179 / 201
第四部 - 一章 龍姫、協力者を募る
一章一節 - 作戦内容
しおりを挟む
【第一章 龍姫、協力者を募る】
「つまり、こういうことですよ、先輩」
与羽が冷めた茶をすすりながら言う。
「政務で忙しい乱兄に休暇をあげよう、って話です」
「……なるほど」
一度は思考を放棄したものの、絡柳はそれだけで与羽が何を企んでいるのか察することができた。「恋愛成就大作戦」と言うのだから……。
「じゃぁ、同じ日に沙羅さんも休めるようにしないとな」
「その通りです」
与羽は満足げにほほえんだ。その笑みに先ほど見せた邪気はない。
「あと欲を言えば、お休みは二日とか三日とかあった方がいいんじゃないかって――」
「確かに」
絡柳は既に姿勢をただし、仕事用の顔をしている。
「それで俺のところに来たわけか。――卯龍さんや大斗には話したのか?」
「まずは絡柳先輩の協力を得てからかなと思いました」
「協力する。当たり前だ。乱舞は月に一日くらいしか休みがないんだからな」
「……私でも政務は勤まると思いますか?」
「そこまでやる気なのか……。まぁ、安心しろ。辰海君と俺がいれば何とでもなる。とりあえず、乱舞が必要な仕事を先に済ませ、その二、三日には城主の承認が必要ないことや、日常業務のみを残すよう手配する。――これでいいか?」
絡柳は既に帳面を出して予定を書きなおしはじめている。彼は中州城主である乱舞の側近中の側近だ。城主の予定の管理も、ある程度は絡柳が指図している。
五、六年後には乱舞と絡柳と大斗の三人がこの小国――中州を支えていくことになるのだろう。
「ありがとうございます」
与羽は頭を下げた。
「冬に祖父孝行をした次は、兄孝行というわけだな」
帳面をめくりながら、絡柳は笑みを浮かべている。
「別にそう言うわけじゃないですけど……」
与羽はなぜか不機嫌そうに言葉を濁した。
「ただのいたずらですよ」
おそらく照れを隠そうとしているのだろう。
「俺はこういういたずら好きだぞ」
「それなら良かったです」
与羽がほっと息をつき、我慢できなかったのか、その口元をにやりと吊り上げた。鋭くとがった犬歯を見せながら意地悪く笑う与羽の姿は不安を感じさせるが、今回の標的は絡柳ではない。だから、絡柳も同じように笑みを浮かべた。
「やってやりましょう。『乱兄! 沙羅さん! 両思いなんだから、早く結婚しちゃえ! 大作戦』」
そう、彼女の作戦は普段政務で忙しくて、会うことすらままならない男女に想いを通わせる時間をあげようと言う、なんともほほえましい「いたずら」だった。そレを実行するために、与羽は絡柳を訪れて協力を求め、乱舞が休んでいる間は自分が城主代理として政務に就くことまで考えている。心やさしく、時折突飛なことをやってのける与羽だからこそ許されるおせっかいだろう。
「ちなみに、絡柳先輩には想い人とかいないんですか?」
そして、彼女の「いたずら」は、絡柳をも標的にしようとしているらしかった。野性味を帯びた絡柳の笑みがこわばったが、それも一瞬のこと。
「俺は官吏としてやりたいことがたくさんある。何よりもそれが優先だ」
不意を突かれたものの、答えの決まった質問だ。
絡柳は与羽の質問に答えることよりもむしろ、「お前はどうなんだ?」と言いたい気持ちをこらえなければならなかった。与羽は自分に寄せられている幼馴染の好意に気づいていないのだろうか? 彼が隠したがっているのは知っている。しかし、城下町中に周知されているのは間違いない。きっと、中州城主の恋路以上に……。
「先輩って地位があって顔もいいのに、全然色恋の話がないですよね」
彼女の表情は「つまらない」と言っていた。自分の事を棚に上げてそんな態度をとる与羽に、絡柳は眉根を寄せた。与羽をたしなめることもできるが、少しからかってみたい欲求もある。
「じゃあ、お前が俺の嫁になるか?」
試しに、そんなことを口走ってみた。
「はえっ!?」
与羽の目が大きく見開かれる。絡柳は大臣で、上級武官位も持っていて、強さと賢さを兼ね備えた素晴らしい人間だ。しかも、それに驕らず、努力を欠かさない。高い理想とそれを実現するための道筋を一歩ずつ歩む堅実さを持っている。尊敬できるし、好きでもある。しかし――。
――「そんなことまったく考えたことなかった」って顔をしているな。
「冗談だ。お前も俺をからかうのはやめろ」
絡柳は笑った。与羽の反応は予想以上にうぶだった。この感じでは、きっと自分に向けられた好意にも気づいていないのだろう。もしくは、気づいていてもそれが「恋心」だと理解していないか。
「恋」を知らない与羽が、「恋愛成就大作戦」を成功させられるのか少し不安だ。しかし、それは絡柳にも言えるのかもしれない。
「作戦の主旨は、乱舞に休みを与える。恋愛成就するかどうかは、乱舞の手腕に任せる。そんな感じでいいのか?」
恋路自体には、下手に手を出さない方が賢明だろう。
「……はい、そんな感じで」
与羽の答えは歯切れ悪い。まだ先ほどの「冗談」を真に受けているようだ。
「『嫁になるか?』と聞いたのは、本当に冗談だからな」
一応言葉を足しておくことにした。
「わかってますよ。先輩は仕事が恋人だって、みんな言ってますもん。ちょっとびっくりしただけです」
与羽の顔が徐々に見慣れた仏頂面になってきた。照れ隠しか、本当に機嫌を損ねたのかはわからないが。
「『仕事が恋人』……。あながち間違ってないかもな。俺には残さないといけない家がないし、自分の血よりも官吏としての成果を後世に繋ぎたい。そう考えれば、確かに合っている」
絡柳は深く頷いた。
――だが、お前の場合はそうじゃないだろう?
気分転換に残っていたお茶を一気にあおる与羽に、絡柳は内心で問いかけた。彼女は今年で十八。中州では結婚していてもまったくおかしくない年齢。
しかし、もちろん答えは無い。
「難儀しそうだな」
絡柳は目の前の与羽にすら聞こえないよう、小さく小さくつぶやいた。
「つまり、こういうことですよ、先輩」
与羽が冷めた茶をすすりながら言う。
「政務で忙しい乱兄に休暇をあげよう、って話です」
「……なるほど」
一度は思考を放棄したものの、絡柳はそれだけで与羽が何を企んでいるのか察することができた。「恋愛成就大作戦」と言うのだから……。
「じゃぁ、同じ日に沙羅さんも休めるようにしないとな」
「その通りです」
与羽は満足げにほほえんだ。その笑みに先ほど見せた邪気はない。
「あと欲を言えば、お休みは二日とか三日とかあった方がいいんじゃないかって――」
「確かに」
絡柳は既に姿勢をただし、仕事用の顔をしている。
「それで俺のところに来たわけか。――卯龍さんや大斗には話したのか?」
「まずは絡柳先輩の協力を得てからかなと思いました」
「協力する。当たり前だ。乱舞は月に一日くらいしか休みがないんだからな」
「……私でも政務は勤まると思いますか?」
「そこまでやる気なのか……。まぁ、安心しろ。辰海君と俺がいれば何とでもなる。とりあえず、乱舞が必要な仕事を先に済ませ、その二、三日には城主の承認が必要ないことや、日常業務のみを残すよう手配する。――これでいいか?」
絡柳は既に帳面を出して予定を書きなおしはじめている。彼は中州城主である乱舞の側近中の側近だ。城主の予定の管理も、ある程度は絡柳が指図している。
五、六年後には乱舞と絡柳と大斗の三人がこの小国――中州を支えていくことになるのだろう。
「ありがとうございます」
与羽は頭を下げた。
「冬に祖父孝行をした次は、兄孝行というわけだな」
帳面をめくりながら、絡柳は笑みを浮かべている。
「別にそう言うわけじゃないですけど……」
与羽はなぜか不機嫌そうに言葉を濁した。
「ただのいたずらですよ」
おそらく照れを隠そうとしているのだろう。
「俺はこういういたずら好きだぞ」
「それなら良かったです」
与羽がほっと息をつき、我慢できなかったのか、その口元をにやりと吊り上げた。鋭くとがった犬歯を見せながら意地悪く笑う与羽の姿は不安を感じさせるが、今回の標的は絡柳ではない。だから、絡柳も同じように笑みを浮かべた。
「やってやりましょう。『乱兄! 沙羅さん! 両思いなんだから、早く結婚しちゃえ! 大作戦』」
そう、彼女の作戦は普段政務で忙しくて、会うことすらままならない男女に想いを通わせる時間をあげようと言う、なんともほほえましい「いたずら」だった。そレを実行するために、与羽は絡柳を訪れて協力を求め、乱舞が休んでいる間は自分が城主代理として政務に就くことまで考えている。心やさしく、時折突飛なことをやってのける与羽だからこそ許されるおせっかいだろう。
「ちなみに、絡柳先輩には想い人とかいないんですか?」
そして、彼女の「いたずら」は、絡柳をも標的にしようとしているらしかった。野性味を帯びた絡柳の笑みがこわばったが、それも一瞬のこと。
「俺は官吏としてやりたいことがたくさんある。何よりもそれが優先だ」
不意を突かれたものの、答えの決まった質問だ。
絡柳は与羽の質問に答えることよりもむしろ、「お前はどうなんだ?」と言いたい気持ちをこらえなければならなかった。与羽は自分に寄せられている幼馴染の好意に気づいていないのだろうか? 彼が隠したがっているのは知っている。しかし、城下町中に周知されているのは間違いない。きっと、中州城主の恋路以上に……。
「先輩って地位があって顔もいいのに、全然色恋の話がないですよね」
彼女の表情は「つまらない」と言っていた。自分の事を棚に上げてそんな態度をとる与羽に、絡柳は眉根を寄せた。与羽をたしなめることもできるが、少しからかってみたい欲求もある。
「じゃあ、お前が俺の嫁になるか?」
試しに、そんなことを口走ってみた。
「はえっ!?」
与羽の目が大きく見開かれる。絡柳は大臣で、上級武官位も持っていて、強さと賢さを兼ね備えた素晴らしい人間だ。しかも、それに驕らず、努力を欠かさない。高い理想とそれを実現するための道筋を一歩ずつ歩む堅実さを持っている。尊敬できるし、好きでもある。しかし――。
――「そんなことまったく考えたことなかった」って顔をしているな。
「冗談だ。お前も俺をからかうのはやめろ」
絡柳は笑った。与羽の反応は予想以上にうぶだった。この感じでは、きっと自分に向けられた好意にも気づいていないのだろう。もしくは、気づいていてもそれが「恋心」だと理解していないか。
「恋」を知らない与羽が、「恋愛成就大作戦」を成功させられるのか少し不安だ。しかし、それは絡柳にも言えるのかもしれない。
「作戦の主旨は、乱舞に休みを与える。恋愛成就するかどうかは、乱舞の手腕に任せる。そんな感じでいいのか?」
恋路自体には、下手に手を出さない方が賢明だろう。
「……はい、そんな感じで」
与羽の答えは歯切れ悪い。まだ先ほどの「冗談」を真に受けているようだ。
「『嫁になるか?』と聞いたのは、本当に冗談だからな」
一応言葉を足しておくことにした。
「わかってますよ。先輩は仕事が恋人だって、みんな言ってますもん。ちょっとびっくりしただけです」
与羽の顔が徐々に見慣れた仏頂面になってきた。照れ隠しか、本当に機嫌を損ねたのかはわからないが。
「『仕事が恋人』……。あながち間違ってないかもな。俺には残さないといけない家がないし、自分の血よりも官吏としての成果を後世に繋ぎたい。そう考えれば、確かに合っている」
絡柳は深く頷いた。
――だが、お前の場合はそうじゃないだろう?
気分転換に残っていたお茶を一気にあおる与羽に、絡柳は内心で問いかけた。彼女は今年で十八。中州では結婚していてもまったくおかしくない年齢。
しかし、もちろん答えは無い。
「難儀しそうだな」
絡柳は目の前の与羽にすら聞こえないよう、小さく小さくつぶやいた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
かぐや姫の雲隠れ~平安乙女ゲーム世界で身代わり出仕することとなった女房の話~
川上桃園
恋愛
「わたくしとともに逝ってくれますか?」
「はい。黄泉の国にもお供いたしますよ」
都で評判の美女かぐや姫は、帝に乞われて宮中へ出仕する予定だった……が、出仕直前に行方不明に。
父親はやむなくかぐや姫に仕えていた女房(侍女)松緒を身代わりに送り出す。
前世が現代日本の限界OLだった松緒は、大好きだった姫様の行方を探しつつ、宮中で身代わり任務を遂行しなければならなくなった。ばれたら死。かぐや姫の評判も地に落ちる。
「かぐや姫」となった松緒の元には、乙女ゲームの攻略対象たちが次々とやってくるも、彼女が身代わりだと気づく人物が現われて……。
「そなたは……かぐや姫の『偽物』だな」
「そなたの慕う『姫様』とやらが、そなたが思っていた女と違っていたら、どうする?」
身代わり女房松緒の奮闘記が、はじまる。
史実に基づかない、架空の平安後宮ファンタジーとなっています。
乙女ゲームとしての攻略対象には、帝、東宮、貴公子、苦労人と、サブキャラでピンク髪の陰陽師がいます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
離婚したので冒険者に復帰しようと思います。
黒蜜きな粉
ファンタジー
元冒険者のアラサー女のライラが、離婚をして冒険者に復帰する話。
ライラはかつてはそれなりに高い評価を受けていた冒険者。
というのも、この世界ではレアな能力である精霊術を扱える精霊術師なのだ。
そんなものだから復職なんて余裕だと自信満々に思っていたら、休職期間が長すぎて冒険者登録試験を受けなおし。
周囲から過去の人、BBA扱いの前途多難なライラの新生活が始まる。
2022/10/31
第15回ファンタジー小説大賞、奨励賞をいただきました。
応援ありがとうございました!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
愛しくない、あなた
野村にれ
恋愛
結婚式を八日後に控えたアイルーンは、婚約者に番が見付かり、
結婚式はおろか、婚約も白紙になった。
行き場のなくした思いを抱えたまま、
今度はアイルーンが竜帝国のディオエル皇帝の番だと言われ、
妃になって欲しいと願われることに。
周りは落ち込むアイルーンを愛してくれる人が見付かった、
これが運命だったのだと喜んでいたが、
竜帝国にアイルーンの居場所などなかった。
捨てられ更衣は、皇国の守護神様の花嫁。 〜毎日モフモフ生活は幸せです!〜
伊桜らな
キャラ文芸
皇国の皇帝に嫁いだ身分の低い妃・更衣の咲良(さよ)は、生まれつき耳の聞こえない姫だったがそれを隠して後宮入りしたため大人しくつまらない妃と言われていた。帝のお渡りもなく、このまま寂しく暮らしていくのだと思っていた咲良だったが皇国四神の一人・守護神である西の領主の元へ下賜されることになる。
下賜される当日、迎えにきたのは領主代理人だったがなぜかもふもふの白い虎だった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】聖騎士は、悪と噂される魔術師と敵対しているのに、癒されているのはおかしい。
朝日みらい
恋愛
ヘルズ村は暗い雲に覆われ、不気味な森に囲まれた荒涼とした土地です。村には恐ろしい闇魔法を操る魔術師オルティスが住んでおり、村人たちは彼を恐れています。村の中心には神父オズワルドがいる教会があり、彼もまた何かを隠しているようです。
ある日、王都の大司教から聖剣の乙女アテナ・フォートネットが派遣され、村を救うためにやって来ます。アテナはかつて婚約を破棄された過去を持ち、自らの力で生きることを決意した勇敢な少女です。
アテナは魔人をおびき出すために森を歩き、魔人と戦いますが、負傷してしまいます。その時、オルティスが現れ――
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
私が産まれる前に消えた父親が、隣国の皇帝陛下だなんて聞いてない
丙 あかり
ファンタジー
ハミルトン侯爵家のアリスはレノワール王国でも有数の優秀な魔法士で、王立学園卒業後には婚約者である王太子との結婚が決まっていた。
しかし、王立学園の卒業記念パーティーの日、アリスは王太子から婚約破棄を言い渡される。
王太子が寵愛する伯爵令嬢にアリスが嫌がらせをし、さらに魔法士としては禁忌である『魔法を使用した通貨偽造』という理由で。
身に覚えがないと言うアリスの言葉に王太子は耳を貸さず、国外追放を言い渡す。
翌日、アリスは実父を頼って隣国・グランディエ帝国へ出発。
パーティーでアリスを助けてくれた帝国の貴族・エリックも何故か同行することに。
祖父のハミルトン侯爵は爵位を返上して王都から姿を消した。
アリスを追い出せたと喜ぶ王太子だが、激怒した国王に吹っ飛ばされた。
「この馬鹿息子が!お前は帝国を敵にまわすつもりか!!」
一方、帝国で仰々しく迎えられて困惑するアリスは告げられるのだった。
「さあ、貴女のお父君ーー皇帝陛下のもとへお連れ致しますよ、お姫様」と。
******
不定期更新になります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる