32 / 201
第二部 - 一章 龍の故郷
一章十一節 - 冷王の挑発
しおりを挟む
「与羽はいろんな人に好かれるねー」
きょとんと首をかしげる与羽にほおずりしながら言う実砂菜。
「私が男の子だったら、私も与羽争奪戦に参加してたかも!」
「……なにそれ?」
与羽がさらに首を傾げ、
「冗談でもやめて」と辰海がため息をつく。その目に先ほど大斗に見せた敵意は一切ない。
「そう言えばミサ、夕方に柊地司が言ってたこと覚えてる? 天駆の神事と官吏の話」
話題を変えようとしたのだろう。辰海は中州で巫女を務める彼女にそう問いかけた。
「きもちよーく酔ってるときに難しい話はしなーい!」と拒否されてしまったが。
「それがどうしたん?」
代わりに与羽が疑問を返した。
「天駆の正月神事について確認したいことがあって――」
辰海は予想以上に難しい話をするつもりだったようだ。
「さすがに他国の神事までは詳しく覚えてナイナイ」
実砂菜は与羽の頭の上で大きく手を振って否定を示した。与羽も辰海の役に立ちそうな知識は持ち合わせていない。
「そうだよね。ありがとう」
辰海は穏やかな笑顔でうなずいた。
「なに? 俺には聞いてくれないの?」
話を切り上げようとした辰海に食って掛かったのは大斗だ。
「何かご存知なのですか?」
「全然。俺は武官だよ? 知るわけないでしょ」
「……そうですよ……、ね」
辰海は笑顔をこわばらせて、困惑している。
先ほどの敵意に満ちた辰海の目をもう一度見たくて挑発したのだが、この程度では無理らしい。大斗は強い人、度胸のある人が大好きだ。与羽は明るく元気かつ前向きで、すごく良い。実砂菜の歯に衣着せず話しかけてくる態度も気に入っている。絡柳ほど強い精神力で努力をする人は知らないし、乱舞は甘い男に見えてしたたかだ。
与羽の周りに集まるのは、大斗にも好感が持てる人ばかりだが、唯一彼女のもっとも近くにいる古狐辰海という男だけは嫌いだった。与羽に危害が及びそうになる一瞬だけ本気の目をするが、それ以外はいつも逃げ腰で、作った笑顔を張り付け、波風を立てないように生きている。
「やっぱりお前は嫌いだよ」
そう言ってみても、大した反応は返ってこない。与羽のように感情をあらわにしておびえたり隠れたりすれば、まだかわいげがあるのだが、それもない。目立たないように距離を取るだけだ。
「はい、でました。お義兄様の『嫌い』」
実砂菜が手を叩きながら陽気に言う。
「辰海くん、気にしなくていいからね。お義兄様の『嫌い』には、『やぁ、今日は調子悪そうだね』くらいの意味合いしかないから」
「そ、そうだったん?」
それに驚いたのは与羽だ。大斗が辰海やいろいろな人に「嫌い」と言うたびに、暴力沙汰になるのではないかとひやひやし続けていたのだが……。
「そーだよー。お義兄様って、本当に嫌いな人には目線すら合わさないから」
予想以上に義兄のことをよく見ている。
「ミサがいると調子狂うな……」
大斗は機嫌悪そうにそっぽを向いた。
「あーあー、千斗がお兄様の一割でも感情豊かでおしゃべりならなぁ」
そしていつもののろけ話に移る。
「口を開いても、『だるい』『めんどい』『わかった』とかそんなのばーっか! そういう物静かなところも好きなんだけど、さすがに静かすぎるから、『好き』って言ってくれないと千斗の言うこと聞かないって決めたんだ~。そしたら、顔を真っ赤にしてうつむきながら『好き』って言ってくれるようになってね! んもう、『きゃー! 私も大好きぃ!!』って感じ?」
実砂菜は興奮を抑えられないようで、目の間にある与羽の体を大きく前後に揺さぶっている。
「うわ、あ、ああぁぁ!」
与羽の口から情けない悲鳴が漏れた。
「ミサ、与羽が! 与羽が!!」
辰海が慌てて止めに入るが、実砂菜に触れるのは気がひけるらしい。彼女にかろうじて触れない距離に手をかざして、何度もなだめすかし、やっと実砂菜は落ち着いてくれた。
「……そんな千斗、見たことないなぁ」
実砂菜の上半身にぐったり体を預けながら、先ほどの話を思い出す与羽。実砂菜も千斗も学問所時代の同期だが、当時も今も千斗は何でもそつなくこなす、少し冷めた目をした無口な少年という印象しかなかった。
「婚約者の特権ってやつ?」
実砂菜はご機嫌だ。
「試しに、与羽にも好きって言ってあげようか?」
「え? いや、いいよ、別に――」
悪い予感しかしない。与羽は実砂菜から離れようとしたが、肩をしっかり抱きしめて引き戻されてしまった。
「与羽、大好き。お日様みたいに明るくて、大好き~!」
「ミサの方が明るいじゃん……」
そう答えつつも、少し緊張した。
「俺もお前の前向きでがんばり屋なところ好きだよ」
何を思ったのか、大斗までそんなことを言ってくる。低められた声は煽情的で、与羽の緊張を一層高ぶらせたが、その口元には意地の悪い笑みが浮かんでいた。
「ほら、辰海くんも言っちゃいな?」
実砂菜が笑みを含んだ声で言う。いまだに与羽の背に張り付いている彼女は、与羽の体を無理やり操って辰海の方を向かせた。
「え?」
実砂菜は与羽には見えない位置でにやにや笑っている。辰海の恋心を知っての発言だ。
辰海は与羽を見た。冗談で言うなら、許されるのだろうか。
「よ、与羽」
思いのほか、真剣な声が出てしまった。表情も。
「たつ?」
与羽が不安そうな表情を浮かべるのがわかる。辰海は無理やり自分の顔に笑みを浮かべた。
「……やっぱり、真面目な僕には冗談でも言えないよ」
大げさに明るい声を出して、そうごまかした。
「えー、つまんなーい」
実砂菜が唇を尖らせる。その背後で大きなため息が聞こえた。
「お前たちはなんて遊びをしているんだ……」
そこには上級文官組で話していたはずの絡柳が立っていた。
きょとんと首をかしげる与羽にほおずりしながら言う実砂菜。
「私が男の子だったら、私も与羽争奪戦に参加してたかも!」
「……なにそれ?」
与羽がさらに首を傾げ、
「冗談でもやめて」と辰海がため息をつく。その目に先ほど大斗に見せた敵意は一切ない。
「そう言えばミサ、夕方に柊地司が言ってたこと覚えてる? 天駆の神事と官吏の話」
話題を変えようとしたのだろう。辰海は中州で巫女を務める彼女にそう問いかけた。
「きもちよーく酔ってるときに難しい話はしなーい!」と拒否されてしまったが。
「それがどうしたん?」
代わりに与羽が疑問を返した。
「天駆の正月神事について確認したいことがあって――」
辰海は予想以上に難しい話をするつもりだったようだ。
「さすがに他国の神事までは詳しく覚えてナイナイ」
実砂菜は与羽の頭の上で大きく手を振って否定を示した。与羽も辰海の役に立ちそうな知識は持ち合わせていない。
「そうだよね。ありがとう」
辰海は穏やかな笑顔でうなずいた。
「なに? 俺には聞いてくれないの?」
話を切り上げようとした辰海に食って掛かったのは大斗だ。
「何かご存知なのですか?」
「全然。俺は武官だよ? 知るわけないでしょ」
「……そうですよ……、ね」
辰海は笑顔をこわばらせて、困惑している。
先ほどの敵意に満ちた辰海の目をもう一度見たくて挑発したのだが、この程度では無理らしい。大斗は強い人、度胸のある人が大好きだ。与羽は明るく元気かつ前向きで、すごく良い。実砂菜の歯に衣着せず話しかけてくる態度も気に入っている。絡柳ほど強い精神力で努力をする人は知らないし、乱舞は甘い男に見えてしたたかだ。
与羽の周りに集まるのは、大斗にも好感が持てる人ばかりだが、唯一彼女のもっとも近くにいる古狐辰海という男だけは嫌いだった。与羽に危害が及びそうになる一瞬だけ本気の目をするが、それ以外はいつも逃げ腰で、作った笑顔を張り付け、波風を立てないように生きている。
