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四章 新しい仲間たちの始まり
嫉妬と、畑と鍛冶
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<やっぱり、あっさりと倒されましたか。愛を求める妖精単独では無理がありましたね>
妖精王カラカラは静かに一人呟く。
その表情に悔し気な色は見えない。むしろ清々しさすらある。完全に予測した結果通りだった。
「仕方ないよ。あそこは大事な畑だし、あれ以上の事はできないからね」
少年が映し出されている動く絵を見ながら答える。
そこには薬草畑が映し出されており、一匹のグリフォンと四人の人間の姿があった。
声は聞こえないため詳細は分からないが、グリフォンはなにやら楽し気にしており、人間たちは戸惑い混乱しているようだ。
<しかし、ロア様。害虫を駆除できるいい機会だったのに、勿体ないですね……>
「いいって。あそこは居住区から離れてるからね。まだまだ機会はあるよ。どうしようもなくなったら、ボクたちが出て行けばいいしね」
<そうですね>
カラカラは少し戸惑いつつも答えて返した。
笑顔を向けつつ、内心では、そんな時が来ないことを祈っていた。
カラカラと少年は、ずっとグリフォンとその仲間を監視していた。
現状、最も手ごわいグリフォンは、ダンジョンに穴を空けるために魔力を減らしている。しかも、全員が毒対策に超位の魔法薬を飲んだことで、魔力酔いを恐れてこれ以上の魔法薬の使用ができない状態だ。
またとない機会だったことは、間違いない。
だが、畑を守るためには大胆な手段はとれない。
薬草畑は、彼らにとって大事な場所だ。絶対に荒らすことは許されない。
大事な魔法薬の素材を、戦闘で踏み荒らしたり血や死体で汚すなんてことはできない。
<……やはり、あのグリフォンは、我々の思惑を見抜ぬいたようですね>
カラカラは眉間に深く皺を寄せた。
グリフォンはリャナンシーを一撃で、血の一滴すら流さない様に倒した。しかも畑に死骸が落ちないように配慮までして見せた。
間違いなくカラカラたちが何故リャナンシーを単独で向かわせたかを見抜き、その意図を汲み取っての行動だった。
さらには、グリフォンは畑を荒らしたくないという彼らの気持ちに共感し、行動した証拠だった。
カラカラはそれが納得いかない。
それではまるで、あの横暴グリフォンが、自分と同等に主人を慕っているようではないかと。
カラカラは拳を強く握る。
これは、独占欲だ。
カラカラは自分以上に主人思いの従魔がいるなど、絶対に認めない。同程度であっても、認めたくない。
自分だけの主人なのだから、他の者が慕うことすら許したくない。
「と言うことは、しばらくは害虫さんたちは、畑に留まることになるのかな?」
<そうでしょうね。少なくとも、グリフォンの魔力の大半が復活し、超位の毒消しの余韻が消えて再び治癒魔法薬が使えるようになるまでは休息をとるでしょう。あの無謀なグリフォンであっても、今後のことを考えれば強行できないでしょうね>
「そうだよね」
リャナンシーが敗れた今、カラカラたちに薬草畑を荒らさずにグリフォンを倒す手段はない。
リャナンシーは夢を見させる精神操作系魔法に特化した妖精だ。その点だけなら、カラカラにすら匹敵するだろう。
それがほとんど手も足も出ずに倒されたのだから、カラカラたちに打てる策はない。
あの薬草畑は、安全地帯となってしまった。そのことは、ずる賢いグリフォンなら気付いているはずだ。
<こうして見ていても時間の無駄ですね。では、監視だけは続けさせておきます。害虫たちが動きだすまでの間、我々は最大の敵を片付けに行きましょうか>
「そうだね」
カラカラたちは頷き合う。
物作りに関わる者たちの最大の敵。
その名は、「納期」。
カラカラたちは、空いた時間で生産作業を進めることにした……。
ロアは、燃え盛る炉と向かい合っていた。
ここはアダド地下大迷宮の最深部の一室。鍛冶をするために新たに作られた部屋だ。
ロアは、目の前に置かれた物を一心不乱に見つめる。
長い棒の先に付けられた、金属の塊。
理想的な状態に鍛錬した鉄だ。
剣は硬さと柔らかさを兼ね備える必要がある。
矛盾しているように思えるが、両立させることが大切だ。
安物の剣なら、ただ鉄を溶かして型に流し込んで作ることはできる。
だが、そう言った剣はただの鉄の棒と同じで、酷く脆く弱い。硬く作ればすぐに折れるし、柔らかすぎれば曲がる。まともに戦えない。
