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外伝 - 第六章 炎狐と龍姫
六章十二節 - 懺悔と懇願
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「それなら、せめて僕の懺悔を聞いて頂けないでしょうか?」
深刻さを見せない乱舞に、辰海はゆっくりと問いかけた。真剣な顔で。
乱舞はそれを受け入れようか、拒絶しようか、一瞬迷ったらしい。辰海はその隙に話しはじめた。
「僕はみんなに愛されている与羽がうらやましくて、嫉妬心から与羽にひどいことをたくさんしてしまいました。与羽に冷たくしたり、先日与羽がけがをしたのだって僕が与羽のやさしさを試そうとしたせいです。僕がわがままで、未熟で、人を突き放して優位に立ったり、自分を傷つけて相手の反応を見ることでしか自分の価値を信じられなかったから――」
与羽と同じ色をした乱舞の目を見ていられなくて、辰海は自分の膝に視線を落とした。
「今は、後悔していますし、反省しています。与羽に対する劣等感はまだ消えていませんが、なんとかして自分が犯した罪を償いたいと思っています。与羽のために何かしたいって思うんです。与羽を守りたいし、与羽の力になりたいんです」
「……どういう心境の変化?」
彼がそう尋ねるのも無理はないだろう。辰海はつい先日まで与羽を心から嫌って、憎んで、目の敵にしていたのだから。
「与羽を失いそうになって、怖くなりました。僕が望んでいたのはこれじゃないって理解したんです。やっとみんなが僕に教え諭そうとしていた、自分の愚かさに気づいたんです」
辰海は乱舞の青紫色の瞳を見た。与羽と同じ色だ。それを見るだけで、胸がズキズキと痛む。与羽への罪悪感と嫉妬心で。しかし、覚悟を示すために辰海は中州城主の目を見続けた。
「僕は中州城主だし、与羽が本当に大切だから、安易に信じるとは言えない」
「それで構いません。僕はこれから行動で、自分の意志を示し続けるつもりです」
辰海は小さくうなずいた。城主や周りの人々の信頼を失うこと。それも辰海が受けるべき罰の一つだ。
「……ちなみに、城主。僕の試験の時、城主がおっしゃったことは、まだ有効でしょうか? 『与羽の後見人を任せたい』と言う……」
今尋ねることではないかもしれないと思いつつも、辰海はこの機会に知りたいことを口にした。
「それは、……君次第、かな」
乱舞が思案するように目を細めると、口元にあった最後の笑みの余韻が消えた。やはり今聞くべきことではなかったようだ。
「わかりました」
辰海が望む最良の答えではなかったが、最悪でもない。これで乱舞と話したいことはすべてだ。
「お忙しいところ、お時間をくださりありがとうございました」
感謝の言葉を述べて、辰海は腰をあげた。この部屋に来た時に出された茶はまだもくもくと湯気を立てている。それほど短い時間。
「構わんよ」
乱舞の顔には、再び人懐っこい笑みが浮かんでいた。その表情と彼の持つ色彩が与羽を思い出させて、辰海の瞳が少し揺れた。与羽は無事なのだろうか? 乱舞に聞けば答えがわかるだろう。
――与羽は……。
辰海の唇が小さく動く。しかし、それは声にならなかった。確かめる勇気がない。辰海は目を伏せながら姿勢を正した。
「失礼いたします」
座ったままの中州城主に深々と頭を下げ、辰海はゆっくりと踵を返した。
「辰海くん」
その背に乱舞が声をかけたのは、辰海が部屋の敷居をまたぎ越える直前だ。
「ちょっとだけ、与羽に会っていく?」
ためらいがちな提案に、辰海の肩がはねた。振り返った姿勢のまま、驚きと緊張で身を固くする辰海の視線の先で、乱舞がゆっくりと腰を上げた。
「いいん、ですか?」
尋ね返した辰海の声は、ひどく上ずっていた。
「会いたいんでしょ?」
動けない辰海とは裏腹に、乱舞は滑らかな動作で辰海が細く開けた戸を大きく開きなおす。執務室を出ていく後ろ姿を辰海は慌てて追いかけた。突然の出来事に、心臓がバクバク鳴っている。両手で胸を押さえたものの、今度は息が苦しくなって、小さく開けた口からしきりに呼吸した。乱舞に吐息が聞こえないよう浅く、速く。
乱舞は振り返ることなく、ゆったりとした足取りで辰海を案内していく。
あの時以来初めて会う与羽。どんな様子だろうか。元気そうならうれしい。しかし、もし死の間際にいたら? 辰海は汗のにじむ手で、着物の襟元を強く握った。
乱舞の案内した部屋は、屋敷の中ほどにあった。音を立てずに戸を細く開けて中をうかがったあと、乱舞と辰海が入れるように大きく開く。暖かな部屋から漂うのは、血と薬草の匂いだ。
部屋の中央に布団が敷かれているものの、辰海ははじめ与羽の姿を確認することができなかった。頭に巻かれた包帯と血の気のない白い顔が寝具に溶け込んで見えたから。
「よ……、う」
辰海の呼びかけはほとんど声になっていなかった。乱舞を押しのけるようにして、辰海は与羽の枕元に膝をついた。その体に触れようと伸ばした手は、ためらいがちに指先を空中にさまよわせたあと、辰海の襟元に戻る。
与羽は深く眠っているらしかった。呼吸のたびに、布団がわずかに上下している。良く日に焼けているはずの顔は青白く、眉間には浅くしわが寄っていた。
「ヤマは抜けたから、命に別状はないよ。後遺症はなさそうだし、ごはんもお粥を少しずつだけど食べとる。ただ、傷口がひどく痛むみたいで良くうなされるから、痛み止めで深く眠ってもらっとる」
乱舞が与羽の状態を簡単に説明してくれた。そうしながらも、辰海の隣に同じように膝をつき、布団の中に手を差し入れている。乱舞が布団の中から引っ張り出したのは、ほっそりした与羽の手だ。骨の浮かぶ手の甲をやさしく撫でたあと、乱舞はそれを辰海に握らせた。今まで布団の中にあった与羽の手はとてもあたたかい。与羽の生命を実感できて、辰海はほうっと長く息をついた。
「与羽」
辰海は身をかがめて、眠り続ける与羽の耳元に唇を寄せた。
「君が目覚めたらもう一度ちゃんと言うつもりだけど、君にひどいこといっぱいして、ごめん。そして、僕がどれだけ君を突き放しても、僕の友達でいてくれてありがとう」
――もう二度と君を傷つけたり、悲しませたりしないから。
辰海は胸の中で誓った。大事な約束であるにもかかわらず、声に出す勇気を持てない自分が情けない。
目が熱い。ほほにもそれと同じ熱が伝い、首を経てしわの寄った襟に吸い込まれる。与羽が無事だった安心なのか、後悔なのか、罪悪感なのか。流れ出す感情が何なのかはわからない。
「辰海くん」
気づかわしげな声に顔をあげると、心配そうに見下ろす乱舞が見えた。辰海はいつの間にか深く身を折り、うずくまっていたらしい。乱舞が差し出す手巾を、辰海は全力で首を横に振って断った。そして、自分の袖で涙と鼻水を拭くと、再び与羽の手を握ったままうずくまる。ピクリとも動かない骨ばった手に額をすりつけるように、祈るように。
「与羽」
与羽の手にほほを押し付けた。与羽の指でほほを撫でる。それだけでとても幸せな気持ちになるのだ。吐き気をもよおすような罪悪感もある。しかしそれでも、自分は与羽と共にいたいのだと実感した。苦しくても、つらくても――。
――叶うなら、君の隣に。
辰海は懇願するように、震える唇を開いた。
「僕のすべてを、君のために」
深刻さを見せない乱舞に、辰海はゆっくりと問いかけた。真剣な顔で。
乱舞はそれを受け入れようか、拒絶しようか、一瞬迷ったらしい。辰海はその隙に話しはじめた。
「僕はみんなに愛されている与羽がうらやましくて、嫉妬心から与羽にひどいことをたくさんしてしまいました。与羽に冷たくしたり、先日与羽がけがをしたのだって僕が与羽のやさしさを試そうとしたせいです。僕がわがままで、未熟で、人を突き放して優位に立ったり、自分を傷つけて相手の反応を見ることでしか自分の価値を信じられなかったから――」
与羽と同じ色をした乱舞の目を見ていられなくて、辰海は自分の膝に視線を落とした。
「今は、後悔していますし、反省しています。与羽に対する劣等感はまだ消えていませんが、なんとかして自分が犯した罪を償いたいと思っています。与羽のために何かしたいって思うんです。与羽を守りたいし、与羽の力になりたいんです」
「……どういう心境の変化?」
彼がそう尋ねるのも無理はないだろう。辰海はつい先日まで与羽を心から嫌って、憎んで、目の敵にしていたのだから。
「与羽を失いそうになって、怖くなりました。僕が望んでいたのはこれじゃないって理解したんです。やっとみんなが僕に教え諭そうとしていた、自分の愚かさに気づいたんです」
辰海は乱舞の青紫色の瞳を見た。与羽と同じ色だ。それを見るだけで、胸がズキズキと痛む。与羽への罪悪感と嫉妬心で。しかし、覚悟を示すために辰海は中州城主の目を見続けた。
「僕は中州城主だし、与羽が本当に大切だから、安易に信じるとは言えない」
「それで構いません。僕はこれから行動で、自分の意志を示し続けるつもりです」
辰海は小さくうなずいた。城主や周りの人々の信頼を失うこと。それも辰海が受けるべき罰の一つだ。
「……ちなみに、城主。僕の試験の時、城主がおっしゃったことは、まだ有効でしょうか? 『与羽の後見人を任せたい』と言う……」
今尋ねることではないかもしれないと思いつつも、辰海はこの機会に知りたいことを口にした。
「それは、……君次第、かな」
乱舞が思案するように目を細めると、口元にあった最後の笑みの余韻が消えた。やはり今聞くべきことではなかったようだ。
「わかりました」
辰海が望む最良の答えではなかったが、最悪でもない。これで乱舞と話したいことはすべてだ。
「お忙しいところ、お時間をくださりありがとうございました」
感謝の言葉を述べて、辰海は腰をあげた。この部屋に来た時に出された茶はまだもくもくと湯気を立てている。それほど短い時間。
「構わんよ」
乱舞の顔には、再び人懐っこい笑みが浮かんでいた。その表情と彼の持つ色彩が与羽を思い出させて、辰海の瞳が少し揺れた。与羽は無事なのだろうか? 乱舞に聞けば答えがわかるだろう。
――与羽は……。
辰海の唇が小さく動く。しかし、それは声にならなかった。確かめる勇気がない。辰海は目を伏せながら姿勢を正した。
「失礼いたします」
座ったままの中州城主に深々と頭を下げ、辰海はゆっくりと踵を返した。
「辰海くん」
その背に乱舞が声をかけたのは、辰海が部屋の敷居をまたぎ越える直前だ。
「ちょっとだけ、与羽に会っていく?」
ためらいがちな提案に、辰海の肩がはねた。振り返った姿勢のまま、驚きと緊張で身を固くする辰海の視線の先で、乱舞がゆっくりと腰を上げた。
「いいん、ですか?」
尋ね返した辰海の声は、ひどく上ずっていた。
「会いたいんでしょ?」
動けない辰海とは裏腹に、乱舞は滑らかな動作で辰海が細く開けた戸を大きく開きなおす。執務室を出ていく後ろ姿を辰海は慌てて追いかけた。突然の出来事に、心臓がバクバク鳴っている。両手で胸を押さえたものの、今度は息が苦しくなって、小さく開けた口からしきりに呼吸した。乱舞に吐息が聞こえないよう浅く、速く。
乱舞は振り返ることなく、ゆったりとした足取りで辰海を案内していく。
あの時以来初めて会う与羽。どんな様子だろうか。元気そうならうれしい。しかし、もし死の間際にいたら? 辰海は汗のにじむ手で、着物の襟元を強く握った。
乱舞の案内した部屋は、屋敷の中ほどにあった。音を立てずに戸を細く開けて中をうかがったあと、乱舞と辰海が入れるように大きく開く。暖かな部屋から漂うのは、血と薬草の匂いだ。
部屋の中央に布団が敷かれているものの、辰海ははじめ与羽の姿を確認することができなかった。頭に巻かれた包帯と血の気のない白い顔が寝具に溶け込んで見えたから。
「よ……、う」
辰海の呼びかけはほとんど声になっていなかった。乱舞を押しのけるようにして、辰海は与羽の枕元に膝をついた。その体に触れようと伸ばした手は、ためらいがちに指先を空中にさまよわせたあと、辰海の襟元に戻る。
与羽は深く眠っているらしかった。呼吸のたびに、布団がわずかに上下している。良く日に焼けているはずの顔は青白く、眉間には浅くしわが寄っていた。
「ヤマは抜けたから、命に別状はないよ。後遺症はなさそうだし、ごはんもお粥を少しずつだけど食べとる。ただ、傷口がひどく痛むみたいで良くうなされるから、痛み止めで深く眠ってもらっとる」
乱舞が与羽の状態を簡単に説明してくれた。そうしながらも、辰海の隣に同じように膝をつき、布団の中に手を差し入れている。乱舞が布団の中から引っ張り出したのは、ほっそりした与羽の手だ。骨の浮かぶ手の甲をやさしく撫でたあと、乱舞はそれを辰海に握らせた。今まで布団の中にあった与羽の手はとてもあたたかい。与羽の生命を実感できて、辰海はほうっと長く息をついた。
「与羽」
辰海は身をかがめて、眠り続ける与羽の耳元に唇を寄せた。
「君が目覚めたらもう一度ちゃんと言うつもりだけど、君にひどいこといっぱいして、ごめん。そして、僕がどれだけ君を突き放しても、僕の友達でいてくれてありがとう」
――もう二度と君を傷つけたり、悲しませたりしないから。
辰海は胸の中で誓った。大事な約束であるにもかかわらず、声に出す勇気を持てない自分が情けない。
目が熱い。ほほにもそれと同じ熱が伝い、首を経てしわの寄った襟に吸い込まれる。与羽が無事だった安心なのか、後悔なのか、罪悪感なのか。流れ出す感情が何なのかはわからない。
「辰海くん」
気づかわしげな声に顔をあげると、心配そうに見下ろす乱舞が見えた。辰海はいつの間にか深く身を折り、うずくまっていたらしい。乱舞が差し出す手巾を、辰海は全力で首を横に振って断った。そして、自分の袖で涙と鼻水を拭くと、再び与羽の手を握ったままうずくまる。ピクリとも動かない骨ばった手に額をすりつけるように、祈るように。
「与羽」
与羽の手にほほを押し付けた。与羽の指でほほを撫でる。それだけでとても幸せな気持ちになるのだ。吐き気をもよおすような罪悪感もある。しかしそれでも、自分は与羽と共にいたいのだと実感した。苦しくても、つらくても――。
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