【完結】君と国境を越えて
イギリス人の両親を持つ高校一年生のイヴァン・ファーマーは、生まれは日本、育ちも日本、習慣や言語、そして心さえも「日本人」として生きてきた。
だがイヴァンは、見た目や国籍によって周囲の人々に「勘違い」をされてしまうことが多々ある。
自らの人種と心のギャップに幼い頃から疑問を持ち続けていた。
そんなある日、イヴァンの悩みを理解してくれる人物が現れた。
彼が働くバイト先のマニーカフェに、お客さんとして来店してきた玉木サエ。
イヴァンが悩みを打ち明けると、何事にも冷静沈着な彼女は淡々とこう答えるのだ。
「あなたはどこにでもいる普通の男子高校生よ」
イヴァンにとって初めて、出会ったときから自分を「自分」として認めてくれる相手だった。進路についても、深く話を聞いてくれる彼女にイヴァンは心を救われる。
だが彼女の後ろ姿は、いつも切なさや寂しさが醸し出されている。
彼女は他人には言えない、悩みを抱えているようで……
自身のアイデンティティに悩む少年少女の苦悩や迷い、その中で芽生える特別な想いを描いたヒューマンストーリー。
◆素敵な表紙絵はみつ葉さま(@mitsuba0605 )に依頼して描いていただきました!
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一布さん、最後までお読みいただきありがとうございます!!
おっしゃる通り、二人はまだまだ若く、幼い部分があります。苦悩や迷いを理解し合える相手と初めて出会い、惹かれ合い、若干盲目になり、「好き」の気持ちが一番盛り上がっている時期で物語が終わりました。
高校生であるうちはこのままの関係が続いていくでしょうが、サエが卒業した後、現実的なことを考えるとこの関係を維持するのは難しいんじゃないかな、と私は思ってます……
住む場所も国籍も違う。そうなると嫌でもいろんな問題や障害が出てきます(経験談)。いざ、彼らがその現実にぶち当たったとき、乗り越えられるかどうか……その先のストーリーは考えていないので私にもわかりませんが、たくさんの苦難が待ち受けているでしょう。
ただ、イヴァンもサエも自身のアイデンティティに悩まされることはこの先も必ずあるので、よき理解者としてお互いの存在は絶対に忘れないと思います。たとえ別々の道を歩むことになったとしても、唯一無二の尊い存在として心に残っていくと信じています。
奇跡が起きて、同じ未来を歩むことになっても……です!
本作品は国籍や人種、容姿による他人からの先入観や偏見などの問題をテーマにしたものですが、簡単には解決しない問題だからこそ頭を抱えながら執筆していました。正直、物語のなかで書ききれていないほど普段から思うことがありますが、ストーリーが終わらなくなってしまう且つダークな内容になってしまう恐れがあるのでここまでで我慢です……w
一布さんに、作品をよく読み込んでいただけたようなので、書いてよかったと心から思いました!!
素敵な感想をありがとうございます(人´∀`)♪
一布さん、ムラムラしてるよぉおおぉおおおおおおおおおぉおおおおおおおおおぉおおおお
最新まで拝読しました。
国籍、性別、家族構成、身体的特徴。
人は、色んなところで他人を区別し、賞賛し、あるいは侮蔑します。
侮蔑されたことが心に残ると、後に同じ部分を賞賛されても、賞賛に聞こえないことがあります。
イヴァンの場合はまさにそれだな、と。
赤毛に、青い瞳に、彫りの深い顔立ち。日本では賞賛されるような外見でも、過去の侮蔑が蘇ってしまう。だから、賞賛すら消し去ってしまいたいと思う。
これから先、彼の心がどんなふうに変わってゆくのか。あるいは、変わらずにただ一人にだけ心を許すのか。
その心情を追っていきたいですm(_ _)m
そして関君(関さん)。
もしや、と思いましたが。
話していた内容から、あの関君ですね\(^O^)/
なんか嬉しくなりました(笑
一布さん
お読みいただきありがとうございます! めちゃくちゃうれしいです😭❤
イヴァンはまだまだ若く、自分に自信がなくネガティブになってしまうところがあり、尚かつ他人の言葉に敏感なところがあります。完全に祖父から浴びせられたことをきっかけにひねくれてますが、そんな彼の気持ちを察してくださりありがたいです🥺❤
彼が今後どのように変わっていくか、ぜひ見届けてやってください!
あと、関に対するコメントがちで嬉しいです!! まさしく「約束のクローバー」に登場するあの彼です😆 立派に介護士を目指す青年になり、毎日イヴァンをしごいています!笑
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