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外伝 - 第五章 武術大会
五章六節 - 太陽の贈り物
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「部屋まで送ろうか?」
卯龍は大事な客人を見送るように、辰海を書斎の外まで案内していく。
「いえ、大丈夫、……です」
「それなら、気をつけてな。俺はお前が文官準吏になってくれて、本当にうれしいぞ」
そんな言葉と強いまなざしに見送られて、辰海は自室へと向かった。重くゆったりした足取りで、卯龍の書斎がある本殿を抜け、短い渡り廊下を通って東殿へ。
辰海の部屋の前の縁側には見慣れた少年が座っている。
「太一……」
辰海よりひと月だけ先に生まれた乳兄弟。小さく呼ぶ声に、太一は片手を振ってこたえた。
「辰海は結果に納得してないかもしれないが、文官準吏おめでとう」
あまり喜びを感じない、淡々とした祝福。辰海の感情を逆なでないように考え抜いた言葉なのだろう。
「……太一もね」
辰海はそれを素直に受け取り、祝福を返した。彼――野火太一も五次試験を中程度の成績で通過している。
「ありがとう」
表情が変わらない辰海と違って、太一は淡い笑みを浮かべてそれに応えた。無事文官準吏になれて安心したようだ。
「これは、与羽からのお祝いだ」
次に、太一は持っていた包みを辰海に差し出した。
与羽から? 贈り主が贈り主だけに、辰海はそれを受け取れなかった。上質な布で丁寧に巻かれているせいで中身はわからない。両手に乗るくらいの大きさで、厚みはさほどない。書籍か、与羽ならば菓子折りの箱か。
「与羽もさっきまで一緒にいたんだが、旦那様に呼ばれてしまって」
聞いてもいないのに、太一は与羽から包みを託された経緯を説明している。卯龍が与羽と辰海を会わせないよう手を回したらしい。これ以上辰海の感情を乱さないように。
ありがたいのに、少し残念でもある。
「『辰海が三位とかありえん! 誰よりもがんばっとったし、誰よりも有能じゃん!』って怒りまくっていたぞ。今頃旦那様に食って掛かっていないか不安だ……」
――与羽らしい。
太一の言葉を聞いて、そんな感想が胸に湧いた。辰海の口の端に浮かんだ小さな笑みに気づいたのは、太一だけだ。
「まぁ、こいつは受け取って欲しい」
思ったほど辰海の機嫌は悪くないらしい。そう確信した太一は、与羽から預かった贈り物を辰海に押し付けた。ずしりと重い。
「何かあれば話くらいは聞くから、あまり思いつめすぎるなよ? 辰海のことは、俺が全力で支えるから。俺が文官試験を受けたのは、官吏になる辰海の手助けをしたいって理由が十割なんだぞ!」
「……もしかして、それを面接で言ったの?」
太一の言葉はすべて聞き流そうと思っていたが、辰海は好奇心からそう呟いていた。四次試験を六位で通過した太一が、五次試験でその順位を五十位以上落とした理由が気になっていたのだ。
「もちろん。城主には『城主より古狐を優先する心構えは少し不安』だと言われたが、嘘をついても俺が野火の人間である以上嘘だとばれるだろうし、通過順にこだわりはない」
力強く言い切る太一。彼は辰海よりも城主一族の与羽が大切なのではなかったか。それを口にしようとしたものの、声は出なかった。
「……ありがとう」
代わりにそんな言葉が飛び出した。それに驚いたのは辰海自身だ。
「気にするなよ」
笑みを浮かべた太一に強く肩を叩かれると、何かが落ちていくようだった。それが嬉しいような、悔しいような。
「話はもういいよね」
辰海は眉間に力を入れて表情を隠すと、その足を自室へ向けた。
「与羽とか、アメとか、誰かが訪ねてくるかもしれないけど、絶対に通さないで」
