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四章 新しい仲間たちの始まり

妖精王との、遭遇

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 <<ロア!ロア!ロア!!>>

 双子の魔狼は完全に重なった叫びを上げて、妖精王カラカラの背後に現れた人影に駆け寄ろうとした。

 <<痛いっ!>>

 しかし、何かに遮られて近付くことは不可能だった。
 駆け寄ろうとした双子の身体が何かにぶつかり、跳ね返されたのだ。

 双子は跳ね返された勢いのまま空中で一回転すると、しっかりとした着地を決めた。
 そして、再び妖精王カラカラの方に目を向けたが、そこには何もなく、攻撃を仕掛けられた気配もない。

 カラカラは余裕の笑みを浮かべているだけだ。

 「うりゃ!」

 今度はディートリヒが前に出た。
 構えていた剣を横に薙ぎ払う。
 狙うは、カラカラだ。

 だが、その剣先がカラカラに届く寸前で、ガキッと金属が堅い物に叩きつけられたような音が響いた。

 「痛てぇ!!」
 <小僧に向けって駆け出したルーとフィーはともかく、寝坊助は何をやっておるのだ?>

 ディートリヒの叫びに、グリおじさんは呆れた声を漏らした。

 「痛……反射魔法リフレクトみたいな手応えだな……。何をやってるって、ロアがそこにいるんだぞ!?妖精王を倒せば一件落着だろ?」

 ディートリヒは、剣を握っている手を小刻みに動かして動きを確かめながら答える。
 剣を叩きつけた時に手を痛めたのだろう。よっぽど激しく痛みが走ったのか、若干涙目だ。

 ディートリヒは一発逆転を狙って、カラカラを攻撃したようだ。
 確かに、目の前に敵の大将がいて人質も一緒にいるなら、敵の大将を倒して人質を取り返してしまえば手っ取り早いと考えるのは仕方がないかもしれない。

 だが、それは魔法で阻止された。
 ディートリヒは反射魔法リフレクトの手応えのようだと言ったが、反射魔法リフレクト魔道石像ガーゴイルの様な半魔道具が使う魔法である。高位の魔獣であってもそう簡単に扱える魔法のはずがない。類似の、同じような効果を出す魔法だろう。

 <貴様は……。普通に考えれば、敵の目の前に現れるのに何の対策も取らぬ訳がないと分かるであろう?脳筋とはいえ、度が過ぎておるぞ?>

 グリおじさんは、皮肉ではなく本気で呆れているようだった。
 大きくため息を漏らしてから、言葉を続ける。

 <狡猾で卑怯で姑息で性格が悪い妖精王だぞ?正体は醜悪な毛虫の癖に、愛らしい子供に偽装している悪党だ。素直に姿を現すわけがないであろう?防御の魔法に加えて、あやつ自身はここにはいない。これは妖精の抜け穴を通して映し出された、言わば幻像だ。そうでなければ、真っ先に我が首を切り落としておるわ!>

 グリおじさんが吐き捨てるように言う。
 グリおじさんにしてみれば、一番大事な人間を奪って言った存在だ。その恨みは想像以上だろう。
 必死にその怒りを抑えているのか、冷静そうに見えてグリおじさんの身体の表面でピシリと小さく雷の魔法が弾けていた。

 <……酷い言われようだね。に依存していただけの寄生虫のクセして>

 カラカラはグリおじさん罵倒を気にも留めていない様子で、見下すような笑みを浮かべた。

 <我を虫に例えるな!!>

 グリおじさんが吠える。
 身体から漏れ出した濃密な魔力が、空気を揺らした。
 だが、カラカラには全く影響がないらしく、髪の毛一つ揺れることはない。グリおじさんの言葉通り、目の前のカラカラが幻像……幻が映し出されているだけで、この場には存在しないのだと全員が思い知った。

 そして、カラカラが幻像であれば、後ろにいる者も幻像なのだろう。

 は、微動だにしない。
 時折、まばたきをすることから生きているのは間違いないのだろうが、目は虚ろで焦点が合っていない。
 玉座の様な椅子に座って、ただこちらに顔を向けているだけで興味を持ってこちらを見ているという様子もない。

 ただの人形の様に、そこにあるだけだ。

 だが、その外見はどう見てもロアだ。
 いつもの服ではなく学園の制服を着ているが、見た目は間違いなくロアそのものだった。

 <……小僧は、無事なのだろうな?>

 溢れ出した怒りを再び抑え込み、グリおじさんは尋ねた。
 少しでも、ロアの現状を知るために。

 今はカラカラとロアには手出しはできない。幻像であり、ここにいない以上は攻撃を仕掛けても無意味だ。
 ならば、ロアを助け出すための手掛かりを得るために、情報を集めようと、グリおじさんは即座に頭を切り替えた。

 正直なところ、グリおじさんは少しだけ安堵していた。
 ロアの誘拐は、その手口から妖精王であるカラカラの仕業であることは濃厚だったが、確証まではなかった。
 ダンジョンの中に入って攻略を進めていても、ひょっとしたら犯人はカラカラ以外にいるのかもしれないという不安があった。

