土方さんちの美味しいご飯〜鬼の副長はワンコ系イケメンの溺愛で甘くほだされる〜

心も身体も⑤

瞬間、両手は解放されたものの、強く優に抱き竦められてしまう俺。

「全く……可愛すぎるよ、土方さん……。今のは反則だって……」

優は俺の耳元でそう囁くと、そのまま俺の耳朶に甘く歯を立てて来る。

そしてーーそのまま、身体を密着させて来た。

同時に下肢に感じる、激しい熱の感触。

ソレが何であるかを理解してしまった俺は、瞬時に優から目を逸らし、そっぽを向いた。

しかし、それを許さないとでも言うかの様に、優がわざと熱の塊を下肢に押し付けて来る。

「っ……ぁ……？！」

その熱さを強く感じてしまい、思わず跳ねる俺の身体。

喉からは、女の様に甘い嬌声が溢れ出した。

それに気を良くしたのか、優がいよいよ俺の下衣に手をかけて来る。

思考も肉体も全て蕩されてしまっていた俺は、ろくに抵抗することも出来ず、優に着衣を奪われてしまった。

「土方さん……本当に綺麗だよ……。女の人みたいに……いや、どんな女性より綺麗だ……」

裸体の俺を熱く見つめながら、耳元でそう囁いて来る優。

俺は彼の言葉がーーそれに、裸を見られているのがあまりにも恥ずかしすぎて、必死に両手で己の体を隠そうとする。

が、力の入らない両手は、あえなく絡め取られ、そふぁーに縫い付けられてしまった。