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今日は朝から昨夜脳内でシュミレーションした行動に移す。
まず、さり気なくティアが校舎に入るところに偶然を装って声をかける、そしてランチの約束をする、そして去り際にティアの頭を撫でる!(←ここ大事!)
ティアは平均的な女性よりも背は高いが俺よりも頭ひとつ分くらいは低い。きっとエスコートするにも完璧な身長差だと思う。
やべ!昨日のエスコートを思い出す。また脳内でリピートがはじまった。
あれ?予鈴が鳴ったぞ?
見過ごした?
俺に限ってティアを見過ごすワケない!
とりあえず、次はランチの時間に待ち伏せだ!
あれ?あれれ?
赤髪と緑髪はいたのに、ティアいないぞ?
おかしいぞ?
俺に付き合ってたライアンとダンゼルは上手いこと誘ってランチタイムに突入したようだ。
俺の横の席は空いてるぞ?
「ティア」と呟いた声を拾った赤髪が「聞いてください。」と昨日の出来事を話し出した。
話が進むごとに、俺の頭は怒りでおさまらない!
あのピンク頭め!
ティアに怪我をさせるなんて!
その時、「お邪魔しま~す」と横から声が聞こえた。
でも俺の耳はティア以外の女の声には反応しないから聞き流した。
「貴方何しに来たの?」赤髪が低い声を出す。
なんだ?赤髪の嫌いな奴でも来たのか?
「酷い!席が空いてるから座っただけなのに!」
確かに空いてるには空いてるが、このメンバーの中によく入ってこれたな!とは思う。
心臓にどれだけ毛が生えてるんだよ!
あ~面倒臭い!ほっとこ!俺はリピートに忙しい。
「貴方のせいで、ティアが怪我をしたのよ!今日だってそれで休んでるというのに」
はぁ?な・ん・だ・と!
横を向くと、ピンク頭が赤髪を睨んでる。しかし!俺と目が合った瞬間口の端が上がったのを見た。すぐに悲しそうな顔を作ったがな!こんなヤツの言うことを信じるヤツなんているのか?
そして、目をうるうるさせて「私の方が被害者です。昨日だってワザとぶつかってきたのはティアリーゼ様の方です」
周りからは「え、あのアスパルト様が?」
「いくら顔が綺麗でもそんな性格じゃな」
「幻滅したわ」なんて声が聞こえる。
騙される奴いたわ!
「ふざけないで!」赤髪が怒りで震えている。
気持ちはわかる。俺もだ!
「おい!お前なんなの?いつから名前で呼んでる?ティアから許されたのか?」
「あの人からそう呼ぶようにいわれたんです!」
「お前嘘つきだな。おいそこの2人こいつの名前知ってるか?」
赤髪と緑髪の2人は首を横に振る。
「お前誰だよ、名前ぐらい言ってから話しかけろ」
「あの、私はローズ・・男爵家のローズ・ウエストと申します。ローズと呼んで下さい。」
何故か照れくさそうに言うが
「男爵令嬢が公爵令嬢のティアを陥れ入れようとするなんて覚悟はできてるよな?」
「嘘なんかじゃありません!皆さん信じてください。」
また泣きだした。
「証拠は?」
「え、そんなの誰も見てない時に意地悪されるのですから証拠なんてありません」
「話にならないな」
それだけ言って席を立つ。
4人も一緒に立った。
そのまま解散したが、気分が悪い。
なんでティアをターゲットにしてるのか調べないとな。
まず、さり気なくティアが校舎に入るところに偶然を装って声をかける、そしてランチの約束をする、そして去り際にティアの頭を撫でる!(←ここ大事!)
ティアは平均的な女性よりも背は高いが俺よりも頭ひとつ分くらいは低い。きっとエスコートするにも完璧な身長差だと思う。
やべ!昨日のエスコートを思い出す。また脳内でリピートがはじまった。
あれ?予鈴が鳴ったぞ?
見過ごした?
俺に限ってティアを見過ごすワケない!
とりあえず、次はランチの時間に待ち伏せだ!
あれ?あれれ?
赤髪と緑髪はいたのに、ティアいないぞ?
おかしいぞ?
俺に付き合ってたライアンとダンゼルは上手いこと誘ってランチタイムに突入したようだ。
俺の横の席は空いてるぞ?
「ティア」と呟いた声を拾った赤髪が「聞いてください。」と昨日の出来事を話し出した。
話が進むごとに、俺の頭は怒りでおさまらない!
あのピンク頭め!
ティアに怪我をさせるなんて!
その時、「お邪魔しま~す」と横から声が聞こえた。
でも俺の耳はティア以外の女の声には反応しないから聞き流した。
「貴方何しに来たの?」赤髪が低い声を出す。
なんだ?赤髪の嫌いな奴でも来たのか?
「酷い!席が空いてるから座っただけなのに!」
確かに空いてるには空いてるが、このメンバーの中によく入ってこれたな!とは思う。
心臓にどれだけ毛が生えてるんだよ!
あ~面倒臭い!ほっとこ!俺はリピートに忙しい。
「貴方のせいで、ティアが怪我をしたのよ!今日だってそれで休んでるというのに」
はぁ?な・ん・だ・と!
横を向くと、ピンク頭が赤髪を睨んでる。しかし!俺と目が合った瞬間口の端が上がったのを見た。すぐに悲しそうな顔を作ったがな!こんなヤツの言うことを信じるヤツなんているのか?
そして、目をうるうるさせて「私の方が被害者です。昨日だってワザとぶつかってきたのはティアリーゼ様の方です」
周りからは「え、あのアスパルト様が?」
「いくら顔が綺麗でもそんな性格じゃな」
「幻滅したわ」なんて声が聞こえる。
騙される奴いたわ!
「ふざけないで!」赤髪が怒りで震えている。
気持ちはわかる。俺もだ!
「おい!お前なんなの?いつから名前で呼んでる?ティアから許されたのか?」
「あの人からそう呼ぶようにいわれたんです!」
「お前嘘つきだな。おいそこの2人こいつの名前知ってるか?」
赤髪と緑髪の2人は首を横に振る。
「お前誰だよ、名前ぐらい言ってから話しかけろ」
「あの、私はローズ・・男爵家のローズ・ウエストと申します。ローズと呼んで下さい。」
何故か照れくさそうに言うが
「男爵令嬢が公爵令嬢のティアを陥れ入れようとするなんて覚悟はできてるよな?」
「嘘なんかじゃありません!皆さん信じてください。」
また泣きだした。
「証拠は?」
「え、そんなの誰も見てない時に意地悪されるのですから証拠なんてありません」
「話にならないな」
それだけ言って席を立つ。
4人も一緒に立った。
そのまま解散したが、気分が悪い。
なんでティアをターゲットにしてるのか調べないとな。
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