愛の女神様はほくそ笑む 〜転生王子と十人の妃〜

ネコ野疾歩

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第1章 転がり落ちてきた玉座への道と、繰り上がり王太子の嫁取り事情

1-15.トコロテンって心太って書くけど知ってた?深い意味はない

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【BL】主人公×ツンデレ健気尽くし系幼馴染【前戯のみ】
 * * *

 そこからは、ずっと乳首を舐めまわしていたが、ケネスが嬌声をあげっぱなしだった。やっぱり乳首も開発してたんだな、お前。ちなみに、その間にケネスはあと二度イった。14歳だもんな、元気だわー。


「もぉ、やだぁ、ちんぽさわってぇ……っ! れ、めさまぁっ! ちくび、も、やらぁあああ……っ」
「ん、ちんぽ触って欲しいって今言っただろ。俺はお前の乳首を可愛がってたんだから、他の方が良いなら言わないと」
「ゅうぅ、ゆうから、ちんぽ、つらいのぉ……っ。ぁ、ああ……きも、ち……れーめさまぁ、きもち、のぉ!」
「ケネスはちゃんと言えていい子だね。いい子だから、俺からプレゼントをあげよう」
「ぷれ、ぜんと……? れーめさまぁ、ほしい、いい子にするから、ちょーだい、れーめさまがくれるの、ほしい」


 もう一度、イって計四回もイく羽目になったケネスの顔は、ぐしゃぐしゃだ。可哀想で可愛そうかわいそうだ、めっちゃ興奮する。両手は俺の頭にあって、たまに髪を引っ張られて痛いけど、めっちゃ縋られている感じがしてとても可愛い。ついでに、気持ちよくて腰はくねらすし、足はシーツを蹴るから、自分の足の位置取りに気をつけなきゃいけないことも学んだ。こういうことがあるから、閨教育の実践編があるのだろうか。

 取り敢えず、ケネスの様子を見ながら、俺も考えていたのだ。度々、「れーめさまぁっ」って喘がれるとなかなかぐっとクるのだ。自分で幼い頃に言い出したけど、俺の好きな子にしかレーメという愛称は許してないから、とても特別感があっていい。で、ケネスって名前は好きだけど、皆がケネスって呼ぶから特別感がない。ならば、愛称を考えればいいと思って、乳首を舐めながら何て呼ぼうかなぁと考えていた。いや、ちょっぴり考え事に意識を割きすぎて、ケネスが何回もイく羽目になってしまったけれど。ついでにイきすぎてめっちゃ舌っ足らずで、可愛くなったけど。

 ケネスの顔を見上げ、視線が合う。ちょっぴりケネスの焦点が怪しいけど、俺をちゃんと認識しているだろう。気恥ずかしいけれど、考えていたことをじっとケネスの頬に手を添えて、見つめながら告げた。


「みんな、お前をケネスと呼ぶだろう? だから、俺だけはお前をケニーって呼ぼうと思うんだ。ちょっと女っぽいけど、逆に男のお前をそんな可愛らしい名で呼ぶのは、俺だけでいいだろ?」
「けにー……」
「ベッドの中だけのお前との秘密だ。な? ……ケニー、愛してる」
「な、ぅうっぁあぁぁああああっ! らめ、らめ、またでちゃ……っ、れーめさまぁっ、も、くるし、らめぇえええ」
「ははっ、下は触ってないのに。これはドライか?」
「ぁあああぁあぁああっ、あつ、ぃ、れーめさま、たしゅけ、ちんぽいた、い……っ」


 効果は劇的だったらしく、考えた愛称で心を込めて告白してみたのだが。なんか、ドライでイキっぱなしになってしまったらしい。待って、俺まだケネス改めケニーの息子さん触ってないの。ついでに乳首を舐めるのも何するのもやめて、何もしてないのにこの状況。え、ケニーってば自己開発しすぎて俺専用になったから、言葉だけでもイっちゃうとか? ただ、ちんぽ触れという指令が下ったので、大人しくゆっくりさすってやる。快感よりも、宥めるというか痛いのが可哀想で……。というか、ディープキスと乳首舐めただけなんだよ。それで、こんなことになるって、ちょっと予想外というか。

 ……もしかして、媚薬とかそんなん呷ってないよな?


「んぁああ、れーめさまぁ、れーめさましゅきぃいい、おててうれし……」
「なぁ、ケニー。媚薬とかそういうの、何かした? というか、準備って何してきた?」
「んぅ……? は、ぁ……っ。んんっ、……うしろの洗浄くらい? あとは閨のおともで使われるもの一式は、じいが用意するからいいって」
「爺から、部屋に入る前に何か飲まされなかったか?」
「すいぶんとってから行け、って……あれ?」
「普通に盛られてんじゃん。何でまたそんな、……最後まですること望まれてた? ハニートラップ回避練習?」
「いれるのはダメ、ってじいも言ってた……」
「なら、媚薬で乱れる婚約者相手でも我慢しろってことか。酷なことするなぁ」


 爺からの容赦ない愛の鞭に、これは王妃陛下か母上が絡んでいそうだと思った。ということは、たぶんここでケニーを最後まで抱くのは得策ではなさそう。舌打ちしたくなるのを抑えつつ、俺の質問で冷静になりつつあるケニーの横にごろりと転がった。ケニーは俺が自分の横で寝っ転がっていることに目を白黒としていたが、そうはいってもイきまくりだった身体は疲弊しているらしい。身動きは出来そうにないので、そうっと髪を梳いてやる。ケニーの髪質はふわふわしてて、触り心地がいい。頼んだら、髪を伸ばしてくれるだろうか。普段はいつも通りひとつにまとめてていいけど、こういう閨ではふわふわな髪がベッドに広がったらきっと無垢な乙女を手折るようで興奮する。
 ダメかなぁ、と自分の思考に苦笑いしながら撫でていると、だいぶ荒い息が落ち着いたケニーの手が俺の腕に添えられた。


「なぁ、もしかして嫌になった?」
「ん? いやそんだけイったらツラいだろうから休憩、とは思ったが。ケニーこそ身体大丈夫か? 媚薬盛られただろうに、気付いてやれず悪かったな。今日はそんなにお前を酷使する気もなかったんだが」
「……まだ奥が熱い、って言ったらダメ、なんだよな?」
「まだエロいことしようと思えるのか。最後までして爺からお仕置きってなったら、普通に怖い。お前を1ヶ月とか隠されたらどうしてくれるんだ」
「……レーメ様、その、……出さなくて平気なのか?」
「平気なもんか、お前が寝たら抜いとく。だから寝ろ、熱くとも寝ろ。……健全なら一緒に寝るくらいは、爺も許してくれる」


 ケニーに腕枕をしてやり、全身でケニーを拘束する。そりゃあ、意識しないようにしていただけで、ここで終わるのは不本意だと俺の息子が言っておりますが。それでも我慢しないと、のちのち大変になるのが王族という立場である。ろくでもないな、と怒りの矛先を斜め上に逸らしつつ、溜息を吐いた。
 その一方で、ケニーはあー、だのうー、だのうるさい。寝ろって言ったのに、と思いながらじっと待っていると予想外の主張をされた。


「閨の御供なんだから、レーメ様のしてるの、見たい」


 何でだよ! と心の中で全力でツッコミを入れた。いやそもそもの目的として俺が抜く必要あるんだから、正しくはあるけど。正しくはあるんだけど!
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