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ルディ・リアリース⑪ ルディ視点です
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SIDE:ルディ②
翌日。
僕を取り巻く環境は大いに変化した。
洗顔の水はお湯に、塩辛いご飯は豪華に、冷めた料理は熱々に。食後茶からは苦味が消え、必ずミルクと砂糖がついた。
だが一番はきっと人だろう。
昨日まで僕の世話を嫌々ながら熟していたメイドさんはやや普通のメイドさんにすげ替わり、窓下にて行動監視していた少年は解雇された。
僕は寝心地の良い寝台に転がる。
頭に浮かぶのは昨日の出来事だ。
僕との短い面会を終えたユニさんたちを見送りに出た際の一悶着。
前々から僕に対して当たりのきつかった執事さんがえらく激昂した様子でユニさんたちに掴みかかった。
ちょうど変態、ナウシュヴォーナさんがお花摘みに行っていた間だった。
彼はユニさんたちの所為で執事長の任を解かれたといい、謝罪しろと躍起になっていた。とんだ逆恨みである。
そも先に手を出したのは彼で、処罰は当然の結果だった。
何より腹が立ったのは、その場にいた騎士さんやメイドさんたちが誰一人として制止しようとしなかった事だ。
見て見ぬ振り。幸い、ナウシュヴァーナさんが駆けつけてくれて事無きを得たが、あれほど腹立たしいと思ったのは久しぶりだ。同時に自分に力がないのが悔しかった。
僕でこうなのだから当事者であるユニさんはもっと悔しい。そうして泣くのを堪えていると、柔らかな手が涙を拭ってくれる。
僕は驚いた。てっきり眉を下げて悲しそうにしているだろうと思っていたユニさんの表情は驚くほど凪いでいた。
そして拘束された執事さんに向き直り、穏やかに言葉を紡ぐ。
「ロッテングルーさんと仰いましたね?」
顔は見えない。けどユニさんからは怒りの気配は感じなかった。
反対に問いかけられた執事さんことロッテングルーさんは、暴徒のようにぎゃあぎゃあとわめき散らす。
「貴様っ、貴様、貴様ぁ!」
「貴方はどうしてお怒りなのですか」
「それを、それを貴様が言うか! 私から執事長の任を奪った極悪人が!」
「では何故そうなったのです?」
「っ。貴様が坊ちゃまや伯爵様を懐柔したのだろう!」
「どうやって」
「それはっ!……」
ロッテングルーさんは口を噤む。
自らの犯した罪の告白を嫌ってか、非を認めたくないか。
それでいて目だけは見当違いな瞋恚の炎をめらめらと燃やしている。
だがしかしユニさんは怯まない。
猫だましのように手を打ち、話題を変える。
「では例え話をしましょうか。ここでない場所で奉公している貴方の娘さんがいるとしましょう」
「なにを」
「そこである日、共に働く友人が手篭めにされそうになり逃亡しました。奉公主は当然怒ります。そしてその怒りは一番親しくしていただけの貴方の娘に向けます。奉公主は娘さんを不当に三日牢へ入れ、その後奉公主は謝罪せず挙げ句罰だと貴方から贈られた大事なプレゼントを目の前で粉々に砕きました。貴方はどう思いますか?」
「そんなもの知らん!」
「どう思いますか?」
「っ、そんな馬鹿で巫山戯た事が許されていいわけがないだろうがっ!!……!」
怒鳴り散らしたロッテングルーさんが、はっと目を見開く。
ユニさんの意図に気付いたようだ。
そう。馬鹿で巫山戯たこと。
それに等しいことを彼、ここの人間はしたんだぞと――。
「再度お訊きします。何故執事長の任を解かれたのか、本当に心当たりはありませんか?」
ロッテングルーさんは再度押し黙る。
ユニさんは尚も畳み掛ける。
「ルディ君に関してもそうです。貴方方が彼に何をしたのかも聞いています。その上でまたお尋ねします。“彼は貴方達に何かしましたか?”」
「あ、あれはあの男の血筋だろう!」
「血縁関係かといえばそうでしょう。それで彼は貴方に危害は加えましたか?」
ロッテングルーさんは悔しげに俯く。
そうだ。僕は彼等に何もしていない。
「皆様方にも問いと例え話をしましょう。貴方や貴方の大事な人として想像してみてください。ある日、顔も名前も知らないその親兄弟“が”貴族のみならず民に残虐な行為を行ったとします。貴方や大事な人はその肉親を誘き寄せるまたは理不尽な暴力が向かわないよう心優しい貴族に保護されました。けれどそこでは元凶に恨みのある者達から毎日毎日関係のない悪意を向けられました。皆様方はその時どう感じますか?」
瞬間、その場にいた半数がバツが悪そうに目を逸らした。
全員、僕に足を引っ掛けたり、悪口を言ったりしていた人達だった。
「であらば拙者からも一つ。その心優しい貴族は家臣の罪を我が事のように詫びたにござる。皆は敬愛する主にそこまでさせてしまった家臣に何を思うでござるか?」
今度は全員が目を伏せる。
凄いと思った。
世の中に力以外で相手を捻じ伏せることが出来るのだと初めて知った。
気付けばユニさんにどうしてこんな事が出来るのだと尋ねた。すると彼は――。
『出来るだけ道理の解らない外道と同じ土俵に立ちたくないんだ。何より親兄弟の罪が子供、血縁の罪だなんて主張、どう考えても間違ってる』
涙が零れた。
保護されてずっと犯罪者のように扱われていたけど本当はずっとずっと悲しかった。苦しかった。
抱き着いて嗚咽を漏らすと、ユニさんが頭を撫でてくれた。
思い出すだけで今でも胸が嬉しさでいっぱいになる。
「ワイズアライメントさんも優しいけど、やっぱり早くユニさんさんの元に帰りたいな」
翌日。
僕を取り巻く環境は大いに変化した。
洗顔の水はお湯に、塩辛いご飯は豪華に、冷めた料理は熱々に。食後茶からは苦味が消え、必ずミルクと砂糖がついた。
だが一番はきっと人だろう。
昨日まで僕の世話を嫌々ながら熟していたメイドさんはやや普通のメイドさんにすげ替わり、窓下にて行動監視していた少年は解雇された。
僕は寝心地の良い寝台に転がる。
頭に浮かぶのは昨日の出来事だ。
僕との短い面会を終えたユニさんたちを見送りに出た際の一悶着。
前々から僕に対して当たりのきつかった執事さんがえらく激昂した様子でユニさんたちに掴みかかった。
ちょうど変態、ナウシュヴォーナさんがお花摘みに行っていた間だった。
彼はユニさんたちの所為で執事長の任を解かれたといい、謝罪しろと躍起になっていた。とんだ逆恨みである。
そも先に手を出したのは彼で、処罰は当然の結果だった。
何より腹が立ったのは、その場にいた騎士さんやメイドさんたちが誰一人として制止しようとしなかった事だ。
見て見ぬ振り。幸い、ナウシュヴァーナさんが駆けつけてくれて事無きを得たが、あれほど腹立たしいと思ったのは久しぶりだ。同時に自分に力がないのが悔しかった。
僕でこうなのだから当事者であるユニさんはもっと悔しい。そうして泣くのを堪えていると、柔らかな手が涙を拭ってくれる。
僕は驚いた。てっきり眉を下げて悲しそうにしているだろうと思っていたユニさんの表情は驚くほど凪いでいた。
そして拘束された執事さんに向き直り、穏やかに言葉を紡ぐ。
「ロッテングルーさんと仰いましたね?」
顔は見えない。けどユニさんからは怒りの気配は感じなかった。
反対に問いかけられた執事さんことロッテングルーさんは、暴徒のようにぎゃあぎゃあとわめき散らす。
「貴様っ、貴様、貴様ぁ!」
「貴方はどうしてお怒りなのですか」
「それを、それを貴様が言うか! 私から執事長の任を奪った極悪人が!」
「では何故そうなったのです?」
「っ。貴様が坊ちゃまや伯爵様を懐柔したのだろう!」
「どうやって」
「それはっ!……」
ロッテングルーさんは口を噤む。
自らの犯した罪の告白を嫌ってか、非を認めたくないか。
それでいて目だけは見当違いな瞋恚の炎をめらめらと燃やしている。
だがしかしユニさんは怯まない。
猫だましのように手を打ち、話題を変える。
「では例え話をしましょうか。ここでない場所で奉公している貴方の娘さんがいるとしましょう」
「なにを」
「そこである日、共に働く友人が手篭めにされそうになり逃亡しました。奉公主は当然怒ります。そしてその怒りは一番親しくしていただけの貴方の娘に向けます。奉公主は娘さんを不当に三日牢へ入れ、その後奉公主は謝罪せず挙げ句罰だと貴方から贈られた大事なプレゼントを目の前で粉々に砕きました。貴方はどう思いますか?」
「そんなもの知らん!」
「どう思いますか?」
「っ、そんな馬鹿で巫山戯た事が許されていいわけがないだろうがっ!!……!」
怒鳴り散らしたロッテングルーさんが、はっと目を見開く。
ユニさんの意図に気付いたようだ。
そう。馬鹿で巫山戯たこと。
それに等しいことを彼、ここの人間はしたんだぞと――。
「再度お訊きします。何故執事長の任を解かれたのか、本当に心当たりはありませんか?」
ロッテングルーさんは再度押し黙る。
ユニさんは尚も畳み掛ける。
「ルディ君に関してもそうです。貴方方が彼に何をしたのかも聞いています。その上でまたお尋ねします。“彼は貴方達に何かしましたか?”」
「あ、あれはあの男の血筋だろう!」
「血縁関係かといえばそうでしょう。それで彼は貴方に危害は加えましたか?」
ロッテングルーさんは悔しげに俯く。
そうだ。僕は彼等に何もしていない。
「皆様方にも問いと例え話をしましょう。貴方や貴方の大事な人として想像してみてください。ある日、顔も名前も知らないその親兄弟“が”貴族のみならず民に残虐な行為を行ったとします。貴方や大事な人はその肉親を誘き寄せるまたは理不尽な暴力が向かわないよう心優しい貴族に保護されました。けれどそこでは元凶に恨みのある者達から毎日毎日関係のない悪意を向けられました。皆様方はその時どう感じますか?」
瞬間、その場にいた半数がバツが悪そうに目を逸らした。
全員、僕に足を引っ掛けたり、悪口を言ったりしていた人達だった。
「であらば拙者からも一つ。その心優しい貴族は家臣の罪を我が事のように詫びたにござる。皆は敬愛する主にそこまでさせてしまった家臣に何を思うでござるか?」
今度は全員が目を伏せる。
凄いと思った。
世の中に力以外で相手を捻じ伏せることが出来るのだと初めて知った。
気付けばユニさんにどうしてこんな事が出来るのだと尋ねた。すると彼は――。
『出来るだけ道理の解らない外道と同じ土俵に立ちたくないんだ。何より親兄弟の罪が子供、血縁の罪だなんて主張、どう考えても間違ってる』
涙が零れた。
保護されてずっと犯罪者のように扱われていたけど本当はずっとずっと悲しかった。苦しかった。
抱き着いて嗚咽を漏らすと、ユニさんが頭を撫でてくれた。
思い出すだけで今でも胸が嬉しさでいっぱいになる。
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