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Episode.03
塔の前
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塔の前
自分が、白い天井の、白いベッドに寝かされていることがわかり、ディルは慌てて起き上がろうとした。
その時やっと、自分の左手を握りしめる誰かの両手に気づく。
リョクがベッド脇の簡易椅子に座り、赤く泣き腫らした瞼を閉じ、毛布に伏して寝息を立てていた。眠っていても、両手が緩むことはなく、離すまいとする意思が伝わってくる。
ディルは何がどうなったのか、さっぱりわからなかった。自分が医療施設の、病院らしい施設のベッドに寝かされていること以外。
ゴソゴソと、自分と周囲を伺うディルの動きで、リョクが目を覚ます。
意識を取り戻したディルをしばし見つめ、リョクが大声で、幼児のように泣き出した。
「……でぃ るぅ……」
名前を呼ぶのもやっとのリョクが全力でディルへしがみつく。そこへ、ボアズとフリートが駆け込んできた。
いつも強面のはずの2人の顔が緩み、しかも、フリートは涙目になっている。
「……いったい、なにが…」
「それはこちらも聞きたい」
あの場所、ディルとリョクが管理塔と思い入ってしまった廃棄塔の前で何があったのか、ボアズがゆっくりと説明を始めた。
廃棄塔の前で、唇まで青ざめ、涙目で震えるリョクを抱き、ボアズは魔力操作に長けた者の到着を待った。
学園内とはいえ、ディルが行方不明になった場所。周囲に優秀な騎士団員たちがいるとはいえ、危険なことに変わりはない。信頼する部下にリョクを預け、安全な場所に移動させることも、ボアズは考えた。
しかし、パニックを起こす寸前のリョクを自分から引き剥がし、誰かに預けることなど、できるはずもない。
リョクは同世代の男児より小柄で軽い。これ以上何かがあれば、このまま、自分の腕で守るしかないと、ボアズは覚悟を決めた。
程なくして、第二騎士団団長コンラートが、珍しく慌てた様子で現れた。
「ご子息が行方不明?」
動揺した声でコンラートが尋ねる。
「罠にかかったようだ」
そう言って、ボアズがあの、リョクから受け取ったアクアマリンを手渡した。それはアクアマリンというより、安価な翡翠のような白い石に変わっている。
「これは」
受け取って、コンラートの表情が変わった。彼の様子に驚きつつ、リョクがしどろもどろで答える。
「朝、食堂で拾って、その時はもっと透き通っていて
それを、ディルと管理塔に届けようって
管理塔に来たハズなのに
中には騎士団の制服の人がいて
その人、第二騎士団の紋章をつけていて」
「間違いはないか!」
ビクッ と、リョクがコンラート怒声に凍りつく。が、すぐに、首を縦に振った。ボアズの制服にしがみつく手が、震え続けている。
リョクの返事を聞いて、コンラートがアクアマリンを強く握りしめた。
「昨夜から、第二騎士団の1人が行方不明のままだ」
「寮の管理室担当か?」
「なぜそれを?」
「管理室が空だったので、2人は管理塔に届けようとしたそうだ」
ボアズの言葉でコンラートの腕に、さらに力が入る。
ピシッ と、彼の手中のアクアマリンにヒビが入る音が響いた。
「……管理室のロッカーに成人男性2人の遺体が押し込められていた、との報告が、ついさっき上がってきたところだ」
犯行は、昨夜から朝にかけてと推定されている。発見された遺体のどちらかが第二騎士団団員、アクアマリンの持主。もう1人の被害者、管理室担当の学園職員の魔石も、持ち去られているという報告もあった。やはり、リョクとディルを標的にしたものに間違いない、と、ボアズとコンラートは確信した。
15歳の、世間知らずの子供に、魔石を紛失すること
自体が重大事件だと、それが安全と思い込んでいる学園内であっても、と忠告するのは容易い。が、今はディルを探す方が優先だ。
「幻術をかけられたタイミングはわからない
が、2人を廃棄塔に誘導し、
さらに、ディルをどこかへ転送した痕跡がある
転移先の特定が最優先だ」
ボアズに説明され、コンラートが第二騎士団団員に指示を出した。
魔力探知はかなり特異な魔法にあたる。自らの魔石に蓄えた魔力を雲霧のように四散させ、ぶつかった魔力の残渣を追いかける、という仕組みだ。ただ、魔力と魔石の消耗が激しいため、騎士団員の中でも使える人物が限られている。もちろん、コンラートも使えるが、副団長のレオノアの方が、巧みに操ることができた。
