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悪魔と同居?!②

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 ――マルバスとの戦いから数時間後。

 そこには……何時もと同様に家のベッドに寝転び、寛ぐ切夜の姿があった。

 「あー、一時はどうなることかと思ったけど……何とかなって良かったぜ!」

 そう呟き、ベッドに転がったまま伸びをする切夜。

 と、彼の腹の上にひょいと金色の仔猫が飛び乗った。

 「全くだな。しかし、私を猫の姿にするとは……考えたではないか、少年」

 やや上機嫌そうに、流暢な人語でそう話す猫。

 切夜はそれに一切驚くことなく、小さく頷いてみせた。

 「まぁな。けどあれは、あの文章を見つけてくれた剛のお陰だとも思うぜ?マルバス」

 腹の上に乗る猫を撫でながら……その猫に普通に話しかけ、会話をする切夜。

 端から見たらおかしな光景だが――切夜が言うように、実はこの猫こそ、マルバスが変化した姿なのだ。

 ――というのも、実はあの時、剛が見つけた「良い方法」というのがこれだったのである。

 悪魔図鑑――そのマルバスのページに書いてあった1文がこうだ。

 『召喚者が命じれば、命じられた姿を取る』。

 つまりは、命じられたならば、どんな姿にでも変身可能ということなのだろう。

 故に、マルバスのその特性を活かし――相談の末、ライオンに近い仔猫の姿に変身させた切夜達。

 そうして彼らは、仔猫になったマルバスを抱え、両親にこう尋ねたのだ。

 「お願い、父さん、母さん。責任をもって、ちゃんとお世話をするから、飼っていい?」
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