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マルバス②
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すると、切夜の左手の中指に異変が起きた。
なんと、マルバスが口付けをしたところが光り輝いているではないか。
(えぇ~?!俺の指が光ってる~?!)
叫びだしそうになりながら、陸人と剛と愛菜を見る切夜。
しかし、3人も突如として光り始めた切夜の指に動転するばかりで話になりそうもない。
と、マルバスが口付けをしている部分に――光の中から何か模様のようなものが浮かび上がってきていることに、切夜は気がついた。
(何だ……?)
目を凝らして見てみると、それは――ゲーム等でよく見る魔法陣に似ていることに気がつく切夜。
しかも、切夜はその魔法陣に見覚えがあった。
(この魔法陣、確かあの時の……)
そう――赤いコートの女が夢の中で切夜達に渡した指輪に刻まれていた魔法陣と、とてもよく似ているのである。
(……はは、いや……そんなまさか、な……)
――あれは夢だったんだ。
――いや、夢であって欲しい。
そんな思いを込めて、ふるふると頭を振る切夜。
すると、そんな彼に不意にマルバスが話し掛けてきた。
「これで契約は完了だ、次代のシヴァよ。我が力、使いこなしてみるが良い」
なんと、マルバスが口付けをしたところが光り輝いているではないか。
(えぇ~?!俺の指が光ってる~?!)
叫びだしそうになりながら、陸人と剛と愛菜を見る切夜。
しかし、3人も突如として光り始めた切夜の指に動転するばかりで話になりそうもない。
と、マルバスが口付けをしている部分に――光の中から何か模様のようなものが浮かび上がってきていることに、切夜は気がついた。
(何だ……?)
目を凝らして見てみると、それは――ゲーム等でよく見る魔法陣に似ていることに気がつく切夜。
しかも、切夜はその魔法陣に見覚えがあった。
(この魔法陣、確かあの時の……)
そう――赤いコートの女が夢の中で切夜達に渡した指輪に刻まれていた魔法陣と、とてもよく似ているのである。
(……はは、いや……そんなまさか、な……)
――あれは夢だったんだ。
――いや、夢であって欲しい。
そんな思いを込めて、ふるふると頭を振る切夜。
すると、そんな彼に不意にマルバスが話し掛けてきた。
「これで契約は完了だ、次代のシヴァよ。我が力、使いこなしてみるが良い」
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