塔の前で人払いをし、集中するレオノラに、今しがた駆けつけたフリートが魔法石を、グリーントルマリンを手渡す。
彼女はそれを受け取ると、両手で包み呪文を唱えた。
一帯に淡い緑の霧が広がる。
「えっ?」
霧が収まってから、レオノアが驚きの声を漏らした。
「どうした」
コンラートが駆け寄る。
「あ、いえ 場所がわかりました」
「どこだ?」
ボアズが真っ先に尋ねる。
「転移先ですが、
それが、この、廃棄塔の地下、かなり深い場所です」
「地下?」
コンラートとボアズが顔を見合わせた。
この、魔法学園の敷地内の、ヒトの王国の離宮だった当時の資料は少ない。が、魔法学園として整備した際、園内は徹底的に調査されている。
昨年末、神子候補入学に合わせて騎士団が学園の警備に加わることになり、離宮時代の資料と学園創立時の資料に最新の資料を照らし合わせ、一致しない箇所は再調査するとともに、騎士団と学園職員の全体で情報共有が行われた。もちろん、その時に廃棄塔も再調査され、建物とその周辺の地下には、基礎以外何もないとの報告が上がっていた。
「自分が行きます、正確な位置を」
フリートが真っ先に名乗りをあげる。
「待ってください、詳細を探査しないと」
「それでは遅い!」
止めようとしたコンラートを殴る勢いで、フリートが彼の襟首を掴んだ。それを、ボアズが止める。
「落ち着け」
「でも兄さん、2人が」
言いかけて、やっと、ボアズの腕にリョクが抱かれていることに気がついた。
「……ちちうぇえ…」
涙と鼻水で真っ赤な顔のリョクを、フリートが両手で受け取り、抱きしめる。
「行方不明なのはディル1人だ
私が行く」
「しかし!」
「お前よりは冷静だ
それに、父親である私の方がふさわしい」
ボアズがリョクの頭をなだめるように軽く叩き、廃棄塔の入口をにらんだ。
ウォォォォン
同時に、狼の遠吠えが響いた。
集まった騎士団員全員が吹き飛ばされるほどの轟音。塔の入口に近い者ほど、両耳を抑え、地面に転がった。
遠吠えが止み、伏せていた団員たちが顔をあげる。
廃棄塔の入口正面を見据え、剣を構えるボアズの前に巨大な、塔の2階よりも体高のある巨大な白狼が立ちふさがった。
聖獣フェンリル。
皆が固まり、息を飲む。
しかも、フェンリルの大きな口にはディルが咥えられていた。蒼白のディルの制服が、特に上半身のシャツが血で赤黒く染まっている。
髪が逆立つほどの殺気を放ち、剣を構えるボアズの両腕には、柄をねじ切るほどの力が込められている。
自らに向けられる視線を物ともせず、フェンリルはボアズを見下ろしていた。
誰も動けずに見守る中、不意に ペィッ と、フェンリルがディルをボアズに向けて投げつけた。
ボアズはとっさに剣を投げ捨て、地面に落ちる寸前でディルを受け止める。そのまま全身を丸め、ディルを体の下にかばった。
喰われる。
フェンリルの威圧を前に、その場の全員が凍りついたまま、最悪の事態を覚悟した。が、フェンリルは動かずに、まっすぐに、ボアズたちを見下ろしている。
「愛し仔の願いは、すべて叶える」
そう言い残すと、フェンリルの姿が霧散し、かき消えていった。つかの間、あたりが静寂に包まれる。
呆然とフェンリルを見送った後、ボアズが自分の腕の中をそっと確認した。
ディルは穏やかな顔で眠っている。フェンリルに咥えられていた時と違い、頬には赤みがさし、呼吸も乱れていない。彼の喉元に3本、うっすらと掻いたような傷跡はあるが、ほぼ無傷だった。
リョクを抱いたフリートが駆け寄る。その腕から飛び降り、リョクがディルに抱きついた。
「…でぃるぅ……」
「大丈夫、眠っているだけだ」
リョクの頭を軽く撫で、ボアズが2人を一緒に抱えて立ち上がる。
「廃棄塔の検分、後の処理は任せる」
コンラートに伝え、ボアズは魔法治療室へと急ぐ。その後を、フリートが追った。
あれは、フェンリルだったのか
ディルは気を失う直前に聞いた、狼の遠吠えのような轟音を思い出していた。同時に、自分の首を掴んだ大きな手の、爪の感触も。
無意識に、右手で自分の喉元に触れる。その様子を見て、心配そうにリョクが手を伸ばした。
「まだ、痛い?」
「いや、まったく」
ボアズに運び込まれた魔法治療室の検査でも、首の痕以外の傷は発見されなかった。
それからすぐ、廃棄塔の地下室と思われる場所での出来事をその場で、ボアズとフリートに報告した。ただ1点、あの騎士の容姿だけは、言及しなかった。
自分が、白い天井の、白いベッドに寝かされていることがわかり、ディルは慌てて起き上がろうとした。
その時やっと、自分の左手を握りしめる誰かの両手に気づく。
リョクがベッド脇の簡易椅子に座り、赤く泣き腫らした瞼を閉じ、毛布に伏して寝息を立てていた。眠っていても、両手が緩むことはなく、離すまいとする意思が伝わってくる。
ディルは何がどうなったのか、さっぱりわからなかった。自分が医療施設の、病院らしい施設のベッドに寝かされていること以外。
ゴソゴソと、自分と周囲を伺うディルの動きで、リョクが目を覚ます。
意識を取り戻したディルをしばし見つめ、リョクが大声で、幼児のように泣き出した。
「……でぃ るぅ……」
名前を呼ぶのもやっとのリョクが全力でディルへしがみつく。そこへ、ボアズとフリートが駆け込んできた。
いつも強面のはずの2人の顔が緩み、しかも、フリートは涙目になっている。
「……いったい、なにが…」
「それはこちらも聞きたい」
あの場所、ディルとリョクが管理塔と思い入ってしまった廃棄塔の前で何があったのか、ボアズがゆっくりと説明を始めた。
廃棄塔の前で、唇まで青ざめ、涙目で震えるリョクを抱き、ボアズは魔力操作に長けた者の到着を待った。
学園内とはいえ、ディルが行方不明になった場所。周囲に優秀な騎士団員たちがいるとはいえ、危険なことに変わりはない。信頼する部下にリョクを預け、安全な場所に移動させることも、ボアズは考えた。
しかし、パニックを起こす寸前のリョクを自分から引き剥がし、誰かに預けることなど、できるはずもない。
リョクは同世代の男児より小柄で軽い。これ以上何かがあれば、このまま、自分の腕で守るしかないと、ボアズは覚悟を決めた。
程なくして、第二騎士団団長コンラートが、珍しく慌てた様子で現れた。
「ご子息が行方不明?」
動揺した声でコンラートが尋ねる。
「罠にかかったようだ」
そう言って、ボアズがあの、リョクから受け取ったアクアマリンを手渡した。それはアクアマリンというより、安価な翡翠のような白い石に変わっている。
「これは」
受け取って、コンラートの表情が変わった。彼の様子に驚きつつ、リョクがしどろもどろで答える。
「朝、食堂で拾って、その時はもっと透き通っていて
それを、ディルと管理塔に届けようって
管理塔に来たハズなのに
中には騎士団の制服の人がいて
その人、第二騎士団の紋章をつけていて」
「間違いはないか!」
ビクッ と、リョクがコンラート怒声に凍りつく。が、すぐに、首を縦に振った。ボアズの制服にしがみつく手が、震え続けている。
リョクの返事を聞いて、コンラートがアクアマリンを強く握りしめた。
「昨夜から、第二騎士団の1人が行方不明のままだ」
「寮の管理室担当か?」
「なぜそれを?」
「管理室が空だったので、2人は管理塔に届けようとしたそうだ」
ボアズの言葉でコンラートの腕に、さらに力が入る。
ピシッ と、彼の手中のアクアマリンにヒビが入る音が響いた。
「……管理室のロッカーに成人男性2人の遺体が押し込められていた、との報告が、ついさっき上がってきたところだ」
犯行は、昨夜から朝にかけてと推定されている。発見された遺体のどちらかが第二騎士団団員、アクアマリンの持主。もう1人の被害者、管理室担当の学園職員の魔石も、持ち去られているという報告もあった。やはり、リョクとディルを標的にしたものに間違いない、と、ボアズとコンラートは確信した。
15歳の、世間知らずの子供に、魔石を紛失すること
自体が重大事件だと、それが安全と思い込んでいる学園内であっても、と忠告するのは容易い。が、今はディルを探す方が優先だ。
「幻術をかけられたタイミングはわからない
が、2人を廃棄塔に誘導し、
さらに、ディルをどこかへ転送した痕跡がある
転移先の特定が最優先だ」
ボアズに説明され、コンラートが第二騎士団団員に指示を出した。
魔力探知はかなり特異な魔法にあたる。自らの魔石に蓄えた魔力を雲霧のように四散させ、ぶつかった魔力の残渣を追いかける、という仕組みだ。ただ、魔力と魔石の消耗が激しいため、騎士団員の中でも使える人物が限られている。もちろん、コンラートも使えるが、副団長のレオノアの方が、巧みに操ることができた。
塔の前で人払いをし、集中するレオノラに、今しがた駆けつけたフリートが魔法石を、グリーントルマリンを手渡す。
彼女はそれを受け取ると、両手で包み呪文を唱えた。
一帯に淡い緑の霧が広がる。
「えっ?」
霧が収まってから、レオノアが驚きの声を漏らした。
「どうした」
コンラートが駆け寄る。
「あ、いえ 場所がわかりました」
「どこだ?」
ボアズが真っ先に尋ねる。
「転移先ですが、
それが、この、廃棄塔の地下、かなり深い場所です」
「地下?」
コンラートとボアズが顔を見合わせた。
この、魔法学園の敷地内の、ヒトの王国の離宮だった当時の資料は少ない。が、魔法学園として整備した際、園内は徹底的に調査されている。
昨年末、神子候補入学に合わせて騎士団が学園の警備に加わることになり、離宮時代の資料と学園創立時の資料に最新の資料を照らし合わせ、一致しない箇所は再調査するとともに、騎士団と学園職員の全体で情報共有が行われた。もちろん、その時に廃棄塔も再調査され、建物とその周辺の地下には、基礎以外何もないとの報告が上がっていた。
「自分が行きます、正確な位置を」
フリートが真っ先に名乗りをあげる。
「待ってください、詳細を探査しないと」
「それでは遅い!」
止めようとしたコンラートを殴る勢いで、フリートが彼の襟首を掴んだ。それを、ボアズが止める。
「落ち着け」
「でも兄さん、2人が」
言いかけて、やっと、ボアズの腕にリョクが抱かれていることに気がついた。
「……ちちうぇえ…」
涙と鼻水で真っ赤な顔のリョクを、フリートが両手で受け取り、抱きしめる。
「行方不明なのはディル1人だ
私が行く」
「しかし!」
「お前よりは冷静だ
それに、父親である私の方がふさわしい」
ボアズがリョクの頭をなだめるように軽く叩き、廃棄塔の入口をにらんだ。
ウォォォォン
同時に、狼の遠吠えが響いた。
集まった騎士団員全員が吹き飛ばされるほどの轟音。塔の入口に近い者ほど、両耳を抑え、地面に転がった。
遠吠えが止み、伏せていた団員たちが顔をあげる。
廃棄塔の入口正面を見据え、剣を構えるボアズの前に巨大な、塔の2階よりも体高のある巨大な白狼が立ちふさがった。
聖獣フェンリル。
皆が固まり、息を飲む。
しかも、フェンリルの大きな口にはディルが咥えられていた。蒼白のディルの制服が、特に上半身のシャツが血で赤黒く染まっている。
髪が逆立つほどの殺気を放ち、剣を構えるボアズの両腕には、柄をねじ切るほどの力が込められている。
自らに向けられる視線を物ともせず、フェンリルはボアズを見下ろしていた。
誰も動けずに見守る中、不意に ペィッ と、フェンリルがディルをボアズに向けて投げつけた。
ボアズはとっさに剣を投げ捨て、地面に落ちる寸前でディルを受け止める。そのまま全身を丸め、ディルを体の下にかばった。
喰われる。
フェンリルの威圧を前に、その場の全員が凍りついたまま、最悪の事態を覚悟した。が、フェンリルは動かずに、まっすぐに、ボアズたちを見下ろしている。
「愛し仔の願いは、すべて叶える」
そう言い残すと、フェンリルの姿が霧散し、かき消えていった。つかの間、あたりが静寂に包まれる。
呆然とフェンリルを見送った後、ボアズが自分の腕の中をそっと確認した。
ディルは穏やかな顔で眠っている。フェンリルに咥えられていた時と違い、頬には赤みがさし、呼吸も乱れていない。彼の喉元に3本、うっすらと掻いたような傷跡はあるが、ほぼ無傷だった。
リョクを抱いたフリートが駆け寄る。その腕から飛び降り、リョクがディルに抱きついた。
「…でぃるぅ……」
「大丈夫、眠っているだけだ」
リョクの頭を軽く撫で、ボアズが2人を一緒に抱えて立ち上がる。
「廃棄塔の検分、後の処理は任せる」
コンラートに伝え、ボアズは魔法治療室へと急ぐ。その後を、フリートが追った。
あれは、フェンリルだったのか
ディルは気を失う直前に聞いた、狼の遠吠えのような轟音を思い出していた。同時に、自分の首を掴んだ大きな手の、爪の感触も。
無意識に、右手で自分の喉元に触れる。その様子を見て、心配そうにリョクが手を伸ばした。
「まだ、痛い?」
「いや、まったく」
ボアズに運び込まれた魔法治療室の検査でも、首の痕以外の傷は発見されなかった。
それからすぐ、廃棄塔の地下室と思われる場所での出来事をその場で、ボアズとフリートに報告した。ただ1点、あの騎士の容姿だけは、言及しなかった。
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