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両親、祖父母、使用人のみんなに見送られながらアランと馬車に乗り込む。
「アラン、エリーのことお願いね」
ん?お祖母様?
「アラン、エリーから離れるでないぞ」
何で?お爺様?
「安心してお任せ下さい」
アラン?私お姉ちゃんだよ?
「アラン、カトルズ公爵家の皆さんによろしく伝えてね」
母よ、私も挨拶ぐらいできるよ?
「アラン、エリーを止められるのはお前だけだ。頼んだぞ」
父よ私が何かしたことがあるとでも?
「大丈夫です。エリーからは目を離しません」
なんで皆んなアランに私を任せるような言い方しているの?
「「エリー、ちゃんとアランの言うことを聞くんだぞ」」
え?それって私が問題児みたいじゃない!
私、お姉ちゃんなんだよ?
それなのにアランが保護者みたいじゃない?
なんだか納得いかないけど、取り敢えずは「向こうに行ってもアランと仲良くするわ」と笑顔で言っておく。
馬車に乗り込み出発だ~
アトラニア王国には護衛騎士8人とメイド4人が付いてきてくれる。
荷物も入れると馬車3台での旅路になる。
ほとんど邸から出ることのない私たちは見るもの全てが珍しく新鮮だ。
日本でも修学旅行ぐらいしか経験のない私には特にだ。
泊まる宿の手配にも抜かりは無く、順調で楽しい旅になった。
馬車の中でもアランから注意事項をしつこく言われる。なんでだ?
5日なんてあっという間だった。
カトルズ公爵家はデカかった。
我がウォルシュ家も大きいと思っていたが、規模が違う。
国が違うとはいえ、さすが公爵家凄すぎる。
伯父夫婦の他に大勢の使用人たちに笑顔で出迎えられ少し緊張しながら挨拶も済ませた。
カトルズ公爵家で使用する部屋にアランと別れて案内されて、もうびっくり!
テレビで見たスイートルームのような部屋が私の部屋だと?
大きな本棚に立派な机。
白いソファセットもドレッサーも猫足になっていて可愛い。
奥には天幕つきのベッドこれも猫足!何人寝られるんだ?と思うぐらい大きい。
揃えられている全てが乙女心を鷲掴みする部屋が私の部屋でいいの?
さらに続きドアを開けると広い衣装部屋がある。既に半分はドレスで埋まっている。
大きな窓からはベランダに出られるし、手入れのいき届いた広い庭園が見える。
公爵令嬢とは日々こんな環境で生活しているんだ。
実家でだって不自由な思いなど一度もした事などなかった。
贅沢すぎる!と、何でも買い与えようとするから、倹約をお願いしていたぐらいだった。
我が家の経済力なら、このレベルならあの両親と祖父母だ、喜んで私たちに湯水のようにお金を使っていただろう。
甘えることも親孝行だったのかもしれない。
アランの部屋も同じような作りになっていると案内してくれたメイドが教えてくれた。
付いてきてくれたメイド達は、荷物の整理にアランの部屋と二手に別れて着いてそうそう忙しそうだ。
邪魔しないようにソファに座る。
めっちゃ座り心地がいい!嬉しくて何度も座り直してしまった。
「エリザベート様、気に入られましたか?」
くすっと笑ってメイドの1人がお茶を入れてくれた。
「もちろんです!お茶もありがとう。」
「エリザベート様、わたし達にお礼は必要ありませんよ。それが仕事ですから」
困った顔させちゃった。
「ごめんなさい。でもお礼は言いたいの。これからもありがとうの気持ちは伝えていくわ」
元日本人としてはこれが当たり前なんだよね。
それでもこの国に馴染んでいくことも大事だ。
毎日が勉強だな。
「エリザベート様は侯爵家でもそうでしたから諦めて下さい」
我が家のメイドが自慢気に公爵家のメイドに言っている。
公爵家のメイドたちも「それなら」と遠慮しながらも頷いて微笑んでくれた。
これから始まるここでの生活が楽しみになってきた。
「アラン、エリーのことお願いね」
ん?お祖母様?
「アラン、エリーから離れるでないぞ」
何で?お爺様?
「安心してお任せ下さい」
アラン?私お姉ちゃんだよ?
「アラン、カトルズ公爵家の皆さんによろしく伝えてね」
母よ、私も挨拶ぐらいできるよ?
「アラン、エリーを止められるのはお前だけだ。頼んだぞ」
父よ私が何かしたことがあるとでも?
「大丈夫です。エリーからは目を離しません」
なんで皆んなアランに私を任せるような言い方しているの?
「「エリー、ちゃんとアランの言うことを聞くんだぞ」」
え?それって私が問題児みたいじゃない!
私、お姉ちゃんなんだよ?
それなのにアランが保護者みたいじゃない?
なんだか納得いかないけど、取り敢えずは「向こうに行ってもアランと仲良くするわ」と笑顔で言っておく。
馬車に乗り込み出発だ~
アトラニア王国には護衛騎士8人とメイド4人が付いてきてくれる。
荷物も入れると馬車3台での旅路になる。
ほとんど邸から出ることのない私たちは見るもの全てが珍しく新鮮だ。
日本でも修学旅行ぐらいしか経験のない私には特にだ。
泊まる宿の手配にも抜かりは無く、順調で楽しい旅になった。
馬車の中でもアランから注意事項をしつこく言われる。なんでだ?
5日なんてあっという間だった。
カトルズ公爵家はデカかった。
我がウォルシュ家も大きいと思っていたが、規模が違う。
国が違うとはいえ、さすが公爵家凄すぎる。
伯父夫婦の他に大勢の使用人たちに笑顔で出迎えられ少し緊張しながら挨拶も済ませた。
カトルズ公爵家で使用する部屋にアランと別れて案内されて、もうびっくり!
テレビで見たスイートルームのような部屋が私の部屋だと?
大きな本棚に立派な机。
白いソファセットもドレッサーも猫足になっていて可愛い。
奥には天幕つきのベッドこれも猫足!何人寝られるんだ?と思うぐらい大きい。
揃えられている全てが乙女心を鷲掴みする部屋が私の部屋でいいの?
さらに続きドアを開けると広い衣装部屋がある。既に半分はドレスで埋まっている。
大きな窓からはベランダに出られるし、手入れのいき届いた広い庭園が見える。
公爵令嬢とは日々こんな環境で生活しているんだ。
実家でだって不自由な思いなど一度もした事などなかった。
贅沢すぎる!と、何でも買い与えようとするから、倹約をお願いしていたぐらいだった。
我が家の経済力なら、このレベルならあの両親と祖父母だ、喜んで私たちに湯水のようにお金を使っていただろう。
甘えることも親孝行だったのかもしれない。
アランの部屋も同じような作りになっていると案内してくれたメイドが教えてくれた。
付いてきてくれたメイド達は、荷物の整理にアランの部屋と二手に別れて着いてそうそう忙しそうだ。
邪魔しないようにソファに座る。
めっちゃ座り心地がいい!嬉しくて何度も座り直してしまった。
「エリザベート様、気に入られましたか?」
くすっと笑ってメイドの1人がお茶を入れてくれた。
「もちろんです!お茶もありがとう。」
「エリザベート様、わたし達にお礼は必要ありませんよ。それが仕事ですから」
困った顔させちゃった。
「ごめんなさい。でもお礼は言いたいの。これからもありがとうの気持ちは伝えていくわ」
元日本人としてはこれが当たり前なんだよね。
それでもこの国に馴染んでいくことも大事だ。
毎日が勉強だな。
「エリザベート様は侯爵家でもそうでしたから諦めて下さい」
我が家のメイドが自慢気に公爵家のメイドに言っている。
公爵家のメイドたちも「それなら」と遠慮しながらも頷いて微笑んでくれた。
これから始まるここでの生活が楽しみになってきた。
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