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「ご機嫌ようアズール様」
「ああ」素っ気ない返事をするジーク。
わたくしには挨拶も無し?
それにジークを見るその目は何?
隣にはカイトもいるのに、ナタリー様がジークを見つめる瞳に熱が籠ってるのはなぜ?
ナタリー様は小柄で華奢な庇護欲を唆る見た目をしている。顔だってかなり可愛い。
異性からはとても魅力的に見えるだろう。
「出ようか?アリー」
「え?ええ、わかったわ」席を立つと
「待って!アズール様!」
ナタリー様は引き止めようとしたのかジークの腕に触れようとした。
ジークは素早くその手を振り払った。それに冷たい目。
「やめろ!僕はアリー以外の女性に触られたくないんだ!」
「なぜアリシア様だけなんですか?」
ナタリー様は上目遣い+涙目で訴えた。
上手いな!
そのだけで落ちるバカな男もいるだろう。
「当たり前だろ?僕の大切な婚約者なんだから」と、わたくしの肩を抱き寄せた。
「婚約者?」
「そうだよ。婚約したんだ。」
「ね、アリー?」甘い笑顔でわたくしを見つめてくるジーク。
「ええ、ジークと婚約できて幸せなの」わたくしも抱きついて、ナタリー様にワザとドヤ顔してやった!
うわ~、睨んでる。
そのままナタリー様とカイトを置いて店を出た。
カイトは最後まで空気だった!
あ~気分が落ち込む・・
ナタリー様のジークを見つめていた目がチラチラと脳裏に浮かんで消えない。
実際ジークに思いを寄せる令嬢は多い。
ジークは素敵だもの仕方ないと頭では分かっている。でも納得ができる訳では無い。
手を繋いで歩きながらジークが聞いてきた。
「何を心配してるの?」
「ジークを見るナタリー様の目が嫌だったの。嫉妬したの」
「はは嬉しい!僕ばっかりが嫉妬してると思ってた。アリーを見つめてる男はすべて敵だと思ってたからね」笑いながら言うジーク
「アリーだけだよ。僕はずっとアリーだけしか見てこなかったんだ」
「わたくしもジークだけなの。」
きっと今のわたくしは照れてるのに嬉しい顔が混じって変な顔になっているだろう。
だってジークの顔がおかしくなってるもの。
____________________
ジークハルト視点
なるほどねぇ
あれがアリーを突き飛ばした女か
アリーには挨拶もせず、最後は睨んでいたな。
ハウゼン侯爵令嬢がアリーを階段から突き飛ばした話はアルから聞いていた。
アリーの前であんな媚びた目で見てくる令嬢だとはね、余程自分に自信があるらしいが僕には逆効果だ。
あの手の女には嫌悪感しかわかない。
バカなカイト
婚約したと聞いて真っ青になってたな
カイトがアリーの事が好きなのは昔から知っていた。
いつも僕と同じ目でアリーを見てたからね。
アリーの気を引きたくて意地悪ばかりしてたが逆効果だと最後まで気づかなかったようだ。
カイトはやり方を間違えた。
気づいたところでもう遅い。
僕は相手が誰だろうがアリーを渡す気はなかったからね。
やっとアリーの気持ちを手に入れたんだ。
手放すなんてバカなこと、する訳がない。
アリーは最初から僕だけのものだったのだから。
「ああ」素っ気ない返事をするジーク。
わたくしには挨拶も無し?
それにジークを見るその目は何?
隣にはカイトもいるのに、ナタリー様がジークを見つめる瞳に熱が籠ってるのはなぜ?
ナタリー様は小柄で華奢な庇護欲を唆る見た目をしている。顔だってかなり可愛い。
異性からはとても魅力的に見えるだろう。
「出ようか?アリー」
「え?ええ、わかったわ」席を立つと
「待って!アズール様!」
ナタリー様は引き止めようとしたのかジークの腕に触れようとした。
ジークは素早くその手を振り払った。それに冷たい目。
「やめろ!僕はアリー以外の女性に触られたくないんだ!」
「なぜアリシア様だけなんですか?」
ナタリー様は上目遣い+涙目で訴えた。
上手いな!
そのだけで落ちるバカな男もいるだろう。
「当たり前だろ?僕の大切な婚約者なんだから」と、わたくしの肩を抱き寄せた。
「婚約者?」
「そうだよ。婚約したんだ。」
「ね、アリー?」甘い笑顔でわたくしを見つめてくるジーク。
「ええ、ジークと婚約できて幸せなの」わたくしも抱きついて、ナタリー様にワザとドヤ顔してやった!
うわ~、睨んでる。
そのままナタリー様とカイトを置いて店を出た。
カイトは最後まで空気だった!
あ~気分が落ち込む・・
ナタリー様のジークを見つめていた目がチラチラと脳裏に浮かんで消えない。
実際ジークに思いを寄せる令嬢は多い。
ジークは素敵だもの仕方ないと頭では分かっている。でも納得ができる訳では無い。
手を繋いで歩きながらジークが聞いてきた。
「何を心配してるの?」
「ジークを見るナタリー様の目が嫌だったの。嫉妬したの」
「はは嬉しい!僕ばっかりが嫉妬してると思ってた。アリーを見つめてる男はすべて敵だと思ってたからね」笑いながら言うジーク
「アリーだけだよ。僕はずっとアリーだけしか見てこなかったんだ」
「わたくしもジークだけなの。」
きっと今のわたくしは照れてるのに嬉しい顔が混じって変な顔になっているだろう。
だってジークの顔がおかしくなってるもの。
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ジークハルト視点
なるほどねぇ
あれがアリーを突き飛ばした女か
アリーには挨拶もせず、最後は睨んでいたな。
ハウゼン侯爵令嬢がアリーを階段から突き飛ばした話はアルから聞いていた。
アリーの前であんな媚びた目で見てくる令嬢だとはね、余程自分に自信があるらしいが僕には逆効果だ。
あの手の女には嫌悪感しかわかない。
バカなカイト
婚約したと聞いて真っ青になってたな
カイトがアリーの事が好きなのは昔から知っていた。
いつも僕と同じ目でアリーを見てたからね。
アリーの気を引きたくて意地悪ばかりしてたが逆効果だと最後まで気づかなかったようだ。
カイトはやり方を間違えた。
気づいたところでもう遅い。
僕は相手が誰だろうがアリーを渡す気はなかったからね。
やっとアリーの気持ちを手に入れたんだ。
手放すなんてバカなこと、する訳がない。
アリーは最初から僕だけのものだったのだから。
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