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第2章 円盤の世界
第25話 8階
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俺は皆がいる精神とタカの部屋に来た。そしてマグマレックスの口の中に消えていった左肩から先がなぜか生えている。
「片付けた」
「「「「──えっ?」」」」
俺の素っ気ない言葉に皆が一様に固まる。
「倒したということでよろしいのでしょうか?」
アリスが心配そうな顔を向けてきた。
「そうだ。見に行けばわかる」
ゴクリっ──誰かがつばを飲み込んだ音が聞こえた。
「じゃあ、先に戻ってるから、そのうち来い」
『頼む』
『随分、短い勝利宣言ですがいいのですか?』
『あぁ、そういう性分ではないんでね』
『わかりました』
◇ ◇ ◇
現実世界に戻ると、肌に熱を感じた。マグマレックスの残した熱が、あいつとの激戦を物語っている、そんな気がした。
棒貨を拾いに行こうにも、身体が動かせない──いつの間にか現れたマントに背中を預け、皆が来るまで目を閉じ、勝利の美酒に浸る。
「本当に倒されたんですね……レミールさんっ! 大丈夫ですかっ!?」
「あぁ、着装の反動と……左肩から先を喰われたせいだろう」
「レミールさん……」
アリスが俺の左肩付近に手を伸ばした。
「着装の反動? そんなもの聞いたことないぞ」
俺以外の着装の使い手であるジャンヌが言う。
「俺もわからないが、それ以外今は考えられないな」
「そうかもしれんな……それにしても、派手に壊したな」
「そう……だろ? 死力を尽くした戦いだったからな。暫くの間、こんなのはごめんだ」
「全くだ。こっちも気が気じゃない」
「それにしても、8階には何があるんだ?」
リンダが思い出したかのように言う。
「忘れてた。行ってみるか……アリス、起こしてくれ」
アリスが俺を起こしている間に、リンダ達が棒貨を拾いに行く。
「なぁ……これなんだ?」
と拾った棒貨を見せてくる。それは今までに見たものとは違い、桁違いに大きく、真っ赤なものだった。
「まさか……極棒貨──」
「知っているのか? ジャンヌ」
「あぁ、だが……おとぎ話の世界に出てくるものだ」
「へぇ。まぁ、いいか。拾って8階へ行こう」
「いや、もうちょっと食いつくかと思ったんだが……」
「今は8階がどうなっているかの方が気になるんでね」
「それもそうだな」
「さぁ、拾ってきてくれ」
「「「はいっ!」」」
再びリンダらが喜び勇んで拾いに行った。そして、マントの内側においてもらい、収納する。
「やっぱり不思議なマントですね……」
アリスが前にも聞いた疑問を呈する。
「便利だろ?」
「──この仮面はどうしましょうか? 同じものが全部で7つありますが」
目元を隠し、口元はオープンになっている仮面のようだ。
「皆にやるよ。使ってくれ」
──一瞬、凄い微妙な空気が流れた。
「……さぁ、誰か起こしてくれ」
「わかりましたっ!」
アリスに背中を支えられて、何とか上体を起こす──。
「やっぱり駄目だ。動かない……」
入れた力がどこかへ逃げていくような、不思議な感じに身体と心が分離してしまうのではないかという不安が訪れる。
「困ったな……」
「動けませんか?」
「あぁ、ちょっと無理みたいだ」
「そうですか……ジャンヌさん達に8階を見てきてもらいましょうか」
「そうだな──ジャンヌ行ってくれるか?」
「あぁ」
と彼女は短く返事をして、8階の階段へと向かう。その後を残りのメンバーが追従した。
そして、8階への階段を登っていき、姿が見えなくなる。
そこで俺は気を緩めた。
「ぷはっ」
「大丈夫ですか?」
「あぁ、ちょっと気を張っていた」
「そうでしたか。私も少しだけ気を張ってました」
「だが8階……あのレックスが全力で守った……一体何があるんだ……?」
「モンスターパニックの前兆が残っているとは考えられないでしょうか──」
「なっ! 今、あのレックスを討伐したばっかりで大量のモンスターが来たら、この通り対処のしようがないぞ」
