10 / 23
Episode.03
竜王末弟と
しおりを挟む
竜王末弟と
ディルとリョク、騎士団長らの心配と警戒をよそに、魔法学園は何事もなかったように日常を取り戻していた。警戒も警備も、特に厳しくなった気配はない。
授業と実習をスケジュール通りにこなす日々。食堂で会うマクシミリアンの横にカイルがいないだけだ。
変わったのは、学長である竜王の末弟が、頻繁に学園内に姿を表すようになったことだけ。
数日続いた雨が止んだ翌休日、リョクとディルは食堂1階の湖が見えるテラスで昼食を取っていた。そこへ、マクシミリアンとメルナが、少し間を置いて、メリッサが加わる。これもいつもの風景になりつつあった。
軽い挨拶のあと、その日のカイルの容態を聞く。そこから始まる雑談。
最近のメリッサは、リョクとディルを追って、というより、メルナとの他愛もない会話を楽しむために4人を探してやってくる。獣人の血を引き、正確な誕生日が不明なことが知れ渡っているせいか、彼女は神子候補クラスでは浮いており、特に同性からは敬遠されていた。最初に仲良くなったのが、神子候補筆頭のディルだったのも、よくなかったのかもしれない。イジメ、とまでは行かないが、打ち解けてくれる相手がいない状態だ。
メルナも、幼い頃から旧王家のマクシミリアンの側近として励んできたため、友人自体が少ない。その、数少ない友人1人であるカイルがいないため、知らずに気が張り詰めていたのだろう、メリッサとの会話でやっと笑顔を見せるようになってきた。
5人のテーブルには、他の生徒は近づかない。
事件以来、学園内にはディルが神子であるという噂が広まり、旧王家嫡男との交流がそれを裏付けていると生徒たちは考えていた。
休日、ということもあって、5人はいつもより長く、雑談をしていた。
そのテラスと湖の間の散策路を、ひときわ大きい白いローブの人物が、数人の騎士を引き連れ歩いてきた。
遠目でもわかる、学園長と騎士たちだ。
騎士は、3つの騎士団の上位の者が日替わりで警備の任に就いている。今日は第二騎士団団長のコンラート、第一近衛騎士団副団長フリートがそれぞれの団員1名を連れていた。メンバーからして、カイルの容態、治療の進捗を確認したのだろう。
彼らが目に入ると、マクシミリアンは立ち上がりかけ、座り直した。カイルの状況と今後の見通しを直接聞きたいが、できないとわかりきっているからだ。
すると、5人の視線に気づいたのか、学園長自らが彼らの席へとやってきた。
慌てて礼をする5人に、学園長が声をかける。
「カイル卿はずいぶんと回復してきましたよ」
口元は微笑むが、笑っていない瞳が、メリッサを見据えている。彼女は頭を下げ、目を伏せたまま。
学園長はそれだけを告げて、立ち去って行った。
学園長らの姿が見えなくなってから、メリッサが大きなため息をつく。
「大丈夫?」
メルナが彼女を気遣って、手を握った。
「何かすごくにらまれていたね」
リョクも学園長らの去った方を眺めながらつぶやく。
「そ、そうね」
居心地悪そうに、メリッサが答えた。
そそくさと、1人先に戻ったメリッサが、また、自室で特大のため息をつく。
アレは絶対にわかっている目だ。
黙ってシラを切り通す、か。
開き直って話をする、か。
行き止まりの、同じ思考が頭の中をグルグルまわる。
「オマエは神子ではない、って意味よね、きっと」
食堂を去る時に、リョクたちにはそう言ってごまかしてきた。が、次に会った時に、それ以上を問われたら返答に困るのは確実だろう。
思考だけではなく、自身も無意識に部屋をグルグル歩きまわっている。
コンコン と、ドアをノックする音が響いた。
しばし固まってから、視線を移すと、ドアの下に紙が差し込まれるのが見えた。その紙を遠目で眺め、迷ってからようやくゆっくりと拾い上げに行く。
『学園長室まで来られたし』
短文を目にしただけで、3度目のため息がでた。
「開き直れ、ということね」
メリッサが学園長室を訪れた時はもう、騎士たちは退去したあとだった。
「盗聴盗撮はもちろん、途中入室も不可能ですから、安心してください」
「つまりは、逃げられない、ってことかしら」
そう言って、彼女は出された紅茶に口をつける。
「良いのですか?
