていう感じのなんか残念な意思が見え隠れしている気がする。
「レーメ様……」
「君たち、私の名を呼ぶのが早すぎるよ。それこそナニか使ったように見えるじゃないか」
「だって、れーめさまぁきもち……ぁあんっ、ぃたいよぅ」
「嘘つくんじゃない。お前はこれくらい平気なの知っている、第一まだイってないだろう」
「レーメ様、私にもご慈悲を……さわって……」
なんか、何でこんな第三者に見られている状態で、この子達はエロい状態になっているんですかね? まあその第三者も、だいぶ大変なことになっているみたいだけど。
――気力で姿勢を保っているらしい、顔も股間もドロドロになっている幼馴染騎士くん。まあ、極力触れるつもりはないけれど、あちらはどうなっていることやら。
つまり、男の雌という存在は多くないといっても、前世のゲイのネコという存在よりも余程多く存在するのだ。女の雄は前世と比較するには魔法の存在が大きすぎるが、どうであれ彼らが存在するのは、何らおかしくないということだ。少なくとも、蔑まれるようなものではない。
――こういった下地があるにもかかわらず、ヘテロ主義というのはナンセンスだと思っている。
先ほど、ケニーとユハに深く口づけたが、ちらりと伺ってみた幼馴染騎士くんの反応はトロンとした、受け入れる側の反応だった。呪術は同性の快感の疑似体験であるので、雄であるならもっとギラギラしているはずだ。つまりは、幼馴染騎士くんは自分で認めていないだけで、本質は男の雌ということだ。……呪術で性別を改変、ということは出来ないはずなので、幼馴染騎士くんが男の雌という解釈であっているはずだ。そんな恐ろしいこと、現実にないと思いたい。
さて、小手調べは終わりということで、本格的にどうしてやろうかな。
「お前たち、こちらに来なさい。――そう、此処に座って。私は支えないけれど、ここから動いてはいけないよ」
「はい、ご主人様……だからキスしてぇ……」
「旦那様、もっと……」
「そうだね、きちんとおねだり出来たから順番に可愛がってあげよう」
俺が今座っている偉そうな椅子は、ゆったりとした造りになっているが、特にひじ掛けの部分が異様に広い。その異様に広いひじ掛けの両側にそれぞれ、ケニーとユハを座らせた。どう考えてもこうするためだよな。そして、雌の背丈によるが、基本的には雌の胸元を弄るのに最適な訳である。ユハは背丈がある分、ちょっと胸の位置も高いけど、そんなの俺の方に傾かせてやればいいだけだ。何ら困りやしない。……エロいことに特化した世界、こうしたアイテムひとつもエロ特化なんだよなぁ。
幼馴染騎士くんは言うに及ばず、ひじ掛けに腰掛けたケニーとユハの顔もなかなかにトロンとしている。キスってそんなに気持ちよくなってしまうものだっけかな? 取り敢えず、キスをご所望だからケニーの方を向いて、顎を掴み最初から深く口づけてやる。ユハもケニーにつられてかキスをねだってきているから、次に構ってやらねば。うーん。複数プレイって忙しい気がする。
待っているユハは、俺の髪を撫でていた。藤色、なんて前世からするととんでもない色だが、エロ特化につられて美容も発展しているこの世界、とてもサラツヤで男とは思えない指通りだったりする。王族だからか髪を切るのも了承を得られず、無駄に長いのだが、ケニーを始め婚約者達は俺の髪、気に入っているみたいなんだよな……。ケニーが毎朝結ってくれているが、結い方がいいのか女っぽいとか雌っぽいとは言われたことはない。妖艶とかエロいとかは言われるけど。
ちょっぴり思考が逸れていたが、ケニーとは散々ディープキスした仲だ。とろんとして身体が崩れ落ちそうになっているが、自力で踏ん張れと言ってあるからか背もたれにしがみついて一生懸命に俺のキスに応えている。そんな可愛い健気な姿を見ると、イタズラしたくなるよな!
顎を掴んでいた手を放し、耳へと手をやり首筋へ動かし、そのまま胸元まで手を這わせた。普段なら焦らすけど、快感の疑似体験をしている初心者がいるので、敢えてすぐに見つけた乳首を軽く潰してやる。ケニーってば、興奮している時は手酷くする方が興奮するからな。最後までイタしてなくても、前戯は散々しているからケニーの好みは把握している。
「ふんんんんっ! ぁああ、れーめさまぁ、やら、やらぁーっ」
「ぐ、ぁあああっ! な、に……ゃめ、ろ……っ!」
「ダメだよ、こんなに尖らせて触ってって主張していたんだから。嬉しいって言わないなら、おねだりじゃないからやめるよ?」
「ぅ、うれし……っ! れーめさまぁ、ゃめないでぇ、もっとぉ……」
ケニーからもッとして欲しい、という台詞を聞きだしたので胸の頂をこねくり回してやる。何やらうるさく喘いでいる輩がいるけど、今はまだ気にする必要はないな、と意識を逸らしてユハの方へ向き直る。
顔を赤らめ、でもどこか期待しているような情欲の灯を瞳の奥に見つけ、ユハ側の腕を伸ばして胸倉を掴んで深く口付ける。……ちょっと姿勢がつらいんだけど、これ本当の姿勢ってどうやるの? それとも同時に弄らないもの?
ユハとは、きちんと意識がある状態ではキスまでしかしたことがない。この先は、一対一でないからきちんと反応を確かめながら、ということが難しいけれど。たぶん、手を出して大丈夫なんだよな? 避妊の魔術はきちんと受けました、って言っていたし。
ちなみに、自分自身に避妊の魔術はかけられないし、性行為する相手からかけられた避妊の魔術は無効になる。そこはかとなく、女神様の意思を感じるのは俺が穿ちすぎた見方だろうか? 中出しこそ正義だろJK、第三者にも認められる避妊の必要性については仕方ないから認めるよ、っていう感じのなんか残念な意思が見え隠れしている気がする。
「レーメ様……」
「君たち、私の名を呼ぶのが早すぎるよ。それこそナニか使ったように見えるじゃないか」
「だって、れーめさまぁきもち……ぁあんっ、ぃたいよぅ」
「嘘つくんじゃない。お前はこれくらい平気なの知っている、第一まだイってないだろう」
「レーメ様、私にもご慈悲を……さわって……」
なんか、何でこんな第三者に見られている状態で、この子達はエロい状態になっているんですかね? まあその第三者も、だいぶ大変なことになっているみたいだけど。
――気力で姿勢を保っているらしい、顔も股間もドロドロになっている幼馴染騎士くん。まあ、極力触れるつもりはないけれど、あちらはどうなっていることやら。
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