そのとき、ジャンヌ達が走って戻ってきた。
「モンスターパニックが発生したっ! 逃げるぞっ!」
「あっちゃー。悪い予想って当たるもんだな」
「余裕そうですね……レミールさん」
「まぁな。自分の足で歩けないからどうしようもないし。誰か運んでくれ──」
「私が着装して背負おう」
「頼りにな──」
そう言い終わる前に、俺は運ばれていた。
「急ぐぞっ!」
「「「はいっ!」」」
途端、地響きが鳴る。
モンスターが大量に押し寄せている音なのだろう。
こんな身体じゃなかったらなぁ──。
そんなことを嘆いても仕方ない。
後ろから迫ってきている様子は見えないが、着実に何かいるのはわかる。
「このまま1階まで行ったら、レックス種がいるんじゃないのか?」
「背負われていながらいい身分だなっ! 重くはないが──いないことを祈っててくれ」
「悪い予想って当たるんでね。多分いるよ」
「勘弁してくれ……今この状況ってだけでもかなり厳しいのに、これ以上の問題には対処できない」
「ちょっと寝かせてもらうよ。体力回復に専念したいんでね」
『向こうへ』
「おいっ! ちょっ──」
◇ ◇ ◇
白い空間に来た。俺は何をするわけでもなく、座る。
目を瞑りそして、世界を感じる。
無音のはずのこの世界に音が入ってきたようなそんな感覚になる。
俺の勝利を祝うような、そんな不思議な声──。
「──っ?」
一体、誰が?
アンさん?
もう、声は聞こえない。もしかしたら気のせいだったかもしれない。
だが、俺の勝利を祝ってくれたことがあった事実は変わらないと思う。
さらに心を沈ませる──。
世界とは?
俺とは?
箱庭とは?
それらの答えなど、簡単に見つからない。
それよりも失った左肩から先をどうするか……これから先の戦いでは、右腕一本では厳しいものになるだろう。
『仮想ランクを上げてみてはいかがでしょうか?』
『意味があるのか?』
『わかりませんが、リストアがあるくらいですからきっと──』
『待った。リストアで俺の腕を復元でるんじゃないのか?』
『わかりませんね……試してみますか?』
『あぁ、戻るか』
◇ ◇ ◇
「戻った。今どんな感じだ?」
「あれ? お早いお戻りですね」
アリスが反応する。
「あぁ、ちょっと試したいことがあってな」
「はい?」
リストア──。
「……何も起きないな」
『そうみたいですね。ですが、仮想ランクが上がりました』
『っ! だが何もしてないぞ?』
『心の成長──とでもいえばいいのでしょうか』
『なるほど。で何が手に入った?』
『……何も。まだ仮想ランク3ですからね』
『それは残念だ……』
『はい。また、がんばりましょう』
「ふぅ。左肩を治すのはまだまだ先かな」
「えっ! 治す見込みはあるんですか?」
「あぁ。そのうち生えてくるといいなと思ってな」
「生えてくるって……」
「そんなことよりも、今、どんな感じだ?」
「今、6階に入ったところです。まだ、追いつかれていませんが、それもどうなるかわかりません」
「そうか……」
俺の身体も少しずつ力が入るようになってきていた。どこかで迎え撃つ。そのつもりでいた。
「5階への階段についたら教えてくれ」
「どうした? いきなりそんなことを言い出して」
俺を担いでいるジャンヌが、怪訝そうに聞いてくる。
「そこで、迎え撃とうと思ってな」
「はっ!? 無茶もいいとこだっ!」
「じゃあ、このまま、地上まで一緒に行くのか?」
「──いや、そういうつもりはないが……」
「皆は先に街に行って知らせてくれ。リベンジャー扱いが怖いなら、さっき拾った仮面でもつけたらいいんじゃないか?」
「レミールさん……あれつけていると余計にリベンジャーっぽいんですが……」
「まぁ、ないよりはいいだろ?」
「無い方がましな場合もあるんですよ? これだから男の人って──」
「まぁ、問題は1階のレックス種だな。最悪、ジャンヌが引き留めてくれ」
「それまた無茶な注文だな。やっぱりいないことを祈ってくれ」
「わかった。それじゃあ俺は向こうで休んでいるから、着いたら呼んでくれ」
「わかりました……」
『頼む』
『では、参ります──』
「片付けた」
「「「「──えっ?」」」」
俺の素っ気ない言葉に皆が一様に固まる。
「倒したということでよろしいのでしょうか?」
アリスが心配そうな顔を向けてきた。
「そうだ。見に行けばわかる」
ゴクリっ──誰かがつばを飲み込んだ音が聞こえた。
「じゃあ、先に戻ってるから、そのうち来い」
『頼む』
『随分、短い勝利宣言ですがいいのですか?』
『あぁ、そういう性分ではないんでね』
『わかりました』
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現実世界に戻ると、肌に熱を感じた。マグマレックスの残した熱が、あいつとの激戦を物語っている、そんな気がした。
棒貨を拾いに行こうにも、身体が動かせない──いつの間にか現れたマントに背中を預け、皆が来るまで目を閉じ、勝利の美酒に浸る。
「本当に倒されたんですね……レミールさんっ! 大丈夫ですかっ!?」
「あぁ、着装の反動と……左肩から先を喰われたせいだろう」
「レミールさん……」
アリスが俺の左肩付近に手を伸ばした。
「着装の反動? そんなもの聞いたことないぞ」
俺以外の着装の使い手であるジャンヌが言う。
「俺もわからないが、それ以外今は考えられないな」
「そうかもしれんな……それにしても、派手に壊したな」
「そう……だろ? 死力を尽くした戦いだったからな。暫くの間、こんなのはごめんだ」
「全くだ。こっちも気が気じゃない」
「それにしても、8階には何があるんだ?」
リンダが思い出したかのように言う。
「忘れてた。行ってみるか……アリス、起こしてくれ」
アリスが俺を起こしている間に、リンダ達が棒貨を拾いに行く。
「なぁ……これなんだ?」
と拾った棒貨を見せてくる。それは今までに見たものとは違い、桁違いに大きく、真っ赤なものだった。
「まさか……極棒貨──」
「知っているのか? ジャンヌ」
「あぁ、だが……おとぎ話の世界に出てくるものだ」
「へぇ。まぁ、いいか。拾って8階へ行こう」
「いや、もうちょっと食いつくかと思ったんだが……」
「今は8階がどうなっているかの方が気になるんでね」
「それもそうだな」
「さぁ、拾ってきてくれ」
「「「はいっ!」」」
再びリンダらが喜び勇んで拾いに行った。そして、マントの内側においてもらい、収納する。
「やっぱり不思議なマントですね……」
アリスが前にも聞いた疑問を呈する。
「便利だろ?」
「──この仮面はどうしましょうか? 同じものが全部で7つありますが」
目元を隠し、口元はオープンになっている仮面のようだ。
「皆にやるよ。使ってくれ」
──一瞬、凄い微妙な空気が流れた。
「……さぁ、誰か起こしてくれ」
「わかりましたっ!」
アリスに背中を支えられて、何とか上体を起こす──。
「やっぱり駄目だ。動かない……」
入れた力がどこかへ逃げていくような、不思議な感じに身体と心が分離してしまうのではないかという不安が訪れる。
「困ったな……」
「動けませんか?」
「あぁ、ちょっと無理みたいだ」
「そうですか……ジャンヌさん達に8階を見てきてもらいましょうか」
「そうだな──ジャンヌ行ってくれるか?」
「あぁ」
と彼女は短く返事をして、8階の階段へと向かう。その後を残りのメンバーが追従した。
そして、8階への階段を登っていき、姿が見えなくなる。
そこで俺は気を緩めた。
「ぷはっ」
「大丈夫ですか?」
「あぁ、ちょっと気を張っていた」
「そうでしたか。私も少しだけ気を張ってました」
「だが8階……あのレックスが全力で守った……一体何があるんだ……?」
「モンスターパニックの前兆が残っているとは考えられないでしょうか──」
「なっ! 今、あのレックスを討伐したばっかりで大量のモンスターが来たら、この通り対処のしようがないぞ」
そのとき、ジャンヌ達が走って戻ってきた。
「モンスターパニックが発生したっ! 逃げるぞっ!」
「あっちゃー。悪い予想って当たるもんだな」
「余裕そうですね……レミールさん」
「まぁな。自分の足で歩けないからどうしようもないし。誰か運んでくれ──」
「私が着装して背負おう」
「頼りにな──」
そう言い終わる前に、俺は運ばれていた。
「急ぐぞっ!」
「「「はいっ!」」」
途端、地響きが鳴る。
モンスターが大量に押し寄せている音なのだろう。
こんな身体じゃなかったらなぁ──。
そんなことを嘆いても仕方ない。
後ろから迫ってきている様子は見えないが、着実に何かいるのはわかる。
「このまま1階まで行ったら、レックス種がいるんじゃないのか?」
「背負われていながらいい身分だなっ! 重くはないが──いないことを祈っててくれ」
「悪い予想って当たるんでね。多分いるよ」
「勘弁してくれ……今この状況ってだけでもかなり厳しいのに、これ以上の問題には対処できない」
「ちょっと寝かせてもらうよ。体力回復に専念したいんでね」
『向こうへ』
「おいっ! ちょっ──」
◇ ◇ ◇
白い空間に来た。俺は何をするわけでもなく、座る。
目を瞑りそして、世界を感じる。
無音のはずのこの世界に音が入ってきたようなそんな感覚になる。
俺の勝利を祝うような、そんな不思議な声──。
「──っ?」
一体、誰が?
アンさん?
もう、声は聞こえない。もしかしたら気のせいだったかもしれない。
だが、俺の勝利を祝ってくれたことがあった事実は変わらないと思う。
さらに心を沈ませる──。
世界とは?
俺とは?
箱庭とは?
それらの答えなど、簡単に見つからない。
それよりも失った左肩から先をどうするか……これから先の戦いでは、右腕一本では厳しいものになるだろう。
『仮想ランクを上げてみてはいかがでしょうか?』
『意味があるのか?』
『わかりませんが、リストアがあるくらいですからきっと──』
『待った。リストアで俺の腕を復元でるんじゃないのか?』
『わかりませんね……試してみますか?』
『あぁ、戻るか』
◇ ◇ ◇
「戻った。今どんな感じだ?」
「あれ? お早いお戻りですね」
アリスが反応する。
「あぁ、ちょっと試したいことがあってな」
「はい?」
リストア──。
「……何も起きないな」
『そうみたいですね。ですが、仮想ランクが上がりました』
『っ! だが何もしてないぞ?』
『心の成長──とでもいえばいいのでしょうか』
『なるほど。で何が手に入った?』
『……何も。まだ仮想ランク3ですからね』
『それは残念だ……』
『はい。また、がんばりましょう』
「ふぅ。左肩を治すのはまだまだ先かな」
「えっ! 治す見込みはあるんですか?」
「あぁ。そのうち生えてくるといいなと思ってな」
「生えてくるって……」
「そんなことよりも、今、どんな感じだ?」
「今、6階に入ったところです。まだ、追いつかれていませんが、それもどうなるかわかりません」
「そうか……」
俺の身体も少しずつ力が入るようになってきていた。どこかで迎え撃つ。そのつもりでいた。
「5階への階段についたら教えてくれ」
「どうした? いきなりそんなことを言い出して」
俺を担いでいるジャンヌが、怪訝そうに聞いてくる。
「そこで、迎え撃とうと思ってな」
「はっ!? 無茶もいいとこだっ!」
「じゃあ、このまま、地上まで一緒に行くのか?」
「──いや、そういうつもりはないが……」
「皆は先に街に行って知らせてくれ。リベンジャー扱いが怖いなら、さっき拾った仮面でもつけたらいいんじゃないか?」
「レミールさん……あれつけていると余計にリベンジャーっぽいんですが……」
「まぁ、ないよりはいいだろ?」
「無い方がましな場合もあるんですよ? これだから男の人って──」
「まぁ、問題は1階のレックス種だな。最悪、ジャンヌが引き留めてくれ」
「それまた無茶な注文だな。やっぱりいないことを祈ってくれ」
「わかった。それじゃあ俺は向こうで休んでいるから、着いたら呼んでくれ」
「わかりました……」
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