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嵐を呼ぶ戦い④
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愛菜の連れているグラシャラボラスの意外な能力と強さに驚く切夜と剛。
しかし、切夜ははたと思い直す。
(……そう言えば、さっき……マルバスに襲われそうだった愛菜を助けてくれたのもグラシャラボラスだったっけ)
あの時見た能力等を思い出してみると――確かに、グラシャラボラスは強いのかもしれない。
切夜はなんとなくそう納得すると、愛菜が抱っこしたままのグラシャラボラスの頭を優しく撫でた。
「愛菜のこと、ちゃんと護ってくれよ?」
「ぐら~!」
きりっとした顔でふさふさの尻尾をぶんぶん振ってみせるグラシャラボラス。
その仕草は、まんま犬だ。
(……分かってるのかなぁ?)
切夜は一瞬不安になるが――そんな切夜にシーレ王子から鋭い声が飛んできた。
「準備OKだ。いつでも行けるぞ、小僧!」
シーレ王子を振り返り、大きく頷いてみせる切夜。
「――よし、行こう!父さんを目覚めさせるために……口裂け女を倒すんだ!」
「「おー!」」
切夜の言葉に、剛と愛菜が拳を突き上げる。
と言っても、恐らく愛菜は意味すら分かっていないのだろうが――。
ともあれ、シーレ王子に連れられ、拝家の3兄妹とマルバスは口裂け女の隠れ家に瞬間移動した。
しかし、切夜ははたと思い直す。
(……そう言えば、さっき……マルバスに襲われそうだった愛菜を助けてくれたのもグラシャラボラスだったっけ)
あの時見た能力等を思い出してみると――確かに、グラシャラボラスは強いのかもしれない。
切夜はなんとなくそう納得すると、愛菜が抱っこしたままのグラシャラボラスの頭を優しく撫でた。
「愛菜のこと、ちゃんと護ってくれよ?」
「ぐら~!」
きりっとした顔でふさふさの尻尾をぶんぶん振ってみせるグラシャラボラス。
その仕草は、まんま犬だ。
(……分かってるのかなぁ?)
切夜は一瞬不安になるが――そんな切夜にシーレ王子から鋭い声が飛んできた。
「準備OKだ。いつでも行けるぞ、小僧!」
シーレ王子を振り返り、大きく頷いてみせる切夜。
「――よし、行こう!父さんを目覚めさせるために……口裂け女を倒すんだ!」
「「おー!」」
切夜の言葉に、剛と愛菜が拳を突き上げる。
と言っても、恐らく愛菜は意味すら分かっていないのだろうが――。
ともあれ、シーレ王子に連れられ、拝家の3兄妹とマルバスは口裂け女の隠れ家に瞬間移動した。
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