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閑話
第二章の登場人物(魔獣)のおさらい
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二章で登場した(もしくは話題が出た)人物で、三章で登場しそう(もしくは話題が出そう)な人物の簡単なまとめです。
一章からの登場人物は「第一章の登場人物(魔獣)のおさらい」を参照してください。
●アマダン伯領軍
アマダン伯爵に雇われている騎士や兵士たち。
アマダン伯爵に命令権はあるが、もちろん国からの命令が優先される。
・アイリーン・ジェイムス・アマダン(女性) 20歳
瑠璃唐草(ネモフィラ)騎士団の騎士団長。アマダン伯爵令嬢でもある。
瑠璃唐草騎士団は女性ばかりなので、見た目の良さで王国の式典などの護衛に重宝されていた。しかし、目に余る行動が増えたため、まとめて生きて帰れないと言われている城塞迷宮に送り込まれて処分されることとなった。
怪しい魔法薬のせいで怪しい行動が増えてしまった人。
同じ名前で物語の主人公にもなっている歴史上の人物『姫騎士アイリーン』と自分を同一視して、自分は主人公だと思い込んでいる。
元々夢見がちな性格だったが、同一視するようになったのは貴族令嬢としてのプレッシャーからの逃避行動だったらしい。
戦いに関してはそこそこの実力は持っているが、無茶無謀のせいでその実力はまったく生かせていない。
とある国のスパイに殺されかけ、ロアの治癒魔法薬で一命はとりとめたものの記憶を失った。
グリおじさんの指示により、ネレウス王国に強制的に亡命させられる。
名前を変えており、公式には死んだことになっている。
・イヴリン(女性) 22歳
瑠璃唐草騎士団の団員。彼女も下級貴族の令嬢のはずだが、家名は不明。
瑠璃唐草騎士団の創立当時からのメンバーで、アイリーンの側近的な立場の人。
アイリーンを団長として尊敬しつつも親愛の情も持っていて、味方の少ない彼女を守り続けていつの間にかアイリーンのことを全肯定するようになっていた。
城塞迷宮の中での出来事を通してロアと望郷たちの秘密を知ったため、アイリーンの命を救うことを交換条件にネレウス王国に強制的に亡命させられた。
亡命後は記憶を失ったアイリーンと姉妹として暮らしている。
名前を変えており、公式には死んだことになっている。
・ヘザー(女性) 19歳
瑠璃唐草騎士団の団員。辺境の地の男爵家の妾の娘。
魔法に長けていてアイリーンたちがスカウトした。
……ということだったが、とある国の工作員。素性も名前も偽物だと思われる。男爵家が協力者だったのか騙されていたのかは不明。
瑠璃唐草騎士団という立場を利用して、スパイ活動や冒険者ギルドと貴族や軍部の仲を裂くための裏工作をしたりしていた。
アイリーンが常用している『魔法薬』を手に入れてたのも彼女の手引きである。
正体を現す直前までグリおじさんにも悟らせず、目立たない立場を貫いていたため、スパイとしてかなり有能な人間だったはず。
城塞迷宮の中で死亡。
・ジョエル(男性) 32歳
城塞迷宮調査団に参加していた騎士。
騎士のため家名があるはずだが、不明。
優秀な騎士だが、一言多い癖があり上司から嫌われて城塞迷宮行きを命じられた。
実質、城塞迷宮調査団を仕切っていた。
何度も命を助けられたことで、ロアの信者と化している。グリおじさん曰く『狂信者』。
ディートリヒとはあまり仲が良くない。
●鍛冶屋
ロアは変わり者の鍛冶屋としか認識していないが、世界有数の鍛冶屋。
・ブルーノ(男性) 年齢不詳。見た目の年齢は40~45歳くらい。
自称、ロアの師匠。
ロアに惚れ込んで『弟子』と呼んでいるが、ロアからは師弟関係を否定されている。
身内にやたら優しく他人には厳しすぎるほど厳しい。自己中心的で突拍子のない行動をする。感情の起伏が激しくそのスイッチが分からない。特定の外見の女性にこだわりがあるなど、かなりの変わり者。
その性格のせいで、ロアからはグリおじさんに似ていると言われた。
鍛冶屋でありながら生産者ギルドには所属していないが、実力が飛びぬけていて所属するメリットがないせいである。
ただ、性格的な問題でそもそも所属は無理だという意見も多い。
鍛冶屋としての腕は超一級で、世界的に名前を知られているほど。ただし、気に入った人間にしか武器を作らない。しかし、気に入れば包丁や鍋や農機具でも拘りなく作る。
