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第一部
第1話 悪役の令嬢? ☆
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「マルサネお嬢様、今朝はトレーニングに行かれませんので?」
夢から醒めないかと私が頬をペチペチ両手で叩いていたら、恐る恐るといった様子でメイドらしき女がドアを細く開けて尋ねてきた。
「トレーニング?何の?」
私が聞き返すとメイドさんは一瞬ポカンとした様子だったが、ぷるぷる震えて
「失礼いたしました」
とドアを閉めて行ってしまった。
ふ~ん。
私、マルサネって名前なんだ。
どこの国の人だろう。
それにしても、よくわからんけどお嬢様なのになんかめっちゃ怯えられてない?
もうちょっとお話して情報収集したかった…。
ちらっと斜め読みした転生ものは、突然前世の記憶を思い出すパターンだったような。
それなら、このお嬢様の記憶も私にあって良さそうなものじゃない!
よし、試してみよう。
頭をゴンゴンっと結構激しく床や壁にぶつけてみたが、さっぱりピカッともキラッとも閃いたり、思いついたりする様子はない。
痛いだけじゃん!
残念ながら私に昭和54年生まれの律子の記憶しかないのは何故?
しゃーない。
あれだね、あれ。
お嬢様は突然病気になって記憶喪失になりました的な?
よっしゃ、当面これでいこう。
というか、それで誤魔化すしか他に思いつかない……。
ん?
何か廊下が騒がしくなってきた。誰か来るかも。
さっき、ゴンゴン頭打ちして音をたてたのがまずったかしら?
「マルサネ!調子が悪いと聞いたが大丈夫か?変な音も聞こえたようだが…」
突然ドアが開くと、狸みたいなちんちくりんなオヤジが部屋にバタバタっと駆け込んできた。
「えーと、どなたさま?」
思わず反射で呟いてしまった。
だって、ここは定番だと普通、最初に会うのはイケメンとかじゃないの?!
イケメンが記憶のないお嬢様を慰めて愛を育む的な?
どうせなら、イケメンとイチャイチャ楽しみたいじゃない。それぐらいの夢は見させて欲しいわ。
そんな私の希望は見事に打ち砕かれた。
私が目が覚めて最初に遭遇した男は、バーコード頭に小太りの鋭い目つきをしたクセ者っぽい中年男だった。
ほら、昔の時代劇で「金の最中でございます」って、箱をニヤニヤ渡しそうな◯◯屋、「お主も悪よのう~」ってセリフのやりとりが世界一似合う感じ?だわよ。
「は?……お前、まさかまた性病か?」
イケメン妄想の夢破れて私が落ち込む様子を見て、さらっと悪役狸が心配そうに……何かトンでもないこと言ったよぉ~!!
性病?!
性病って言った?
私、おじょーさま、なんだよね…?
さっきメイド服のおねーさんが「お嬢様」って言ったもん。
性病って……良くあるのは普通ゴニョゴニョ大人なことをイタすと感染する可能性の高いアレよね?
まぁ、それ以外の要因で感染しちゃうこともあるけどさ……。
わかった。
ほら、不治の病で苦しむ病弱のお嬢様とかの設定なんだ、多分。
それにしては、私のこの身体。
筋肉質で丈夫そう……それに朝、メイドさんもトレーニングとか言っていたな。やっぱり、筋トレかしらん。
思わず力こぶをつくってみた。
うわ、カッチカチじゃん……。スゴッ……。
「マルサネ、そなた、また昨晩も酒場で素性の分からぬ男を襲っていたらしいな。
いい加減、後始末をするこちらのことも考えぬか。襲うなら、カルゾ家の跡取りを襲って既成事実を作れと何度言えばわかる」
……狸オヤジの言葉に私の不治の病説がガラガラと音を立てて崩れていく。
なんだ、このお嬢さま。普段から酒場で男襲ってるの?!
とんだ、ヤり◯ンじゃない……。
しかも性病もらっても懲りてないって、相当馬鹿?!
この狸が父親らしいけど、娘に既成事実作ってこいって推奨するってどーゆーこと?!
「カルゾ家の跡取り?」
「何をボーッとしておる。そんなことではイスキアの蛇女に先を越されるぞ。」
「イスキア??」
「そうだ。二人で仲良く熱心にエスト家の末子を苛め倒してる場合ではないぞ。イスキアの蛇姫に出し抜かれて金の公子を掠め取られるでないぞ。気合いでいけ!」
「はぁ???」
展開がついていけないわ。
何のことかなぁ?説明してよ……。
思いっきり疑問符だらけの私に、ハゲ狸がうろんな視線を向けた。
「マルサネ、どうしたんだ?」
「えっと、お父様?」
で、あってる?
コイツが父親ってなんか凄くイヤだけど。
「……!!」
あら?目の前の狸オヤジ。固まってるじゃない。
「ど、どうしたのだ。マルサネ。いつもなら、おいそこのハゲ!かクソダヌキ、としか呼ばぬのに」
気持ち悪いことにほんのりと頬を赤らめてハゲ狸は叫んだ。
あ~あ、ダメよね。親として娘にその呼び方させたら。
しつこいけど、一応、この娘。お嬢様なんだよね?
思春期の娘だったら、まぁあの父親だとそう呼びたくなる気持ちはわからないでもないけど。
「あの~、ですね。私、記憶がないんです…」
面倒くさくなって私は直球を投げた。
「何ぃぃ……!ドラッグを使ったのか?あれは売り物だから止めろとあれほど言いつけておいたのに……!
では、とりあえず今日は薬が抜けるまで大人しくしていることだな」
「ドラッグぅ?違う違う、えっとぉ記憶がぁ……」
「もういい、わかったわかった。お前はしばらく寝ておれ」
私に枕を投げつけ、ふか~く溜め息をついて狸オヤジは退場していった。
「……はぁ……」
溜め息をつきたいのは、こっちだよ!
なんだよ、あのハゲ狸!!
人の話は最後まで聞きやがれ!
この後に、淡々と食事を運んできた一番しっかりしてそうなメイドさんに訴えかけてみたけども、
「さようでございますか?」
と言うだけで全く取り合ってくれなかった。
他の使用人は私が話しかけようとすると、怯えたように逃げていく。
身内にどれだけ嫌われてるのよ?このお嬢様……。
オヤジが桔◯屋っぽいから、どこかの悪徳商人の娘なのかなぁ?
でも乙女ゲームの悪役令嬢って、普通公爵令嬢みたいなお偉い貴族じゃないの?しかも、性格は悪いかもしれないけど、派手な美人が定番よね??
ひょっとしてあの悪役っぽいオヤジの子どもだから、「悪役の令嬢」ってことぉ??
「の」が入るのか……。
まぁ、あのオヤジの見てくれ、間違いなくピッカぴかの悪役よねぇ。しかもさっきのオヤジの話だと、このお嬢様、どこぞの誰かを苛めてるっぽかったし。悪役親子で間違いないわ。うん。
それにしても、性病だドラッグだと、なんか令嬢感が皆無なのがやりきれないなぁ……。
私、それなりに真面目に40年ちょっと生きてきたんだもの。
ドラッグとか、人生に縁のないワードが泣けるわぁ。若い頃、実は爆音鳴らして深夜徘徊してました……みたいなやんちゃな経歴とかもないもの。
とにかく、これから私。
この世界でどうしたらいいのかしらねぇ……?
夢から醒めないかと私が頬をペチペチ両手で叩いていたら、恐る恐るといった様子でメイドらしき女がドアを細く開けて尋ねてきた。
「トレーニング?何の?」
私が聞き返すとメイドさんは一瞬ポカンとした様子だったが、ぷるぷる震えて
「失礼いたしました」
とドアを閉めて行ってしまった。
ふ~ん。
私、マルサネって名前なんだ。
どこの国の人だろう。
それにしても、よくわからんけどお嬢様なのになんかめっちゃ怯えられてない?
もうちょっとお話して情報収集したかった…。
ちらっと斜め読みした転生ものは、突然前世の記憶を思い出すパターンだったような。
それなら、このお嬢様の記憶も私にあって良さそうなものじゃない!
よし、試してみよう。
頭をゴンゴンっと結構激しく床や壁にぶつけてみたが、さっぱりピカッともキラッとも閃いたり、思いついたりする様子はない。
痛いだけじゃん!
残念ながら私に昭和54年生まれの律子の記憶しかないのは何故?
しゃーない。
あれだね、あれ。
お嬢様は突然病気になって記憶喪失になりました的な?
よっしゃ、当面これでいこう。
というか、それで誤魔化すしか他に思いつかない……。
ん?
何か廊下が騒がしくなってきた。誰か来るかも。
さっき、ゴンゴン頭打ちして音をたてたのがまずったかしら?
「マルサネ!調子が悪いと聞いたが大丈夫か?変な音も聞こえたようだが…」
突然ドアが開くと、狸みたいなちんちくりんなオヤジが部屋にバタバタっと駆け込んできた。
「えーと、どなたさま?」
思わず反射で呟いてしまった。
だって、ここは定番だと普通、最初に会うのはイケメンとかじゃないの?!
イケメンが記憶のないお嬢様を慰めて愛を育む的な?
どうせなら、イケメンとイチャイチャ楽しみたいじゃない。それぐらいの夢は見させて欲しいわ。
そんな私の希望は見事に打ち砕かれた。
私が目が覚めて最初に遭遇した男は、バーコード頭に小太りの鋭い目つきをしたクセ者っぽい中年男だった。
ほら、昔の時代劇で「金の最中でございます」って、箱をニヤニヤ渡しそうな◯◯屋、「お主も悪よのう~」ってセリフのやりとりが世界一似合う感じ?だわよ。
「は?……お前、まさかまた性病か?」
イケメン妄想の夢破れて私が落ち込む様子を見て、さらっと悪役狸が心配そうに……何かトンでもないこと言ったよぉ~!!
性病?!
性病って言った?
私、おじょーさま、なんだよね…?
さっきメイド服のおねーさんが「お嬢様」って言ったもん。
性病って……良くあるのは普通ゴニョゴニョ大人なことをイタすと感染する可能性の高いアレよね?
まぁ、それ以外の要因で感染しちゃうこともあるけどさ……。
わかった。
ほら、不治の病で苦しむ病弱のお嬢様とかの設定なんだ、多分。
それにしては、私のこの身体。
筋肉質で丈夫そう……それに朝、メイドさんもトレーニングとか言っていたな。やっぱり、筋トレかしらん。
思わず力こぶをつくってみた。
うわ、カッチカチじゃん……。スゴッ……。
「マルサネ、そなた、また昨晩も酒場で素性の分からぬ男を襲っていたらしいな。
いい加減、後始末をするこちらのことも考えぬか。襲うなら、カルゾ家の跡取りを襲って既成事実を作れと何度言えばわかる」
……狸オヤジの言葉に私の不治の病説がガラガラと音を立てて崩れていく。
なんだ、このお嬢さま。普段から酒場で男襲ってるの?!
とんだ、ヤり◯ンじゃない……。
しかも性病もらっても懲りてないって、相当馬鹿?!
この狸が父親らしいけど、娘に既成事実作ってこいって推奨するってどーゆーこと?!
「カルゾ家の跡取り?」
「何をボーッとしておる。そんなことではイスキアの蛇女に先を越されるぞ。」
「イスキア??」
「そうだ。二人で仲良く熱心にエスト家の末子を苛め倒してる場合ではないぞ。イスキアの蛇姫に出し抜かれて金の公子を掠め取られるでないぞ。気合いでいけ!」
「はぁ???」
展開がついていけないわ。
何のことかなぁ?説明してよ……。
思いっきり疑問符だらけの私に、ハゲ狸がうろんな視線を向けた。
「マルサネ、どうしたんだ?」
「えっと、お父様?」
で、あってる?
コイツが父親ってなんか凄くイヤだけど。
「……!!」
あら?目の前の狸オヤジ。固まってるじゃない。
「ど、どうしたのだ。マルサネ。いつもなら、おいそこのハゲ!かクソダヌキ、としか呼ばぬのに」
気持ち悪いことにほんのりと頬を赤らめてハゲ狸は叫んだ。
あ~あ、ダメよね。親として娘にその呼び方させたら。
しつこいけど、一応、この娘。お嬢様なんだよね?
思春期の娘だったら、まぁあの父親だとそう呼びたくなる気持ちはわからないでもないけど。
「あの~、ですね。私、記憶がないんです…」
面倒くさくなって私は直球を投げた。
「何ぃぃ……!ドラッグを使ったのか?あれは売り物だから止めろとあれほど言いつけておいたのに……!
では、とりあえず今日は薬が抜けるまで大人しくしていることだな」
「ドラッグぅ?違う違う、えっとぉ記憶がぁ……」
「もういい、わかったわかった。お前はしばらく寝ておれ」
私に枕を投げつけ、ふか~く溜め息をついて狸オヤジは退場していった。
「……はぁ……」
溜め息をつきたいのは、こっちだよ!
なんだよ、あのハゲ狸!!
人の話は最後まで聞きやがれ!
この後に、淡々と食事を運んできた一番しっかりしてそうなメイドさんに訴えかけてみたけども、
「さようでございますか?」
と言うだけで全く取り合ってくれなかった。
他の使用人は私が話しかけようとすると、怯えたように逃げていく。
身内にどれだけ嫌われてるのよ?このお嬢様……。
オヤジが桔◯屋っぽいから、どこかの悪徳商人の娘なのかなぁ?
でも乙女ゲームの悪役令嬢って、普通公爵令嬢みたいなお偉い貴族じゃないの?しかも、性格は悪いかもしれないけど、派手な美人が定番よね??
ひょっとしてあの悪役っぽいオヤジの子どもだから、「悪役の令嬢」ってことぉ??
「の」が入るのか……。
まぁ、あのオヤジの見てくれ、間違いなくピッカぴかの悪役よねぇ。しかもさっきのオヤジの話だと、このお嬢様、どこぞの誰かを苛めてるっぽかったし。悪役親子で間違いないわ。うん。
それにしても、性病だドラッグだと、なんか令嬢感が皆無なのがやりきれないなぁ……。
私、それなりに真面目に40年ちょっと生きてきたんだもの。
ドラッグとか、人生に縁のないワードが泣けるわぁ。若い頃、実は爆音鳴らして深夜徘徊してました……みたいなやんちゃな経歴とかもないもの。
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