だから、剣を作る時は、粘り強い柔らかい芯となる鉄……心鉄に堅い鉄……皮鉄を被せて二重構造にすることで、矛盾した二つの性質を兼ね備えさせる。
もちろん、二重構造と言っても心鉄から皮鉄が剥がれるようでは使い物にならない。強い衝撃でも壊れることのない様に、しっかりと一体化させる必要がある。
それぞれの鉄の硬さの調整と、一体化の見極めが鍛冶では重要になる。
「温かくて、優しい手」
ロアは、手を思い浮かべる。
女性の、温かい手。武器を握るための力強さはあるが、しっかりと手入れされて皮が厚くなったり荒れたりはしていない。
優しく、包み込んでくれる手。
「違うな」
ロアは首を振る。
これから作る剣は、この手のための物ではない。
「指が長くて、誠実そうな手」
今度は、男性の手が思い浮かんだ。
手先が器用そうな、指の長い手だ。武器を扱う手だが、技術重視の戦いをするのだろう。
「違う」
この手も、違う。
ロアはまた、首を振った。
「細くキレイな変人の手は……これは魔術師の手だから、絶対違う」
呟きながらも、ロアは思い出していく。
ロアは、たぶん、剣が作りたい相手がいた。
作りたいと思った事だけが、頭の片隅に残っている。
その相手の顔や名前、人柄、行動などは、まったく思い出せない。
思い出そうとすると、そこだけ穴が開いたように記憶が欠ける。思い出そうとすればするほど、思い出せなくなっていく。
カラカラが自分に魔法をかけているのは分かっている。
その効果で、忘れているのだろう。
だから、ロアは思い出すのはやめた。
思い出せないことを思い出そうとするから、思い出せないのだ。
…………何を言っているか分からないかもしれないが、これがロアの結論だ。
今までだってふとした瞬間に色々と記憶がよみがえってきたのだから、思い出せないことは切り捨てて、思い出せることを見つければいい。
ロアは自分の記憶を細かく分析し、検証していった。
魔法薬を作るロアにとって、その作業は難しくはない。分析検証は、いつもやってることだ。基本中の基本と言ってもいい。
時間はかかったが、なんとか成功した。
記憶の抜け道を発見した。
思い出せない者たちに、手で触れられた時の印象だけは思い出せた。
剣は手で扱う物。
触れられた印象なら、役に立つ。剣を作るなら、それだけでいい。
「大きくてごつごつした、武骨な手。……これだな」
大きな男の手。
力強く守られている安心感があるのに、生活能力が低そうで気を配ってやらないといけない気にもなる。
今から作る剣は、この手に相応しい。
思い出せた喜びに、息を吐いて気を緩める。
途端に、懐かしいような感覚が蘇った。
カラカラの獣毛とは違う、魔獣か動物の毛皮に触れた感覚が、三つ。
ロアはこれを、最近になって時々感じるようになっていた。
きっと大切な物だったのだろう。ずっと、身近にあったに違いない。
心が満たされていくような感覚に、何者だったのか思い出せないことが悔しくて仕方ない。
この感覚を感じるようになってすぐは、自分が記憶を分析したために魔法の効果が弱まったのだと思っていた。
だが今は、それが間違いだと知っている。
近付いている。ロアの中にある何かが、そう確信させる。
「……カラくんは、これを忘れさせたいんだろうな……」
カラカラは嫉妬深い。
自分の事をご主人様と呼んで、独り占めしたがっている。
その証拠に、ロアはカラカラの配下の妖精や魔獣たちですらほとんど会ったことが無い。カラカラが会わせないようにしているからだ。
最近、時々記憶が飛ぶことがあるが、ひょっとしたらその嫉妬心が加速して、配下たちに会った記憶すら忘れさせられているのかもしれない。それだけの執着の強さを、ロアはカラカラに感じていた。
だから、ロアが以前にずっと一緒にいた者がいるなら、カラカラが嫉妬しないはずがない。
全力でロアの記憶から消し去ろうとするだろう。
「でも、やり過ぎだよね」
カラカラが自分の事を大事に思ってくれてるのは分かるが、記憶を操作するのはやり過ぎだ。
ロアはいずれ、自分の記憶についてカラカラを問い詰めようと思っている。話し合いをしなくてはいけない。
だけど、それは今ではない。準備が整っていない。
少なくとも、ブラシを作ってからだ。
「今は、剣に集中しないと怒られるよね」
思わず自分で「怒られる」と言ってから、ロアは苦笑を浮かべる。
どうやら自分には、鍛冶の師匠がいたらしい。鍛冶場に入ったら、鍛冶以外の事は考えるなと教えられてきた記憶がある。
他の者たちは印象や感覚でしか思い出せないのに、師匠らしき人物は声まで頭の中で響いてくる。
これはよほど鍛冶作業と記憶が結びついているのか、それともカラカラが覚えていても害のない記憶として放置した結果なのか。
