Switch！〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜

提案③

僕の言葉に戸惑っている様子の五道。

けれど、もう時間がない。

今はイグナシオを天照様が抑えてくれているが、それもあまり長くはもたなそうだ。

僕は未だ戸惑っている五道の両手を握り、懇願した。

「お願いだよ、五道。それに、僕は死にに行くつもりも、命を捨てるつもりもない。だって、さっき言ってくれたよね？僕を、絶対に守るって。だから……。僕は五道を……五道のあの時の言葉を、信じるよ。あなたに、この命を預ける。だから、あなたにも……僕を信じて欲しい。僕を、あなたの目にして欲しい。一緒に戦おう、五道転輪王ごどうてんりんおう」

僕の言葉に、一瞬感極まった様な表情を見せる五道。

彼は大きく頷くと、はっきりとした声でこう告げた。

「わかった。必ず、お前は俺が守ってやる。その代わり、お前の力……借りるぜ？」

今度は僕が、五道のその言葉に大きく頷いてみせる。

「行こう、五道！」

「おう！」