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第一部 Side 永宮 真紀
私の決意③
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その後、数時間に渡って膝を突き合わせたままーー話し合いを続ける私と剛志のお母さん。
長時間に及ぶ話し合いの末、結局、折れたのは剛志のお母さんだった。
「……あなたの熱意はわかったわ。でも、じゃぁ……真紀ちゃん?働くのを許す代わりに、私も1つ条件を出そうと思うの」
「条件……?」
(一体、何だろう……?)
剛志のお母さんが発した思いがけない一言に、私は大きく首をひねる。
と、剛志のお母さんは私の両手をそっと握ると、優しく微笑んだ。
「ええ、条件。それはね?働くのを許す代わりに……貴女には、これから、私のことを本当のお母さんだと思って欲しいのよ」
「えっ……?!」
剛志のお母さんが提示した、予想もしていなかった条件に思わず目を丸くする私。
と、そんな私に剛志のお母さんは微笑んだままこう続けてきた。
「こんなことを条件にするべきじゃないっていうのはわかってるの。でもね?私達は、もう……これから、ずっと一緒に暮らす仲間なのよ。家族なの。そうして、私は……出来たら、貴女とも本当の家族になりたいと思っているのよ」
(本当の、家族……)
剛志のお母さんが告げてくれた言葉ーーその思いに、私は思わず胸が熱くなる。
そうして、知らず知らずの内に、頬を熱いものが伝っていくのを感じていた。
長時間に及ぶ話し合いの末、結局、折れたのは剛志のお母さんだった。
「……あなたの熱意はわかったわ。でも、じゃぁ……真紀ちゃん?働くのを許す代わりに、私も1つ条件を出そうと思うの」
「条件……?」
(一体、何だろう……?)
剛志のお母さんが発した思いがけない一言に、私は大きく首をひねる。
と、剛志のお母さんは私の両手をそっと握ると、優しく微笑んだ。
「ええ、条件。それはね?働くのを許す代わりに……貴女には、これから、私のことを本当のお母さんだと思って欲しいのよ」
「えっ……?!」
剛志のお母さんが提示した、予想もしていなかった条件に思わず目を丸くする私。
と、そんな私に剛志のお母さんは微笑んだままこう続けてきた。
「こんなことを条件にするべきじゃないっていうのはわかってるの。でもね?私達は、もう……これから、ずっと一緒に暮らす仲間なのよ。家族なの。そうして、私は……出来たら、貴女とも本当の家族になりたいと思っているのよ」
(本当の、家族……)
剛志のお母さんが告げてくれた言葉ーーその思いに、私は思わず胸が熱くなる。
そうして、知らず知らずの内に、頬を熱いものが伝っていくのを感じていた。
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