 ずっとそのことが心の隅で引っ掛かっており、グリおじさんは言いようもない不安を常に抱え続けていた。
 望郷のメンバーたちにイタズラを仕掛けたりすることで、なんとが誤魔化してきたのだ。

 だが、今、その不安は解消された。
 カラカラが姿を現し、同時にロアの姿を確認したことで、誘拐犯がカラカラであったことが確定した。

 あとはもう、取り戻すだけである。

 グリおじさんの心の中では、ロアを誘拐したカラカラに対しての怒りと、カラカラを倒しさえすればロアを取り戻せるという喜びの気持ちが複雑に混ざり合っていた。

 <もちろんだよ。ボクのご主人様だからね。危害を加えるはずがないさ。今は、少しの間だけ、大人しくしてもらっているけどね>
 
 妖精王であるカラカラは記憶を操る。
 一時的に精神を操作し、意思のない人形の様にすることは容易い。

 <なぜ、今、我らに小僧の姿を見せた?>

 グリおじさんが問い掛ける。当然の疑問だ。
 カラカラがいるのはアダド地下大迷宮グレートダンジョンの最深部。
 外部から侵入する道はなく、一層ずつ攻略して進んでいかない限りは到達できない場所だ。

 いくらグリおじさんたちが強いからと言っても、現在、攻略できているのは五十層まで。グリおじさんが折り返しだと言ったのが正しいなら、まだ半分しか進んでいない。
 それに、ダンジョンは下層に進むほど強い魔獣が徘徊し、ボス部屋を守っている。

 カラカラたちのいる最下層に到達できるまでは、まだまだ時間がかかるだろう。
 今の時点で、姿を現す必要は無いだろう。

 <ボクの優しさだよ!>

 宣言するように、高らかにカラカラは言った。

 <もう、ロア様はボク一匹だけの主で、君たちは忘れられていることを思い知ってもらいたくてね。ここから先に進んでも、無駄足だって分かって欲しかったんだ。ここで諦めれば、君たちも無駄な戦いをせずに済むだろう?>
 <ほう?>

 グリおじさんの目が鋭く細められた。
 グリおじさんの横では、双子が低く唸りを上げた。
 背後では、なおも望郷のメンバーたちが武器を構えている。

 <もちろん、ボクの方にも利点がある。ここから先は、ボクでも集めにくい高位の魔獣がボスに据えられている。それを君たちみたいな無茶苦茶な連中のために、無駄に消費したくないんだよ。それに、君と戦えばボクも無傷では済まないしね>

 大仰に両手を振りながら、カラカラは舞台俳優の様に語って見せた。
 時折、虹色の瞳が光の加減で怪しく光り、グリおじさんたちの姿を映し出した。

 <そんなことを言われ、我らが諦めると思うか?>
 <無駄足を踏むのは自由だよ?でも、どんなに頑張ろうが、ロア様はボクの物だからね!君たちの事は全て忘れてしまってるし、君たちの姿が目に映ることもないんだ!ほら!>

 そう言ってカラカラが腕を振って指し示したロアは、変わらず微動だにしない。
 目を開いて顔を向けているが、その目は硝子ガラス玉のように漠然と景色を映し込んでいるだけだ。グリおじさんたちのことを見ることはなかった。

 その様子を見てから、グリおじさんは小さく息を吐いた。

 <……妖精王。貴様、何を焦っている?>
 <は?>

 静かに言ったグリおじさんの言葉に、カラカラの芝居がかった仕草が凍ったようにピタリと止まった。

 <焦っておるのだろう?貴様、やけに疲れておらぬか?相変わらずの子供の様な姿だが、もっと肌艶も良かったはずだ。頬もこけておるし、それに、目の下のくまはなんだ?そんなものはなかったであろう?>

 グリおじさんの指摘に促され、望郷のメンバーたちもカラカラの姿をじっくり観察する。
 すると、確かにカラカラは疲れている印象があった。全体的に病んでいる印象だし、服もどこか薄汚れて見えた。
 カラカラの以前の姿を知らない望郷のメンバーたちにですらそんな風に感じたのだから、よっぽど酷い状態なのだろう。

 <そ、そんなことは……>
 <妖精王よ、貴様は小僧の言いなりになっておらぬだろうな?小僧はこちらが拒否せぬ限りは、自分と同じだけの仕事量を要求する理不尽なところがあるぞ>
 <……>

 思い当たる節があるのか、カラカラはそっと目を伏せた。

 <貴様が有能であろうとすればするほど、小僧は仕事を押し付けてくる。ただ処理できぬ量の仕事を押し付けられただけならば、貴様ら妖精は喜ぶのだろうが……>

 妖精はそうあるように作られた性質から、主人と決めた者の役に立つことを好む。
 自己犠牲の精神も強く、過重労働すら喜びに変えてしまう。
 それでも、我慢しきれないことはある。

