種馬稼業

あかべこ

文字の大きさ
上 下
9 / 12

9★

しおりを挟む
凛風は哀れなほどに健気だが、こんなにも嗜虐心を煽る女だとは知らなかった。
「ようもちゅ♡よーもちゅほしい♡でんかのほしいでしゅ♡」
激しい水音を立てながらいじめ倒したほとはもうびちゃびちゃで、私の指はふやけそうになっていた。
「そこまで言うのなら仕方ないな、いいというまで我慢できるな?」
「ひゃい」
凛風の足をずらして開脚させれば、名家の貴族とは思えぬ情けない姿の女が目前に横たわる形になる。
ゆっくりと私の物を差し込むと、中でぎゅっと締め付ける。なるほどこちらもなかなかだ。
「ふぁ♡しゅごいれしゅ、おっきくてかたい♡」
「褒め上手な娘だ」
そう告げると中がきゅっ♡と締まり、一瞬イきそうになる。
びくびくと体が甘く震えるのを見ると凛風は褒められただけで甘イキしたのだ。
(惚れてるとかもうそういう領域超えてるだろ……)
「凛風はもう私以外の男が受け付けない身体なのだな。私からの慈悲だ、心して種を受け入れよ♡」
上着をずるりと脱いで上半身にかぶせ、裾で彼女の腕を縛る。
この上着も金狼皇帝の匂いが沁みついたもので、その匂いを嗅いだ瞬間に彼女の身体がかすかに反応するのに気づいた。
極力私の身体に気づかれぬように腰を彼女に打ち付けると布越しに下品な喘ぎ声が響いた。
「んほぁ♡でんか♡しゅごい♡あちゅいでしゅ♡」
その下品な声で金狼皇帝を望むたびに私の腰は力強く躍動し、この女に子種を残さねばならぬという思惑が一層強まる。
ごん♡ごん♡と腰を打ち付ける音にぬちゃ♡と淫靡な水音が混じる。
「ああ♡たまらないな♡お前はいい女だ凛風♡」
「でんかぁ♡」
ひときわ強く打ち付けた瞬間に互いの中の高まりが破裂する。
私の物はごぼごぼっ♡とあふれんばかりに精を流し込み、凛風はそれを全身で受け止める喜びに打ち震える。
最後の一滴まで流し込んだのを確認してずるっと引き抜くと「んっ♡」と悲しげな声を漏らした。
私は水差しの果実水をがぶがぶと飲みながらまだ事後の甘い熱が全身を駆け回る凛風を眺めた。
あともう2~3発行けそうだが正直もう疲れてしまった、他人の振りをして人を抱くという行為の疲れが重くのしかってきていた。
「すまないが今夜はもう寝させてほしい」
「そうですか……」
名残惜しいという風に甘い声でねだるが気持ちとして厳しすぎた。
「次も、また来たらお前に手ぬぐいを渡す。その時も同じように待っていてくれ」
「はい♡お待ちしています♡」
哀れな凛風はきっと今胎の中にある種を金狼の物だと思ってるだろう。
出来れば生涯真実に気づかずにいてほしいものだ。
そう思いながら私は部屋を出てのんびりと歩いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

とある高校の淫らで背徳的な日常

神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。 クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。 後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。 ノクターンとかにもある お気に入りをしてくれると喜ぶ。 感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。 してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

一夏の性体験

風のように
恋愛
性に興味を持ち始めた頃に訪れた憧れの年上の女性との一夜の経験

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

令和の俺と昭和の私

廣瀬純一
ファンタジー
令和の男子と昭和の女子の体が入れ替わる話

魚人族のバーに行ってワンナイトラブしたら番いにされて種付けされました

ノルジャン
恋愛
人族のスーシャは人魚のルシュールカを助けたことで仲良くなり、魚人の集うバーへ連れて行ってもらう。そこでルシュールカの幼馴染で鮫魚人のアグーラと出会い、一夜を共にすることになって…。ちょっとオラついたサメ魚人に激しく求められちゃうお話。ムーンライトノベルズにも投稿中。

処理中です...