5 / 201
第一部 - 一章 中州の龍姫
一章四節 - 中州の龍姫
しおりを挟む
「よっ!」
いきなり背後から肩を叩かれて、暗鬼は飛び上がった。大げさな動作は演技だが、本当に驚いた。辺りへの警戒を怠っていたわけではない。彼女がわざと気配を消して近づいてきたのだ。
「そんなに、驚かんでもいいじゃん」
笑いを帯びた声とともに、もう一度、今度は落ち着かせるように軽く肩を叩かれる。この声には聞き覚えがあった。よく響く女声。城主の妹――与羽だ。
暗鬼は飛び上がったせいで痛む傷を押さえながら、自然な動作で与羽を観察した。
年の頃は十六、七。身の丈は五尺三寸(約百六十センチメートル)程だろうか。身長、体型とも暗鬼が以前予想した通りだ。彼女が纏っているのは、夕焼け色に染められた膝丈七分袖の小袖。帯は黒と青の飾り布を右腰の辺りで蝶結びにしているだけ。色合いは秋の昼と夜が移り変わる刹那のように繊細で、着物の裾や帯に刺繍された羽根の意匠は丁寧な職人技だが、その布の少なさは一国の姫君にはふさわしくないように思える。姫君ならば、生家の財力を表すようにふんだんに服を着重ね、地を擦るほど長い上着を羽織っているものだ。
しかし、彼女が本当にこの国の姫であることは疑いようがない。暗鬼は冷静に分析しつつも、彼女の髪色に意識を奪われて仕方なかった。頭の高い位置で一つに束ねられた黒髪は、太陽の光を浴びて青と黄緑にきらめいている。これほど美しい光沢をもつ髪は今まで見たことがない。一本一本が宝石のような輝きを秘め、それが濡れたようにまとまりながらも、彼女の小さな動き一つひとつに合わせてさらさらと揺れている。
それを装飾するのは、大小さまざまな羽根をあしらった髪飾りだ。カラスやキジ、赤や黄に染めたハトの羽根など、多様な鳥の羽根が彼女の髪の上や間に見え隠れして、さらなる華やかさを添えていた。
確かに、彼女は龍神の血を継ぐ龍の姫なのだろう。その髪色も、深い紫の影を落とす青紫色の瞳も、およそ普通の「人」ならば持ちえないものだ。海を越えた外つ国の人々とも違う。彼女の纏う色は、見たものを委縮させ、恐怖させるのだ。「神々しい」という表現がぴったり合う。
彼女が人懐っこく接してこなければ、暗鬼の瞳に畏敬が浮かんでしまっていたかもしれない。
「少し馴れ馴れしすぎるんじゃないの? 与羽」
暗鬼がそこまで思考をめぐらせたのは一瞬。与羽の手が暗鬼に触れた次の瞬間には、彼女の斜め後ろにいた少年が、与羽の腕を引いていた。
年の頃は与羽と同じくらい。色白で、それとは対照的に日に焼けたような赤茶色の髪をしていた。彼には少し外つ国の血が混じっているかもしれない。長い前髪とまとめられていない襟足が、困ったように笑む素直でまじめそうな彼には少し不似合いだった。吊り上がった目は厳しい印象を与えるが、整った顔立ちをしている。
身につけているのは、季節をまるっきり無視した純白の表に裏地が赤という桜襲の小袖。その下に重ねている小袖も赤で、帯は桜色という暗鬼の基準ではかなり派手な格好だ。
しかし、彼が与羽に向ける目や、彼女に触れる手つきを見れば何となく察せる。おそらく、孔雀などと同じような理由で、目立つ格好をしているのだろう。本命には全く相手にされていないようだが……。
与羽は少年の指摘に従って、暗鬼に触れていた腕を下ろした。
「すみません。えっと……ユリさん?」
少年はさりげなく暗鬼と与羽の間に半身を割り込ませて尋ねた。非常に丁寧な口調だ。
「はい、ユリです」
暗鬼はにっこり笑った。
そういえば、彼の声も聞き覚えがある。暗鬼が気を失っているふりをしていた時、与羽とともにいた男――辰海だ。
「勝手に仕切らんで」
与羽が辰海を見上げて不服を訴えた。彼らには頭ひとつ近い身長差がある。
しかし、そんな体格差などものともせず、与羽は自分を守るように立つ辰海を押しのけた。
「……ごめん」
しゅんとした小さなつぶやきとともに、辰海が場所を譲る。与羽が暗鬼の正面に立った。
辰海が退いたおかげで、暗鬼は与羽をさらに観察することができた。
彼女は、髪と目の色以外にも普通の人間とは少し違う特徴を持っている。淡い化粧で隠しているものの、彼女の左ほほには親指の爪ほどの大きさをした円形のあざがいくつかあった。暗鬼からは見えないものの、それは首筋を経て背まで広がっている。城下町の人々には「龍鱗の跡」と呼ばれる、龍の血を継ぐ者が持つ特徴の一つだ。
そして、すねや膝にはたくさんの古傷。子どものころ、良く外遊びをしていたのだろう。そう言えば、彼女たちは城下町方面から来た。今も、どこかへ行ってきた帰りに違いない。
「それで? どしたん? ユリ君。城になんか用?」
暗鬼は数え年で二十五。与羽よりはどう見ても年上なのだが、彼女はそんなこと全く気にせず話しかけてくる。城のお姫様で、身分的にはかなり上なのだから、当たり前といえば当たり前かもしれないが。
「いえ。いつまでも寝ていると体がこわばってしまうので、散歩をと思って――。お城を見るのは初めてなので、よくこのあたりを歩いているのですが、ご迷惑でしたか?」
「いや、全然。私も中州城以外の城は見たことないけど、良い城じゃろう?」
与羽は得意げに石垣の上に見える瓦屋根を指さした。
「はい、とっても」
暗鬼は与羽に合わせてうなずいく。少しお調子者だが、素直で御しやすそうな少女だ。
「なんなら、お城の中をちょっと見ていく?」
「え?」「いいんですか!?」
辰海と暗鬼の声が被った。
「問題なかろう。朝議はもう終わっとる時間じゃし、官吏たちの邪魔をせんかったら……」
不安げな声を出した辰海を説得する与羽。
「邪魔なんかしません!」
暗鬼は目をらんらんと輝かせてみせた。
辰海はそんな暗鬼と与羽を交互に見比べる。どうやら彼は彼女のお目付役のようだ。
「……ちょっとだけだよ」
「うん!」「ありがとうございます」
今度は、与羽と暗鬼の言葉が被った。
いきなり背後から肩を叩かれて、暗鬼は飛び上がった。大げさな動作は演技だが、本当に驚いた。辺りへの警戒を怠っていたわけではない。彼女がわざと気配を消して近づいてきたのだ。
「そんなに、驚かんでもいいじゃん」
笑いを帯びた声とともに、もう一度、今度は落ち着かせるように軽く肩を叩かれる。この声には聞き覚えがあった。よく響く女声。城主の妹――与羽だ。
暗鬼は飛び上がったせいで痛む傷を押さえながら、自然な動作で与羽を観察した。
年の頃は十六、七。身の丈は五尺三寸(約百六十センチメートル)程だろうか。身長、体型とも暗鬼が以前予想した通りだ。彼女が纏っているのは、夕焼け色に染められた膝丈七分袖の小袖。帯は黒と青の飾り布を右腰の辺りで蝶結びにしているだけ。色合いは秋の昼と夜が移り変わる刹那のように繊細で、着物の裾や帯に刺繍された羽根の意匠は丁寧な職人技だが、その布の少なさは一国の姫君にはふさわしくないように思える。姫君ならば、生家の財力を表すようにふんだんに服を着重ね、地を擦るほど長い上着を羽織っているものだ。
しかし、彼女が本当にこの国の姫であることは疑いようがない。暗鬼は冷静に分析しつつも、彼女の髪色に意識を奪われて仕方なかった。頭の高い位置で一つに束ねられた黒髪は、太陽の光を浴びて青と黄緑にきらめいている。これほど美しい光沢をもつ髪は今まで見たことがない。一本一本が宝石のような輝きを秘め、それが濡れたようにまとまりながらも、彼女の小さな動き一つひとつに合わせてさらさらと揺れている。
それを装飾するのは、大小さまざまな羽根をあしらった髪飾りだ。カラスやキジ、赤や黄に染めたハトの羽根など、多様な鳥の羽根が彼女の髪の上や間に見え隠れして、さらなる華やかさを添えていた。
確かに、彼女は龍神の血を継ぐ龍の姫なのだろう。その髪色も、深い紫の影を落とす青紫色の瞳も、およそ普通の「人」ならば持ちえないものだ。海を越えた外つ国の人々とも違う。彼女の纏う色は、見たものを委縮させ、恐怖させるのだ。「神々しい」という表現がぴったり合う。
彼女が人懐っこく接してこなければ、暗鬼の瞳に畏敬が浮かんでしまっていたかもしれない。
「少し馴れ馴れしすぎるんじゃないの? 与羽」
暗鬼がそこまで思考をめぐらせたのは一瞬。与羽の手が暗鬼に触れた次の瞬間には、彼女の斜め後ろにいた少年が、与羽の腕を引いていた。
年の頃は与羽と同じくらい。色白で、それとは対照的に日に焼けたような赤茶色の髪をしていた。彼には少し外つ国の血が混じっているかもしれない。長い前髪とまとめられていない襟足が、困ったように笑む素直でまじめそうな彼には少し不似合いだった。吊り上がった目は厳しい印象を与えるが、整った顔立ちをしている。
身につけているのは、季節をまるっきり無視した純白の表に裏地が赤という桜襲の小袖。その下に重ねている小袖も赤で、帯は桜色という暗鬼の基準ではかなり派手な格好だ。
