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やっと長期休暇が終わった。
今日からまた毎日ティアに会える!
馬車からレオンに手を引かれ降りてきたティアたち2人の姿は周りの視線を集める。
レオンとティアが並ぶと、2人だけが違う世界にいるように感じる。
ティアがレオンに微笑むと、いつもは無表情なレオンが優しい目で頭を軽く撫でると黄色い悲鳴があちこちから聞こえる。
ティアに近づけた気がしていたが、また距離が離れてしまったかのような、ティアが手の届かない遠くに行ってしまうような感じがした。
ダメだ!ダメだ!
弱気になってはダメだ!
諦めるなんてことは出来ないんだから・・・
気持ちは強く!
「おはようティア。領地では世話になったね。」
「おはようございますルイ様。ご満足いただけたでしょうか?」
「もちろん!毎日楽しく過ごせたよ」
「ふふ、では是非またお越しください。」
近くで見るティアの笑顔はとても可愛らしい。
ずっと思い続けてきたティアと気軽に話すことができるようになった。
名前も知らないティアを探していた時と比べると今が夢みたいだ。
今日もランチの約束も取り付けた。
俺たちが揃って食堂に入っても、前ほど騒がれなくなったな!
食堂にはエスコートして行くが、周りの婚約者同士とか、カップルが手を繋いで歩いているのを見ると正直羨ましい。
俺もいつかティアと恋人繋ぎするんだ!
そして、2人っきりでデートもするんだ!
放課後、俺たち3人は生徒会室に呼ばれた。
そうだよな。
兄上たち4年生はあと半年程で卒業だ。
王族が学園に通っている年は生徒会長になる決まりだ。
いずれ、国政に携わるんだ学ぶことは多い。
引継ぎもあるし、忙しくなるな。
来年は俺たちも3年に上がる。
この国では18歳で成人と認められる。
しかし、女性の場合は親の了承があれば16歳での婚姻も認められている。
その場合、学園を卒業することなく去って行く令嬢もいる。
基本、貴族の令嬢の婚姻は早い。
ほとんどの令嬢は学園を卒業すると、すぐに婚姻することが多い。
ティアの花嫁姿なんて間違いなく綺麗だろ!
そして、可愛いお嫁さんになるに違いない!
あ~妄想が止まらない!
今日からまた毎日ティアに会える!
馬車からレオンに手を引かれ降りてきたティアたち2人の姿は周りの視線を集める。
レオンとティアが並ぶと、2人だけが違う世界にいるように感じる。
ティアがレオンに微笑むと、いつもは無表情なレオンが優しい目で頭を軽く撫でると黄色い悲鳴があちこちから聞こえる。
ティアに近づけた気がしていたが、また距離が離れてしまったかのような、ティアが手の届かない遠くに行ってしまうような感じがした。
ダメだ!ダメだ!
弱気になってはダメだ!
諦めるなんてことは出来ないんだから・・・
気持ちは強く!
「おはようティア。領地では世話になったね。」
「おはようございますルイ様。ご満足いただけたでしょうか?」
「もちろん!毎日楽しく過ごせたよ」
「ふふ、では是非またお越しください。」
近くで見るティアの笑顔はとても可愛らしい。
ずっと思い続けてきたティアと気軽に話すことができるようになった。
名前も知らないティアを探していた時と比べると今が夢みたいだ。
今日もランチの約束も取り付けた。
俺たちが揃って食堂に入っても、前ほど騒がれなくなったな!
食堂にはエスコートして行くが、周りの婚約者同士とか、カップルが手を繋いで歩いているのを見ると正直羨ましい。
俺もいつかティアと恋人繋ぎするんだ!
そして、2人っきりでデートもするんだ!
放課後、俺たち3人は生徒会室に呼ばれた。
そうだよな。
兄上たち4年生はあと半年程で卒業だ。
王族が学園に通っている年は生徒会長になる決まりだ。
いずれ、国政に携わるんだ学ぶことは多い。
引継ぎもあるし、忙しくなるな。
来年は俺たちも3年に上がる。
この国では18歳で成人と認められる。
しかし、女性の場合は親の了承があれば16歳での婚姻も認められている。
その場合、学園を卒業することなく去って行く令嬢もいる。
基本、貴族の令嬢の婚姻は早い。
ほとんどの令嬢は学園を卒業すると、すぐに婚姻することが多い。
ティアの花嫁姿なんて間違いなく綺麗だろ!
そして、可愛いお嫁さんになるに違いない!
あ~妄想が止まらない!
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