太一を見ることなくそう言って、辰海は自分の書斎に入った。
ぴしゃりと戸を閉め切り、風の通らない空間に息をつく。無理やり渡された包みを机に置くと、わずかに梱包が解けた。菓子のたぐいならそのまま放っておくつもりだったが、真新しい綴じ本の角が見えて好奇心をそそられてしまった。本は好きなのだ。勉強に使う歴史書や地誌も、趣味で読む娯楽本も。
辰海はさりげない動作で包みを開いた。たまたま手が当たっただけだと、自分に言い訳するように。中身は小さな菓子の箱、そして本が三冊。そのどれもが民話や小話をまとめたものであるらしかった。大衆を笑わせるためにオチを付けた落語もある。辰海が少しでも明るい気分になれるよう、一生懸命選んだのだろう。
「……余計なお世話だよ」
辰海は表紙を撫でながらつぶやいた。この本はどこかから与羽が写本してきたものらしい。見慣れた字で題が書かれている。内容が気にならないと言えば嘘になるが、読むのはためらわれた。与羽の文字を見たら、きっと冷静ではいられないから。
辰海は意思の力を総動員して本を包みなおすと、それを大きな机の下に押し込んだ。これで見えない。いつもの辰海の部屋だ。
「…………」
辰海は膝を抱えて、目を閉じた。考えるのだ。これからのこと、自分のこと、父のこと、与羽のこと――。大きな劣等感や嫉妬心。尊敬と恋心。つらい。くやしい。くるしい……。
辰海の中にたまった感情が、熱いしずくとなって零れ落ちた。涙が涸れるまで泣き続ければ、この苦しみから解き放たれるのだろうか。
――与羽。
いや、そんなことはあり得ない。
自分は与羽がうらやましいのだ。与羽みたいになりたくて、でもそうなれる未来が到底浮かばなくて――。だから欲しいものを持っている与羽が嫌いで、憎くて、でも大好きで。胸がギュッと締め付けられる気がした。脳裏を与羽が埋め尽くす。嫌いなのに、欲しくて仕方ないあの太陽のような笑顔。
「……君みたいになりたい」
初めて口にした願いは、誰にも届くことなく嗚咽に溶けて消えた。
卯龍は大事な客人を見送るように、辰海を書斎の外まで案内していく。
「いえ、大丈夫、……です」
「それなら、気をつけてな。俺はお前が文官準吏になってくれて、本当にうれしいぞ」
そんな言葉と強いまなざしに見送られて、辰海は自室へと向かった。重くゆったりした足取りで、卯龍の書斎がある本殿を抜け、短い渡り廊下を通って東殿へ。
辰海の部屋の前の縁側には見慣れた少年が座っている。
「太一……」
辰海よりひと月だけ先に生まれた乳兄弟。小さく呼ぶ声に、太一は片手を振ってこたえた。
「辰海は結果に納得してないかもしれないが、文官準吏おめでとう」
あまり喜びを感じない、淡々とした祝福。辰海の感情を逆なでないように考え抜いた言葉なのだろう。
「……太一もね」
辰海はそれを素直に受け取り、祝福を返した。彼――野火太一も五次試験を中程度の成績で通過している。
「ありがとう」
表情が変わらない辰海と違って、太一は淡い笑みを浮かべてそれに応えた。無事文官準吏になれて安心したようだ。
「これは、与羽からのお祝いだ」
次に、太一は持っていた包みを辰海に差し出した。
与羽から? 贈り主が贈り主だけに、辰海はそれを受け取れなかった。上質な布で丁寧に巻かれているせいで中身はわからない。両手に乗るくらいの大きさで、厚みはさほどない。書籍か、与羽ならば菓子折りの箱か。
「与羽もさっきまで一緒にいたんだが、旦那様に呼ばれてしまって」
聞いてもいないのに、太一は与羽から包みを託された経緯を説明している。卯龍が与羽と辰海を会わせないよう手を回したらしい。これ以上辰海の感情を乱さないように。
ありがたいのに、少し残念でもある。
「『辰海が三位とかありえん! 誰よりもがんばっとったし、誰よりも有能じゃん!』って怒りまくっていたぞ。今頃旦那様に食って掛かっていないか不安だ……」
――与羽らしい。
太一の言葉を聞いて、そんな感想が胸に湧いた。辰海の口の端に浮かんだ小さな笑みに気づいたのは、太一だけだ。
「まぁ、こいつは受け取って欲しい」
思ったほど辰海の機嫌は悪くないらしい。そう確信した太一は、与羽から預かった贈り物を辰海に押し付けた。ずしりと重い。
「何かあれば話くらいは聞くから、あまり思いつめすぎるなよ? 辰海のことは、俺が全力で支えるから。俺が文官試験を受けたのは、官吏になる辰海の手助けをしたいって理由が十割なんだぞ!」
「……もしかして、それを面接で言ったの?」
太一の言葉はすべて聞き流そうと思っていたが、辰海は好奇心からそう呟いていた。四次試験を六位で通過した太一が、五次試験でその順位を五十位以上落とした理由が気になっていたのだ。
「もちろん。城主には『城主より古狐を優先する心構えは少し不安』だと言われたが、嘘をついても俺が野火の人間である以上嘘だとばれるだろうし、通過順にこだわりはない」
力強く言い切る太一。彼は辰海よりも城主一族の与羽が大切なのではなかったか。それを口にしようとしたものの、声は出なかった。
「……ありがとう」
代わりにそんな言葉が飛び出した。それに驚いたのは辰海自身だ。
「気にするなよ」
笑みを浮かべた太一に強く肩を叩かれると、何かが落ちていくようだった。それが嬉しいような、悔しいような。
「話はもういいよね」
辰海は眉間に力を入れて表情を隠すと、その足を自室へ向けた。
「与羽とか、アメとか、誰かが訪ねてくるかもしれないけど、絶対に通さないで」
太一を見ることなくそう言って、辰海は自分の書斎に入った。
ぴしゃりと戸を閉め切り、風の通らない空間に息をつく。無理やり渡された包みを机に置くと、わずかに梱包が解けた。菓子のたぐいならそのまま放っておくつもりだったが、真新しい綴じ本の角が見えて好奇心をそそられてしまった。本は好きなのだ。勉強に使う歴史書や地誌も、趣味で読む娯楽本も。
辰海はさりげない動作で包みを開いた。たまたま手が当たっただけだと、自分に言い訳するように。中身は小さな菓子の箱、そして本が三冊。そのどれもが民話や小話をまとめたものであるらしかった。大衆を笑わせるためにオチを付けた落語もある。辰海が少しでも明るい気分になれるよう、一生懸命選んだのだろう。
「……余計なお世話だよ」
辰海は表紙を撫でながらつぶやいた。この本はどこかから与羽が写本してきたものらしい。見慣れた字で題が書かれている。内容が気にならないと言えば嘘になるが、読むのはためらわれた。与羽の文字を見たら、きっと冷静ではいられないから。
辰海は意思の力を総動員して本を包みなおすと、それを大きな机の下に押し込んだ。これで見えない。いつもの辰海の部屋だ。
「…………」
辰海は膝を抱えて、目を閉じた。考えるのだ。これからのこと、自分のこと、父のこと、与羽のこと――。大きな劣等感や嫉妬心。尊敬と恋心。つらい。くやしい。くるしい……。
辰海の中にたまった感情が、熱いしずくとなって零れ落ちた。涙が涸れるまで泣き続ければ、この苦しみから解き放たれるのだろうか。
――与羽。
いや、そんなことはあり得ない。
自分は与羽がうらやましいのだ。与羽みたいになりたくて、でもそうなれる未来が到底浮かばなくて――。だから欲しいものを持っている与羽が嫌いで、憎くて、でも大好きで。胸がギュッと締め付けられる気がした。脳裏を与羽が埋め尽くす。嫌いなのに、欲しくて仕方ないあの太陽のような笑顔。
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