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「さぁアイナ。食べるぞ。」

らいおっとは木の椅子に座り、私はらいおっとの膝の上に座っている。机の上にはパンやスープ、卵などたくさんあった。

「はい、あーんして」

言われるがままに口を開ける。最初はスープだ。

「美味いか?」

「うん!」

「そうか、よかったよかった。」

そういい、私が口に含んだスプーンでらいおっとは自分の口にスープを運んだ。

「あ…」

「ん?どした?」

「なんでもない…」

恥ずかしかったから言えなかった。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


朝ご飯が終わり、ソファーに座り、らいおっとは私にいろいろ質問をしてきた。

「アイナ、パパとママは今どうしてるんだい?」

「…お母さんは、いないよ。お父さんは、わかんない。痛いことする人だったから…」

「ん~、虐待か…。アイナは俺かお父さんのところ、どっちに居たい?」

「らいおっと…らいおっとのところがいい…」

「どうして?」

「いい匂いするし…離れたくないもん」

「うぐっ。可愛すぎか…」

頭をなでなでされ、ほほにチューをされる。優しい。らいおっとは痛いことしない。いい人。

「今は何歳だ?」

「たぶん…6歳。いつ産まれたのかもわかんない…」

「なんだそりゃ…。あ!それじゃあ、昨日を誕生日にしないか?」

「たんじょうび?」

「ああ、お前が家に来てくれた日。俺にとっても大事な日だ」

「大事…うん!そうする!」

今度はおでこにチューされる。

「あ、シャワー浴びなきゃ!アイナ、行くよ」

軽々と抱っこされ、脱衣所へ向かう。
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