土方さんちの美味しいご飯〜鬼の副長はワンコ系イケメンの溺愛で甘くほだされる〜

天咲 琴葉

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侵入③

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そうならない為にも、俺は優に見張りを任せて床に膝をつくと――そのままべっどの下の、きいほるだあが転がっていった方向へと手を伸ばしてみた。

と、俺の伸ばした指先が何かに当たる。

きいほるだあではない……何か、もっと大きくて冷たく、固いものだ。

(なんだ……?)

不審に思い、俺は更に身を屈めると、床につきそうな程頭を下に下ろしてみる。

そうしてそのまま、優に借りた懐中電灯とやらで先の方を照らしてみた。

すると――。

(なんなんだ、ありゃぁ……?)

懐中電灯で照らした、俺の目線の先――そこに、黒い金属製であろう大きな箱があることに気がついた。

扉の様な部分についているのは錠前だろうか。

それに、数字が複数刻まれた――何やら回転させる取っ手の様なものもついている。

明らかに、中に何か大切な物を入れ、守っていることがわかる箱。

しかも、黒い金属らしきその箱は横にかなり長く、刀一本程度なら余裕で入りそうな大きさをしていた。

(もしかして、これは……)

俺は嫌な予感と興奮を同時に感じつつ、優にそっと手招きをする。

そして、無言でべっどの下にある黒い金属の箱を指差してみせた。

勿論、上で寝ている由理恵達を起こさない様に最大限に気を使いつつ――。
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