聖工と呼ぶ人間もいるようだが、『聖』という言葉が似合わないため滅多に言われない。
国王や冒険者ギルドの上層部などにも顔が効くようだが、それは鍛冶屋としての腕前ゆえか、暴力でごり押ししているためなのかは分からない。
実は知識も深く頭も良いようだが、基本的に暴力の人。
トラブルメイカーに見えがちだが、火消しや協力に回っていることの方が多い。
・ソフィア(女性) 20歳前後
ブルーノの現時点での一番弟子。
少女時代にブルーノに引き取られて、そのまま鍛冶屋になった。ブルーノの弟子たちのまとめ役。
ブルーノに対して毒舌を吐いて暴力を振るうことを許されている人。
ブルーノと客に対して以外は常識人。
●冒険者ギルド
・フィクサー(詳細不明)
冒険者ギルドの本当のトップ。
それ以外は謎の人。
・ブルトカール君(君までが名前です。オス) 年齢不詳
タイニードラゴン。
フィクサーの従魔。ブルーノの友達。
役割に合わせて帽子や小物を揃えるオシャレなドラゴン。作中一番の衣装持ち。着せられているのか自分で着ているのかは不明。
非戦闘系の魔法についてはグリおじさん以上。
戦闘力については不明だが、低いはずがない。
●城塞迷宮と周辺地域
人間が入り込めば必ず死ぬと言われている場所。
周辺地域は大昔の戦場であったらしく、大量のアンデッドが徘徊している。
・ピョンちゃん(ジジイ) 年齢不詳
ウイングラビット。
『賢者の薬草園』の主であり、ウサギたちの王。
昔の賢者の従魔だったらしい。
グリおじさんとは古い知り合い。
ロアに興味を持ち、その実力から本物の賢者になるための試験を仕掛けるが、ロアには本気にしてもらえなかった可哀そうな人。
・城塞迷宮のグリフォンたち五匹(四匹がオス、一匹がメス) まだ若い
グリおじさん被害者の会。
物心付く前にグリおじさんに拾われ、城塞迷宮で育てられた。
グリおじさんが親代わりで恩もあるはずだが、その恩と比べ物にならないくらい辛い目に合わされたため、本気でグリおじさんを嫌っている。というか、殺したいと思っている。
グリおじさんが居なくなったことで平和な生活をしていたが、グリおじさんが戻ってきたことに気付いて全力で殺しに行った。
双子の魔狼に心を折られ、その後にロアに優しくされたことでロアを崇拝することとなった。
ある意味、悪質な洗脳行為を仕掛けられたわけだが、本人たちは気付いていない。
一章からの登場人物は「第一章の登場人物(魔獣)のおさらい」を参照してください。
●アマダン伯領軍
アマダン伯爵に雇われている騎士や兵士たち。
アマダン伯爵に命令権はあるが、もちろん国からの命令が優先される。
・アイリーン・ジェイムス・アマダン(女性) 20歳
瑠璃唐草(ネモフィラ)騎士団の騎士団長。アマダン伯爵令嬢でもある。
瑠璃唐草騎士団は女性ばかりなので、見た目の良さで王国の式典などの護衛に重宝されていた。しかし、目に余る行動が増えたため、まとめて生きて帰れないと言われている城塞迷宮に送り込まれて処分されることとなった。
怪しい魔法薬のせいで怪しい行動が増えてしまった人。
同じ名前で物語の主人公にもなっている歴史上の人物『姫騎士アイリーン』と自分を同一視して、自分は主人公だと思い込んでいる。
元々夢見がちな性格だったが、同一視するようになったのは貴族令嬢としてのプレッシャーからの逃避行動だったらしい。
戦いに関してはそこそこの実力は持っているが、無茶無謀のせいでその実力はまったく生かせていない。
とある国のスパイに殺されかけ、ロアの治癒魔法薬で一命はとりとめたものの記憶を失った。
グリおじさんの指示により、ネレウス王国に強制的に亡命させられる。
名前を変えており、公式には死んだことになっている。
・イヴリン(女性) 22歳
瑠璃唐草騎士団の団員。彼女も下級貴族の令嬢のはずだが、家名は不明。
瑠璃唐草騎士団の創立当時からのメンバーで、アイリーンの側近的な立場の人。
アイリーンを団長として尊敬しつつも親愛の情も持っていて、味方の少ない彼女を守り続けていつの間にかアイリーンのことを全肯定するようになっていた。
城塞迷宮の中での出来事を通してロアと望郷たちの秘密を知ったため、アイリーンの命を救うことを交換条件にネレウス王国に強制的に亡命させられた。
亡命後は記憶を失ったアイリーンと姉妹として暮らしている。
名前を変えており、公式には死んだことになっている。
・ヘザー(女性) 19歳
瑠璃唐草騎士団の団員。辺境の地の男爵家の妾の娘。
