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侵入
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とは言え、性格上コイツが本気なのは理解している。
(近藤さんの子孫を切腹させる訳にはいかねぇよなぁ……)
俺は苦笑しながらそう考えると、そっと優の額を小突いた。
「分かった分かった。それに、京都にも行くって約束しちまったからな。自分の身も守りながら戦うよ。それでいいだろ」
「ああ。ありがとう。楽しみにしてるよ、京都の……婚前旅行」
婚前旅行ってなんだ、おい。
(本当にコイツは……ちょっと良い顔をすると直ぐつけあがるな)
俺は胸中でそんなことを考えつつ、優と共に由理恵の寝室に向かった。
勿論、足音は立てず、静かに移動する俺達。
と、直ぐに寝室は見つかった。
なんせ、此方には事前に優が手に入れてくれた図面があるし、そもそも優自体が何度もこの家を訪れているのだ。
まぁ、時間をかけろと言う方が難しいだろう。
俺達は寝室の扉の前に屈むと、そのまま息を潜めてゆっくり扉を開ける。
すると、音もなく――静かに開く扉。
俺達は互いに頷き合うと、足音を立てない様にしながら部屋の中へと侵入した。
どうやら、由理恵とやらとツレの男はまだ眠ってくれている様だ。
窓際にあるべっどでは、由理恵と男達が安らかな寝息を立てて横になっているのが確認出来る。
(近藤さんの子孫を切腹させる訳にはいかねぇよなぁ……)
俺は苦笑しながらそう考えると、そっと優の額を小突いた。
「分かった分かった。それに、京都にも行くって約束しちまったからな。自分の身も守りながら戦うよ。それでいいだろ」
「ああ。ありがとう。楽しみにしてるよ、京都の……婚前旅行」
婚前旅行ってなんだ、おい。
(本当にコイツは……ちょっと良い顔をすると直ぐつけあがるな)
俺は胸中でそんなことを考えつつ、優と共に由理恵の寝室に向かった。
勿論、足音は立てず、静かに移動する俺達。
と、直ぐに寝室は見つかった。
なんせ、此方には事前に優が手に入れてくれた図面があるし、そもそも優自体が何度もこの家を訪れているのだ。
まぁ、時間をかけろと言う方が難しいだろう。
俺達は寝室の扉の前に屈むと、そのまま息を潜めてゆっくり扉を開ける。
すると、音もなく――静かに開く扉。
俺達は互いに頷き合うと、足音を立てない様にしながら部屋の中へと侵入した。
どうやら、由理恵とやらとツレの男はまだ眠ってくれている様だ。
窓際にあるべっどでは、由理恵と男達が安らかな寝息を立てて横になっているのが確認出来る。
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