29 / 150
第一部
第27話 衝撃の婚約offer?☆
しおりを挟む
「でかした!マルサネ!!」
夢見心地でカフェから戻り、ぽーっとしながら玄関に入ったところで、いきなりゲンメ公=うちの狸オヤジがフガフガ興奮して転がり出てきた。
「はぁ?」
全く、興奮している意味がわからない。
北の領地に髪の毛を育てに帰っていた筈じゃなかったっけ?
暫くこっちには来ない予定では?
見たところ、別段髪の毛は育ってはいない。
むしろ、更に残念な感じになって、汗でべっとり頭皮に張りついているような気もする……。
「あの時、ヴィンセントにキッパリ辞退と言われたから、望みはないとすっぱり思っていたが……一体お前、どんな手を使ったんだ?」
興奮して私の顔面に唾を飛ばす、ハゲオヤジ。
う~ん、バッチい。
同じ年代だというのに、どうしてこうもサラック様と違うんだろう。
「だから、何を仰ってるのですか?」
「まさか、お前知らないのか?」
「はい。何かサッパリわかりませんが」
ハゲ狸殿、慌て過ぎて全く何が言いたいかわからない。
「カルゾが、ソーヴェが婚約を申し入れてきたんだぞ!」
「へぇ、それはおめでたいですね。じゃ、後でニュースでも見ておきますので……」
まだ、私はカフェでサラック様と過ごした幸せオーラの余韻に浸りたいのよ~。
早く自分の部屋に帰らせてよ……ルーチェが部屋で待ってるんだから。
それに申し訳ないけど、狸オヤジの顔が濃すぎてサラック様の面影が薄れてしまう~!
「ニュース?え!?もうニュースに流れてるのか?!」
狸オヤジ、何を慌ててるの?
しかし、そんなにゴシップ好きだったかしら。次期四公だから気になるのかな?何をそんなに興奮してるんだろ。
「さぁ?でもアルルとヴィンセント様ならトップニュースなんじゃないですか?」
「アルル?アルルともやっぱり婚約してるのか?では、この申し入れは一体、どうなってるんだ!!」
「申し入れ……?」
「これだ。おまえも読んでみろ。なんか、新手の詐欺だろうか」
はぁ、立派な紙ですね。
四公の公印、カルゾ家の家紋も印刷されてる、なかなか立派な書簡みたいですけど?
「……この度は、御息女マルサネ様と長男ヴィンセントとの婚姻を前提とした婚約を申し入れたく……?!……どえぇぇぇっ!」
「だろ?」
狸オヤジが鼻を膨らませてフガフガする。
衝撃……!?
衝撃過ぎて逆に冷静になるわ。
まぁ、意味はわからないけど手の込んだ、悪戯の類いじゃない?
「何かの間違いじゃないですか?やっぱり詐欺か悪戯か……」
「儂もそう思う。だが、まぁ続きも読め」
ハゲ狸に促されて機械的に続きも読む。
「正式な申し入れは、お受けいただいた後にさせて頂きます。まずは、取り急ぎお願いまで。ソーヴェ・カルゾ……」
「この自筆のサインなんだけどな、凄いクセ字だろ?間違いなく、ソーヴェのものだと思うんだが……手の込んだ偽造か、イスキアの嫌がらせか。マルサネ、お前ソーヴェからこんな申し入れを貰う覚えはあるか?」
あるかと言われても、ある筈なんかない。
蛇姫あたりから仕掛けられたドッキリ説が一番可能性が濃いのでは?と私も思う。
「全くありません。先日の夜会でお話させて頂いたぐらいでしょうか……」
「一体、その時に何の話をした?」
「何だったと言われても……何だか、先代のカルゾ公にヴィンセント様が似てきたとかそんな世間話だった気がします」
だったよね。その後、泣き過ぎてしまったから正直、あんまり覚えてないわ……。
「先代のカルゾ公って、なんでそんな話をソーヴェがお前に……?そもそも、いつの間にそんな仲良く話すような仲になったんだ?」
「あぁ、思い出しました。蛇姫にアルルを私の名前で呼び出して罠にかけてやると言われて、ヴィンセント様とソーヴェ様にお伝えしたんですわ」
「お前、そう言う肝心なことは先に言え!こないだの銀の公子の件もだが、儂へのホウレンソウが無さ過ぎる」
ホウレンソウって、ここ会社ですか?だいたい報告しようにも、アナタ遠い領地で一人、育毛してたじゃん……。
「はぁ、でもそもそもターゲットが居なくて蛇姫は何も出来なくて、何も起こりませんでしたよ?」
「う~む……じゃあこれは、何かの策略か?」
「と、私に聞かれても」
「だなぁ」
父子で顔を見合わせる。
「可能性としては、ソーヴェ様がアルルを蛇姫から守るために、偽の婚約で蛇姫の狙いをゲンメに向けさせる、とかですかね?」
「う~ん、なるほど。でもそんなぐらいで、カルドンヌは諦めるようなタマか?」
「……まさか。ヒートアッブするだけですわ 」
「だとしたら、尚更これは意味不明だよなぁ……まぁ、とりあえずソーヴェがどういうつもりか知らんが、受けると返事をしとくぞ」
「へ?」
受けて、万が一結婚なんてことになったらどうするつもりなのよ、このハゲ狸?!
「何かの罠でも別に良いだろ。上手くしたら本当に嫁に行けるかもしれないし」
「ええっ~?!」
「そうしたら、儂は大公の祖父かぁ……マルサネ、頑張って励んで後継ぎ生んでくれよ~」
「本気で仰ってますか?」
「本気も本気。念願の孫を大公に据えて外戚祖父として、国政を操る絶好の機会だしな」
ウキウキと軽い足どりで書斎に向かうハゲ狸。
「国政って……エスト大公もソーヴェ様もお元気ですし、ヴィンセント様も黙っているようなお方ではありませんよ?」
「まぁ、やり方はその時はそれなりにあるだろうよ?」
「…!」
私の言葉に振り返って、狸オヤジは目を細めて闇い悪い笑いを浮かべた。
コイツ、絶対に物騒な事を考えてる……。
私が思わず固まっているうちに、書斎にチンチクリンな小男は姿を消した。
忘れてたわ。あのオヤジ、単なるウッカリハゲのオヤジではなかったんだった。
私は唇を噛みしめる。
ゲンメ公主で尚且つ、ユッカの裏社会に君臨する暗殺ギルドの頭領。身内だけど、油断のならない相手。
マルサネを今まで放置してきたのは、母を亡くした一人娘をどう扱っていいかわからなかったからだと思う。愛情もタウラージなりにあったんだろう。だから、娘の好きにさせて尻拭いも黙ってしてきた。
ただ、今の私は以前のマルサネと違う。厄介者だけだった娘が、別人のように大人しくなったことで、彼にとって役に立つゲンメの「駒」になった。ということは、今後は嫌でもゲンメ公の政治的な思惑に巻き込まれていってしまう。
サラック様と会えて浮かれてたわ、私。
気をつけないと……。
身内、父親に足元を掬われてしまう。タウラージも蛇姫同様、目的の為なら何をするかわからない相手だ。
とにかく、まずはヴィンセント様との婚約なんてありえない話の真偽を確かめなくちゃ。
今日、サラック様と私をカフェで引き合わせてくれたのはソーヴェ様の筈。
じゃあ、さっきの書簡が本当にハゲ狸の言うように本物だとしたら……?
う~ん。
一体ソーヴェ様……どういうおつもりなのかしら…?
夢見心地でカフェから戻り、ぽーっとしながら玄関に入ったところで、いきなりゲンメ公=うちの狸オヤジがフガフガ興奮して転がり出てきた。
「はぁ?」
全く、興奮している意味がわからない。
北の領地に髪の毛を育てに帰っていた筈じゃなかったっけ?
暫くこっちには来ない予定では?
見たところ、別段髪の毛は育ってはいない。
むしろ、更に残念な感じになって、汗でべっとり頭皮に張りついているような気もする……。
「あの時、ヴィンセントにキッパリ辞退と言われたから、望みはないとすっぱり思っていたが……一体お前、どんな手を使ったんだ?」
興奮して私の顔面に唾を飛ばす、ハゲオヤジ。
う~ん、バッチい。
同じ年代だというのに、どうしてこうもサラック様と違うんだろう。
「だから、何を仰ってるのですか?」
「まさか、お前知らないのか?」
「はい。何かサッパリわかりませんが」
ハゲ狸殿、慌て過ぎて全く何が言いたいかわからない。
「カルゾが、ソーヴェが婚約を申し入れてきたんだぞ!」
「へぇ、それはおめでたいですね。じゃ、後でニュースでも見ておきますので……」
まだ、私はカフェでサラック様と過ごした幸せオーラの余韻に浸りたいのよ~。
早く自分の部屋に帰らせてよ……ルーチェが部屋で待ってるんだから。
それに申し訳ないけど、狸オヤジの顔が濃すぎてサラック様の面影が薄れてしまう~!
「ニュース?え!?もうニュースに流れてるのか?!」
狸オヤジ、何を慌ててるの?
しかし、そんなにゴシップ好きだったかしら。次期四公だから気になるのかな?何をそんなに興奮してるんだろ。
「さぁ?でもアルルとヴィンセント様ならトップニュースなんじゃないですか?」
「アルル?アルルともやっぱり婚約してるのか?では、この申し入れは一体、どうなってるんだ!!」
「申し入れ……?」
「これだ。おまえも読んでみろ。なんか、新手の詐欺だろうか」
はぁ、立派な紙ですね。
四公の公印、カルゾ家の家紋も印刷されてる、なかなか立派な書簡みたいですけど?
「……この度は、御息女マルサネ様と長男ヴィンセントとの婚姻を前提とした婚約を申し入れたく……?!……どえぇぇぇっ!」
「だろ?」
狸オヤジが鼻を膨らませてフガフガする。
衝撃……!?
衝撃過ぎて逆に冷静になるわ。
まぁ、意味はわからないけど手の込んだ、悪戯の類いじゃない?
「何かの間違いじゃないですか?やっぱり詐欺か悪戯か……」
「儂もそう思う。だが、まぁ続きも読め」
ハゲ狸に促されて機械的に続きも読む。
「正式な申し入れは、お受けいただいた後にさせて頂きます。まずは、取り急ぎお願いまで。ソーヴェ・カルゾ……」
「この自筆のサインなんだけどな、凄いクセ字だろ?間違いなく、ソーヴェのものだと思うんだが……手の込んだ偽造か、イスキアの嫌がらせか。マルサネ、お前ソーヴェからこんな申し入れを貰う覚えはあるか?」
あるかと言われても、ある筈なんかない。
蛇姫あたりから仕掛けられたドッキリ説が一番可能性が濃いのでは?と私も思う。
「全くありません。先日の夜会でお話させて頂いたぐらいでしょうか……」
「一体、その時に何の話をした?」
「何だったと言われても……何だか、先代のカルゾ公にヴィンセント様が似てきたとかそんな世間話だった気がします」
だったよね。その後、泣き過ぎてしまったから正直、あんまり覚えてないわ……。
「先代のカルゾ公って、なんでそんな話をソーヴェがお前に……?そもそも、いつの間にそんな仲良く話すような仲になったんだ?」
「あぁ、思い出しました。蛇姫にアルルを私の名前で呼び出して罠にかけてやると言われて、ヴィンセント様とソーヴェ様にお伝えしたんですわ」
「お前、そう言う肝心なことは先に言え!こないだの銀の公子の件もだが、儂へのホウレンソウが無さ過ぎる」
ホウレンソウって、ここ会社ですか?だいたい報告しようにも、アナタ遠い領地で一人、育毛してたじゃん……。
「はぁ、でもそもそもターゲットが居なくて蛇姫は何も出来なくて、何も起こりませんでしたよ?」
「う~む……じゃあこれは、何かの策略か?」
「と、私に聞かれても」
「だなぁ」
父子で顔を見合わせる。
「可能性としては、ソーヴェ様がアルルを蛇姫から守るために、偽の婚約で蛇姫の狙いをゲンメに向けさせる、とかですかね?」
「う~ん、なるほど。でもそんなぐらいで、カルドンヌは諦めるようなタマか?」
「……まさか。ヒートアッブするだけですわ 」
「だとしたら、尚更これは意味不明だよなぁ……まぁ、とりあえずソーヴェがどういうつもりか知らんが、受けると返事をしとくぞ」
「へ?」
受けて、万が一結婚なんてことになったらどうするつもりなのよ、このハゲ狸?!
「何かの罠でも別に良いだろ。上手くしたら本当に嫁に行けるかもしれないし」
「ええっ~?!」
「そうしたら、儂は大公の祖父かぁ……マルサネ、頑張って励んで後継ぎ生んでくれよ~」
「本気で仰ってますか?」
「本気も本気。念願の孫を大公に据えて外戚祖父として、国政を操る絶好の機会だしな」
ウキウキと軽い足どりで書斎に向かうハゲ狸。
「国政って……エスト大公もソーヴェ様もお元気ですし、ヴィンセント様も黙っているようなお方ではありませんよ?」
「まぁ、やり方はその時はそれなりにあるだろうよ?」
「…!」
私の言葉に振り返って、狸オヤジは目を細めて闇い悪い笑いを浮かべた。
コイツ、絶対に物騒な事を考えてる……。
私が思わず固まっているうちに、書斎にチンチクリンな小男は姿を消した。
忘れてたわ。あのオヤジ、単なるウッカリハゲのオヤジではなかったんだった。
私は唇を噛みしめる。
ゲンメ公主で尚且つ、ユッカの裏社会に君臨する暗殺ギルドの頭領。身内だけど、油断のならない相手。
マルサネを今まで放置してきたのは、母を亡くした一人娘をどう扱っていいかわからなかったからだと思う。愛情もタウラージなりにあったんだろう。だから、娘の好きにさせて尻拭いも黙ってしてきた。
ただ、今の私は以前のマルサネと違う。厄介者だけだった娘が、別人のように大人しくなったことで、彼にとって役に立つゲンメの「駒」になった。ということは、今後は嫌でもゲンメ公の政治的な思惑に巻き込まれていってしまう。
サラック様と会えて浮かれてたわ、私。
気をつけないと……。
身内、父親に足元を掬われてしまう。タウラージも蛇姫同様、目的の為なら何をするかわからない相手だ。
とにかく、まずはヴィンセント様との婚約なんてありえない話の真偽を確かめなくちゃ。
今日、サラック様と私をカフェで引き合わせてくれたのはソーヴェ様の筈。
じゃあ、さっきの書簡が本当にハゲ狸の言うように本物だとしたら……?
う~ん。
一体ソーヴェ様……どういうおつもりなのかしら…?
0
お気に入りに追加
142
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
あなたを忘れる魔法があれば
美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。
ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。
私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――?
これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような??
R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】美しい人。
❄️冬は つとめて
恋愛
「あなたが、ウイリアム兄様の婚約者? 」
「わたくし、カミーユと言いますの。ねえ、あなたがウイリアム兄様の婚約者で、間違いないかしら。」
「ねえ、返事は。」
「はい。私、ウイリアム様と婚約しています ナンシー。ナンシー・ヘルシンキ伯爵令嬢です。」
彼女の前に現れたのは、とても美しい人でした。
拝啓、許婚様。私は貴方のことが大嫌いでした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【ある日僕の元に許婚から恋文ではなく、婚約破棄の手紙が届けられた】
僕には子供の頃から決められている許婚がいた。けれどお互い特に相手のことが好きと言うわけでもなく、月に2度の『デート』と言う名目の顔合わせをするだけの間柄だった。そんなある日僕の元に許婚から手紙が届いた。そこに記されていた内容は婚約破棄を告げる内容だった。あまりにも理不尽な内容に不服を抱いた僕は、逆に彼女を遣り込める計画を立てて許婚の元へ向かった――。
※他サイトでも投稿中
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
前世を思い出しました。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
棚から現ナマ
恋愛
前世を思い出したフィオナは、今までの自分の所業に、恥ずかしすぎて身もだえてしまう。自分は痛い女だったのだ。いままでの黒歴史から目を背けたい。黒歴史を思い出したくない。黒歴史関係の人々と接触したくない。
これからは、まっとうに地味に生きていきたいの。
それなのに、王子様や公爵令嬢、王子の側近と今まで迷惑をかけてきた人たちが向こうからやって来る。何でぇ?ほっといて下さい。お願いします。恥ずかしすぎて、死んでしまいそうです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【改稿版・完結】その瞳に魅入られて
おもち。
恋愛
「——君を愛してる」
そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった——
幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。
あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは……
『最初から愛されていなかった』
その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。
私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。
『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』
『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』
でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。
必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。
私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……?
※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。
※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。
※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。
※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
一番悪いのは誰
jun
恋愛
結婚式翌日から屋敷に帰れなかったファビオ。
ようやく帰れたのは三か月後。
愛する妻のローラにやっと会えると早る気持ちを抑えて家路を急いだ。
出迎えないローラを探そうとすると、執事が言った、
「ローラ様は先日亡くなられました」と。
何故ローラは死んだのは、帰れなかったファビオのせいなのか、それとも・・・
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
変な転入生が現れましたので色々ご指摘さしあげたら、悪役令嬢呼ばわりされましたわ
奏音 美都
恋愛
上流階級の貴族子息や令嬢が通うロイヤル学院に、庶民階級からの特待生が転入してきましたの。
スチュワートやロナルド、アリアにジョセフィーンといった名前が並ぶ中……ハルコだなんて、おかしな
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる