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第六章:終ワラナイ遊ビ
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……嘘である。嘘だと,思いたかった。彼女が,こんな所にいるはずがないのに。 彼女をあの町に置いていくんだと,心に決めたのに……。
エイダの髪の毛はボサボサで,目の下に隈が出来てしまっている。重い鎧を全身に纏い,なぜ――護衛員として,エイダがこんな場所にいるのか……。
「ごめんなさい……スウェン」
「…………」
スウェンは,泣きたくなった。しかしそれは,悲しいからというわけでもないし,嬉しいというわけでもない。
彼女を抱きしめるのをやめ,スウェンは手をパーにした。そして,躊躇いながらも彼女の頬を思いきり叩くのだった。
「何で……どうして君がここにいるんだ!」
力いっぱい声を出したら,怒鳴ったような感じになってしまった。スウェンはすぐに後悔した。
彼女は,とても怯えた表情を浮かべてしまう。
「……スウェン,私……」
二度と見たくなかった,エイダの涙。 どんどん溢れていく――。
(ああ,どうして。 彼女は戦場に連れていかないと決心したのに。 彼女には,生きていてほしいと願ったはずなのに!)
スウェンは,次々に襲いかかる不幸なこの人生を,永遠に憎いと思うだろう。
エイダの存在に気づいたジャックとマイケルはすっかり喧嘩に冷めて,こちらを向いていた。
「チッ……」
ジャックは怒りに満ちた顏をして,エイダの前に立つ。低く怒りの籠った震え声で,ジャックは言った。
「ありえねえ……。こんなの。 エイダ,本物の護衛員はどうした」
「ごめんなさい……」
「謝る前に答えるんだ。なぜ君が,護衛員の鎧を着てここにいるんだよ!」
「…………」
完全に,ジャックは激怒していた。そんな彼を,止めることはスウェンにできなかった。
涙でびしょ濡れになった顏を,一生懸命拭きながらエイダは答える。
「どうしても,復讐したかったの……」
「復讐? 一体,誰に」
「……ルーカスとボビーよ。あの二人組に……」
スウェンはその名を聞いた瞬間,胸がドキっとした。
咳込んでから,彼女は話を続ける。
「私の……私の両親は,……あいつらに殺されたの」
「――!」
「酷いやり方で…… まるで虫を殺すみたいに,私の前で……あいつらは……」
喋ることすらも苦しそうにするエイダ。 スウェンの心は痛んだ。
「だから……町にいたとき,私は……敵討ちをしようと,あの二人を殺そうとした…… でも――失敗してしまったの」
エイダは大粒の涙を汗のように流し続ける――。
「失敗して……逆怨みを受けて,私はあいつらに命を狙われるようになった……」
スウェンはハッとした。なぜ彼女が,ルーカスとボビーに狙われていたのか,その理由を初めて知ったのだ。
「私は,賊を絶対に許せない……。復讐がしたい。 だから,戦争に行くスウェンたちについて行こうと思って,病院を抜け出したの……。 ロバウト号に侵入して,……そしたらスウェンたちと一緒に行動する護衛員さんのことを耳にした……。 だから,誰もいない所で護衛員さんを襲った。気絶させてから,この鎧を奪って――」
「……言ってくれれば,よかったのに
全てを正直に話すエイダの話を遮り,スウェンは暗い声で言い放った。
「君の為なら,いくらでも君の代わりに復讐してやったのに」 重い空気が漂っていた。
「言いたくなかったのよ……」
「頼れる相手は,俺たちじゃなかったか」
「いいえ! そんなことないわ……」
じゃあ何なんだ,ジャックは凄まじい形相で訴えている。
「……迷惑なんか掛けたくなかった。自分のことは,自分で何とかしようって思ったの」
「――エイダ!!」
ジャックは大きな怒鳴り声を,再びエイダに向けた。
「自分だけの問題じゃないんだ! これは戦争だぞ!? 君が来るような場所じゃない! それはエイダもよく分かってるだろうが」
「でも……」
彼女の話など全く聞こうとしないでジャックは続ける。
「はっきり言って,君なんかがここにいると邪魔なんだ。 戦えもしないくせに」
「おいジャック。いくらなんでも今のは 言いすぎだ」
スウェンはジャックの背中を強く叩いた。許せなかったのだ。
「そこまで言わなくったっていいだろ!」
「なんだよスウェン? オレは本当のことを言っているだけだ」
「ずるい奴が使う言い訳だな……」
スウェンは唇を噛み締める。
「やめて,二人とも。ごめんね,全部私のせいだから……。自分のことしか考えてない,私が……」
と言うと,エイダは泣き叫んだ。まるで野良猫が苦しんでいるような,醜い声で泣き続けていた。
スウェンは彼女に何もしてあげることはできなかった。苦しみ続けるエイダのことをただ,眺めているしかなかった。
(……残酷な現実だ)
そう思いながら。
――そんな時のこと。
どこからか,どしどしと足音が響いてきた。
来た。 奴らが……賊が。スウェンたちの存在が,とうとう気付かれてしまったのだ。
「クソ……」
自棄糞になったのか,ジャックは腰から剣を抜いた。
十人くらいの賊どもが,どんどんこちらに突進してくるのが確認できた。
――金棒を振り回しながら,イカれた表情で。
「おい」と,今まで無言だったマイケルがニヤニヤしながら喋りはじめた。
「その娘,おれが守ってるから。 お前らは先に行ってこいよ」「えっ,でもマイケル。あの賊どもは……」
「おれに任せろ。早く行け。やらなきゃいけねぇ事があんだろ?」
堂々とした姿勢でマイケルは斧を肩に担ぐ。しかし一人であんな人数と戦えるのだろうか。しかもエイダを守りながら――。
スウェンは本気で心配になった。
それ以前にジャックが承知するはずがない。そうスウェンは思ったが――。
「マイケル。やれる自信はあるのか」
意外な言葉だった。ジャックにこう聞かれると,マイケルは意気揚々と答えるのだ。
「ないね」
……笑えない冗談である。彼がどれほどの覚悟をしてきたのか,スウェンは思い知らされた。
ジャックは,しっかりとマイケルの目を見ながら言う。
「別に死んでも構わないが,エイダは守り通せ。もしそれができなかったら,お前を死刑台に招待してやる」
「了解,了解。クソ王子様。もしそうなったらテメェの死様を見るのが先だな。死刑台パーティーはその後からだ」
「望むところだ」
二人がまた訳の分からない会話をしている間に,賊どもは目前まで迫っていた。
スウェンは座り込むエイダの耳元で,囁いた。
「君の代わりに,仇を討つ。……いつまでも愛してる」
エイダが顏をこちらに向けたが,スウェンは一切彼女のことを見なかった。
そしてジャックと共にその場から走りだし,叫んだ。
「――また戦後に会おうな!!」
それから,マイケルが敵に向かって大声を出すのが聞こえてきた。
――マイケルの,戦いが始まったのだ。
エイダの髪の毛はボサボサで,目の下に隈が出来てしまっている。重い鎧を全身に纏い,なぜ――護衛員として,エイダがこんな場所にいるのか……。
「ごめんなさい……スウェン」
「…………」
スウェンは,泣きたくなった。しかしそれは,悲しいからというわけでもないし,嬉しいというわけでもない。
彼女を抱きしめるのをやめ,スウェンは手をパーにした。そして,躊躇いながらも彼女の頬を思いきり叩くのだった。
「何で……どうして君がここにいるんだ!」
力いっぱい声を出したら,怒鳴ったような感じになってしまった。スウェンはすぐに後悔した。
彼女は,とても怯えた表情を浮かべてしまう。
「……スウェン,私……」
二度と見たくなかった,エイダの涙。 どんどん溢れていく――。
(ああ,どうして。 彼女は戦場に連れていかないと決心したのに。 彼女には,生きていてほしいと願ったはずなのに!)
スウェンは,次々に襲いかかる不幸なこの人生を,永遠に憎いと思うだろう。
エイダの存在に気づいたジャックとマイケルはすっかり喧嘩に冷めて,こちらを向いていた。
「チッ……」
ジャックは怒りに満ちた顏をして,エイダの前に立つ。低く怒りの籠った震え声で,ジャックは言った。
「ありえねえ……。こんなの。 エイダ,本物の護衛員はどうした」
「ごめんなさい……」
「謝る前に答えるんだ。なぜ君が,護衛員の鎧を着てここにいるんだよ!」
「…………」
完全に,ジャックは激怒していた。そんな彼を,止めることはスウェンにできなかった。
涙でびしょ濡れになった顏を,一生懸命拭きながらエイダは答える。
「どうしても,復讐したかったの……」
「復讐? 一体,誰に」
「……ルーカスとボビーよ。あの二人組に……」
スウェンはその名を聞いた瞬間,胸がドキっとした。
咳込んでから,彼女は話を続ける。
「私の……私の両親は,……あいつらに殺されたの」
「――!」
「酷いやり方で…… まるで虫を殺すみたいに,私の前で……あいつらは……」
喋ることすらも苦しそうにするエイダ。 スウェンの心は痛んだ。
「だから……町にいたとき,私は……敵討ちをしようと,あの二人を殺そうとした…… でも――失敗してしまったの」
エイダは大粒の涙を汗のように流し続ける――。
「失敗して……逆怨みを受けて,私はあいつらに命を狙われるようになった……」
スウェンはハッとした。なぜ彼女が,ルーカスとボビーに狙われていたのか,その理由を初めて知ったのだ。
「私は,賊を絶対に許せない……。復讐がしたい。 だから,戦争に行くスウェンたちについて行こうと思って,病院を抜け出したの……。 ロバウト号に侵入して,……そしたらスウェンたちと一緒に行動する護衛員さんのことを耳にした……。 だから,誰もいない所で護衛員さんを襲った。気絶させてから,この鎧を奪って――」
「……言ってくれれば,よかったのに
全てを正直に話すエイダの話を遮り,スウェンは暗い声で言い放った。
「君の為なら,いくらでも君の代わりに復讐してやったのに」 重い空気が漂っていた。
「言いたくなかったのよ……」
「頼れる相手は,俺たちじゃなかったか」
「いいえ! そんなことないわ……」
じゃあ何なんだ,ジャックは凄まじい形相で訴えている。
「……迷惑なんか掛けたくなかった。自分のことは,自分で何とかしようって思ったの」
「――エイダ!!」
ジャックは大きな怒鳴り声を,再びエイダに向けた。
「自分だけの問題じゃないんだ! これは戦争だぞ!? 君が来るような場所じゃない! それはエイダもよく分かってるだろうが」
「でも……」
彼女の話など全く聞こうとしないでジャックは続ける。
「はっきり言って,君なんかがここにいると邪魔なんだ。 戦えもしないくせに」
「おいジャック。いくらなんでも今のは 言いすぎだ」
スウェンはジャックの背中を強く叩いた。許せなかったのだ。
「そこまで言わなくったっていいだろ!」
「なんだよスウェン? オレは本当のことを言っているだけだ」
「ずるい奴が使う言い訳だな……」
スウェンは唇を噛み締める。
「やめて,二人とも。ごめんね,全部私のせいだから……。自分のことしか考えてない,私が……」
と言うと,エイダは泣き叫んだ。まるで野良猫が苦しんでいるような,醜い声で泣き続けていた。
スウェンは彼女に何もしてあげることはできなかった。苦しみ続けるエイダのことをただ,眺めているしかなかった。
(……残酷な現実だ)
そう思いながら。
――そんな時のこと。
どこからか,どしどしと足音が響いてきた。
来た。 奴らが……賊が。スウェンたちの存在が,とうとう気付かれてしまったのだ。
「クソ……」
自棄糞になったのか,ジャックは腰から剣を抜いた。
十人くらいの賊どもが,どんどんこちらに突進してくるのが確認できた。
――金棒を振り回しながら,イカれた表情で。
「おい」と,今まで無言だったマイケルがニヤニヤしながら喋りはじめた。
「その娘,おれが守ってるから。 お前らは先に行ってこいよ」「えっ,でもマイケル。あの賊どもは……」
「おれに任せろ。早く行け。やらなきゃいけねぇ事があんだろ?」
堂々とした姿勢でマイケルは斧を肩に担ぐ。しかし一人であんな人数と戦えるのだろうか。しかもエイダを守りながら――。
スウェンは本気で心配になった。
それ以前にジャックが承知するはずがない。そうスウェンは思ったが――。
「マイケル。やれる自信はあるのか」
意外な言葉だった。ジャックにこう聞かれると,マイケルは意気揚々と答えるのだ。
「ないね」
……笑えない冗談である。彼がどれほどの覚悟をしてきたのか,スウェンは思い知らされた。
ジャックは,しっかりとマイケルの目を見ながら言う。
「別に死んでも構わないが,エイダは守り通せ。もしそれができなかったら,お前を死刑台に招待してやる」
「了解,了解。クソ王子様。もしそうなったらテメェの死様を見るのが先だな。死刑台パーティーはその後からだ」
「望むところだ」
二人がまた訳の分からない会話をしている間に,賊どもは目前まで迫っていた。
スウェンは座り込むエイダの耳元で,囁いた。
「君の代わりに,仇を討つ。……いつまでも愛してる」
エイダが顏をこちらに向けたが,スウェンは一切彼女のことを見なかった。
そしてジャックと共にその場から走りだし,叫んだ。
「――また戦後に会おうな!!」
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