「やっぱりお前は嫌いだよ」
そう言ってみても、大した反応は返ってこない。与羽のように感情をあらわにしておびえたり隠れたりすれば、まだかわいげがあるのだが、それもない。目立たないように距離を取るだけだ。
「はい、でました。お義兄様の『嫌い』」
実砂菜が手を叩きながら陽気に言う。
「辰海くん、気にしなくていいからね。お義兄様の『嫌い』には、『やぁ、今日は調子悪そうだね』くらいの意味合いしかないから」
「そ、そうだったん?」
それに驚いたのは与羽だ。大斗が辰海やいろいろな人に「嫌い」と言うたびに、暴力沙汰になるのではないかとひやひやし続けていたのだが……。
「そーだよー。お義兄様って、本当に嫌いな人には目線すら合わさないから」
予想以上に義兄のことをよく見ている。
「ミサがいると調子狂うな……」
大斗は機嫌悪そうにそっぽを向いた。
「あーあー、千斗がお兄様の一割でも感情豊かでおしゃべりならなぁ」
そしていつもののろけ話に移る。
「口を開いても、『だるい』『めんどい』『わかった』とかそんなのばーっか! そういう物静かなところも好きなんだけど、さすがに静かすぎるから、『好き』って言ってくれないと千斗の言うこと聞かないって決めたんだ~。そしたら、顔を真っ赤にしてうつむきながら『好き』って言ってくれるようになってね! んもう、『きゃー! 私も大好きぃ!!』って感じ?」
実砂菜は興奮を抑えられないようで、目の間にある与羽の体を大きく前後に揺さぶっている。
「うわ、あ、ああぁぁ!」
与羽の口から情けない悲鳴が漏れた。
「ミサ、与羽が! 与羽が!!」
辰海が慌てて止めに入るが、実砂菜に触れるのは気がひけるらしい。彼女にかろうじて触れない距離に手をかざして、何度もなだめすかし、やっと実砂菜は落ち着いてくれた。
「……そんな千斗、見たことないなぁ」
実砂菜の上半身にぐったり体を預けながら、先ほどの話を思い出す与羽。実砂菜も千斗も学問所時代の同期だが、当時も今も千斗は何でもそつなくこなす、少し冷めた目をした無口な少年という印象しかなかった。
「婚約者の特権ってやつ?」
実砂菜はご機嫌だ。
「試しに、与羽にも好きって言ってあげようか?」
「え? いや、いいよ、別に――」
悪い予感しかしない。与羽は実砂菜から離れようとしたが、肩をしっかり抱きしめて引き戻されてしまった。
「与羽、大好き。お日様みたいに明るくて、大好き~!」
「ミサの方が明るいじゃん……」
そう答えつつも、少し緊張した。
「俺もお前の前向きでがんばり屋なところ好きだよ」
何を思ったのか、大斗までそんなことを言ってくる。低められた声は煽情的で、与羽の緊張を一層高ぶらせたが、その口元には意地の悪い笑みが浮かんでいた。
「ほら、辰海くんも言っちゃいな?」
実砂菜が笑みを含んだ声で言う。いまだに与羽の背に張り付いている彼女は、与羽の体を無理やり操って辰海の方を向かせた。
「え?」
実砂菜は与羽には見えない位置でにやにや笑っている。辰海の恋心を知っての発言だ。
辰海は与羽を見た。冗談で言うなら、許されるのだろうか。
「よ、与羽」
思いのほか、真剣な声が出てしまった。表情も。
「たつ?」
与羽が不安そうな表情を浮かべるのがわかる。辰海は無理やり自分の顔に笑みを浮かべた。
「……やっぱり、真面目な僕には冗談でも言えないよ」
大げさに明るい声を出して、そうごまかした。
「えー、つまんなーい」
実砂菜が唇を尖らせる。その背後で大きなため息が聞こえた。
「お前たちはなんて遊びをしているんだ……」
そこには上級文官組で話していたはずの絡柳が立っていた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