魔法に長けていてアイリーンたちがスカウトした。
……ということだったが、とある国の工作員。素性も名前も偽物だと思われる。男爵家が協力者だったのか騙されていたのかは不明。
瑠璃唐草騎士団という立場を利用して、スパイ活動や冒険者ギルドと貴族や軍部の仲を裂くための裏工作をしたりしていた。
アイリーンが常用している『魔法薬』を手に入れてたのも彼女の手引きである。
正体を現す直前までグリおじさんにも悟らせず、目立たない立場を貫いていたため、スパイとしてかなり有能な人間だったはず。
城塞迷宮の中で死亡。
・ジョエル(男性) 32歳
城塞迷宮調査団に参加していた騎士。
騎士のため家名があるはずだが、不明。
優秀な騎士だが、一言多い癖があり上司から嫌われて城塞迷宮行きを命じられた。
実質、城塞迷宮調査団を仕切っていた。
何度も命を助けられたことで、ロアの信者と化している。グリおじさん曰く『狂信者』。
ディートリヒとはあまり仲が良くない。
●鍛冶屋
ロアは変わり者の鍛冶屋としか認識していないが、世界有数の鍛冶屋。
・ブルーノ(男性) 年齢不詳。見た目の年齢は40~45歳くらい。
自称、ロアの師匠。
ロアに惚れ込んで『弟子』と呼んでいるが、ロアからは師弟関係を否定されている。
身内にやたら優しく他人には厳しすぎるほど厳しい。自己中心的で突拍子のない行動をする。感情の起伏が激しくそのスイッチが分からない。特定の外見の女性にこだわりがあるなど、かなりの変わり者。
その性格のせいで、ロアからはグリおじさんに似ていると言われた。
鍛冶屋でありながら生産者ギルドには所属していないが、実力が飛びぬけていて所属するメリットがないせいである。
ただ、性格的な問題でそもそも所属は無理だという意見も多い。
鍛冶屋としての腕は超一級で、世界的に名前を知られているほど。ただし、気に入った人間にしか武器を作らない。しかし、気に入れば包丁や鍋や農機具でも拘りなく作る。
聖工と呼ぶ人間もいるようだが、『聖』という言葉が似合わないため滅多に言われない。
国王や冒険者ギルドの上層部などにも顔が効くようだが、それは鍛冶屋としての腕前ゆえか、暴力でごり押ししているためなのかは分からない。
実は知識も深く頭も良いようだが、基本的に暴力の人。
トラブルメイカーに見えがちだが、火消しや協力に回っていることの方が多い。
・ソフィア(女性) 20歳前後
ブルーノの現時点での一番弟子。
少女時代にブルーノに引き取られて、そのまま鍛冶屋になった。ブルーノの弟子たちのまとめ役。
ブルーノに対して毒舌を吐いて暴力を振るうことを許されている人。
ブルーノと客に対して以外は常識人。
●冒険者ギルド
・フィクサー(詳細不明)
冒険者ギルドの本当のトップ。
それ以外は謎の人。
・ブルトカール君(君までが名前です。オス) 年齢不詳
タイニードラゴン。
フィクサーの従魔。ブルーノの友達。
役割に合わせて帽子や小物を揃えるオシャレなドラゴン。作中一番の衣装持ち。着せられているのか自分で着ているのかは不明。
非戦闘系の魔法についてはグリおじさん以上。
戦闘力については不明だが、低いはずがない。
●城塞迷宮と周辺地域
人間が入り込めば必ず死ぬと言われている場所。
周辺地域は大昔の戦場であったらしく、大量のアンデッドが徘徊している。
・ピョンちゃん(ジジイ) 年齢不詳
ウイングラビット。
『賢者の薬草園』の主であり、ウサギたちの王。
昔の賢者の従魔だったらしい。
グリおじさんとは古い知り合い。
ロアに興味を持ち、その実力から本物の賢者になるための試験を仕掛けるが、ロアには本気にしてもらえなかった可哀そうな人。
・城塞迷宮のグリフォンたち五匹(四匹がオス、一匹がメス) まだ若い
グリおじさん被害者の会。
物心付く前にグリおじさんに拾われ、城塞迷宮で育てられた。
グリおじさんが親代わりで恩もあるはずだが、その恩と比べ物にならないくらい辛い目に合わされたため、本気でグリおじさんを嫌っている。というか、殺したいと思っている。
グリおじさんが居なくなったことで平和な生活をしていたが、グリおじさんが戻ってきたことに気付いて全力で殺しに行った。
双子の魔狼に心を折られ、その後にロアに優しくされたことでロアを崇拝することとなった。
ある意味、悪質な洗脳行為を仕掛けられたわけだが、本人たちは気付いていない。
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