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悲しみの結末
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どうやら、サービスが終了するのに伴い、このゲームの結末ーーストーリーの最終章が追加をされたらしい。
(サービス終了は嫌だけど……2人の結末がどうなるのか気になる……)
私は、怖いもの見たさで、最終章へ続くリンクをタップしてみた。
大好きな推し2人が幸せになれることを願って。
しかしーー。
「……嘘……」
私の大好きな双子の執事に用意されていたのは、あまりに残酷な結末だった。
なんと2人はーー悪役令嬢を庇って、主人公である聖女の聖なる業火に焼かれ、再生も不可能となり、塵となり消えてしまったのである。
そう、彼らは文字通り、この世から消されてしまった……いなくなってしまったのだ。
最期に、サシャの幸せだけを祈り、笑顔で身を焼かれて行った兄弟。
彼らの最期の笑顔のスチルを見ながら、私は一晩中号泣した。
(彼らは確かに悪役だった。だから……幸せにはなれないのかもしれない。でも……消さなくたって良いじゃない)
その結末の理不尽さに、泣いて泣いて、いつの間にか眠ってしまっていた私。
翌日、目を覚ました私は、
(昨日見たストーリーとサービス終了が夢だったら良いのに……)
そう願いながら、再度アプリを開いてみる。
だが、それは紛れもなく現実で……。
私が愛した双子の執事は、大切な主人を守ってその身を焼かれ、この世から消え去っていた。
(サービス終了は嫌だけど……2人の結末がどうなるのか気になる……)
私は、怖いもの見たさで、最終章へ続くリンクをタップしてみた。
大好きな推し2人が幸せになれることを願って。
しかしーー。
「……嘘……」
私の大好きな双子の執事に用意されていたのは、あまりに残酷な結末だった。
なんと2人はーー悪役令嬢を庇って、主人公である聖女の聖なる業火に焼かれ、再生も不可能となり、塵となり消えてしまったのである。
そう、彼らは文字通り、この世から消されてしまった……いなくなってしまったのだ。
最期に、サシャの幸せだけを祈り、笑顔で身を焼かれて行った兄弟。
彼らの最期の笑顔のスチルを見ながら、私は一晩中号泣した。
(彼らは確かに悪役だった。だから……幸せにはなれないのかもしれない。でも……消さなくたって良いじゃない)
その結末の理不尽さに、泣いて泣いて、いつの間にか眠ってしまっていた私。
翌日、目を覚ました私は、
(昨日見たストーリーとサービス終了が夢だったら良いのに……)
そう願いながら、再度アプリを開いてみる。
だが、それは紛れもなく現実で……。
私が愛した双子の執事は、大切な主人を守ってその身を焼かれ、この世から消え去っていた。
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