Switch！〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜

天咲　琴葉

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囚われの魂③

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瞬間、腰に佩はいていた刀を抜き、目にも止まらぬ速さで少女のいる牢の鍵を真っ二つに切る五道。

彼は、ゆっくりと牢内に侵入するや、少女にこう告げた。

「遅くなって悪かったな。もう、大丈夫だ。怖かったろう？迎えに来たぜ、お嬢ちゃん」

五道にしては優しい、穏やかな声音だ。

きっと、異世界にいきなり放り込まれた少女に対する彼なりの配慮なのだろう。

五道は優しく微笑むと、目の前の少女に手を差し伸べる。

しかし――。

パシッ！

突如牢内に響く、冷たく乾いた音。

なんと少女が、五道の手を振り払ったのだ。

彼女は、僕と五道を睨みつけると、こう叫ぶ。

「折角死ねると思ったのに！邪魔しないでよ！」

少女の思わぬ台詞に、僕と五道は思わず息を呑んだ。

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