かぐや姫の雲隠れ~平安乙女ゲーム世界で身代わり出仕することとなった女房の話~
川上桃園
恋愛
「わたくしとともに逝ってくれますか?」
「はい。黄泉の国にもお供いたしますよ」
都で評判の美女かぐや姫は、帝に乞われて宮中へ出仕する予定だった……が、出仕直前に行方不明に。
父親はやむなくかぐや姫に仕えていた女房(侍女)松緒を身代わりに送り出す。
前世が現代日本の限界OLだった松緒は、大好きだった姫様の行方を探しつつ、宮中で身代わり任務を遂行しなければならなくなった。ばれたら死。かぐや姫の評判も地に落ちる。
「かぐや姫」となった松緒の元には、乙女ゲームの攻略対象たちが次々とやってくるも、彼女が身代わりだと気づく人物が現われて……。
「そなたは……かぐや姫の『偽物』だな」
「そなたの慕う『姫様』とやらが、そなたが思っていた女と違っていたら、どうする?」
身代わり女房松緒の奮闘記が、はじまる。
史実に基づかない、架空の平安後宮ファンタジーとなっています。
乙女ゲームとしての攻略対象には、帝、東宮、貴公子、苦労人と、サブキャラでピンク髪の陰陽師がいます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???
異世界隠密冒険記
リュース
ファンタジー
ごく普通の人間だと自認している高校生の少年、御影黒斗。
人と違うところといえばほんの少し影が薄いことと、頭の回転が少し速いことくらい。
ある日、唐突に真っ白な空間に飛ばされる。そこにいた老人の管理者が言うには、この空間は世界の狭間であり、元の世界に戻るための路は、すでに閉じているとのこと。
黒斗は老人から色々説明を受けた後、現在開いている路から続いている世界へ旅立つことを決める。
その世界はステータスというものが存在しており、黒斗は自らのステータスを確認するのだが、そこには、とんでもない隠密系の才能が表示されており・・・。
冷静沈着で中性的な容姿を持つ主人公の、バトルあり、恋愛ありの、気ままな異世界隠密生活が、今、始まる。
現在、1日に2回は投稿します。それ以外の投稿は適当に。
改稿を始めました。
以前より読みやすくなっているはずです。
第一部完結しました。第二部完結しました。
異世界を満喫します~愛し子は最強の幼女
かなかな
ファンタジー
異世界に突然やって来たんだけど…私これからどうなるの〜〜!?
もふもふに妖精に…神まで!?
しかも、愛し子‼︎
これは異世界に突然やってきた幼女の話
ゆっくりやってきますー
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!
父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
その他、多数投稿しています!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
白い結婚を言い渡されたお飾り妻ですが、ダンジョン攻略に励んでいます
時岡継美
ファンタジー
初夜に旦那様から「白い結婚」を言い渡され、お飾り妻としての生活が始まったヴィクトリアのライフワークはなんとダンジョンの攻略だった。
侯爵夫人として最低限の仕事をする傍ら、旦那様にも使用人たちにも内緒でダンジョンのラスボス戦に向けて準備を進めている。
しかし実は旦那様にも何やら秘密があるようで……?
他サイトでは「お飾り妻の趣味はダンジョン攻略です」のタイトルで公開している作品を加筆修正しております。
誤字脱字報告ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる