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第一部
side:ユッカ大公 サラック☆
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「一体どういうことだ、ソーヴェ!」
「朝っぱらから何?」
私の目の前の金髪美女は、眠そうに眼を擦りながらアクビをした。
殆ど素っぴんだが、シミ一つない張りのある極めの細かい白い肌。とても成人する子どもがいる母親には見えない、若さと美貌を維持している美魔女公主だ。
「これなんだが、何かのイタズラか?」
私が差し出した雑誌をニヤニヤしながら見るソーヴェ。
「あら、もう出ちゃったの?早いわね~。さすがユッカナウ」
「何がさすが、だ。リーク先はカルゾ家だって編集部が言ってたぞ」
「あら、口が軽いのね、あの人」
ソーヴェは肩をすくめて雑誌を手にした。
「あらあら、可愛くとれてるじゃない、マルサネ。伝説の歌姫、だって。新しい称号ついてるじゃないの。こないだの夜会が効いてるわね。ショートカットの髪型も似合ってるし。肌もキレイになって、顔もスッキリして。こうやって写真でみると、以前とは本当に別人だと思わない?」
巻頭の独占スクープ記事を見て面白がるソーヴェ。
「なぁ。これ、ヴィンセントは承知なのか?」
「さぁねぇ。あの子には私に歯向かう選択肢はないから」
「なんか、しでかしたのか?ヴィンは」
長年の付き合いで、ソーヴェの機嫌を損ねることをしたのだろうということは推測できた。
「しでかしたって言うか、これからするっていうかビミョーなところよ」
「でも、ほら。リゼルヴァの子……アディジェのアルルにイカれてただろ。こんな婚約、アルル側はまだしも、ヴィンセントが納得するのか?」
「イカれるどころか、通り越してぶっ壊れてるから問題なのよ。本当にどうなってるのかしらね、あの子の頭の中は……」
ソーヴェがブツブツ言う。
「最近、特にメンフィに似てきたよなぁ」
「やっぱりそう思う?」
「あぁ、あの何考えてるかわからないところとか。ソーヴェだけって思い込んだら怖いぐらいなところとか」
「紛れもないあの人の息子よね……やっぱりサラックもそう思う?」
私のことを「サラック」と呼んでいたのは私の身内と幼い頃から一緒だった、カルゾ家のメンフィだけだった。大公に即位してから、その名で呼ぶのは今は友人ではソーヴェぐらいだろう。
私のファーストネーム、サングリアは祖父の名前を継いでいる。エストの長男だからつけられた。セカンドネームも父親の大好きだったエスト特産のサラック茶に由来する。さっぱりとした風味のサラック茶は私の好物でもあるので、この名前は別に嫌いではない。
私の若い頃……ヴィンセントの母親ソーヴェ、アルルの母親リゼルヴァ、ウィルの母親ファーラの三人娘がラギネイ王国からユッカにやって来て大騒動を起こした頃。当時知り合った仲間は私をエスト公子サングリアではなく、「サラック」と呼んだ。サラック、という呼び名は今でも、当時の甘酸っぱいような記憶を呼び覚ます。
私は妻のルガーナと出会ってエストを継ぎ、カルゾ公子メンフィと残ったソーヴェ以外は、それぞれ伴侶を見つけて散り散りにユッカを出て行ったあの日。もう20年以上経つが、昨日の事のように思い出される。
「何、一人で浸ってるのよ?」
ソーヴェに現実に引き戻される。
「あぁ、風が丘のあの日の事を思い出していた」
「風が丘か。ふふ、年取ると思い出がキラキラするわよね」
「リゼルヴァもルガーナもメンフィも、もう居ないんだな」
若いつもりでも、年齢を重ねるとだんだん仲間が亡くなっていく。病だったり、事故だったり。
それは、時の真理として受けとめてはいるが、なんとも切なくやりきれない。
「淋しいこと言わないでよ。その代わり子ども達がいるわ」
「その子どもたちのことで来たのに、話が反れた。思い出話はまたにしよう」
まだ、これから引退後に思い出話をする時間はあるだろう。40代、まだ思い出だけで生きていくのは早過ぎる。
「そうね、じゃあこの間のカフェデートのことでも聞かせてもらえるかしら?楽しかった?」
ソーヴェが食いつくように尋ねてきた。まぁ、セッティングしたのはソーヴェだし、聞きたいんだろうなぁ。
「おかげさまで」
「何したのよ?」
「一緒にランチを食べて話をした。それだけだが?」
「なんだ、つまらない。人が折角、その後の部屋まで用意しておいたのに……」
「つまらない、ってカフェで食べて話したら充分だろうが……部屋ってお前、どんだけ余計なお世話だよ」
マルサネ……いやリツコか。彼女にはまた、泣かれてしまったしな。
なんだか、泣かせてばかりいるような気がする。でも、泣き顔だけど、こちらを見てそれは嬉しそうに笑うんだ。
多分、嫌われてはないと思う……若い頃なら勢いでランチ後に誘って、ガツガツ簡単に進むことも考えたかもしれないが……お互いの立場を考えると何も行動はできない。
私は何がしたいのだろうか。自分でも自分の行動が謎だ。
ソーヴェがルガーナの後妻にマルサネをと言ってくるが、大公妃に迎えることは考えていない。40代だと言う本当のリツコならまだしも、見かけのマルサネは10代だ。
ゲンメから大公妃が立てば、イスキアも黙ってはいないだろう。陰惨な両家の争いが起こるのは目に見えている。そんなものに巻き込みたいはずがない。
でも、ユッカナウの記事を見て、ソーヴェのところに慌ててとんできてしまったぐらい、動転したのは事実。
ヴィンセントが明らかに彼女を愛していないから?
でも、貴族の政略結婚や愛のない婚約なんて日常茶飯事だ。
彼女に幸せになって欲しいから?
……私なら?私だったら幸せにできるのか?
「何一人で遠い目をしてんのよ?大体、ユッカナウ持って朝からギャーギャー私に文句言いに来るぐらいなら、さっさとモノにしちゃえば良かったでしょ……?抱いたらアッサリ踏ん切りつくかもよ?」
ソーヴェの綺麗な唇から、あからさまな言葉が朝から出てくる。
本当にソーヴェの中身は男だ。
「お前なぁ。相手は十代だぞ。息子たちより若いんだぞ?」
「何?若い子相手だと体力ないってこと?立たないの?サラック、精力枯れちゃったのねぇ。それじゃあ、おじいちゃんじゃない」
「おじい……あのなぁ。勝手に人を不全者扱いにするな」
「そう?現役なら頑張りなさいよ。大体、若い若いって言うけど、なんかあの子、最近やたら落ちついてるから話してると同世代みたいな感じだけど?」
ドキッとしてソーヴェを見た。
マルサネのこと、どこまで知ってる?単に戦士的な勘が鋭いだけか?
ユッカで一番の戦士は間違いなく、今でもソーヴェだと思う。コイツが本気になったら一人で充分、イスキア水軍ぐらいは壊滅させてしまうだろう。
「タウラージは大喜びで承知の書簡を送ってきたわ。とりあえず、簡易にはなるけど親同士は合意して婚約は成立ってことになるわね」
「タウラージはそりゃ、大喜びだろうよ。念願叶ったりだからな。だけどカルゾとゲンメの四公同士の婚約なんてイスキアが黙っていないぞ。お前そんな簡単に決めて……」
「年頃の公子と公女の婚約じゃない。何か不都合がある?」
「不都合はないが、政治的にだな…」
「もぅ、本当にごちゃごちゃとうるさい男ねぇ。政治的とかなんて聞いてないのよ。サラックはどうしたいの?」
「……私、か?」
「マルサネとヴィンが結婚してもいいの?」
多分、本人たちの意志はまるっと無視した婚約だろうということは予想がつく。四公という立場を利用して、私を焚きつけるためだけにゲンメに婚約を申し込んだんだろう。ソーヴェならやりかねない。
「私は……私では十代のマルサネは相応しくない。どうなってるかはわからないが、ヴィンセントとソーヴェがイスキアから彼女を守ってくれるなら、私にはそれをどうこう言う資格もないだろう」
「あ~!!本当に煮え切らないわねっ!」
ソーヴェにユッカナウを叩きつけられた。
「マルサネが好きなんでしょう? 」
ソーヴェにストレートに言われてドギマギする。
「そうだとしでも、どうにもならない事情ってもんがあるんだよ、大人にはっ」
「大して大人じゃないクセに、エラぶってんじゃないわよ」
腕組みしてソーヴェに睨みつけられる。
「ソーヴェ……では私にどうしろと?」
「やってもらいたいことがあるの」
「?」
「この国で一番の色男の役よ?素敵でしょ?」
「一番の色男はお前の息子だろ?」
「ヴィンはまだまだ、ケツの青いヒヨッコよ」
「あいつにそんなことを言うのは母親ぐらいだぞ」
「ウィルも私には同感だと思うわよ?」
うちの息子の名前が出て、はた、と思い当たる。
「もしやと思うが、今回のことはウィルの入れ知恵か?」
「……どうかしらね~」
ソーヴェの表情からして、私は彼女がろくでもないことをウィルに吹き込まれて企んでるに違いないと確信した……。
「朝っぱらから何?」
私の目の前の金髪美女は、眠そうに眼を擦りながらアクビをした。
殆ど素っぴんだが、シミ一つない張りのある極めの細かい白い肌。とても成人する子どもがいる母親には見えない、若さと美貌を維持している美魔女公主だ。
「これなんだが、何かのイタズラか?」
私が差し出した雑誌をニヤニヤしながら見るソーヴェ。
「あら、もう出ちゃったの?早いわね~。さすがユッカナウ」
「何がさすが、だ。リーク先はカルゾ家だって編集部が言ってたぞ」
「あら、口が軽いのね、あの人」
ソーヴェは肩をすくめて雑誌を手にした。
「あらあら、可愛くとれてるじゃない、マルサネ。伝説の歌姫、だって。新しい称号ついてるじゃないの。こないだの夜会が効いてるわね。ショートカットの髪型も似合ってるし。肌もキレイになって、顔もスッキリして。こうやって写真でみると、以前とは本当に別人だと思わない?」
巻頭の独占スクープ記事を見て面白がるソーヴェ。
「なぁ。これ、ヴィンセントは承知なのか?」
「さぁねぇ。あの子には私に歯向かう選択肢はないから」
「なんか、しでかしたのか?ヴィンは」
長年の付き合いで、ソーヴェの機嫌を損ねることをしたのだろうということは推測できた。
「しでかしたって言うか、これからするっていうかビミョーなところよ」
「でも、ほら。リゼルヴァの子……アディジェのアルルにイカれてただろ。こんな婚約、アルル側はまだしも、ヴィンセントが納得するのか?」
「イカれるどころか、通り越してぶっ壊れてるから問題なのよ。本当にどうなってるのかしらね、あの子の頭の中は……」
ソーヴェがブツブツ言う。
「最近、特にメンフィに似てきたよなぁ」
「やっぱりそう思う?」
「あぁ、あの何考えてるかわからないところとか。ソーヴェだけって思い込んだら怖いぐらいなところとか」
「紛れもないあの人の息子よね……やっぱりサラックもそう思う?」
私のことを「サラック」と呼んでいたのは私の身内と幼い頃から一緒だった、カルゾ家のメンフィだけだった。大公に即位してから、その名で呼ぶのは今は友人ではソーヴェぐらいだろう。
私のファーストネーム、サングリアは祖父の名前を継いでいる。エストの長男だからつけられた。セカンドネームも父親の大好きだったエスト特産のサラック茶に由来する。さっぱりとした風味のサラック茶は私の好物でもあるので、この名前は別に嫌いではない。
私の若い頃……ヴィンセントの母親ソーヴェ、アルルの母親リゼルヴァ、ウィルの母親ファーラの三人娘がラギネイ王国からユッカにやって来て大騒動を起こした頃。当時知り合った仲間は私をエスト公子サングリアではなく、「サラック」と呼んだ。サラック、という呼び名は今でも、当時の甘酸っぱいような記憶を呼び覚ます。
私は妻のルガーナと出会ってエストを継ぎ、カルゾ公子メンフィと残ったソーヴェ以外は、それぞれ伴侶を見つけて散り散りにユッカを出て行ったあの日。もう20年以上経つが、昨日の事のように思い出される。
「何、一人で浸ってるのよ?」
ソーヴェに現実に引き戻される。
「あぁ、風が丘のあの日の事を思い出していた」
「風が丘か。ふふ、年取ると思い出がキラキラするわよね」
「リゼルヴァもルガーナもメンフィも、もう居ないんだな」
若いつもりでも、年齢を重ねるとだんだん仲間が亡くなっていく。病だったり、事故だったり。
それは、時の真理として受けとめてはいるが、なんとも切なくやりきれない。
「淋しいこと言わないでよ。その代わり子ども達がいるわ」
「その子どもたちのことで来たのに、話が反れた。思い出話はまたにしよう」
まだ、これから引退後に思い出話をする時間はあるだろう。40代、まだ思い出だけで生きていくのは早過ぎる。
「そうね、じゃあこの間のカフェデートのことでも聞かせてもらえるかしら?楽しかった?」
ソーヴェが食いつくように尋ねてきた。まぁ、セッティングしたのはソーヴェだし、聞きたいんだろうなぁ。
「おかげさまで」
「何したのよ?」
「一緒にランチを食べて話をした。それだけだが?」
「なんだ、つまらない。人が折角、その後の部屋まで用意しておいたのに……」
「つまらない、ってカフェで食べて話したら充分だろうが……部屋ってお前、どんだけ余計なお世話だよ」
マルサネ……いやリツコか。彼女にはまた、泣かれてしまったしな。
なんだか、泣かせてばかりいるような気がする。でも、泣き顔だけど、こちらを見てそれは嬉しそうに笑うんだ。
多分、嫌われてはないと思う……若い頃なら勢いでランチ後に誘って、ガツガツ簡単に進むことも考えたかもしれないが……お互いの立場を考えると何も行動はできない。
私は何がしたいのだろうか。自分でも自分の行動が謎だ。
ソーヴェがルガーナの後妻にマルサネをと言ってくるが、大公妃に迎えることは考えていない。40代だと言う本当のリツコならまだしも、見かけのマルサネは10代だ。
ゲンメから大公妃が立てば、イスキアも黙ってはいないだろう。陰惨な両家の争いが起こるのは目に見えている。そんなものに巻き込みたいはずがない。
でも、ユッカナウの記事を見て、ソーヴェのところに慌ててとんできてしまったぐらい、動転したのは事実。
ヴィンセントが明らかに彼女を愛していないから?
でも、貴族の政略結婚や愛のない婚約なんて日常茶飯事だ。
彼女に幸せになって欲しいから?
……私なら?私だったら幸せにできるのか?
「何一人で遠い目をしてんのよ?大体、ユッカナウ持って朝からギャーギャー私に文句言いに来るぐらいなら、さっさとモノにしちゃえば良かったでしょ……?抱いたらアッサリ踏ん切りつくかもよ?」
ソーヴェの綺麗な唇から、あからさまな言葉が朝から出てくる。
本当にソーヴェの中身は男だ。
「お前なぁ。相手は十代だぞ。息子たちより若いんだぞ?」
「何?若い子相手だと体力ないってこと?立たないの?サラック、精力枯れちゃったのねぇ。それじゃあ、おじいちゃんじゃない」
「おじい……あのなぁ。勝手に人を不全者扱いにするな」
「そう?現役なら頑張りなさいよ。大体、若い若いって言うけど、なんかあの子、最近やたら落ちついてるから話してると同世代みたいな感じだけど?」
ドキッとしてソーヴェを見た。
マルサネのこと、どこまで知ってる?単に戦士的な勘が鋭いだけか?
ユッカで一番の戦士は間違いなく、今でもソーヴェだと思う。コイツが本気になったら一人で充分、イスキア水軍ぐらいは壊滅させてしまうだろう。
「タウラージは大喜びで承知の書簡を送ってきたわ。とりあえず、簡易にはなるけど親同士は合意して婚約は成立ってことになるわね」
「タウラージはそりゃ、大喜びだろうよ。念願叶ったりだからな。だけどカルゾとゲンメの四公同士の婚約なんてイスキアが黙っていないぞ。お前そんな簡単に決めて……」
「年頃の公子と公女の婚約じゃない。何か不都合がある?」
「不都合はないが、政治的にだな…」
「もぅ、本当にごちゃごちゃとうるさい男ねぇ。政治的とかなんて聞いてないのよ。サラックはどうしたいの?」
「……私、か?」
「マルサネとヴィンが結婚してもいいの?」
多分、本人たちの意志はまるっと無視した婚約だろうということは予想がつく。四公という立場を利用して、私を焚きつけるためだけにゲンメに婚約を申し込んだんだろう。ソーヴェならやりかねない。
「私は……私では十代のマルサネは相応しくない。どうなってるかはわからないが、ヴィンセントとソーヴェがイスキアから彼女を守ってくれるなら、私にはそれをどうこう言う資格もないだろう」
「あ~!!本当に煮え切らないわねっ!」
ソーヴェにユッカナウを叩きつけられた。
「マルサネが好きなんでしょう? 」
ソーヴェにストレートに言われてドギマギする。
「そうだとしでも、どうにもならない事情ってもんがあるんだよ、大人にはっ」
「大して大人じゃないクセに、エラぶってんじゃないわよ」
腕組みしてソーヴェに睨みつけられる。
「ソーヴェ……では私にどうしろと?」
「やってもらいたいことがあるの」
「?」
「この国で一番の色男の役よ?素敵でしょ?」
「一番の色男はお前の息子だろ?」
「ヴィンはまだまだ、ケツの青いヒヨッコよ」
「あいつにそんなことを言うのは母親ぐらいだぞ」
「ウィルも私には同感だと思うわよ?」
うちの息子の名前が出て、はた、と思い当たる。
「もしやと思うが、今回のことはウィルの入れ知恵か?」
「……どうかしらね~」
ソーヴェの表情からして、私は彼女がろくでもないことをウィルに吹き込まれて企んでるに違いないと確信した……。
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