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第四部:龍姫の恋愛成就大作戦 - リュウキのレンアイジョウジュダイサクセン -
序章二節 - 龍姫の恋愛成就大作戦
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与羽が通されたのは、玄関から近い客間の一室。外が見える程度に開けられた戸からは、赤い西日と一緒に、冷たい風が容赦なく入ってくる。すぐわきには炭が燃える火鉢が置いてあったが、一足早い春夜の冷風を防ぐには心もとなかった。
しかし、戸を閉めるのは気が引ける。せっかく夕日が望める客間に通してもらったのだ。その善意を無下にしたくない。
温かい茶の入った湯のみで指先を温め、底で揺れる茶葉を見つめた。少し退屈だ。
どれくらいそうやって待っただろうか。西日は地に隠れ、空は群青から紫、黄金、茜へと染め分けらた頃――。
「与羽」
与羽は自分の名前を呼ぶ声に顔を上げた。
わずかに開けた戸から覗くのは、背まで垂れた長髪を一つに束ねた青年。逆三角形のあごに、まっすぐ通った鼻筋、厳しい雰囲気を打ち消すような穏やかな目元、短い眉はきりりとつりあがっている。今は眉間に浅くしわを寄せていぶかしげにしているものの、整った顔立ちなのは間違いない。しかし、与羽にとっては見慣れた普通の顔だ。
「お忙しそうですね」
与羽の声には、わずかに不機嫌さがにじんでいた。すでにあたりは暗くなりはじめているし、今飲んでいるお茶も三杯目。思った以上に長い時間待つことになってしまった。
青年は与羽の仏頂面に肩をすくめながら、机を挟んで彼女の前に腰を下ろした。
「ありがとう」
と目の前に茶と茶菓子を置いてくれた使用人の少年に礼を言い、すぐに茶菓子を与羽の方へと押しやる。与羽はためらいなく彼の茶菓子に手を伸ばした。
「ま、また持ってきますね!」
その様子に少年は慌てた。こんなことは初めてだったらしい。
「いや、お構いなく」
彼はわずかに笑みを浮かべて、暗に早く立ち去るよう促した。
「あ、は、はい! ごゆっくりどうぞ」
早口に言って、あたふたと去っていく小姓。訓練しているのか、ほとんど聞き取れないくらい小さな足音が遠のき、消えていった。
「ふう……」
その瞬間、青年は大きなため息をつきながら机に肘をついた。
「お疲れですね、絡柳先輩」
彼の顔を覗き込みながら与羽はニッと口の端を吊り上げた。
「この時期は仕方ない。まぁ、朝議後から休憩なしで延々今年の予算を詰めることになるとは思わなかったけどな」
絡柳は前髪をかき乱しながらつぶやく。
「去年の税収と貿易や銀採掘で稼いだ収入と、水路や道の補修に官吏の給与。今年は武官の刀を鍛えなおすための補助金を出すとか出さないとか。去年は豊作だったが、今年はどうか。関税はこのままで良いか――。過去二十年さかのぼって、参考にしろと言われてもな……。月日大臣は後任を俺にするつもりなんだろうか?」
「まぁ、今の若手月日系官吏で一番有能なのは絡柳先輩ですから」
与羽は城に勤める上級文官たちを思い出しながら答えた。中級以上の文官はほとんど全員が、主要五文官家が率いる派閥のどれかに属している。絡柳の場合は出身が月日家に仕える使用人家なので、月日系官吏だ。そして、現在の月日系官吏は人数こそ多いものの、目立った成果を出している者がほとんどいない……。
「だから月日大臣は七十近くても引退せずに、大臣を続けているんだろうな」
室外に聞こえないよう十分配慮した低い小声で、絡柳が言った。彼がここまで愚痴っぽいのは珍しい。
「……本当にお疲れなんですね」
与羽はねぎらいの言葉を口にした。
多くの人が水月絡柳は完璧な人間だと思っている。今まで城主一族と主要文官家、そしてそれに限りなく近い家柄の者のみが勤めてきた大臣位に当時二十二歳と言う若さで食い込んだ、庶民出身の青年。常に姿勢を正し、厳しい雰囲気を纏い、強さと容姿と頭脳を兼ね備えた百年に一度ともいわれる逸材。
しかし、彼は決して完璧でも天才でもなかった。「家」という大きな後ろ盾のない中で、色々なところに頼み込んで本を読みあさり、誰も気付かないような努力をしてきたのだ。弱音も吐かず、黙々と――。
彼が己の弱みを見せるのはほんの数人の前だけ。与羽は絡柳のほつれた髪に手を伸ばそうとした。
「にもかかわらず、だ」
しかし、絡柳が頭をあげて与羽を見たため、手を引っ込めざるを得なくなった。
「やっと終わって、あとは乱舞と卯龍さんに見せるだけだったにもかかわらず、なぜこんなところで、いたずらじゃじゃ馬姫が待ってる?」
彼は与羽がいつものようにわがままを言いに来たと思っているらしい。
「大丈夫ですよ」
与羽はいたずらっぽい笑みを浮かべて、絡柳の頭をねぎらうようにぽんぽん叩いた。
「私が動けば、辰海も動きますから」
「…………」
絡柳は机に突っ伏したまま、顔だけあげて上目遣いに与羽を見ている。さきほどまでとは打って変わって、真面目な顔だ。
文官筆頭家長男――古狐辰海の潜在能力はまだ測りかねている。昨年末に北の同盟国天駆で共に働いたときは、彼の知識に助けられた。歴史や伝統など、絡柳が苦手な分野に辰海は詳しいから。うまく付き合えばお互いの不足を補い合えるはずだ。ただ、辰海自身は何よりも与羽を第一に行動しており、自身の出世にも官吏の仕事にもさほど情熱を示さない。
しかし、与羽がやれと言えば、彼はためらいなくその全能力を発揮するだろう。期待できるはずだ。そしてなにより、彼の本気には興味がある。
「……何をするつもりだ?」
低く押し殺した絡柳の問いかけ。その声は、期待と緊張で普段よりかすれていた。
与羽は彼の鼻先に人差し指を突き付けた。機嫌良さそうに深まった笑みと、明るい青紫の瞳。きっととんでもない提案が来る。そんな確信に、絡柳は少しだけ表情をこわばらせた。
「『龍姫の恋愛成就大作戦』!」
与羽の声が宵闇に染まった部屋に響く。
「…………」
沈黙すること数秒。
政務で疲れた絡柳の脳内では、その内容を推測しようとさまざまな情報が駆け巡っている。
しかし、面倒になった。
「詳しい説明を頼む」
絡柳は思考を放棄して、ため息交じりにそう言った。
しかし、戸を閉めるのは気が引ける。せっかく夕日が望める客間に通してもらったのだ。その善意を無下にしたくない。
温かい茶の入った湯のみで指先を温め、底で揺れる茶葉を見つめた。少し退屈だ。
どれくらいそうやって待っただろうか。西日は地に隠れ、空は群青から紫、黄金、茜へと染め分けらた頃――。
「与羽」
与羽は自分の名前を呼ぶ声に顔を上げた。
わずかに開けた戸から覗くのは、背まで垂れた長髪を一つに束ねた青年。逆三角形のあごに、まっすぐ通った鼻筋、厳しい雰囲気を打ち消すような穏やかな目元、短い眉はきりりとつりあがっている。今は眉間に浅くしわを寄せていぶかしげにしているものの、整った顔立ちなのは間違いない。しかし、与羽にとっては見慣れた普通の顔だ。
「お忙しそうですね」
与羽の声には、わずかに不機嫌さがにじんでいた。すでにあたりは暗くなりはじめているし、今飲んでいるお茶も三杯目。思った以上に長い時間待つことになってしまった。
青年は与羽の仏頂面に肩をすくめながら、机を挟んで彼女の前に腰を下ろした。
「ありがとう」
と目の前に茶と茶菓子を置いてくれた使用人の少年に礼を言い、すぐに茶菓子を与羽の方へと押しやる。与羽はためらいなく彼の茶菓子に手を伸ばした。
「ま、また持ってきますね!」
その様子に少年は慌てた。こんなことは初めてだったらしい。
「いや、お構いなく」
彼はわずかに笑みを浮かべて、暗に早く立ち去るよう促した。
「あ、は、はい! ごゆっくりどうぞ」
早口に言って、あたふたと去っていく小姓。訓練しているのか、ほとんど聞き取れないくらい小さな足音が遠のき、消えていった。
「ふう……」
その瞬間、青年は大きなため息をつきながら机に肘をついた。
「お疲れですね、絡柳先輩」
彼の顔を覗き込みながら与羽はニッと口の端を吊り上げた。
「この時期は仕方ない。まぁ、朝議後から休憩なしで延々今年の予算を詰めることになるとは思わなかったけどな」
絡柳は前髪をかき乱しながらつぶやく。
「去年の税収と貿易や銀採掘で稼いだ収入と、水路や道の補修に官吏の給与。今年は武官の刀を鍛えなおすための補助金を出すとか出さないとか。去年は豊作だったが、今年はどうか。関税はこのままで良いか――。過去二十年さかのぼって、参考にしろと言われてもな……。月日大臣は後任を俺にするつもりなんだろうか?」
「まぁ、今の若手月日系官吏で一番有能なのは絡柳先輩ですから」
与羽は城に勤める上級文官たちを思い出しながら答えた。中級以上の文官はほとんど全員が、主要五文官家が率いる派閥のどれかに属している。絡柳の場合は出身が月日家に仕える使用人家なので、月日系官吏だ。そして、現在の月日系官吏は人数こそ多いものの、目立った成果を出している者がほとんどいない……。
「だから月日大臣は七十近くても引退せずに、大臣を続けているんだろうな」
室外に聞こえないよう十分配慮した低い小声で、絡柳が言った。彼がここまで愚痴っぽいのは珍しい。
「……本当にお疲れなんですね」
与羽はねぎらいの言葉を口にした。
多くの人が水月絡柳は完璧な人間だと思っている。今まで城主一族と主要文官家、そしてそれに限りなく近い家柄の者のみが勤めてきた大臣位に当時二十二歳と言う若さで食い込んだ、庶民出身の青年。常に姿勢を正し、厳しい雰囲気を纏い、強さと容姿と頭脳を兼ね備えた百年に一度ともいわれる逸材。
しかし、彼は決して完璧でも天才でもなかった。「家」という大きな後ろ盾のない中で、色々なところに頼み込んで本を読みあさり、誰も気付かないような努力をしてきたのだ。弱音も吐かず、黙々と――。
彼が己の弱みを見せるのはほんの数人の前だけ。与羽は絡柳のほつれた髪に手を伸ばそうとした。
「にもかかわらず、だ」
しかし、絡柳が頭をあげて与羽を見たため、手を引っ込めざるを得なくなった。
「やっと終わって、あとは乱舞と卯龍さんに見せるだけだったにもかかわらず、なぜこんなところで、いたずらじゃじゃ馬姫が待ってる?」
彼は与羽がいつものようにわがままを言いに来たと思っているらしい。
「大丈夫ですよ」
与羽はいたずらっぽい笑みを浮かべて、絡柳の頭をねぎらうようにぽんぽん叩いた。
「私が動けば、辰海も動きますから」
「…………」
絡柳は机に突っ伏したまま、顔だけあげて上目遣いに与羽を見ている。さきほどまでとは打って変わって、真面目な顔だ。
文官筆頭家長男――古狐辰海の潜在能力はまだ測りかねている。昨年末に北の同盟国天駆で共に働いたときは、彼の知識に助けられた。歴史や伝統など、絡柳が苦手な分野に辰海は詳しいから。うまく付き合えばお互いの不足を補い合えるはずだ。ただ、辰海自身は何よりも与羽を第一に行動しており、自身の出世にも官吏の仕事にもさほど情熱を示さない。
しかし、与羽がやれと言えば、彼はためらいなくその全能力を発揮するだろう。期待できるはずだ。そしてなにより、彼の本気には興味がある。
「……何をするつもりだ?」
低く押し殺した絡柳の問いかけ。その声は、期待と緊張で普段よりかすれていた。
与羽は彼の鼻先に人差し指を突き付けた。機嫌良さそうに深まった笑みと、明るい青紫の瞳。きっととんでもない提案が来る。そんな確信に、絡柳は少しだけ表情をこわばらせた。
「『龍姫の恋愛成就大作戦』!」
与羽の声が宵闇に染まった部屋に響く。
「…………」
沈黙すること数秒。
政務で疲れた絡柳の脳内では、その内容を推測しようとさまざまな情報が駆け巡っている。
しかし、面倒になった。
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