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サイフォの企み
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私は、サイフォの言葉にぽつりとそう呟いた。
確かに、今の日本ではーーゲームは沢山あるし、サービス終了だって毎日の様に起こっている。
そうして、それらは現代日本に生きる私にとっては普通のことだった。
(でも、こうして言われてみると……色々、違うのかもしれない)
今まで、私がサイフォの世界にキャラクターとして存在している様に、どんなゲームの世界にも一生懸命生きている人達がいて……そんな人達のことを、日本での私の様に大切に思っている存在がいるとしたら……。
(サービス終了と一緒に、その世界や――その世界中の人達と、日本との繋がりが一緒に消えてしまうなんて……確かに悲しいことだわ)
私も、これからはどんなゲームでもーーどんな世界であっても大切にしよう。
静かに、そう心に決める私。
そんな私の頭を撫でたまま、サイフォは言葉を紡いだ。
「あんなにこの世界を大切にしてくれる君なら、どんなチートスキルであっても決して悪い様には使わないだろう……?私は、君の……あの時の……サービス終了でこの世界との繋がりが消えると知った時に見せた、あの涙を信じたんだよ」
サイフォの言葉に、涙が溢れてしまいそうになるのを必死に抑えながら、私は何度もサイフォに頷いて見せる。
すると、そんな私に向けてーー不意ににっと悪戯っぽく笑って見せるサイフォ。
「それにね?君にこのスキルを託したのには、もう1つ意味があるんだ」
確かに、今の日本ではーーゲームは沢山あるし、サービス終了だって毎日の様に起こっている。
そうして、それらは現代日本に生きる私にとっては普通のことだった。
(でも、こうして言われてみると……色々、違うのかもしれない)
今まで、私がサイフォの世界にキャラクターとして存在している様に、どんなゲームの世界にも一生懸命生きている人達がいて……そんな人達のことを、日本での私の様に大切に思っている存在がいるとしたら……。
(サービス終了と一緒に、その世界や――その世界中の人達と、日本との繋がりが一緒に消えてしまうなんて……確かに悲しいことだわ)
私も、これからはどんなゲームでもーーどんな世界であっても大切にしよう。
静かに、そう心に決める私。
そんな私の頭を撫でたまま、サイフォは言葉を紡いだ。
「あんなにこの世界を大切にしてくれる君なら、どんなチートスキルであっても決して悪い様には使わないだろう……?私は、君の……あの時の……サービス終了でこの世界との繋がりが消えると知った時に見せた、あの涙を信じたんだよ」
サイフォの言葉に、涙が溢れてしまいそうになるのを必死に抑えながら、私は何度もサイフォに頷いて見せる。
すると、そんな私に向けてーー不意ににっと悪戯っぽく笑って見せるサイフォ。
「それにね?君にこのスキルを託したのには、もう1つ意味があるんだ」
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