何か盛られているかもしれませんよ」
「効かないのは承知でしょう
貴殿は無駄なことはしない主義だと、記憶していたけれど」
強い口調ではっきりとものを言うメリッサに、楽しそうに学園長が笑った。
「想像より、話の通じる方で安心しました」
「……やはり、私のことをご存知でしたね」
普段の、明るいメリッサとは思えない、表情と声。感情が表に出ない学園長と対等の立場、とも見える。
「で、ご用件は何でしょうか?」
「古い友人と再会したのです
話に花を咲かせようではありませんか」
「貴殿と直接会話をするのは、今日が初めてです」
「それは失礼」
「では、他の方々もお呼びしたいのですが
行方はご存知ですか?」
白々しい、とは、さすがのメリッサは口に出さなかった。このまま探り合いをしていても時間の無駄、という言葉も。
「残念ながら、ここに止まっているのは私だけです
ご存知でしょう」
「いいえ
どうやら私は蚊帳の外だったらしい」
メリッサは今日4度目の大きなため息をついた。
「精霊王たちが望み、聖獣たちはそれに同意しました
彼らは世界樹と共に封じられた次元で眠っています」
「貴女だけがこちらに残った、と?」
「大きな扉を閉じるには、内外の協力が不可欠です」
「扉を開ける、彼らが目覚める鍵は?」
「あの仔の傷が癒え、痛みが消え、幸福になるのが条件です」
「幸福、とはまた、曖昧な」
「でしょうね」
「それを貴女が判断するのですか?」
「さぁ、どうでしょう」
メリッサが満面の作り笑顔で、学園長に答える。
「あと、竜の習性は承知しています
その対策、というわけではありませんが、私を取り込んでしまったら、扉は永遠に開かなくなります」
竜王たちは相手を文字通り『取り込む』ことにより、相手の全てを自分の力にすることができる。神格を持つ精霊王と聖獣だけが知る特性だ。
「わかりました
現状のまま互いに不可侵、とするのが得策でしょう」
メリッサは小さくうなずいた。
では、と、そのまま立ち上がろうとする彼女を、学園長が引き止める。
「言ったでしょう『私は蚊帳の外だった』と
貴女には聞きたいことがあるのです
聖女の最期を知る『冬のフェンリル』殿」
ディルとリョク、騎士団長らの心配と警戒をよそに、魔法学園は何事もなかったように日常を取り戻していた。警戒も警備も、特に厳しくなった気配はない。
授業と実習をスケジュール通りにこなす日々。食堂で会うマクシミリアンの横にカイルがいないだけだ。
変わったのは、学長である竜王の末弟が、頻繁に学園内に姿を表すようになったことだけ。
数日続いた雨が止んだ翌休日、リョクとディルは食堂1階の湖が見えるテラスで昼食を取っていた。そこへ、マクシミリアンとメルナが、少し間を置いて、メリッサが加わる。これもいつもの風景になりつつあった。
軽い挨拶のあと、その日のカイルの容態を聞く。そこから始まる雑談。
最近のメリッサは、リョクとディルを追って、というより、メルナとの他愛もない会話を楽しむために4人を探してやってくる。獣人の血を引き、正確な誕生日が不明なことが知れ渡っているせいか、彼女は神子候補クラスでは浮いており、特に同性からは敬遠されていた。最初に仲良くなったのが、神子候補筆頭のディルだったのも、よくなかったのかもしれない。イジメ、とまでは行かないが、打ち解けてくれる相手がいない状態だ。
メルナも、幼い頃から旧王家のマクシミリアンの側近として励んできたため、友人自体が少ない。その、数少ない友人1人であるカイルがいないため、知らずに気が張り詰めていたのだろう、メリッサとの会話でやっと笑顔を見せるようになってきた。
5人のテーブルには、他の生徒は近づかない。
事件以来、学園内にはディルが神子であるという噂が広まり、旧王家嫡男との交流がそれを裏付けていると生徒たちは考えていた。
休日、ということもあって、5人はいつもより長く、雑談をしていた。
そのテラスと湖の間の散策路を、ひときわ大きい白いローブの人物が、数人の騎士を引き連れ歩いてきた。
遠目でもわかる、学園長と騎士たちだ。
騎士は、3つの騎士団の上位の者が日替わりで警備の任に就いている。今日は第二騎士団団長のコンラート、第一近衛騎士団副団長フリートがそれぞれの団員1名を連れていた。メンバーからして、カイルの容態、治療の進捗を確認したのだろう。
彼らが目に入ると、マクシミリアンは立ち上がりかけ、座り直した。カイルの状況と今後の見通しを直接聞きたいが、できないとわかりきっているからだ。
すると、5人の視線に気づいたのか、学園長自らが彼らの席へとやってきた。
慌てて礼をする5人に、学園長が声をかける。
「カイル卿はずいぶんと回復してきましたよ」
口元は微笑むが、笑っていない瞳が、メリッサを見据えている。彼女は頭を下げ、目を伏せたまま。
学園長はそれだけを告げて、立ち去って行った。
学園長らの姿が見えなくなってから、メリッサが大きなため息をつく。
「大丈夫?」
メルナが彼女を気遣って、手を握った。
「何かすごくにらまれていたね」
リョクも学園長らの去った方を眺めながらつぶやく。
「そ、そうね」
居心地悪そうに、メリッサが答えた。
そそくさと、1人先に戻ったメリッサが、また、自室で特大のため息をつく。
アレは絶対にわかっている目だ。
黙ってシラを切り通す、か。
開き直って話をする、か。
行き止まりの、同じ思考が頭の中をグルグルまわる。
「オマエは神子ではない、って意味よね、きっと」
食堂を去る時に、リョクたちにはそう言ってごまかしてきた。が、次に会った時に、それ以上を問われたら返答に困るのは確実だろう。
思考だけではなく、自身も無意識に部屋をグルグル歩きまわっている。
コンコン と、ドアをノックする音が響いた。
しばし固まってから、視線を移すと、ドアの下に紙が差し込まれるのが見えた。その紙を遠目で眺め、迷ってからようやくゆっくりと拾い上げに行く。
『学園長室まで来られたし』
短文を目にしただけで、3度目のため息がでた。
「開き直れ、ということね」
メリッサが学園長室を訪れた時はもう、騎士たちは退去したあとだった。
「盗聴盗撮はもちろん、途中入室も不可能ですから、安心してください」
「つまりは、逃げられない、ってことかしら」
そう言って、彼女は出された紅茶に口をつける。
「良いのですか?
何か盛られているかもしれませんよ」
「効かないのは承知でしょう
貴殿は無駄なことはしない主義だと、記憶していたけれど」
強い口調ではっきりとものを言うメリッサに、楽しそうに学園長が笑った。
「想像より、話の通じる方で安心しました」
「……やはり、私のことをご存知でしたね」
普段の、明るいメリッサとは思えない、表情と声。感情が表に出ない学園長と対等の立場、とも見える。
「で、ご用件は何でしょうか?」
「古い友人と再会したのです
話に花を咲かせようではありませんか」
「貴殿と直接会話をするのは、今日が初めてです」
「それは失礼」
「では、他の方々もお呼びしたいのですが
行方はご存知ですか?」
白々しい、とは、さすがのメリッサは口に出さなかった。このまま探り合いをしていても時間の無駄、という言葉も。
「残念ながら、ここに止まっているのは私だけです
ご存知でしょう」
「いいえ
どうやら私は蚊帳の外だったらしい」
メリッサは今日4度目の大きなため息をついた。
「精霊王たちが望み、聖獣たちはそれに同意しました
彼らは世界樹と共に封じられた次元で眠っています」
「貴女だけがこちらに残った、と?」
「大きな扉を閉じるには、内外の協力が不可欠です」
「扉を開ける、彼らが目覚める鍵は?」
「あの仔の傷が癒え、痛みが消え、幸福になるのが条件です」
「幸福、とはまた、曖昧な」
「でしょうね」
「それを貴女が判断するのですか?」
「さぁ、どうでしょう」
メリッサが満面の作り笑顔で、学園長に答える。
「あと、竜の習性は承知しています
その対策、というわけではありませんが、私を取り込んでしまったら、扉は永遠に開かなくなります」
竜王たちは相手を文字通り『取り込む』ことにより、相手の全てを自分の力にすることができる。神格を持つ精霊王と聖獣だけが知る特性だ。
「わかりました
現状のまま互いに不可侵、とするのが得策でしょう」
メリッサは小さくうなずいた。
では、と、そのまま立ち上がろうとする彼女を、学園長が引き止める。
「言ったでしょう『私は蚊帳の外だった』と
貴女には聞きたいことがあるのです
聖女の最期を知る『冬のフェンリル』殿」
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
聖女として召還されたのにフェンリルをテイムしたら追放されましたー腹いせに快適すぎる森に引きこもって我慢していた事色々好き放題してやります!
