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Episode.02
不穏な空気
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不穏な空気
夏至の翌日、授業開始までの数日間、ほとんどの生徒は寮の自室に閉じこもって過ごしていた。一部の一般生徒の中には自宅へ帰った者もいる。
それでも、寮の食堂は、時間が来れば生徒たちが集まって、それなりの賑わいになっていた。
リョクとディルがいつものように、2人並んで昼食を取っていると、ふいに食堂が静かになった。それから、あちらこちらで、小声で様子を伺うようなささやき声が湧き始める。
声と視線の集まる先にいたのは、メルナとカイルを連れたマクシミリアン。3人とも、雰囲気も、堂々とした態度も以前と全く変わりがない。ただ、カイルは左目に眼帯をしていた。
「やぁ、久しぶり」
爽やかに通るマクシミリアンの声。彼はそのままディルの正面に座る。
「君には迷惑をかけた」
「え?」
マクシミリアンがその場で頭を下げた。
リョクとディルだけでなく、食堂にいた生徒全員が驚き、静まり返る。
「迷惑ではありません、カイル先輩もすぐに復帰されていますから」
ディルの言葉に、3人がもう一度頭を下げ、向かいの席に座った。
ふわっと、また、5人のテーブル周りの空気が変わる。メルナが空間隔離の魔法を使ったのだ。
「この場でその魔法は、逆に目立ちませんか?」
「では、私の自室に招待しようか?」
「それは、ご辞退させていただきます」
ディルの言葉に、やっと、マクシミリアンが微笑む。
「それでも、私は君たちに、いや、ネロス伯爵家に謝罪と感謝を伝えなければならいからね」
続いて、カイルが重い口を開く。
「自分が不甲斐ないばかりに、ディル卿に不要な疑いがかかる事態となり申し訳ございません
なのに、ネロス男爵には特別な配慮までしていただきましたから」
カイルが、眼帯を外す。眼窩には色の濃い半透明の翡翠が収まっていた。
「このまま馴染ませれば、奪われた魔石の代用になるそうです」
眼帯を戻し、カイルは情けない自分を隠すように苦笑いをする。
これを隠すために、メルナが隔離魔法を使ったのだろう。失った魔石の代替品があることは、常識ではありえないからだ。
この翡翠はフリートが用意したものだとマクシミリアンが言った。カイルが襲われたのは、警備の不備の可能性があり、その埋め合わせだと伝えられた、とも。
「ソレは父にしかできない魔法です」
何かをいいかけたマクシミリアンを遮って、リョクが言った。フリートにしかできないのは、魔石を劣化させない、魔力の自然放出を防ぐ魔法だ。
「あまりにも特異なので、竜王陛下からから爵位をいただき、近衞隊副団長として囲われているのです」
「囲われている、とは穏やかではない表現だね」
「自らの邸を持たず、王宮で暮らしています
それは、そういうことでしょう」
リョクの拗ねた言葉に、やっとカイルが笑いながら眼帯を着けた。
まだ慣れていないらしく、ズレた眼帯を、リョクが直そうと手を伸ばす。
「あ」
「だめだ!」
ディルがリョクの手を叩いて止める。
パシッ と、破裂音が響いた。
「…ぁ… あ ぁ……」
カイルの左瞼の下から頬にムカって亀裂が生じ、皮膚が卵の殻のように剥がれ始める。
亀裂が頬から顔へ、全身へと広がり、その隙間からザラザラと大量の砂鉄が溢れ落ちた。
「…カイル先輩…?」
再びカイルへと伸ばしたリョクの手を、メリッサが掴んで止める。
「さ、触っちゃダメ」
メルナの魔法が解け、食堂に居合わせた全員の目に、カイルの惨状が露わになった。
「…ぅ…が ぁ……」
口からも、カイルは嗚咽と共に大量の砂鉄を吐き続け、目の前に際限なく積もってゆく。
メリッサごとリョクを背に庇い、ディルがジリジリと後ろへ下がった。
カイルを抱き止めようとしたマクシミリアンを、青ざめたメルナが引きずるように剥がす。
悲鳴が、響いた。
居合わせた生徒たちの悲鳴。
我先にと逃げだす生徒らをかき分け、騎士たちが食堂に走り込んできた。
砂鉄の山に倒れこむカイに怯み立ち止まる彼らの後ろから、さらに2人の騎士が食堂に現れる。
第二騎士団団長のコンラートと副団長のレオノアだ。
レオノアがペンダント状の紫水晶を高くかざし、コンラートは手袋をはめ直して、カイルの髪に触れた。
かき上げた髪の下、剥がれた表皮の下に、血の気の失せた白い本当の肌が見える。
コンラートがマントを広げ、カイルを包んで抱き上げると、レオノアに目配せをした。
それに頷くと彼女はもう一度、高く紫水晶をかざし、声を張り上げる。
「この砂は有害物質ではない
だが、処理が済むまでは退室するように」
レオノラの号令で、カイルを抱いたコンラートの後を追うように生徒たちが食堂を出る。
彼らに続いてドアに向かったリョクたち5人を、先に入ってきた騎士たちが止めた。
「君たちには残ってもらい、状況説明を願う」
食堂のテーブルを移動し、砂鉄を集める騎士たちを背に、左から、メリッサ、リョク、ディル、マクシミリアン、メルナ、の順で並び、前にはレオノラが座った。
間を置かず、第一騎士団団長のリーリストと第三騎士団団長のボアズが現れた。レオノラの右にリーリスト、左にボアズが座る。
「コンラート団長がカイル卿の治療にあたっているので命に別条はないだろう、安心したまえ」
レオノラの言葉に、マクシミリアンが安堵のため息をつく。青い顔で少し震える彼の左手を、同じく青ざめたメルナが握りしめていた。
「では、何があったのか順に説明してもらいましょう」
くだけた口調で構わない、とリーリストが穏やかに前置きをする。別室に移動はしないが、他者の証言は聞こえないとも。
それから、座った順に右から答え始めた。
最初はメルナの証言。
「空間を閉じる魔法を使ったのは私です
カイルとはマクシミリアン様を挟んで座りましたので、全体は見ておりません
リョク君がカイルの顔に触れようとしたのをディル君が止め、その直後に破裂音がしました
リョク君とディル君のどちらがカイルに触れたのか、触れなかったのかはわかりません」
マクシミリアンの証言。
「カイルにリョク君とディル君が触れたのかどうかは、右側から見ていたのでわかりません
あの砂を見て動揺したので、その後のことも覚えていません」
ディルの証言。
「リョクが眼帯を直そうとしたとき、カイル先輩の周りに黒いモヤのようなものが見えた気がして、とっさに止めました
その時、俺の右手が先輩の頬に触れて、同時に大きな破裂音がしました
そうしたら、触れた場所からヒビが入って、先輩が苦しみ出しました」
リョクの証言。
「カイル先輩の眼帯がズレていたのに気がついて、直してさしあげようとしたら、ディルに止められたんです
ボクが先輩の頬に触れる前です
代わりにディルが触ってしまったんだと思います
そうしたら、大きな音がして、顔がヒビが入って、先輩が苦しみ出したんです」
最後は、メリッサの証言。
「私は、何が起きたのか、わかりません
食堂に来たら大きな音がして
そっちを見たら、身体中から砂が出ている人がいて
リョク君がその人を助けようと、
あれ、砂なのかな?
とにかく何かダメっぽい感じがして
リョク君を止めました
後はもう、怖くて、ディル君の後ろに隠れて見ないようにしていたので、何もわかりません」
証言を取り終わり、リーリストが記録用魔法石を封筒にしまってから、ボアズに渡した。それから5人に振り返った。
「強力に感謝する
何か質問があれば、今のうちに」
「あの」
メリッサが小さく手をあげて、尋ねる。
「アレは何だったんですか?
対応してくれた騎士サマは有害じゃないっておっしゃっていたけれど、そもそも、なんであんなことが起きたのか、できる範囲で説明してもらえれば、安心できるので、お願いします」
リーリストとボアズが顔を見合わせた。
2人の代わりにレオノラが答える。
「アレは広義の呪い、寄生虫のような魔法、人間にかけた盗聴盗撮の魔法だ」
「カイルはそんな」
「本人の意思は関係ない、かけられたことも気づいていないだろう」
取り乱したマクシミリアンにボアズが言った。
「回復、襲われる前の状態に戻りますよね?」
メルナの声も震えている。
「少し時間はかかるだろう、後は本人次第だ」
マクシミリアンとメルナは互いの手を強く握りしめた。
「ではどうして、あんなことが起きたのですか?」
今度はディルが質問をする。
「アレは、おそらく、カイル卿に巣食った魔法が解除され、魔力が実体化して排出されたモノ、と推測される」
「そんなことが可能なんですか?」
「不可能ではない
ただし、私もこの目で見るのは初めてだが」
「そうなった原因は」
「それは調査中だ」
全員が黙り込む。
「では」
後日、改めて協力を請うだろう、とリーリストが付け加えて、生徒たちを自室へと送り返した。
夏至の翌日、授業開始までの数日間、ほとんどの生徒は寮の自室に閉じこもって過ごしていた。一部の一般生徒の中には自宅へ帰った者もいる。
それでも、寮の食堂は、時間が来れば生徒たちが集まって、それなりの賑わいになっていた。
リョクとディルがいつものように、2人並んで昼食を取っていると、ふいに食堂が静かになった。それから、あちらこちらで、小声で様子を伺うようなささやき声が湧き始める。
声と視線の集まる先にいたのは、メルナとカイルを連れたマクシミリアン。3人とも、雰囲気も、堂々とした態度も以前と全く変わりがない。ただ、カイルは左目に眼帯をしていた。
「やぁ、久しぶり」
爽やかに通るマクシミリアンの声。彼はそのままディルの正面に座る。
「君には迷惑をかけた」
「え?」
マクシミリアンがその場で頭を下げた。
リョクとディルだけでなく、食堂にいた生徒全員が驚き、静まり返る。
「迷惑ではありません、カイル先輩もすぐに復帰されていますから」
ディルの言葉に、3人がもう一度頭を下げ、向かいの席に座った。
ふわっと、また、5人のテーブル周りの空気が変わる。メルナが空間隔離の魔法を使ったのだ。
「この場でその魔法は、逆に目立ちませんか?」
「では、私の自室に招待しようか?」
「それは、ご辞退させていただきます」
ディルの言葉に、やっと、マクシミリアンが微笑む。
「それでも、私は君たちに、いや、ネロス伯爵家に謝罪と感謝を伝えなければならいからね」
続いて、カイルが重い口を開く。
「自分が不甲斐ないばかりに、ディル卿に不要な疑いがかかる事態となり申し訳ございません
なのに、ネロス男爵には特別な配慮までしていただきましたから」
カイルが、眼帯を外す。眼窩には色の濃い半透明の翡翠が収まっていた。
「このまま馴染ませれば、奪われた魔石の代用になるそうです」
眼帯を戻し、カイルは情けない自分を隠すように苦笑いをする。
これを隠すために、メルナが隔離魔法を使ったのだろう。失った魔石の代替品があることは、常識ではありえないからだ。
この翡翠はフリートが用意したものだとマクシミリアンが言った。カイルが襲われたのは、警備の不備の可能性があり、その埋め合わせだと伝えられた、とも。
「ソレは父にしかできない魔法です」
何かをいいかけたマクシミリアンを遮って、リョクが言った。フリートにしかできないのは、魔石を劣化させない、魔力の自然放出を防ぐ魔法だ。
「あまりにも特異なので、竜王陛下からから爵位をいただき、近衞隊副団長として囲われているのです」
「囲われている、とは穏やかではない表現だね」
「自らの邸を持たず、王宮で暮らしています
それは、そういうことでしょう」
リョクの拗ねた言葉に、やっとカイルが笑いながら眼帯を着けた。
まだ慣れていないらしく、ズレた眼帯を、リョクが直そうと手を伸ばす。
「あ」
「だめだ!」
ディルがリョクの手を叩いて止める。
パシッ と、破裂音が響いた。
「…ぁ… あ ぁ……」
カイルの左瞼の下から頬にムカって亀裂が生じ、皮膚が卵の殻のように剥がれ始める。
亀裂が頬から顔へ、全身へと広がり、その隙間からザラザラと大量の砂鉄が溢れ落ちた。
「…カイル先輩…?」
再びカイルへと伸ばしたリョクの手を、メリッサが掴んで止める。
「さ、触っちゃダメ」
メルナの魔法が解け、食堂に居合わせた全員の目に、カイルの惨状が露わになった。
「…ぅ…が ぁ……」
口からも、カイルは嗚咽と共に大量の砂鉄を吐き続け、目の前に際限なく積もってゆく。
メリッサごとリョクを背に庇い、ディルがジリジリと後ろへ下がった。
カイルを抱き止めようとしたマクシミリアンを、青ざめたメルナが引きずるように剥がす。
悲鳴が、響いた。
居合わせた生徒たちの悲鳴。
我先にと逃げだす生徒らをかき分け、騎士たちが食堂に走り込んできた。
砂鉄の山に倒れこむカイに怯み立ち止まる彼らの後ろから、さらに2人の騎士が食堂に現れる。
第二騎士団団長のコンラートと副団長のレオノアだ。
レオノアがペンダント状の紫水晶を高くかざし、コンラートは手袋をはめ直して、カイルの髪に触れた。
かき上げた髪の下、剥がれた表皮の下に、血の気の失せた白い本当の肌が見える。
コンラートがマントを広げ、カイルを包んで抱き上げると、レオノアに目配せをした。
それに頷くと彼女はもう一度、高く紫水晶をかざし、声を張り上げる。
「この砂は有害物質ではない
だが、処理が済むまでは退室するように」
レオノラの号令で、カイルを抱いたコンラートの後を追うように生徒たちが食堂を出る。
彼らに続いてドアに向かったリョクたち5人を、先に入ってきた騎士たちが止めた。
「君たちには残ってもらい、状況説明を願う」
食堂のテーブルを移動し、砂鉄を集める騎士たちを背に、左から、メリッサ、リョク、ディル、マクシミリアン、メルナ、の順で並び、前にはレオノラが座った。
間を置かず、第一騎士団団長のリーリストと第三騎士団団長のボアズが現れた。レオノラの右にリーリスト、左にボアズが座る。
「コンラート団長がカイル卿の治療にあたっているので命に別条はないだろう、安心したまえ」
レオノラの言葉に、マクシミリアンが安堵のため息をつく。青い顔で少し震える彼の左手を、同じく青ざめたメルナが握りしめていた。
「では、何があったのか順に説明してもらいましょう」
くだけた口調で構わない、とリーリストが穏やかに前置きをする。別室に移動はしないが、他者の証言は聞こえないとも。
それから、座った順に右から答え始めた。
最初はメルナの証言。
「空間を閉じる魔法を使ったのは私です
カイルとはマクシミリアン様を挟んで座りましたので、全体は見ておりません
リョク君がカイルの顔に触れようとしたのをディル君が止め、その直後に破裂音がしました
リョク君とディル君のどちらがカイルに触れたのか、触れなかったのかはわかりません」
マクシミリアンの証言。
「カイルにリョク君とディル君が触れたのかどうかは、右側から見ていたのでわかりません
あの砂を見て動揺したので、その後のことも覚えていません」
ディルの証言。
「リョクが眼帯を直そうとしたとき、カイル先輩の周りに黒いモヤのようなものが見えた気がして、とっさに止めました
その時、俺の右手が先輩の頬に触れて、同時に大きな破裂音がしました
そうしたら、触れた場所からヒビが入って、先輩が苦しみ出しました」
リョクの証言。
「カイル先輩の眼帯がズレていたのに気がついて、直してさしあげようとしたら、ディルに止められたんです
ボクが先輩の頬に触れる前です
代わりにディルが触ってしまったんだと思います
そうしたら、大きな音がして、顔がヒビが入って、先輩が苦しみ出したんです」
最後は、メリッサの証言。
「私は、何が起きたのか、わかりません
食堂に来たら大きな音がして
そっちを見たら、身体中から砂が出ている人がいて
リョク君がその人を助けようと、
あれ、砂なのかな?
とにかく何かダメっぽい感じがして
リョク君を止めました
後はもう、怖くて、ディル君の後ろに隠れて見ないようにしていたので、何もわかりません」
証言を取り終わり、リーリストが記録用魔法石を封筒にしまってから、ボアズに渡した。それから5人に振り返った。
「強力に感謝する
何か質問があれば、今のうちに」
「あの」
メリッサが小さく手をあげて、尋ねる。
「アレは何だったんですか?
対応してくれた騎士サマは有害じゃないっておっしゃっていたけれど、そもそも、なんであんなことが起きたのか、できる範囲で説明してもらえれば、安心できるので、お願いします」
リーリストとボアズが顔を見合わせた。
2人の代わりにレオノラが答える。
「アレは広義の呪い、寄生虫のような魔法、人間にかけた盗聴盗撮の魔法だ」
「カイルはそんな」
「本人の意思は関係ない、かけられたことも気づいていないだろう」
取り乱したマクシミリアンにボアズが言った。
「回復、襲われる前の状態に戻りますよね?」
メルナの声も震えている。
「少し時間はかかるだろう、後は本人次第だ」
マクシミリアンとメルナは互いの手を強く握りしめた。
「ではどうして、あんなことが起きたのですか?」
今度はディルが質問をする。
「アレは、おそらく、カイル卿に巣食った魔法が解除され、魔力が実体化して排出されたモノ、と推測される」
「そんなことが可能なんですか?」
「不可能ではない
ただし、私もこの目で見るのは初めてだが」
「そうなった原因は」
「それは調査中だ」
全員が黙り込む。
「では」
後日、改めて協力を請うだろう、とリーリストが付け加えて、生徒たちを自室へと送り返した。
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