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吸血鬼さん、今度はIN我が家⑯
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「合唱祭練習。夜の8時から、音楽棟第1ホールにて……えぇぇ?! 音楽棟第一ホールぅ?!」
手帳に書いてあった内容に、私は思わず卒倒しそうになる。
それはそうだろう――音楽棟と言えば、今の今まで世にも恐ろしい妖精が巣食っているかもしれない場所として話していた場所なのだから。
「あそこに今から行かなきゃいけないの?! 嘘でしょ~?!」
私は堪らず悲鳴を上げると、助けを求める様に家族やリルゼイに視線を送る。
昨日から、不気味な妖精に襲われるわでツイてないと思っていたが、まさかここまでとは。
私は、自分の運の無さにがっくりと肩を落とした。
「今行きたくない場所ナンバーワンなのに……」
そう言って、私が嘆いていると、不意にスカートのポケットの中から軽快な音楽が鳴り響く。
「わっ?!」
一瞬ビクッと肩を跳ねさせる私。しかし、それが聞き慣れた自分のスマートフォンの着信音だと分かると、直ぐにポケットから取り出し、通話ボタンを軽くタップする。
途端に聞こえてきたのは、クラスメイトであり幼稚園からの親友の大きな怒鳴り声だった。
「ちょっと真由! 何してるの? もう練習始まっちゃうよ!」
手帳に書いてあった内容に、私は思わず卒倒しそうになる。
それはそうだろう――音楽棟と言えば、今の今まで世にも恐ろしい妖精が巣食っているかもしれない場所として話していた場所なのだから。
「あそこに今から行かなきゃいけないの?! 嘘でしょ~?!」
私は堪らず悲鳴を上げると、助けを求める様に家族やリルゼイに視線を送る。
昨日から、不気味な妖精に襲われるわでツイてないと思っていたが、まさかここまでとは。
私は、自分の運の無さにがっくりと肩を落とした。
「今行きたくない場所ナンバーワンなのに……」
そう言って、私が嘆いていると、不意にスカートのポケットの中から軽快な音楽が鳴り響く。
「わっ?!」
一瞬ビクッと肩を跳ねさせる私。しかし、それが聞き慣れた自分のスマートフォンの着信音だと分かると、直ぐにポケットから取り出し、通話ボタンを軽くタップする。
途端に聞こえてきたのは、クラスメイトであり幼稚園からの親友の大きな怒鳴り声だった。
「ちょっと真由! 何してるの? もう練習始まっちゃうよ!」
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