ふぃえま
ファンタジー
「勝手に呼び出して無茶振りしたくせに自分達に都合の悪い聖獣がでたら責任追及とか狡すぎません?
せめて裏で良いから謝罪の一言くらいあるはずですよね?」
不況の中、なんとか内定をもぎ取った会社にやっと慣れたと思ったら異世界召還されて勝手に聖女にされました、佐藤です。いや、元佐藤か。
実は今日、なんか国を守る聖獣を召還せよって言われたからやったらフェンリルが出ました。
あんまりこういうの詳しくないけど確か超強いやつですよね?
なのに周りの反応は正反対!
なんかめっちゃ裏切り者とか怒鳴られてロープグルグル巻きにされました。
勝手にこっちに連れて来たりただでさえ難しい聖獣召喚にケチつけたり……なんかもうこの人たち助けなくてもバチ当たりませんよね?
転生幼女アイリスと虹の女神
紺野たくみ
ファンタジー
地球末期。パーソナルデータとなって仮想空間で暮らす人類を管理するAI、システム・イリスは、21世紀の女子高生アイドル『月宮アリス』及びニューヨークの営業ウーマン『イリス・マクギリス』としての前世の記憶を持っていた。地球が滅びた後、彼女は『虹の女神』に異世界転生へと誘われる。
エルレーン公国首都シ・イル・リリヤに豪商ラゼル家の一人娘として生まれたアイリスは虹の女神『スゥエ』のお気に入りで『先祖還り』と呼ばれる前世の記憶持ち。優しい父母、叔父エステリオ・アウル、妖精たちに守られている。
三歳の『魔力診』で保有魔力が規格外に大きいと判明。魔導師協会の長『漆黒の魔法使いカルナック』や『深緑のコマラパ』老師に見込まれる。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
その幼女、最強にして最恐なり~転生したら幼女な俺は異世界で生きてく~
たま(恥晒)
ファンタジー
※作者都合により打ち切りとさせて頂きました。新作12/1より!!
猫刄 紅羽
年齢:18
性別:男
身長:146cm
容姿:幼女
声変わり:まだ
利き手:左
死因:神のミス
神のミス(うっかり)で死んだ紅羽は、チートを携えてファンタジー世界に転生する事に。
しかしながら、またもや今度は違う神のミス(ミス?)で転生後は正真正銘の幼女(超絶可愛い ※見た目はほぼ変わってない)になる。
更に転生した世界は1度国々が発展し過ぎて滅んだ世界で!?
そんな世界で紅羽はどう過ごして行くのか...
的な感じです。
冤罪で山に追放された令嬢ですが、逞しく生きてます
里見知美
ファンタジー
王太子に呪いをかけたと断罪され、神の山と恐れられるセントポリオンに追放された公爵令嬢エリザベス。その姿は老婆のように皺だらけで、魔女のように醜い顔をしているという。
だが実は、誰にも言えない理由があり…。
※もともとなろう様でも投稿していた作品ですが、手を加えちょっと長めの話になりました。作者としては抑えた内容になってるつもりですが、流血ありなので、ちょっとエグいかも。恋愛かファンタジーか迷ったんですがひとまず、ファンタジーにしてあります。
全28話で完結。
婚約破棄された公爵令嬢、使い魔を召喚したら魔王様でした
Crosis
ファンタジー
婚約者であるカイザル殿下に無実の罪で婚約破棄をされたシャルロット・ヨハンナ・ランゲージ。
その噂は魔術学園へ一瞬にして広まり学園生活は一変、イジメに近い事も受け始めたそんな時、実家である公爵家の書斎で一人籠っている時に目の前に召喚術が記された古い書籍が落ちてくる。
シャルロットはそに書かれた召喚術式を使い使い魔を召喚したのだが、召喚されたのはどうやら『VRMMO』という国の魔王様であった。
ファンタジーと恋愛を足して二で割った内容です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる