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うん、毎日ティアに朝起きてから晩まで一緒にいられるのは嬉しい。
ただ、俺の計画とはかなり違った。


だってさ、ずっと6人で行動だせ!
ティアの側には常に2人の友人がいるんだぜ?
いつ2人っきりになれるんだよ!


港町に行った時も、それはそれは綺麗な湖にピクニックに行った時も、目が合えばニッコリと笑顔を見せてくれるし、当然会話も普通にしてくれる。でも、隙がないんだよ!


確かに休暇前よりも気さくに話せるようになったさ!
でもそれはライアンも、ダンゼルも一緒じゃないか!
アイツらと同じレベルってことか?


いつ間にかライアンは赤髪のことを「マリー」と呼び捨てになってるし、ダンゼルだって緑髪を「ベル」って愛称呼びになっている。それはいいんだよ。
だって俺は最初から愛称呼びだったしな!

さすがの俺も髪色で判断してたが1週間近く一緒に行動してたんだ、興味がなくても顔と名前は覚える。
それにティアを通して長い付き合いになるだろうからな!


でも!
明日には王都に帰るんだよ!
約束の滞在期間も終わりなんだよ!
マリー嬢とベル嬢はまだ残る予定だというのに!

来年の長期休暇も絶対にここに来よう!
それまでにティアにもっと意識してもらえるよう努力しよう!




1週間なんて本当あっという間だよ。

王都に帰る俺たちをティアとマリー嬢、ベル嬢の3人が見送ってくれた。

学園が始まるまで会えないのか・・・






王城に着くと、兄上とレオンが出迎えてくれた。
「楽しかったかい?」は兄上で
「思い出作りは出来たましたでしょうか?」はレオンだ。

「無理を聞いていただけて感謝ます。とても楽しく過ごせました」と伝えた。

何か言いたげな兄上はレオンをチラチラ見ている。

「それはようございました。どうかその思い出を忘れなきよう」と一礼しレオンは去って行った。
兄上は何か言いたげな表情をしていたが、「ゆっくり休め」とレオンに続いた。


意味深な言葉に過去のレオンにボコボコにされた出来事が思い浮かんだが、疲れているのもあり自室に戻った。


まだ、この時の俺はレオンの言葉の本当の意味を理解していなかった。









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