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第八章
74,煽動
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「待たれよ」
──そこに、中年の男性が現れた。村長を庇うように立ち塞がり長剣を腰に携え、堂々たる姿で参ったかと思えば、中年男性は膝まついて叩頭するのだ。
「ソン一家の主であり、ソン・シュウの紛れもない父でございます。陛下に拝謁を致します」
「ほう。父親が参ったか。面を上げるがよい」
「ありがとうございます」
男性は顔を上げると、少しうつむき加減になる。
ヤエは男性の姿を目に入れた瞬間、再び頭の中に刻まれる記憶が甦るのを感じた。
自身の姓もソンである。そして、今皇帝の前で膝まついているのはソン一家の主と言った。
忘れもしない。長剣を手に持つあの人は──ヤエの実の父親である。
父はたしかに今、こう言った。
『ソン・シュウの紛れもない父でございます』
──ヤエの中にあり続けていた大きな疑問が溶けていく。
現実世界の旅路で出会った、額に傷がある男。瑠璃色の、立派な鎧を纏った弓使い。そうだ、あの人はたしかにソン・シュウという。
みるみるヤエの頭の中に記憶が蘇っていく。
シュウは、間違いなくヤエの実兄であるのだ──
ヤエの胸のうちがぞわっと沸き上がる感覚がした。まさか彼が、シュウが、実の兄だったなんて! これまでに思い出せなかったのが嘘のようだ。幻草の影響は恐ろしい。兄という近しい存在ですら、忘れてしまうのだから。現実世界で彼は幾度か危機から救ってくれたというのに。
ヤエが衝撃を受けている間、父は皇帝との交渉を始めるのだ。
「陛下に折り入ってお話がございます」
「申してみよ」
この様子を見ていた母の横顔が一際強張るのを見た。
心配になり、ヤエは母の手を握り締める。
「大変失礼を申し上げますが、陛下のご命令であっても我が息子を差し出すことは簡単には致しかねます」
「何だと? そなたも背くつもりなのだな」
「いえ、陛下。どうかわたしの我が儘を聞い下さいませんか」
「……何だ?」
「わたしは今年で五十になります。息子の代わりにこの身を捧げると言っても、陛下は納得されないでしょう。老いぼれなんかよりも、戦い盛りの若者が良いに決まっています」
「その通りだ」
「ですが、わたしは歳を取っても息子に劣るような力ではございません。ここはひとつ、お手合わせ願えませんか、カク将軍」
父は拱手し、カク将軍に軽く頭を下げた。その提案に、指名された当の本人は怪訝な顔をする。
それは、ヤエの隣で肩を震わせる母も同じのようだ。
母は酷く震えた声で立ち上がり、歩き出した。まさか、止めにいくつもりか──危険だと感じ、ヤエは慌てて母を止めに入ろうとする。
その時だった。
「お待ち下さい、母上」
すっとヤエたちの前に現れたのは──茶色い長髪にどこか冷淡な表情を浮かべる青年だった。額に見覚えのある大きな傷。瑠璃色の鎧を纏う彼の姿を目にして、ヤエは唖然とした。
「……シュウ様っ?」
母に頭を下げてそこに立っていたのは、紛れもなくシュウそのものだった。現実世界で出会った彼と比べると若干、歳が若く見える。それでも風貌はシュウ本人である。
──間違いない。本当の本当に兄だ。
毎日欠かさず父と鍛練し、村人たちにも武術を教えていた。ヤエよりも歳が十も上で、家族だけでなく村を守る為に努力を惜しまない。そんな人だ。
シュウは落ち着いた口調で母に言うのだ。
「母上はここでお待ち下さい」
「でも、シュウ」
「皇帝の望みはこのソン・シュウであります。父上が守ろうとして下さっている。このまま隠れているわけにはいかないのです」
シュウは無表情で、しかし力強くはっきりと母にそう述べた。
過去に何が起こったのか、幻想の世界で見続けないとその先が分からない。ヤエは、無性に心配になってしまった。
立ち上がり、シュウの前に立って口を開いた。
「シュウ様……いえ、兄上。大丈夫なのでしょうか」
ヤエが心配の眼差しを向けると、シュウはそこでふと微笑む。大きな手でヤエの肩を軽く叩くとこくりと頷いた。
「案ずるな。話をすれば分かるお方だ。ヤエは母上とここで待っていろ」
それからシュウは躊躇うことなく村の中心地へと赴いていった。
ヤエは母と静かにその後ろ姿を見守る。
「──お取り込み中のところ恐れ入ります、陛下、カク将軍、父上、それに村長。ソン・シュウでございます。陛下に拝謁をいたします」
「本人が参ったか。よい、直れ」
頭を上げると、シュウは拱手して皇帝に向かって話を続けた。
「お話は全て聞いておりました。その中で一つ、憂い事がございます」
「何だ? 申してみろ」
「はい。実は──父上は若き頃からわたしに武術を教えて下さる師であります。父の強さに、わたしなど到底敵うはずもありません。それ故、カク将軍の首が斬られないかと心配で……」
「何だとっ?」
シュウの話を聞いたカク将軍は顔を真っ赤に染める。鋭い目付きでシュウを見下ろすと、怒号を投げつけた。
「こんな老いぼれにおれがやられると!? そう言ったのか、小僧!!」
カク将軍の怒鳴り声は村中に響き渡るほどだった。
しかし当のシュウは全く動じていない。
その横で父は呆れたように溜め息を吐く。
「シュウ、口を慎みなさい。将軍に失礼だぞ」
「申し訳ございません。つい本音が出てしまいました。しかし父上、あなたの実力は軍の武将にも劣らない。その武術でカク将軍と一戦交えたとして、もし父上が勝とうものなら──わたしの代わりにご自身が兵役すると交渉なさるおつもりですよね?」
すると父はふっと鼻で笑うのだった。
「さすが我が息子だ」
父子のそんな会話を聞いたカク将軍は、無論黙っているわけはない。
「戯け、この平民が。何を申すか!」
まるで二人を威嚇するように大槍を振り回すカク将軍は、応戦する気満々のようだ。
「ふふふ。ソン父子よ。随分と生命知らずで大胆不敵な発言をする。朕は気に入ったぞ」
輿の中に籠る皇帝の顔は分からない。しかし、不適に笑っているのが口調だけで分かる。
「ではこうしよう。もしもカク将軍の首を斬ることができれば、軍にそなたを迎え入れる話はなしにしよう。しかし逆にカク将軍に負ければ──シュウ殿は永久に我が北国の兵として仕えてもらうぞ」
「承知しました」
何の躊躇いもない様子で、父とシュウは頷いた。
──そこに、中年の男性が現れた。村長を庇うように立ち塞がり長剣を腰に携え、堂々たる姿で参ったかと思えば、中年男性は膝まついて叩頭するのだ。
「ソン一家の主であり、ソン・シュウの紛れもない父でございます。陛下に拝謁を致します」
「ほう。父親が参ったか。面を上げるがよい」
「ありがとうございます」
男性は顔を上げると、少しうつむき加減になる。
ヤエは男性の姿を目に入れた瞬間、再び頭の中に刻まれる記憶が甦るのを感じた。
自身の姓もソンである。そして、今皇帝の前で膝まついているのはソン一家の主と言った。
忘れもしない。長剣を手に持つあの人は──ヤエの実の父親である。
父はたしかに今、こう言った。
『ソン・シュウの紛れもない父でございます』
──ヤエの中にあり続けていた大きな疑問が溶けていく。
現実世界の旅路で出会った、額に傷がある男。瑠璃色の、立派な鎧を纏った弓使い。そうだ、あの人はたしかにソン・シュウという。
みるみるヤエの頭の中に記憶が蘇っていく。
シュウは、間違いなくヤエの実兄であるのだ──
ヤエの胸のうちがぞわっと沸き上がる感覚がした。まさか彼が、シュウが、実の兄だったなんて! これまでに思い出せなかったのが嘘のようだ。幻草の影響は恐ろしい。兄という近しい存在ですら、忘れてしまうのだから。現実世界で彼は幾度か危機から救ってくれたというのに。
ヤエが衝撃を受けている間、父は皇帝との交渉を始めるのだ。
「陛下に折り入ってお話がございます」
「申してみよ」
この様子を見ていた母の横顔が一際強張るのを見た。
心配になり、ヤエは母の手を握り締める。
「大変失礼を申し上げますが、陛下のご命令であっても我が息子を差し出すことは簡単には致しかねます」
「何だと? そなたも背くつもりなのだな」
「いえ、陛下。どうかわたしの我が儘を聞い下さいませんか」
「……何だ?」
「わたしは今年で五十になります。息子の代わりにこの身を捧げると言っても、陛下は納得されないでしょう。老いぼれなんかよりも、戦い盛りの若者が良いに決まっています」
