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異世界にて②
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勿論、このペア分けには御祭神達もかなり文句を言っていた。
だが、最終的には僕や女神の説得により納得してくれた御祭神様達。
何だかんだ言っても、彼らも聡明な神々である為、きっと、今不毛に争うより、女の子の命の方が大切だと思ったのだろう。
それに何より、彼らは強大な神であり――この異世界でもその力は健在なのだ。
僕に何かあれば、ひとっ飛びで駆けつけてくれるだろう。
僕は、自分の御祭神様達を心から信じている。
だから、離れていても平気なのだ。
と、
「不安か?」
体格差がかなりあるため、頭上高くから五道転輪王の声が降って来た。
どこか優しい、本当に気遣う様な声音だ。
彼は普段は大雑把でいい加減な様なのに、僕には何故か……時折、蕩けそうな位、優しくしてくれる。
(何故、あなたは出会ったばかりの僕に、こんなに優しくしてくれるの……?)
そう聞いてみたいけれど――重大な任務中の今聞いては不謹慎な気がして、僕はただ首を横に振ってみせた。
「あなたがいるから、不安じゃないよ。ありがとう、五道転輪王」
と、僕の言葉にはっとした様な表情を浮かべる五道転輪王。
照れているのか、彼はぷいとそっぽを向くと、
「これからは、五道でいい。五道転輪王なんて呼んでたら……最悪、敵に気付かれるかもしれないだろ。だから、五道でいい」
ぶっきらぼうにそう告げる。
その様子が、なんだか可愛らしくて、僕はつい微笑みながら、
「うん、わかった。五道」
と答えた。
だが、最終的には僕や女神の説得により納得してくれた御祭神様達。
何だかんだ言っても、彼らも聡明な神々である為、きっと、今不毛に争うより、女の子の命の方が大切だと思ったのだろう。
それに何より、彼らは強大な神であり――この異世界でもその力は健在なのだ。
僕に何かあれば、ひとっ飛びで駆けつけてくれるだろう。
僕は、自分の御祭神様達を心から信じている。
だから、離れていても平気なのだ。
と、
「不安か?」
体格差がかなりあるため、頭上高くから五道転輪王の声が降って来た。
どこか優しい、本当に気遣う様な声音だ。
彼は普段は大雑把でいい加減な様なのに、僕には何故か……時折、蕩けそうな位、優しくしてくれる。
(何故、あなたは出会ったばかりの僕に、こんなに優しくしてくれるの……?)
そう聞いてみたいけれど――重大な任務中の今聞いては不謹慎な気がして、僕はただ首を横に振ってみせた。
「あなたがいるから、不安じゃないよ。ありがとう、五道転輪王」
と、僕の言葉にはっとした様な表情を浮かべる五道転輪王。
照れているのか、彼はぷいとそっぽを向くと、
「これからは、五道でいい。五道転輪王なんて呼んでたら……最悪、敵に気付かれるかもしれないだろ。だから、五道でいい」
ぶっきらぼうにそう告げる。
その様子が、なんだか可愛らしくて、僕はつい微笑みながら、
「うん、わかった。五道」
と答えた。
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