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はじめてのお出かけ③
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「ったく、道端で盛ってんじゃねぇよ。てめぇは盛りのついた雄猫か」
顔面にでかい紅葉を咲かせた優を半眼で睨みつけつつ、俺は彼の隣を歩く。
そして、歩くこと数分。
俺達はでかい建物に辿り着く。
「土方さん。此処がスーパーだよ」
建物のあまりのでかさに呆気に取られる俺を覗き込む様にしながら、優がそう声をかけて来た。
優から、大きな商店の様なものだとは聞いていたが、まさかここまでとは。
想像以上にでかい「すうぱあ」とやらに、俺は呆然としてしまう。
と、再度俺の手を握って来る優。
しかし、先ほどの色香を感じる様な触れ方とは違い――とても優しい握り方だ。
俺が思わず目線を上げると、優は穏やかに微笑んでこう言った。
「あまりに大きいんで驚いちゃったかな?大丈夫、怖いならずっとこうしててあげるよ」
優のその台詞に、色々な意味でかっと頭や頬に血がのぼって行くのを感じる俺。
「怖いわけあるか!行くぞ、馬鹿野郎!」
俺は、敢えて大きな声でそう告げると、手を繋いだ優を引きずる様にしてすうぱあとやらの中に入って行く。
途中、透明で面妖なまやかしの戸(じどうどあと言うらしい)に思い切り顔から突っ込みそうになったが、優が腕を引いてくれたお陰で激突しないで済んだ。
そこだけは、褒めてやろうと思う。
顔面にでかい紅葉を咲かせた優を半眼で睨みつけつつ、俺は彼の隣を歩く。
そして、歩くこと数分。
俺達はでかい建物に辿り着く。
「土方さん。此処がスーパーだよ」
建物のあまりのでかさに呆気に取られる俺を覗き込む様にしながら、優がそう声をかけて来た。
優から、大きな商店の様なものだとは聞いていたが、まさかここまでとは。
想像以上にでかい「すうぱあ」とやらに、俺は呆然としてしまう。
と、再度俺の手を握って来る優。
しかし、先ほどの色香を感じる様な触れ方とは違い――とても優しい握り方だ。
俺が思わず目線を上げると、優は穏やかに微笑んでこう言った。
「あまりに大きいんで驚いちゃったかな?大丈夫、怖いならずっとこうしててあげるよ」
優のその台詞に、色々な意味でかっと頭や頬に血がのぼって行くのを感じる俺。
「怖いわけあるか!行くぞ、馬鹿野郎!」
俺は、敢えて大きな声でそう告げると、手を繋いだ優を引きずる様にしてすうぱあとやらの中に入って行く。
途中、透明で面妖なまやかしの戸(じどうどあと言うらしい)に思い切り顔から突っ込みそうになったが、優が腕を引いてくれたお陰で激突しないで済んだ。
そこだけは、褒めてやろうと思う。
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