 <ふむ。貴様が苦労して時間をかけてこなしている仕事を、小僧が易々とやってのけるのを見せつけられたのではないか?役に立ちたいという気持ちは強く持っているのに、小僧相手では役に立っている実感が得られないのであろう?>
 <くっ……>

 カラカラの両手はだらりと垂れ下がり、掌だけが強く握られて震えている。
 その様子を見て、誰もが彼が図星を突かれたのだと悟った。

 <小僧からの頼まれごとは、五十を無視して、五十を断り、一か二だけ聞いてやるくらいで丁度いいのだぞ?もちろん、小僧の大事な頼み事は別だがな、普段の頼み事はそれくらいの頻度で十分だ。そうでないと潰されるぞ>

 グリおじさんの声は、どこか同情的に聞こえた。
 彼自身の、実体験から同情してしまう要素があったのだろう。

 <ルーとフィーですら、小僧の頼み事は適度に断る様にしているからな。まあ、小僧はルーとフィーには甘いので、あまり時間のかかることや難しいことはさせぬようだがな>

 話題に出された双子は、ちらりとグリおじさんの方に視線を向けたがそれだけだ。普段なら<ルーとフィーはちゃんと手伝うよ!>くらいの苦情は言っていただろうが、今はカラカラを警戒するので忙しく反応が返せない。
 二匹は先ほどから絶え間なく、低いうなり声を上げてカラカラを睨みつけていた。

 双子は基本的にはロアの頼みを断ることはしないが、それでも要領の良い二匹である。それとなくロアの気を逸らしたり、グリおじさんの方に押し付けたりして適度に手を抜いていた。
 双子は生まれた時からの付き合いだから、ロアとの付き合い方を自然と理解していた。

 <我とルーとフィーは愛されておるからな。素直な良い子であるだけで、小僧は認めてくれる。かわいくてカッコイイ我らには、仕事がどうとかは関係ない!>

 グリおじさんが素直な良い子であるかはともかく。カラカラと違って仕事をまったくしなくても、今までグリおじさんたちが従魔として認められていたことは事実だ。

 その事を認識して、カラカラはさらに絶望に沈んでいく。

 <なるほど、それで貴様は焦っているのだな?役立たずの自分が見限られないかと、恐怖しているのだな?縁を切られ、我らと再び従魔契約されないか不安になったのであろう?それで、まだ余裕があるにもかかわらず、このような場所に顔を出してまで我らを遠ざけようとしたのか!!>

 妖精の唯一にして最大の望みは、主に仕えて役に立つこと。
 主の役に立てなければ、存在価値を失う。妖精としては、それは死に等しい。

 グリおじさんの見透かしたような発言はカラカラの心を抉り、彼にきつく唇を噛ませた。
 その様子を見て、グリおじさんは器用に嘴を歪めて笑みを浮かべる。

 グリおじさんの指摘は当たっていた。
 カラカラは、ロアを奪い返される不安から行動していた。ロアが従魔たちと過ごした記憶は封印しているが、それでも不安はぬぐい切れず焦っていた。

 もし、カラカラにロアの役に立っているという自信があれば、こういった極端な行動には出なかっただろう。
 だが、今のカラカラは本当にロアの役に立っているのか、自分自身が必要とされているのか分からない。

 ロアがカラカラに失望していたら。
 そして、そこに以前に従魔として認められていた三匹が姿を現したら。
 あっさり役立たずの自分は捨てられて、再び三匹を従魔に戻してしまうのではないかと不安になったのだ。

 だからカラカラは耐え切れず、先手を打って追い返すことにしたのである。

 <ふはははは!妖精王とまで言われた貴様が、不安から焦り出すとはな!流石は小僧!非常識だ!!これは我らが助けに行かずとも、決着はつきそうだな!貴様は小僧に見限られ、捨てられ、縁を切られるのだ!その後は本当の従魔である我らの元に小僧が戻って解決だな!!確かに、この先のダンジョン攻略は無駄足に終わりそうだな!貴様の指摘通りだぞ、喜べ!妖精王よ!!>

 グリおじさんは、高らかにバカ笑いを上げる。
 煽るように、見下すように。

 <妖精王などと言っても、所詮は羽虫!人に仕えることしか知らぬ、愚かな妖精だ!人間相手には、適度な付き合い方というのがあるのだぞ!それすら理解できぬ虫けらの頭で、小僧の従魔になろうなどとおこがましいわ。小僧に潰されぬ内に、早く小僧の元を離れるがいい!そして今後は、この穴倉の中で、虫に相応しく慎ましやかに生きればいいのだ!ははははは!!>

 グリおじさんは絶好調だ。
 楽しそうに、妖精王を言葉で追い詰めていく。

 背後でコルネリアが「高位の魔獣同士の戦いって……思ってたのと違う……」と引きながら呟いた声も、聞こえていないようだった。
 
 
 

 


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