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7章 大根役者
7-2
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「っと、次の家につくわ。おしゃべりはここまでよ」
リンは軽く咳払いをすると、家の戸口をコンコンと叩いた。中から出てきたおじさんは、リンとローズの顔を見るとにこやかに出迎えた。そして快くコインを寄付し、さらに庭で採れたというイチジクの実まで、おやつ代わりにと差し出した。
「親切な人だったな」
次の家に向かう道中、俺はイチジクをほおばるリンに声をかけた。
「もぐもぐ……ええ、そうでしょう。この町の人たちは、みんなとっても親切よ。私、この町がすぐに大好きになっちゃった」
「そっか……ん?すぐにって、どういうことだ?産まれてすぐってこと?」
「え?……あ」
リンは、露骨にしまったという顔をした。ローズは気まずそうに、ちらちらとリンの顔をうかがっている。なにか、あったのか……?
「……実はね。私、この町の生まれじゃないの」
「姉さん!」
ローズが悲鳴のような声を上げる。しかし、リンは首をゆっくり振って、ローズをたしなめた。
「いいの。明日の儀式の前に、迷いは全部なくしておきたいから」
「姉さん……」
ローズが何も言わないのを確認すると、リンは足を止めて、まっすぐ俺を見据えた。
「私は、この町の出身じゃない。ノーマとして売られていたのを、クライブ神父が拾ってくださったのよ」
「え……売られて、いた?」
ノーマってのは、確か首都でミルコに聞いた……魔法を使えない人たちのことだ。その代りに、魔法使いを助ける仕事に就いているっていう……
「そうよ。よそから来たあなたは知らないかもしれないけど、ノーマの多くはお金で買われるの。物と同じよ。私も小さなころから売りに出されて、いくつもの町を渡り歩いてきた……親の顔も、もう覚えていないわ」
それは……ミルコは、ノーマを職業の一つのように言っていたけれど。それじゃまるで、奴隷と同じだ。その時俺は、リンの片方の耳に、ピアスの穴が開いていることに気付いた。そうだ、首都のノーマの人たちが付けていた、金色のピアス……あれには名前と数字が、家畜のタグのように打刻されていた。もしかして、あれは家畜のようなんじゃなくて、本当に家畜同然として……?
「……ピアスは、この町に来た時に、クライブ神父が外してくださったの。シスター見習いとして働くことになった時、神父様は言ってくれたわ……この町に来たからには、私は町の一員だって。だから、ノーマとそれ以外とを差別する、このピアスは必要ないって……」
リンは俺の視線に気づいて、自分の耳を触りながら言った。
「それから私は、シスターとしての役割を果たせるように、必死にやってきたつもり。でも、自分では、やっぱりまだまだなんだと思ってしまうの……けれど、明日私は、一人前のシスターになる。ならなきゃいけない。私に期待してくれるクライブ神父や、町のみんなのためにも……だから、教えてほしいの」
リンは一歩、俺のほうへ足を踏み出した。
「桜下さん、あなたから見て、私はちゃんとやれているかしら。外を旅してきたあなたなら、一人前のシスターにも会った事があるでしょう?それと比べて、私はちゃんとやれているのか……本当のことを、教えて」
「それは……」
なんと言えばいいのだろう。ウィルの話を聞く限り、リンはシスターとしては失格だ。でもそれは能力の話であって、懸命に努力するリンの熱意は本物だと思う……だけど!リンは、このまま行くと儀式の後、もう戻ってこれなくなるかもしれなくて……くそ!
俺はリンの目を見つめ返した。
「……リンは、よくやってるよ。俺が今まで見てきたシスターとも、遜色ないと思うぜ」
「ほ、本当?」
「ああ。リンならきっと、一人前のシスターになれるよ」
リンは目をいっぱいに見開くと、ぱっと顔をほころばせた。
……くそったれ。
「ありがとう!私、明日の儀式、頑張るわね!」
「ああ。俺も成功を祈ってるよ」
リンはにっこり笑うと、次の家の玄関まで走っていった。ローズも後に続く。俺はその背中を見送ると、後からついてきたエラゼムとライラにぼそりとつぶやいた。
「……責めないでくれるか、俺のこと」
「どーいうこと?」
ライラが不思議そうに首をかしげる。
「だって、そうだろ。俺はリンの喜びそうなことを言って、彼女の信用を得ようとした……本当は、俺はリンにシスター失格だって言うべきだったんだ」
「どうして?そっちのほうが嫌がるんじゃない?」
「そうかもしれないけど、本当にリンの事を心配するんなら、止めた方がいいはずだろ」
「え~?死ぬって決まったわけでもないじゃん。気にすることないって思うけどな」
「え?うぅ~ん?」
あれ?なんだか、俺自身もわかんなくなってきた。落ち込んでいたはずなのに……
「……わあ!もういい、ごちゃごちゃ考えるのはやめだ。儀式も成功させるし、リンも死なせない。それでいくぞ!」
「うん。そのほーが分かりやすいよ」
「まったく。お前といっしょだと、小難しく悩むこともできないな」
「えっへん。ライラは天才だからね。桜下はバカなんだから、悩むだけ損なんだよ」
「あ゛~、こいつめ!」
ライラの頭をつかんで、わしゃわしゃと撫でくり回す。ライラはキャーとかギャーとか言っているが、その割に逃げていくことはなかった。はしゃいでいる俺たちの後ろで、エラゼムがやれやれと肩をすくめていた。
「……まったく。我らが主は、いささか優しすぎる」
つづく
====================
読了ありがとうございました。
続きは【翌日0時】に更新予定です(日曜日はお休み)。
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「っと、次の家につくわ。おしゃべりはここまでよ」
リンは軽く咳払いをすると、家の戸口をコンコンと叩いた。中から出てきたおじさんは、リンとローズの顔を見るとにこやかに出迎えた。そして快くコインを寄付し、さらに庭で採れたというイチジクの実まで、おやつ代わりにと差し出した。
「親切な人だったな」
次の家に向かう道中、俺はイチジクをほおばるリンに声をかけた。
「もぐもぐ……ええ、そうでしょう。この町の人たちは、みんなとっても親切よ。私、この町がすぐに大好きになっちゃった」
「そっか……ん?すぐにって、どういうことだ?産まれてすぐってこと?」
「え?……あ」
リンは、露骨にしまったという顔をした。ローズは気まずそうに、ちらちらとリンの顔をうかがっている。なにか、あったのか……?
「……実はね。私、この町の生まれじゃないの」
「姉さん!」
ローズが悲鳴のような声を上げる。しかし、リンは首をゆっくり振って、ローズをたしなめた。
「いいの。明日の儀式の前に、迷いは全部なくしておきたいから」
「姉さん……」
ローズが何も言わないのを確認すると、リンは足を止めて、まっすぐ俺を見据えた。
「私は、この町の出身じゃない。ノーマとして売られていたのを、クライブ神父が拾ってくださったのよ」
「え……売られて、いた?」
ノーマってのは、確か首都でミルコに聞いた……魔法を使えない人たちのことだ。その代りに、魔法使いを助ける仕事に就いているっていう……
「そうよ。よそから来たあなたは知らないかもしれないけど、ノーマの多くはお金で買われるの。物と同じよ。私も小さなころから売りに出されて、いくつもの町を渡り歩いてきた……親の顔も、もう覚えていないわ」
それは……ミルコは、ノーマを職業の一つのように言っていたけれど。それじゃまるで、奴隷と同じだ。その時俺は、リンの片方の耳に、ピアスの穴が開いていることに気付いた。そうだ、首都のノーマの人たちが付けていた、金色のピアス……あれには名前と数字が、家畜のタグのように打刻されていた。もしかして、あれは家畜のようなんじゃなくて、本当に家畜同然として……?
「……ピアスは、この町に来た時に、クライブ神父が外してくださったの。シスター見習いとして働くことになった時、神父様は言ってくれたわ……この町に来たからには、私は町の一員だって。だから、ノーマとそれ以外とを差別する、このピアスは必要ないって……」
リンは俺の視線に気づいて、自分の耳を触りながら言った。
「それから私は、シスターとしての役割を果たせるように、必死にやってきたつもり。でも、自分では、やっぱりまだまだなんだと思ってしまうの……けれど、明日私は、一人前のシスターになる。ならなきゃいけない。私に期待してくれるクライブ神父や、町のみんなのためにも……だから、教えてほしいの」
リンは一歩、俺のほうへ足を踏み出した。
「桜下さん、あなたから見て、私はちゃんとやれているかしら。外を旅してきたあなたなら、一人前のシスターにも会った事があるでしょう?それと比べて、私はちゃんとやれているのか……本当のことを、教えて」
「それは……」
なんと言えばいいのだろう。ウィルの話を聞く限り、リンはシスターとしては失格だ。でもそれは能力の話であって、懸命に努力するリンの熱意は本物だと思う……だけど!リンは、このまま行くと儀式の後、もう戻ってこれなくなるかもしれなくて……くそ!
俺はリンの目を見つめ返した。
「……リンは、よくやってるよ。俺が今まで見てきたシスターとも、遜色ないと思うぜ」
「ほ、本当?」
「ああ。リンならきっと、一人前のシスターになれるよ」
リンは目をいっぱいに見開くと、ぱっと顔をほころばせた。
……くそったれ。
「ありがとう!私、明日の儀式、頑張るわね!」
「ああ。俺も成功を祈ってるよ」
リンはにっこり笑うと、次の家の玄関まで走っていった。ローズも後に続く。俺はその背中を見送ると、後からついてきたエラゼムとライラにぼそりとつぶやいた。
「……責めないでくれるか、俺のこと」
「どーいうこと?」
ライラが不思議そうに首をかしげる。
「だって、そうだろ。俺はリンの喜びそうなことを言って、彼女の信用を得ようとした……本当は、俺はリンにシスター失格だって言うべきだったんだ」
「どうして?そっちのほうが嫌がるんじゃない?」
「そうかもしれないけど、本当にリンの事を心配するんなら、止めた方がいいはずだろ」
「え~?死ぬって決まったわけでもないじゃん。気にすることないって思うけどな」
「え?うぅ~ん?」
あれ?なんだか、俺自身もわかんなくなってきた。落ち込んでいたはずなのに……
「……わあ!もういい、ごちゃごちゃ考えるのはやめだ。儀式も成功させるし、リンも死なせない。それでいくぞ!」
「うん。そのほーが分かりやすいよ」
「まったく。お前といっしょだと、小難しく悩むこともできないな」
「えっへん。ライラは天才だからね。桜下はバカなんだから、悩むだけ損なんだよ」
「あ゛~、こいつめ!」
ライラの頭をつかんで、わしゃわしゃと撫でくり回す。ライラはキャーとかギャーとか言っているが、その割に逃げていくことはなかった。はしゃいでいる俺たちの後ろで、エラゼムがやれやれと肩をすくめていた。
「……まったく。我らが主は、いささか優しすぎる」
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