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口裂け女
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3兄妹が瞬間移動で辿り着いた先――そこはとても古びた、朽ち果てる寸前の大きな廃工場だった。
その1階にある……一際開けた、広くなっている場所の真ん中で、まるで切夜達を待ち受けるかのように立ち尽くす口裂け女。
彼女は、切夜達が着いたのに勘づくや、大きく鎌を振りかぶって一足飛びに襲いかかってくる。
そんな口裂け女の鋭い鎌の一閃を、細く優美なレイピア一本で受け止めるシーレ王子。
「おいおい?口裂け女とやらは質問をしてから襲ってくるものじゃなかったのか?様式美は大切にした方がいいぞ、レディ!」
シーレ王子はそう軽口を叩きながらも、レイピアに強い力を込め、口裂け女が握り締める鎌を押していく。
そうして、シーレ王子が一際強くレイピアを押した瞬間、口裂け女の鎌が振り払われた。
「ここだ!!」
その隙を見逃さず、金色のライオンの姿に戻ったマルバスが、鋭い爪を振り上げる。
しかし、やはり――蝶のように優雅に跳躍するや、マルバスの爪による攻撃をひらりと軽くかわしてしまう口裂け女。
けれど、彼女が長い髪を靡かせ着地した瞬間――彼女の背後にシーレ王子が現れた。
「余所見をするなんてつれないな?君のダンスの相手はこの俺だろう?」
おどけたようにそう言いながらも、ヒタリと口裂け女の首筋にレイピアを当てるシーレ王子。
その1階にある……一際開けた、広くなっている場所の真ん中で、まるで切夜達を待ち受けるかのように立ち尽くす口裂け女。
彼女は、切夜達が着いたのに勘づくや、大きく鎌を振りかぶって一足飛びに襲いかかってくる。
そんな口裂け女の鋭い鎌の一閃を、細く優美なレイピア一本で受け止めるシーレ王子。
「おいおい?口裂け女とやらは質問をしてから襲ってくるものじゃなかったのか?様式美は大切にした方がいいぞ、レディ!」
シーレ王子はそう軽口を叩きながらも、レイピアに強い力を込め、口裂け女が握り締める鎌を押していく。
そうして、シーレ王子が一際強くレイピアを押した瞬間、口裂け女の鎌が振り払われた。
「ここだ!!」
その隙を見逃さず、金色のライオンの姿に戻ったマルバスが、鋭い爪を振り上げる。
しかし、やはり――蝶のように優雅に跳躍するや、マルバスの爪による攻撃をひらりと軽くかわしてしまう口裂け女。
けれど、彼女が長い髪を靡かせ着地した瞬間――彼女の背後にシーレ王子が現れた。
「余所見をするなんてつれないな?君のダンスの相手はこの俺だろう?」
おどけたようにそう言いながらも、ヒタリと口裂け女の首筋にレイピアを当てるシーレ王子。
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