「その通りだ」
「ですが、わたしは歳を取っても息子に劣るような力ではございません。ここはひとつ、お手合わせ願えませんか、カク将軍」
父は拱手し、カク将軍に軽く頭を下げた。その提案に、指名された当の本人は怪訝な顔をする。
それは、ヤエの隣で肩を震わせる母も同じのようだ。
母は酷く震えた声で立ち上がり、歩き出した。まさか、止めにいくつもりか──危険だと感じ、ヤエは慌てて母を止めに入ろうとする。
その時だった。
「お待ち下さい、母上」
すっとヤエたちの前に現れたのは──茶色い長髪にどこか冷淡な表情を浮かべる青年だった。額に見覚えのある大きな傷。瑠璃色の鎧を纏う彼の姿を目にして、ヤエは唖然とした。
「……シュウ様っ?」
母に頭を下げてそこに立っていたのは、紛れもなくシュウそのものだった。現実世界で出会った彼と比べると若干、歳が若く見える。それでも風貌はシュウ本人である。
──間違いない。本当の本当に兄だ。
毎日欠かさず父と鍛練し、村人たちにも武術を教えていた。ヤエよりも歳が十も上で、家族だけでなく村を守る為に努力を惜しまない。そんな人だ。
シュウは落ち着いた口調で母に言うのだ。
「母上はここでお待ち下さい」
「でも、シュウ」
「皇帝の望みはこのソン・シュウであります。父上が守ろうとして下さっている。このまま隠れているわけにはいかないのです」
シュウは無表情で、しかし力強くはっきりと母にそう述べた。
過去に何が起こったのか、幻想の世界で見続けないとその先が分からない。ヤエは、無性に心配になってしまった。
立ち上がり、シュウの前に立って口を開いた。
「シュウ様……いえ、兄上。大丈夫なのでしょうか」
ヤエが心配の眼差しを向けると、シュウはそこでふと微笑む。大きな手でヤエの肩を軽く叩くとこくりと頷いた。
「案ずるな。話をすれば分かるお方だ。ヤエは母上とここで待っていろ」
それからシュウは躊躇うことなく村の中心地へと赴いていった。
ヤエは母と静かにその後ろ姿を見守る。
「──お取り込み中のところ恐れ入ります、陛下、カク将軍、父上、それに村長。ソン・シュウでございます。陛下に拝謁をいたします」
「本人が参ったか。よい、直れ」
頭を上げると、シュウは拱手して皇帝に向かって話を続けた。
「お話は全て聞いておりました。その中で一つ、憂い事がございます」
「何だ? 申してみろ」
「はい。実は──父上は若き頃からわたしに武術を教えて下さる師であります。父の強さに、わたしなど到底敵うはずもありません。それ故、カク将軍の首が斬られないかと心配で……」
「何だとっ?」
シュウの話を聞いたカク将軍は顔を真っ赤に染める。鋭い目付きでシュウを見下ろすと、怒号を投げつけた。
「こんな老いぼれにおれがやられると!? そう言ったのか、小僧!!」
カク将軍の怒鳴り声は村中に響き渡るほどだった。
しかし当のシュウは全く動じていない。
その横で父は呆れたように溜め息を吐く。
「シュウ、口を慎みなさい。将軍に失礼だぞ」
「申し訳ございません。つい本音が出てしまいました。しかし父上、あなたの実力は軍の武将にも劣らない。その武術でカク将軍と一戦交えたとして、もし父上が勝とうものなら──わたしの代わりにご自身が兵役すると交渉なさるおつもりですよね?」
すると父はふっと鼻で笑うのだった。
「さすが我が息子だ」
父子のそんな会話を聞いたカク将軍は、無論黙っているわけはない。
「戯け、この平民が。何を申すか!」
まるで二人を威嚇するように大槍を振り回すカク将軍は、応戦する気満々のようだ。
「ふふふ。ソン父子よ。随分と生命知らずで大胆不敵な発言をする。朕は気に入ったぞ」
輿の中に籠る皇帝の顔は分からない。しかし、不適に笑っているのが口調だけで分かる。
「ではこうしよう。もしもカク将軍の首を斬ることができれば、軍にそなたを迎え入れる話はなしにしよう。しかし逆にカク将軍に負ければ──シュウ殿は永久に我が北国の兵として仕えてもらうぞ」
「承知しました」
何の躊躇いもない様子で、父とシュウは頷いた。
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