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29 散らかさない 中
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食事をしたことで体調は戻って来ている。
それでも大量に血を失った影響はまだ残っており、万全とは言い難い。感覚的には、六割と言ったところか。
今が夜だったことが、せめてもの救いだな。
夜はバケモノであるオレの時間。月の満ち欠けと同じように、昼と夜はオレの生理に影響を与える。
そのことが……オレをさらに苛立たせる。
だけど、今は、それが役に立ってくれる。
オレが気配の主たちを待ち構えていると、ロビーに人影が入って来た。
女か……。
ロビーに入って来たのは、女性の集団だった。
ざっと見て、数十人。全員がこのホテルの制服を着ている。
今までと同じでいかにもモンスターじみた見た目の連中がやって来ると思っていたが、外見は人間そのものだった。
「…………予算不足の映画かよ」
オレは思わず半笑いで吐き捨てた。
予算のないB級映画で多くのモンスターを出そうとすればこれだろう。ちょっとした特殊メイクで怪物として認識してもらえるしな。
ゾンビ。
人間が見た目そのままに変化した怪物。
顔色と動きが人間離れしているだけ。
敵さんも予算不足か?
それとも低コストで量産したってことか?いや、コストとかの概念があるのかは知らないけど。
「なんか……間抜けだな」
ホテルの中はしっかり明かりが点いている。
当然ながら、夜と言っても明るい。
そんな中をゾンビが歩いてくるのだから、間が抜けて見えた。
やっぱ、ゾンビは薄暗い中を歩いてこないと迫力が無い。
そういや、敵の連中はホテルを制圧したのに照明とかそのまんま放置してるんだな。まったく停電する気配がない。
こういう場合、外部へ連絡取られないように手っ取り早く通信系を断つために電源を殺したりするんだが……。
だとしたら……。
「たすけて……」
「いたい……」
「……つらいの……」
焦点の合っていないどころか黒目がどこかに行ってしまった目、死斑が浮かぶ青白い肌。
何かにすがろうとしているような、頼りない歩き方。
口々に助けを求める言葉を伝えてくる。
なんだよ、今、何かを思いついた気がしたのに、気を取られて忘れちゃったじゃないか。
「うざいな」
オレはその姿を見つめ、吐き捨てた。
ゾンビらしい悲痛な姿だが、同情して近付けばガブリと噛みついてくるのだろう。
定番過ぎる。
それにしても、女ばっかりかよ。
ひょっとしてオレって、女に優しいやつだと思われたのか?女なら手加減するとでも?
確かにオレは、期間限定セフレの麻衣子さんが洗脳されてると知っても殺そうとしなかった。白づくめの少女に手をかけても殺さなかった。
だからと言って女に甘いと思われたら困るな。
オレの基準は自分との関わりの深さだ。深い関りを持っていないやつらは、正直どうでもいい。
普段は紳士を気取って女性に優しくするようにしているが、命の危険があるような状態でマナーを気にする気はない。
それだけに、自分でもなぜあの少女が殺せなかったのか疑問なのだが……。
まあいい。気の迷いだ。
「……あなたの、おにくをちょうだい……」
「たべれば、いやされるの……」
「くわせろ!」
「にくを、くわせろ!」
「くわぜろぉぉおおお!!」
ロビーに入って来たゾンビたちの一団は、そんなことを言いながら絶叫し、走り出した。
「なるほど、そういう設定なのか」
ゾンビって、色々な設定があるよな。
人間を襲う理由付けも様々だ。
どうやらここにいる連中は、人間を食うと痛みが癒されるって設定らしい。
「くわせろ!!」
「うるせーよ、近付くな」
オレは走り寄って来るゾンビたちを、回し蹴りで一気に払い飛ばす。
まだ死にたててで腐ってないからか、それとも見た目がゾンビなだけで死んでないのか。
どっちか分からないがゾンビから腐臭はしない。
だからと言って近付かれて気分の良いものではない。
それに中にはすでに食事済みなのか、口の周りを血で汚している連中もいる。
ホテル内に漂ってる血の臭いは、こいつらが撒き散らしているらしい。
オレの回し蹴りで吹っ飛ばされたゾンビは壁に打ち付けられ、鈍い音と共に骨が折れ、肉が潰れる。
血も飛び散って壁や床を汚した。
「なんだ、見た目がゾンビなだけで生きてたのか?」
壁に打ち付けられたゾンビの内、手足の骨折程度のやつらは再び立ち上がった。
だが、内臓や頭に損傷があるような……致命傷を負ったやつらは復活してこない。
つまり、ゾンビなのに死ぬ直前までは生きていたということなのだろう。
言い回しが変だし、それはゾンビと呼べるのかって問題はありそうだけど。
ただ、ケガの痛みは感じていないらしく、死んだゾンビ以外は流血しながらも平然としている。
「じゃあ、頭を潰すのが一番手間がかからないな」
ムカデと一緒だ。
特に量を捌かないといけない時は、それに限る。
ゾンビは量産型怪物なのだろう。
まだまだ押し寄せてくる気配がある。
オレの感覚が確かなら、百人以上はいそうだ。
このホテルの従業員は、三百人ほど。
清掃員や警備員などの派遣業者はいるだろうし、明日オープンってことで出入りの業者などもいた可能性もある。
今日は休んでいる者、夜間勤務者やフレックスですでに帰宅していた者なども考えて増減はあるだろうが、まあおおよそそれくらいの人数はいたと考えていいだろう。
どうやら敵さんはオレを倒すために使える人員の半分ほどを割いてくれたらしい。
豪気だね。
オレもその心意気に答えないといけないな。
「来いよ」
オレはゾンビたちを挑発する。
「くわせろ!」
「にくを、ぞうもつを、のうを、くわせろ!」
オレの挑発に、後からロビーに入って来たゾンビたちも押し寄せてくる。
丁寧に行こうか。
オレは拳を突き出す。
足技は雑になるし、大人数の敵向きじゃないからな。
「まず、一体」
オレはゾンビの一体の頭を殴り割った。
人間の頭蓋骨って意外と固いんだよ。上手く殴らないと叩き割るのは難しい。
固定されているのならともかく、立って歩いてるやつだと首が殴った力を逃がしてしまうからな。
ゾンビは血を撒き散らしながら膝を折ってその場に崩れ落ちた。
オレは殴った勢いそのまま、身体を反転させて近くのゾンビの側頭部に裏拳を叩きこむ。
ゾンビは吹っ飛ぶが、頭蓋骨はちゃんと割れてくれたらしい。血と脳漿が帯を引いて宙に弧を描いた。
返り血がオレの身体を汚す。
血の臭いが、オレの鼻を突く。
オレが殴る瞬間を狙って、背後から別のゾンビが襲い掛かってくる。
その動きは人間の動きとしても素早い。獣の動きだ。
まったく、オレのイメージするゾンビの動きじゃない。
唾液に濡れた歯を剥いてオレの肩に噛みつこうとするのを避け、オレは肘をそいつの後頭部に打ち込んだ。
鋭い鈍器と化したオレの肘は骨と共に首の肉を断ち、動脈を裂いたのだろう、真っ赤な血を噴水の様に噴出した。
むせ返る血の臭い。
オレの白い髪が赤く染まっていく。
風呂での戦いの後、服を着る前にざっと血をシャワーで洗い流したのに台無しだ。
オレに群がって来るゾンビたち。
襲い掛かってくる手を、歯を避けながら頭を潰していく。
それでも次々とどこからか集まって来るゾンビの数は、減っているように見えない。
百人じゃ、済まなさそうだな。
オレの頑張りを評価して、増員されたか?
「…………いや、これは……」
三十人ほど倒した時、オレは気が付いた。
これ、オレも虐殺の片棒を担がされてるよな?
敵の目的は、ホテルの関係者の皆殺し。
目的が達せられるなら、手段は問わないのだろう。
それなら一番効率が良いのは、同士討ち。
つまり、今のオレたちの状況だ。
敵は殺す予定だった連中に簡単な改造を施してオレにぶつけるとことで、オレに処刑人の役割とさせている。
「クソっ」
オレは噛み付こうとしてきたゾンビの頭をまた潰す。
それに気が付いたからと言って、オレにできることは襲い掛かってくる連中を殺すことだけ。
手を緩めれば、オレが負ける。
それこそ、敵の思う壺だ。
オレという強敵を倒した後はゾンビ同士で潰し合いをさせればいいだけ。
強い洗脳を施せるのだから、敵はそれが出来るはずだ。
それなら、オレがゾンビを全滅させて、敵も潰した方が意味がある。
オレもスッキリするしな。
不意に。
フォンという、スピーカーのハウリング音のような音が鳴った。
「なんだ?」
オレはまた館内放送かと思って舌打ちをする。
だが、それは違っていた。
それでも大量に血を失った影響はまだ残っており、万全とは言い難い。感覚的には、六割と言ったところか。
今が夜だったことが、せめてもの救いだな。
夜はバケモノであるオレの時間。月の満ち欠けと同じように、昼と夜はオレの生理に影響を与える。
そのことが……オレをさらに苛立たせる。
だけど、今は、それが役に立ってくれる。
オレが気配の主たちを待ち構えていると、ロビーに人影が入って来た。
女か……。
ロビーに入って来たのは、女性の集団だった。
ざっと見て、数十人。全員がこのホテルの制服を着ている。
今までと同じでいかにもモンスターじみた見た目の連中がやって来ると思っていたが、外見は人間そのものだった。
「…………予算不足の映画かよ」
オレは思わず半笑いで吐き捨てた。
予算のないB級映画で多くのモンスターを出そうとすればこれだろう。ちょっとした特殊メイクで怪物として認識してもらえるしな。
ゾンビ。
人間が見た目そのままに変化した怪物。
顔色と動きが人間離れしているだけ。
敵さんも予算不足か?
それとも低コストで量産したってことか?いや、コストとかの概念があるのかは知らないけど。
「なんか……間抜けだな」
ホテルの中はしっかり明かりが点いている。
当然ながら、夜と言っても明るい。
そんな中をゾンビが歩いてくるのだから、間が抜けて見えた。
やっぱ、ゾンビは薄暗い中を歩いてこないと迫力が無い。
そういや、敵の連中はホテルを制圧したのに照明とかそのまんま放置してるんだな。まったく停電する気配がない。
こういう場合、外部へ連絡取られないように手っ取り早く通信系を断つために電源を殺したりするんだが……。
だとしたら……。
「たすけて……」
「いたい……」
「……つらいの……」
焦点の合っていないどころか黒目がどこかに行ってしまった目、死斑が浮かぶ青白い肌。
何かにすがろうとしているような、頼りない歩き方。
口々に助けを求める言葉を伝えてくる。
なんだよ、今、何かを思いついた気がしたのに、気を取られて忘れちゃったじゃないか。
「うざいな」
オレはその姿を見つめ、吐き捨てた。
ゾンビらしい悲痛な姿だが、同情して近付けばガブリと噛みついてくるのだろう。
定番過ぎる。
それにしても、女ばっかりかよ。
ひょっとしてオレって、女に優しいやつだと思われたのか?女なら手加減するとでも?
確かにオレは、期間限定セフレの麻衣子さんが洗脳されてると知っても殺そうとしなかった。白づくめの少女に手をかけても殺さなかった。
だからと言って女に甘いと思われたら困るな。
オレの基準は自分との関わりの深さだ。深い関りを持っていないやつらは、正直どうでもいい。
普段は紳士を気取って女性に優しくするようにしているが、命の危険があるような状態でマナーを気にする気はない。
それだけに、自分でもなぜあの少女が殺せなかったのか疑問なのだが……。
まあいい。気の迷いだ。
「……あなたの、おにくをちょうだい……」
「たべれば、いやされるの……」
「くわせろ!」
「にくを、くわせろ!」
「くわぜろぉぉおおお!!」
ロビーに入って来たゾンビたちの一団は、そんなことを言いながら絶叫し、走り出した。
「なるほど、そういう設定なのか」
ゾンビって、色々な設定があるよな。
人間を襲う理由付けも様々だ。
どうやらここにいる連中は、人間を食うと痛みが癒されるって設定らしい。
「くわせろ!!」
「うるせーよ、近付くな」
オレは走り寄って来るゾンビたちを、回し蹴りで一気に払い飛ばす。
まだ死にたててで腐ってないからか、それとも見た目がゾンビなだけで死んでないのか。
どっちか分からないがゾンビから腐臭はしない。
だからと言って近付かれて気分の良いものではない。
それに中にはすでに食事済みなのか、口の周りを血で汚している連中もいる。
ホテル内に漂ってる血の臭いは、こいつらが撒き散らしているらしい。
オレの回し蹴りで吹っ飛ばされたゾンビは壁に打ち付けられ、鈍い音と共に骨が折れ、肉が潰れる。
血も飛び散って壁や床を汚した。
「なんだ、見た目がゾンビなだけで生きてたのか?」
壁に打ち付けられたゾンビの内、手足の骨折程度のやつらは再び立ち上がった。
だが、内臓や頭に損傷があるような……致命傷を負ったやつらは復活してこない。
つまり、ゾンビなのに死ぬ直前までは生きていたということなのだろう。
言い回しが変だし、それはゾンビと呼べるのかって問題はありそうだけど。
ただ、ケガの痛みは感じていないらしく、死んだゾンビ以外は流血しながらも平然としている。
「じゃあ、頭を潰すのが一番手間がかからないな」
ムカデと一緒だ。
特に量を捌かないといけない時は、それに限る。
ゾンビは量産型怪物なのだろう。
まだまだ押し寄せてくる気配がある。
オレの感覚が確かなら、百人以上はいそうだ。
このホテルの従業員は、三百人ほど。
清掃員や警備員などの派遣業者はいるだろうし、明日オープンってことで出入りの業者などもいた可能性もある。
今日は休んでいる者、夜間勤務者やフレックスですでに帰宅していた者なども考えて増減はあるだろうが、まあおおよそそれくらいの人数はいたと考えていいだろう。
どうやら敵さんはオレを倒すために使える人員の半分ほどを割いてくれたらしい。
豪気だね。
オレもその心意気に答えないといけないな。
「来いよ」
オレはゾンビたちを挑発する。
「くわせろ!」
「にくを、ぞうもつを、のうを、くわせろ!」
オレの挑発に、後からロビーに入って来たゾンビたちも押し寄せてくる。
丁寧に行こうか。
オレは拳を突き出す。
足技は雑になるし、大人数の敵向きじゃないからな。
「まず、一体」
オレはゾンビの一体の頭を殴り割った。
人間の頭蓋骨って意外と固いんだよ。上手く殴らないと叩き割るのは難しい。
固定されているのならともかく、立って歩いてるやつだと首が殴った力を逃がしてしまうからな。
ゾンビは血を撒き散らしながら膝を折ってその場に崩れ落ちた。
オレは殴った勢いそのまま、身体を反転させて近くのゾンビの側頭部に裏拳を叩きこむ。
ゾンビは吹っ飛ぶが、頭蓋骨はちゃんと割れてくれたらしい。血と脳漿が帯を引いて宙に弧を描いた。
返り血がオレの身体を汚す。
血の臭いが、オレの鼻を突く。
オレが殴る瞬間を狙って、背後から別のゾンビが襲い掛かってくる。
その動きは人間の動きとしても素早い。獣の動きだ。
まったく、オレのイメージするゾンビの動きじゃない。
唾液に濡れた歯を剥いてオレの肩に噛みつこうとするのを避け、オレは肘をそいつの後頭部に打ち込んだ。
鋭い鈍器と化したオレの肘は骨と共に首の肉を断ち、動脈を裂いたのだろう、真っ赤な血を噴水の様に噴出した。
むせ返る血の臭い。
オレの白い髪が赤く染まっていく。
風呂での戦いの後、服を着る前にざっと血をシャワーで洗い流したのに台無しだ。
オレに群がって来るゾンビたち。
襲い掛かってくる手を、歯を避けながら頭を潰していく。
それでも次々とどこからか集まって来るゾンビの数は、減っているように見えない。
百人じゃ、済まなさそうだな。
オレの頑張りを評価して、増員されたか?
「…………いや、これは……」
三十人ほど倒した時、オレは気が付いた。
これ、オレも虐殺の片棒を担がされてるよな?
敵の目的は、ホテルの関係者の皆殺し。
目的が達せられるなら、手段は問わないのだろう。
それなら一番効率が良いのは、同士討ち。
つまり、今のオレたちの状況だ。
敵は殺す予定だった連中に簡単な改造を施してオレにぶつけるとことで、オレに処刑人の役割とさせている。
「クソっ」
オレは噛み付こうとしてきたゾンビの頭をまた潰す。
それに気が付いたからと言って、オレにできることは襲い掛かってくる連中を殺すことだけ。
手を緩めれば、オレが負ける。
それこそ、敵の思う壺だ。
オレという強敵を倒した後はゾンビ同士で潰し合いをさせればいいだけ。
強い洗脳を施せるのだから、敵はそれが出来るはずだ。
それなら、オレがゾンビを全滅させて、敵も潰した方が意味がある。
オレもスッキリするしな。
不意に。
フォンという、スピーカーのハウリング音のような音が鳴った。
「なんだ?」
オレはまた館内放送かと思って舌打ちをする。
だが、それは違っていた。
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