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私とモンスターと吸血鬼⑩
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未だ青年の胸に頬を寄せたまま、誰にともなく小さく問い掛ける私。
すると大きく暖かい手が再度私の頭に置かれる――彼だ。
彼は先程と同じ様に優しく私の頭を撫でると、微笑む。
「ああ。 全て終わったよ、レディ。 よく、頑張った、な……」
そう口にした瞬間、力なく崩れ落ちる青年の体。
私は慌てて彼の身体を支える。
「え、ちょっと…!? どうしたの!? まさか怪我……!?」
もしや、さっきの戦闘中に、見えない所で老人から反撃を受けていたのでは――!?
私は服の上から彼の体をさわさわと触って、傷の有無を確かめてみる。
が、結果は否。彼の体に外傷はない様だ。
ならば、一体何故?
「怪我じゃなきゃ一体何なのよ……あ、なんか妖怪っぽかったし、もしかして呪いとか!?」
きっと、そうに違いない!
私は自分の名推理に心の中で拍手を送ると、早速青年に問い掛けた。
「貴方、もしかしてアイツに呪われたの……? 丁度、この近くに神社があるし、お祓いして貰う?」
すると、半ば意識朦朧という状態だった青年が、あらん限りの力を使い全力で首を振る。
どうやら、お祓いは嫌らしい。
すると大きく暖かい手が再度私の頭に置かれる――彼だ。
彼は先程と同じ様に優しく私の頭を撫でると、微笑む。
「ああ。 全て終わったよ、レディ。 よく、頑張った、な……」
そう口にした瞬間、力なく崩れ落ちる青年の体。
私は慌てて彼の身体を支える。
「え、ちょっと…!? どうしたの!? まさか怪我……!?」
もしや、さっきの戦闘中に、見えない所で老人から反撃を受けていたのでは――!?
私は服の上から彼の体をさわさわと触って、傷の有無を確かめてみる。
が、結果は否。彼の体に外傷はない様だ。
ならば、一体何故?
「怪我じゃなきゃ一体何なのよ……あ、なんか妖怪っぽかったし、もしかして呪いとか!?」
きっと、そうに違いない!
私は自分の名推理に心の中で拍手を送ると、早速青年に問い掛けた。
「貴方、もしかしてアイツに呪われたの……? 丁度、この近くに神社があるし、お祓いして貰う?」
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