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儀式の秘密⑤
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真剣にそう問いかけた切夜に対し、再度深い溜め息をつくシーレ王子。
彼は仕方なさそうに、渋々といった様子で口を開いた。
「……全ては、貴様があの儀式を邪魔したからこうなったのだ」
――『あの儀式』。
シーレ王子のその言葉に、夢で見た「愛菜に王冠をかぶせようとした儀式」を思い浮かべる切夜。
と、切夜が夢で見た儀式を想像していると理解したのか、シーレ王子が頷きながら先を続けてくる。
「そうだ。あの戴冠式だ。あれで、お前の妹は完璧なシヴァの後継者となる筈だったものを……」
切夜を見ながら、忌々しそうにそう告げるシーレ王子。
「シヴァの後継者ってどういうことだよっ?」
一方切夜は、負けじとばかりに渋々話すシーレ王子に食い下がる。
切夜としては、大切な弟妹が巻き込まれているのもあり――しっかりと真相を知りたいという思いがあったのだ。
そんな切夜の意図を汲み取ったのか、めんどくさそうにはしながらも、シーレ王子は全てを語り始めた。
「それはな?小僧。お前の妹が……王妃シヴァの生まれ変わりということなのだ」
「っ……?!」
シーレ王子の唐突過ぎる台詞に、驚き過ぎて言葉が出てこない切夜。
彼は仕方なさそうに、渋々といった様子で口を開いた。
「……全ては、貴様があの儀式を邪魔したからこうなったのだ」
――『あの儀式』。
シーレ王子のその言葉に、夢で見た「愛菜に王冠をかぶせようとした儀式」を思い浮かべる切夜。
と、切夜が夢で見た儀式を想像していると理解したのか、シーレ王子が頷きながら先を続けてくる。
「そうだ。あの戴冠式だ。あれで、お前の妹は完璧なシヴァの後継者となる筈だったものを……」
切夜を見ながら、忌々しそうにそう告げるシーレ王子。
「シヴァの後継者ってどういうことだよっ?」
一方切夜は、負けじとばかりに渋々話すシーレ王子に食い下がる。
切夜としては、大切な弟妹が巻き込まれているのもあり――しっかりと真相を知りたいという思いがあったのだ。
そんな切夜の意図を汲み取ったのか、めんどくさそうにはしながらも、シーレ王子は全てを語り始めた。
「それはな?小僧。お前の妹が……王妃シヴァの生まれ変わりということなのだ」
「っ……?!」
シーレ王子の唐突過ぎる台詞に、驚き過ぎて言葉が出てこない切夜。
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