「よし、やろう!」
とにかく、今は鍛冶だ。
ロアは、集中するために両の頬を自分で叩いた。
妖精王カラカラは静かに一人呟く。
その表情に悔し気な色は見えない。むしろ清々しさすらある。完全に予測した結果通りだった。
「仕方ないよ。あそこは大事な畑だし、あれ以上の事はできないからね」
少年が映し出されている動く絵を見ながら答える。
そこには薬草畑が映し出されており、一匹のグリフォンと四人の人間の姿があった。
声は聞こえないため詳細は分からないが、グリフォンはなにやら楽し気にしており、人間たちは戸惑い混乱しているようだ。
<しかし、ロア様。害虫を駆除できるいい機会だったのに、勿体ないですね……>
「いいって。あそこは居住区から離れてるからね。まだまだ機会はあるよ。どうしようもなくなったら、ボクたちが出て行けばいいしね」
<そうですね>
カラカラは少し戸惑いつつも答えて返した。
笑顔を向けつつ、内心では、そんな時が来ないことを祈っていた。
カラカラと少年は、ずっとグリフォンとその仲間を監視していた。
現状、最も手ごわいグリフォンは、ダンジョンに穴を空けるために魔力を減らしている。しかも、全員が毒対策に超位の魔法薬を飲んだことで、魔力酔いを恐れてこれ以上の魔法薬の使用ができない状態だ。
またとない機会だったことは、間違いない。
だが、畑を守るためには大胆な手段はとれない。
薬草畑は、彼らにとって大事な場所だ。絶対に荒らすことは許されない。
大事な魔法薬の素材を、戦闘で踏み荒らしたり血や死体で汚すなんてことはできない。
<……やはり、あのグリフォンは、我々の思惑を見抜ぬいたようですね>
カラカラは眉間に深く皺を寄せた。
グリフォンはリャナンシーを一撃で、血の一滴すら流さない様に倒した。しかも畑に死骸が落ちないように配慮までして見せた。
間違いなくカラカラたちが何故リャナンシーを単独で向かわせたかを見抜き、その意図を汲み取っての行動だった。
さらには、グリフォンは畑を荒らしたくないという彼らの気持ちに共感し、行動した証拠だった。
カラカラはそれが納得いかない。
それではまるで、あの横暴グリフォンが、自分と同等に主人を慕っているようではないかと。
カラカラは拳を強く握る。
これは、独占欲だ。
カラカラは自分以上に主人思いの従魔がいるなど、絶対に認めない。同程度であっても、認めたくない。
自分だけの主人なのだから、他の者が慕うことすら許したくない。
「と言うことは、しばらくは害虫さんたちは、畑に留まることになるのかな?」
<そうでしょうね。少なくとも、グリフォンの魔力の大半が復活し、超位の毒消しの余韻が消えて再び治癒魔法薬が使えるようになるまでは休息をとるでしょう。あの無謀なグリフォンであっても、今後のことを考えれば強行できないでしょうね>
「そうだよね」
リャナンシーが敗れた今、カラカラたちに薬草畑を荒らさずにグリフォンを倒す手段はない。
リャナンシーは夢を見させる精神操作系魔法に特化した妖精だ。その点だけなら、カラカラにすら匹敵するだろう。
それがほとんど手も足も出ずに倒されたのだから、カラカラたちに打てる策はない。
あの薬草畑は、安全地帯となってしまった。そのことは、ずる賢いグリフォンなら気付いているはずだ。
<こうして見ていても時間の無駄ですね。では、監視だけは続けさせておきます。害虫たちが動きだすまでの間、我々は最大の敵を片付けに行きましょうか>
「そうだね」
カラカラたちは頷き合う。
物作りに関わる者たちの最大の敵。
その名は、「納期」。
カラカラたちは、空いた時間で生産作業を進めることにした……。
ロアは、燃え盛る炉と向かい合っていた。
ここはアダド地下大迷宮の最深部の一室。鍛冶をするために新たに作られた部屋だ。
ロアは、目の前に置かれた物を一心不乱に見つめる。
長い棒の先に付けられた、金属の塊。
理想的な状態に鍛錬した鉄だ。
剣は硬さと柔らかさを兼ね備える必要がある。
矛盾しているように思えるが、両立させることが大切だ。
安物の剣なら、ただ鉄を溶かして型に流し込んで作ることはできる。
だが、そう言った剣はただの鉄の棒と同じで、酷く脆く弱い。硬く作ればすぐに折れるし、柔らかすぎれば曲がる。まともに戦えない。
だから、剣を作る時は、粘り強い柔らかい芯となる鉄……心鉄に堅い鉄……皮鉄を被せて二重構造にすることで、矛盾した二つの性質を兼ね備えさせる。
もちろん、二重構造と言っても心鉄から皮鉄が剥がれるようでは使い物にならない。強い衝撃でも壊れることのない様に、しっかりと一体化させる必要がある。
それぞれの鉄の硬さの調整と、一体化の見極めが鍛冶では重要になる。
「温かくて、優しい手」
ロアは、手を思い浮かべる。
女性の、温かい手。武器を握るための力強さはあるが、しっかりと手入れされて皮が厚くなったり荒れたりはしていない。
優しく、包み込んでくれる手。
「違うな」
ロアは首を振る。
これから作る剣は、この手のための物ではない。
「指が長くて、誠実そうな手」
今度は、男性の手が思い浮かんだ。
手先が器用そうな、指の長い手だ。武器を扱う手だが、技術重視の戦いをするのだろう。
「違う」
この手も、違う。
ロアはまた、首を振った。
「細くキレイな変人の手は……これは魔術師の手だから、絶対違う」
呟きながらも、ロアは思い出していく。
ロアは、たぶん、剣が作りたい相手がいた。
作りたいと思った事だけが、頭の片隅に残っている。
その相手の顔や名前、人柄、行動などは、まったく思い出せない。
思い出そうとすると、そこだけ穴が開いたように記憶が欠ける。思い出そうとすればするほど、思い出せなくなっていく。
カラカラが自分に魔法をかけているのは分かっている。
その効果で、忘れているのだろう。
だから、ロアは思い出すのはやめた。
思い出せないことを思い出そうとするから、思い出せないのだ。
…………何を言っているか分からないかもしれないが、これがロアの結論だ。
今までだってふとした瞬間に色々と記憶がよみがえってきたのだから、思い出せないことは切り捨てて、思い出せることを見つければいい。
ロアは自分の記憶を細かく分析し、検証していった。
魔法薬を作るロアにとって、その作業は難しくはない。分析検証は、いつもやってることだ。基本中の基本と言ってもいい。
時間はかかったが、なんとか成功した。
記憶の抜け道を発見した。
思い出せない者たちに、手で触れられた時の印象だけは思い出せた。
剣は手で扱う物。
触れられた印象なら、役に立つ。剣を作るなら、それだけでいい。
「大きくてごつごつした、武骨な手。……これだな」
大きな男の手。
力強く守られている安心感があるのに、生活能力が低そうで気を配ってやらないといけない気にもなる。
今から作る剣は、この手に相応しい。
思い出せた喜びに、息を吐いて気を緩める。
途端に、懐かしいような感覚が蘇った。
カラカラの獣毛とは違う、魔獣か動物の毛皮に触れた感覚が、三つ。
ロアはこれを、最近になって時々感じるようになっていた。
きっと大切な物だったのだろう。ずっと、身近にあったに違いない。
心が満たされていくような感覚に、何者だったのか思い出せないことが悔しくて仕方ない。
この感覚を感じるようになってすぐは、自分が記憶を分析したために魔法の効果が弱まったのだと思っていた。
だが今は、それが間違いだと知っている。
近付いている。ロアの中にある何かが、そう確信させる。
「……カラくんは、これを忘れさせたいんだろうな……」
カラカラは嫉妬深い。
自分の事をご主人様と呼んで、独り占めしたがっている。
その証拠に、ロアはカラカラの配下の妖精や魔獣たちですらほとんど会ったことが無い。カラカラが会わせないようにしているからだ。
最近、時々記憶が飛ぶことがあるが、ひょっとしたらその嫉妬心が加速して、配下たちに会った記憶すら忘れさせられているのかもしれない。それだけの執着の強さを、ロアはカラカラに感じていた。
だから、ロアが以前にずっと一緒にいた者がいるなら、カラカラが嫉妬しないはずがない。
全力でロアの記憶から消し去ろうとするだろう。
「でも、やり過ぎだよね」
カラカラが自分の事を大事に思ってくれてるのは分かるが、記憶を操作するのはやり過ぎだ。
ロアはいずれ、自分の記憶についてカラカラを問い詰めようと思っている。話し合いをしなくてはいけない。
だけど、それは今ではない。準備が整っていない。
少なくとも、ブラシを作ってからだ。
「今は、剣に集中しないと怒られるよね」
思わず自分で「怒られる」と言ってから、ロアは苦笑を浮かべる。
どうやら自分には、鍛冶の師匠がいたらしい。鍛冶場に入ったら、鍛冶以外の事は考えるなと教えられてきた記憶がある。
他の者たちは印象や感覚でしか思い出せないのに、師匠らしき人物は声まで頭の中で響いてくる。
これはよほど鍛冶作業と記憶が結びついているのか、それともカラカラが覚えていても害のない記憶として放置した結果なのか。
「よし、やろう!」
とにかく、今は鍛冶だ。
ロアは、集中するために両の頬を自分で叩いた。
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