しかし、彼が与羽に向ける目や、彼女に触れる手つきを見れば何となく察せる。おそらく、孔雀などと同じような理由で、目立つ格好をしているのだろう。本命には全く相手にされていないようだが……。
与羽は少年の指摘に従って、暗鬼に触れていた腕を下ろした。
「すみません。えっと……ユリさん?」
少年はさりげなく暗鬼と与羽の間に半身を割り込ませて尋ねた。非常に丁寧な口調だ。
「はい、ユリです」
暗鬼はにっこり笑った。
そういえば、彼の声も聞き覚えがある。暗鬼が気を失っているふりをしていた時、与羽とともにいた男――辰海だ。
「勝手に仕切らんで」
与羽が辰海を見上げて不服を訴えた。彼らには頭ひとつ近い身長差がある。
しかし、そんな体格差などものともせず、与羽は自分を守るように立つ辰海を押しのけた。
「……ごめん」
しゅんとした小さなつぶやきとともに、辰海が場所を譲る。与羽が暗鬼の正面に立った。
辰海が退いたおかげで、暗鬼は与羽をさらに観察することができた。
彼女は、髪と目の色以外にも普通の人間とは少し違う特徴を持っている。淡い化粧で隠しているものの、彼女の左ほほには親指の爪ほどの大きさをした円形のあざがいくつかあった。暗鬼からは見えないものの、それは首筋を経て背まで広がっている。城下町の人々には「龍鱗の跡」と呼ばれる、龍の血を継ぐ者が持つ特徴の一つだ。
そして、すねや膝にはたくさんの古傷。子どものころ、良く外遊びをしていたのだろう。そう言えば、彼女たちは城下町方面から来た。今も、どこかへ行ってきた帰りに違いない。
「それで? どしたん? ユリ君。城になんか用?」
暗鬼は数え年で二十五。与羽よりはどう見ても年上なのだが、彼女はそんなこと全く気にせず話しかけてくる。城のお姫様で、身分的にはかなり上なのだから、当たり前といえば当たり前かもしれないが。
「いえ。いつまでも寝ていると体がこわばってしまうので、散歩をと思って――。お城を見るのは初めてなので、よくこのあたりを歩いているのですが、ご迷惑でしたか?」
「いや、全然。私も中州城以外の城は見たことないけど、良い城じゃろう?」
与羽は得意げに石垣の上に見える瓦屋根を指さした。
「はい、とっても」
暗鬼は与羽に合わせてうなずいく。少しお調子者だが、素直で御しやすそうな少女だ。
「なんなら、お城の中をちょっと見ていく?」
「え?」「いいんですか!?」
辰海と暗鬼の声が被った。
「問題なかろう。朝議はもう終わっとる時間じゃし、官吏たちの邪魔をせんかったら……」
不安げな声を出した辰海を説得する与羽。
「邪魔なんかしません!」
暗鬼は目をらんらんと輝かせてみせた。
辰海はそんな暗鬼と与羽を交互に見比べる。どうやら彼は彼女のお目付役のようだ。
「……ちょっとだけだよ」
「うん!」「ありがとうございます」
今度は、与羽と暗鬼の言葉が被った。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
私が産まれる前に消えた父親が、隣国の皇帝陛下だなんて聞いてない
丙 あかり
ファンタジー
ハミルトン侯爵家のアリスはレノワール王国でも有数の優秀な魔法士で、王立学園卒業後には婚約者である王太子との結婚が決まっていた。
しかし、王立学園の卒業記念パーティーの日、アリスは王太子から婚約破棄を言い渡される。
王太子が寵愛する伯爵令嬢にアリスが嫌がらせをし、さらに魔法士としては禁忌である『魔法を使用した通貨偽造』という理由で。
身に覚えがないと言うアリスの言葉に王太子は耳を貸さず、国外追放を言い渡す。
翌日、アリスは実父を頼って隣国・グランディエ帝国へ出発。
パーティーでアリスを助けてくれた帝国の貴族・エリックも何故か同行することに。
祖父のハミルトン侯爵は爵位を返上して王都から姿を消した。
アリスを追い出せたと喜ぶ王太子だが、激怒した国王に吹っ飛ばされた。
「この馬鹿息子が!お前は帝国を敵にまわすつもりか!!」
一方、帝国で仰々しく迎えられて困惑するアリスは告げられるのだった。
「さあ、貴女のお父君ーー皇帝陛下のもとへお連れ致しますよ、お姫様」と。
******
不定期更新になります。
捨てられ更衣は、皇国の守護神様の花嫁。 〜毎日モフモフ生活は幸せです!〜
伊桜らな
キャラ文芸
皇国の皇帝に嫁いだ身分の低い妃・更衣の咲良(さよ)は、生まれつき耳の聞こえない姫だったがそれを隠して後宮入りしたため大人しくつまらない妃と言われていた。帝のお渡りもなく、このまま寂しく暮らしていくのだと思っていた咲良だったが皇国四神の一人・守護神である西の領主の元へ下賜されることになる。
下賜される当日、迎えにきたのは領主代理人だったがなぜかもふもふの白い虎だった。
魔法使いと彼女を慕う3匹の黒竜~魔法は最強だけど溺愛してくる竜には勝てる気がしません~
村雨 妖
恋愛
森で1人のんびり自由気ままな生活をしながら、たまに王都の冒険者のギルドで依頼を受け、魔物討伐をして過ごしていた”最強の魔法使い”の女の子、リーシャ。
ある依頼の際に彼女は3匹の小さな黒竜と出会い、一緒に生活するようになった。黒竜の名前は、ノア、ルシア、エリアル。毎日可愛がっていたのに、ある日突然黒竜たちは姿を消してしまった。代わりに3人の人間の男が家に現れ、彼らは自分たちがその黒竜だと言い張り、リーシャに自分たちの”番”にするとか言ってきて。
半信半疑で彼らを受け入れたリーシャだが、一緒に過ごすうちにそれが本当の事だと思い始めた。彼らはリーシャの気持ちなど関係なく自分たちの好きにふるまってくる。リーシャは彼らの好意に鈍感ではあるけど、ちょっとした言動にドキッとしたり、モヤモヤしてみたりて……お互いに振り回し、振り回されの毎日に。のんびり自由気ままな生活をしていたはずなのに、急に慌ただしい生活になってしまって⁉ 3人との出会いを境にいろんな竜とも出会うことになり、関わりたくない竜と人間のいざこざにも巻き込まれていくことに!※”小説家になろう”でも公開しています。※表紙絵自作の作品です。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
悪徳貴族の、イメージ改善、慈善事業
ウィリアム・ブロック
ファンタジー
現代日本から死亡したラスティは貴族に転生する。しかしその世界では貴族はあんまり良く思われていなかった。なのでノブリス・オブリージュを徹底させて、貴族のイメージ改善を目指すのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
恋は、終わったのです
楽歩
恋愛
幼い頃に決められた婚約者、セオドアと共に歩む未来。それは決定事項だった。しかし、いつしか冷たい現実が訪れ、彼の隣には別の令嬢の笑顔が輝くようになる。
今のような関係になったのは、いつからだったのだろう。
『分からないだろうな、お前のようなでかくて、エマのように可愛げのない女には』
身長を追い越してしまった時からだろうか。
それとも、特進クラスに私だけが入った時だろうか。
あるいは――あの子に出会った時からだろうか。
――それでも、リディアは平然を装い続ける。胸に秘めた思いを隠しながら。
※誤字脱字、名前間違い、よくやらかします。ご都合主義などなど、どうか温かい目で(o_ _)o))9万字弱です。珍しく、ほぼ書き終えていまして、(´艸`*)あとは地の文などを書き足し、手直しするのみ。ですので、話のフラグ、これから等にお答えするのは難しいと思いますが、予想はwelcomeです。もどかしい展開ですが、ヒロイン、ヒロイン側の否定はお許しを…お楽しみください<(_ _)>
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生したのだけれど。〜チート隠して、目指せ! のんびり冒険者 (仮)
ひなた
ファンタジー
…どうやら私、神様のミスで死んだようです。
流行りの異世界転生?と内心(神様にモロバレしてたけど)わくわくしてたら案の定!
剣と魔法のファンタジー世界に転生することに。
せっかくだからと魔力多めにもらったら、多すぎた!?
オマケに最後の最後にまたもや神様がミス!
世界で自分しかいない特殊個体の猫獣人に
なっちゃって!?
規格外すぎて親に捨てられ早2年経ちました。
……路上生活、そろそろやめたいと思います。
異世界転生わくわくしてたけど
ちょっとだけ神様恨みそう。
脱路上生活!がしたかっただけなのに
なんで無双してるんだ私???
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる