25 / 42
25
しおりを挟む
俺たちの滞在する離れに通され昼食までゆっくりすることになった。
さすが公爵家だ。
ここは訪れる客が使用する離れとはいえ嫌味にならない豪華さで落ち着いた雰囲気が主の人柄がでている。
騎士団の様子を見学していたライアンとダンゼルも合流して俺達が滞在することをティアの友人達もまだ知らないことを伝える。
ライアンが悪い顔を、ダンゼルは嬉しそうに頷いていた。
この中で1番の腹黒は間違いなくライアンだ!
薄い水色の髪を後ろで緩く束ね、目は紺色で甘い顔立ちは、かなり綺麗な部類に入ると思う。
外面がいいから周りからの評価も高い。
あのレオンに憧れてるようだ。
ダンゼルは3人の中でも素直で何でも顔に出るから分かりやすい。
所々跳ねた薄い茶色の短い髪に緑の目の、男としては可愛らしい顔立ちだ。
性格は素直で優しいが、ひとたび剣を握った時の真剣な顔が凛々しくそのギャップが年上の令嬢には人気らしい。
卒業後は王国騎士団に入ることが決まっている。
俺は国王である父上にそっくりだ。
40歳手前だというのに若々しく麗しい美丈夫だ。
だから俺もイケてる方だと思う。
ちなみに兄上は母上似だ。
儚げな見た目だが、冷徹な部分も持ち合わせるところまでそっくりだ。
ちなみに俺たち3人も兄上、レオンも婚約者はいない。
アスパルト領には温泉が湧いているらしい。
各部屋の浴室まで温泉が通っているようだが、離れの建物の横には男女別に大きめの風呂場あると聞いた。
今日は旅の疲れを癒すためそっちに入るつもりだ。
メイドが「昼食の御用意が出来ました。どうぞ本邸の方へ御案内致します。」
3人でついて行く。
ここの庭園はかなり広い。
見渡す限り細部まで見る人を癒す作りになっているようだ。
通された部屋には笑顔でティアが迎えてくれた。
席に着くとすぐにメイド達が色とりどりの料理を運んでくる。
この領地には海も山もある。
今回は新鮮な魚介料理がメインで王宮の料理人にも負けず劣らずの腕だった。
学園のランチでするような楽しい気楽な会話をする。
食後はサロンに移動し、ゆっくりお茶を飲む。
暫くすると、ティアの友人達が到着した報告がきた。
ティアはそれは嬉しいそうに席を立つ。
「ティア」と声をかけエスコートする。
ちょうど本邸の前に馬車が停車したところだった。
既にライアンとダンゼルは馬車の側で待機してる。
いつの間に俺たちを追い抜いたんだ?
抜け目ないな!
降りてきた2人は差し伸ばされた手の顔を見てびっくりしたようだ。
そりゃそうだよな、何も聞いてないんだから。
訳が分からない2人も令嬢らしく、落ち着いた挨拶をした。
ティアは2人に駆け寄り抱きついていた。
俺に会った時より嬉しそうなんだか?
荷物はメイドに任せ、サロンに集まる。
さすが公爵家だ。
ここは訪れる客が使用する離れとはいえ嫌味にならない豪華さで落ち着いた雰囲気が主の人柄がでている。
騎士団の様子を見学していたライアンとダンゼルも合流して俺達が滞在することをティアの友人達もまだ知らないことを伝える。
ライアンが悪い顔を、ダンゼルは嬉しそうに頷いていた。
この中で1番の腹黒は間違いなくライアンだ!
薄い水色の髪を後ろで緩く束ね、目は紺色で甘い顔立ちは、かなり綺麗な部類に入ると思う。
外面がいいから周りからの評価も高い。
あのレオンに憧れてるようだ。
ダンゼルは3人の中でも素直で何でも顔に出るから分かりやすい。
所々跳ねた薄い茶色の短い髪に緑の目の、男としては可愛らしい顔立ちだ。
性格は素直で優しいが、ひとたび剣を握った時の真剣な顔が凛々しくそのギャップが年上の令嬢には人気らしい。
卒業後は王国騎士団に入ることが決まっている。
俺は国王である父上にそっくりだ。
40歳手前だというのに若々しく麗しい美丈夫だ。
だから俺もイケてる方だと思う。
ちなみに兄上は母上似だ。
儚げな見た目だが、冷徹な部分も持ち合わせるところまでそっくりだ。
ちなみに俺たち3人も兄上、レオンも婚約者はいない。
アスパルト領には温泉が湧いているらしい。
各部屋の浴室まで温泉が通っているようだが、離れの建物の横には男女別に大きめの風呂場あると聞いた。
今日は旅の疲れを癒すためそっちに入るつもりだ。
メイドが「昼食の御用意が出来ました。どうぞ本邸の方へ御案内致します。」
3人でついて行く。
ここの庭園はかなり広い。
見渡す限り細部まで見る人を癒す作りになっているようだ。
通された部屋には笑顔でティアが迎えてくれた。
席に着くとすぐにメイド達が色とりどりの料理を運んでくる。
この領地には海も山もある。
今回は新鮮な魚介料理がメインで王宮の料理人にも負けず劣らずの腕だった。
学園のランチでするような楽しい気楽な会話をする。
食後はサロンに移動し、ゆっくりお茶を飲む。
暫くすると、ティアの友人達が到着した報告がきた。
ティアはそれは嬉しいそうに席を立つ。
「ティア」と声をかけエスコートする。
ちょうど本邸の前に馬車が停車したところだった。
既にライアンとダンゼルは馬車の側で待機してる。
いつの間に俺たちを追い抜いたんだ?
抜け目ないな!
降りてきた2人は差し伸ばされた手の顔を見てびっくりしたようだ。
そりゃそうだよな、何も聞いてないんだから。
訳が分からない2人も令嬢らしく、落ち着いた挨拶をした。
ティアは2人に駆け寄り抱きついていた。
俺に会った時より嬉しそうなんだか?
荷物はメイドに任せ、サロンに集まる。
75
お気に入りに追加
1,750
あなたにおすすめの小説
【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
貴方が選んだのは全てを捧げて貴方を愛した私ではありませんでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の名門公爵家の出身であるエレンは幼い頃から婚約者候補である第一王子殿下に全てを捧げて生きてきた。
彼を数々の悪意から守り、彼の敵を排除した。それも全ては愛する彼のため。
しかし、王太子となった彼が最終的には選んだのはエレンではない平民の女だった。
悲しみに暮れたエレンだったが、家族や幼馴染の公爵令息に支えられて元気を取り戻していく。
その一方エレンを捨てた王太子は着々と破滅への道を進んでいた・・・
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
愛しの婚約者は王女様に付きっきりですので、私は私で好きにさせてもらいます。
梅雨の人
恋愛
私にはイザックという愛しの婚約者様がいる。
ある日イザックは、隣国の王女が私たちの学園へ通う間のお世話係を任されることになった。
え?イザックの婚約者って私でした。よね…?
二人の仲睦まじい様子を見聞きするたびに、私の心は折れてしまいました。
ええ、バッキバキに。
もういいですよね。あとは好きにさせていただきます。
あなたの嫉妬なんて知らない
abang
恋愛
「あなたが尻軽だとは知らなかったな」
「あ、そう。誰を信じるかは自由よ。じゃあ、終わりって事でいいのね」
「は……終わりだなんて、」
「こんな所にいらしたのね!お二人とも……皆探していましたよ……
"今日の主役が二人も抜けては"」
婚約パーティーの夜だった。
愛おしい恋人に「尻軽」だと身に覚えのない事で罵られたのは。
長年の恋人の言葉よりもあざとい秘書官の言葉を信頼する近頃の彼にどれほど傷ついただろう。
「はー、もういいわ」
皇帝という立場の恋人は、仕事仲間である優秀な秘書官を信頼していた。
彼女の言葉を信じて私に婚約パーティーの日に「尻軽」だと言った彼。
「公女様は、退屈な方ですね」そういって耳元で嘲笑った秘書官。
だから私は悪女になった。
「しつこいわね、見て分かんないの?貴方とは終わったの」
洗練された公女の所作に、恵まれた女性の魅力に、高貴な家門の名に、男女問わず皆が魅了される。
「貴女は、俺の婚約者だろう!」
「これを見ても?貴方の言ったとおり"尻軽"に振る舞ったのだけど、思いの他皆にモテているの。感謝するわ」
「ダリア!いい加減に……」
嫉妬に燃える皇帝はダリアの新しい恋を次々と邪魔して……?
【完結】婚約者の義妹と恋に落ちたので婚約破棄した処、「妃教育の修了」を条件に結婚が許されたが結果が芳しくない。何故だ?同じ高位貴族だろう?
つくも茄子
恋愛
国王唯一の王子エドワード。
彼は婚約者の公爵令嬢であるキャサリンを公の場所で婚約破棄を宣言した。
次の婚約者は恋人であるアリス。
アリスはキャサリンの義妹。
愛するアリスと結婚するには「妃教育を修了させること」だった。
同じ高位貴族。
少し頑張ればアリスは直ぐに妃教育を終了させると踏んでいたが散々な結果で終わる。
八番目の教育係も辞めていく。
王妃腹でないエドワードは立太子が遠のく事に困ってしまう。
だが、エドワードは知らなかった事がある。
彼が事実を知るのは何時になるのか……それは誰も知らない。
他サイトにも公開中。
婚約者が実は私を嫌っていたので、全て忘れる事にしました
Kouei
恋愛
私セイシェル・メルハーフェンは、
あこがれていたルパート・プレトリア伯爵令息と婚約できて幸せだった。
ルパート様も私に歩み寄ろうとして下さっている。
けれど私は聞いてしまった。ルパート様の本音を。
『我慢するしかない』
『彼女といると疲れる』
私はルパート様に嫌われていたの?
本当は厭わしく思っていたの?
だから私は決めました。
あなたを忘れようと…
※この作品は、他投稿サイトにも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる