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悪魔と悪夢の攻略法④
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――『悪魔シーレ』。
「セィレ」や「セェレ」とも呼ばれる彼は、悪魔図鑑によると「26の軍団を支配する地獄の強大な王子である」のだそうだ。
ちなみに、「好きな場所に移動したり、物や人を転移させる能力を持っており、瞬きする間に――人や物を世界中のどこにでも運べる能力」を持っているらしい。
ここまで読んだ切夜と剛は、ふと顔を見合わせる。
(好きな場所に移動する能力……)
胸の中でそう呟く切夜。
すると、剛も同じことを考えていたのか――真剣な瞳で切夜を見つめながら、大きくゆっくりと頷いてきた。
「間違いないよ、切夜。きっと……昼間のあの男の人が、シーレ王子だったんだ」
「……ああ。きっと……いや、十中八九そうだろうな。だから、陸人もそう思って……「シーレ王子にお願いしたら」って言ってたんだ」
切夜も剛の言葉に頷く。
そうして、そこまで考えた2人は「ある1つの考え」に思い至った。
「ねぇ、切夜?もしかしたら……シーレ王子は、この状況をどこかで見てるんじゃないかなぁ?」
「剛もか?俺もそう思った」
「だよね!」
「おう!」
再度、互いに頷き合う切夜と剛。
というのも、2人がこう考えたのには「ある理由」があった。
それは、昼間――「口裂け女に襲われた時」と「マルバスに襲われた時」のシーレ王子の対応の違いにあったのだ。
「セィレ」や「セェレ」とも呼ばれる彼は、悪魔図鑑によると「26の軍団を支配する地獄の強大な王子である」のだそうだ。
ちなみに、「好きな場所に移動したり、物や人を転移させる能力を持っており、瞬きする間に――人や物を世界中のどこにでも運べる能力」を持っているらしい。
ここまで読んだ切夜と剛は、ふと顔を見合わせる。
(好きな場所に移動する能力……)
胸の中でそう呟く切夜。
すると、剛も同じことを考えていたのか――真剣な瞳で切夜を見つめながら、大きくゆっくりと頷いてきた。
「間違いないよ、切夜。きっと……昼間のあの男の人が、シーレ王子だったんだ」
「……ああ。きっと……いや、十中八九そうだろうな。だから、陸人もそう思って……「シーレ王子にお願いしたら」って言ってたんだ」
切夜も剛の言葉に頷く。
そうして、そこまで考えた2人は「ある1つの考え」に思い至った。
「ねぇ、切夜?もしかしたら……シーレ王子は、この状況をどこかで見てるんじゃないかなぁ?」
「剛もか?俺もそう思った」
「だよね!」
「おう!」
再度、互いに頷き合う切夜と剛。
というのも、2人がこう考えたのには「ある理由」があった。
それは、昼間――「口裂け女に襲われた時」と「マルバスに襲われた時」のシーレ王子の対応の違いにあったのだ。
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